グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年5月25日

ドラフト指名ルーキー紹介 2: DT/DEケニー・ピーターソン

DT/DE ケニー・ピーターソン  Kenny Peterson
ドラフト3巡(79位) 背番号98 191cm 136kg Ohio State 1978年 11月 21日生

経歴 : オハイオ州カントン出身。コルツに2巡指名されたSマイケル・ドスは高校・大学を通じてチームメイト。オハイオ州立大では2年目から、スターターではないもののストロングサイドDEとしてローテーション起用に加わり、15タックル・3サック。3年目もDEとして全試合出場(2試合先発)し、24タックル・3サック。4年になって初めてDTに移り、全試合先発。38タックル・4サックの活躍で、全米制覇に大きく貢献した。

セールスポイント : 身体能力に恵まれ、40ヤード走は4.8秒と、DTとしてはトップクラスのスピードがある。上体のパワーも十分。クイックネスを活かした、インサイドからのパスラッシュを得意とする。ボディコントロールが良く、素早く体の方向が変えられるアジリティがある。ダブルチームを割ってQBに迫ることも。よく前傾を保ち、足元が崩れることが少ない。タフで常に全力を出し切る、プレーが安定しているタイプ。注意深く、ボールへの嗅覚もしっかりしている。サイズ不足が言われる割に、優れたラン守備を見せた。

弱点? : 悪く言えば中途半端なタイプ。DEとしてパスラッシュするにはややスピードが足りず、DTとしてはややサイズが足りない。シーズン終了後は体重を増やし、現在のパッカーズ公式サイトでも300ポンドとなっているが、スピードやクイックネスを犠牲にせずにバルクアップできるかどうか。本人は、「みんな僕を見ると270ポンドぐらいだと思うらしい。全くの間違いだ。僕は300ポンド級。ただそう見えないだけだ」

すでに24歳と、年を食っている。しかも4年になって急成長した遅咲きタイプで、フル先発の経験が1年しかないというのはやや不安。「私自身、遅咲きのコーチだしね」とシャーマンHCは笑う。「長い間、私はポジション・コーチに過ぎなかった。突然チャンスをもらい、それを活かそうと懸命にやっている。だから、彼が遅咲きだからと言って嫌うことはない」

メンタル面 : 1巡指名のバーネットと同様、ハードワーカーで精神的にはしっかりしている。信仰心が篤い。24歳のせいか成熟していて、同じDTでも、5巡指名のジェームズ・リーと比べると大人。率直に話すタイプで、早くも記者たちからの支持を集め始めている。

指名の経緯 : 大学3年までは、わずか2試合にしか先発したことがなかったが、大学4年目にDTに移ってからは急成長。シーズン後半、特にマイアミ大とのフィエスタ・ボウルとシニア・ボウルで大幅に株を上げた。1巡の下位から2巡の上位で指名されるだろう、というのがドラフト直前の予想。3巡半ばまで残っていたため、パッカーズはビルズに4巡指名権を譲渡して、3巡30位から15位にトレードアップして彼を指名した。

指名順位が3巡まで落ちたのは、ハムストリングを痛めて、40ヤード走を走れなかったことが大きかったらしい。「確かに、3巡の半ばで指名されたことは驚いた。しかし、何事にも理由があって起きるのだと、神は仰っている。だから、僕が3巡で指名されたことも、神がそう考えられたことに違いない」とピーターソン。もちろんパッカーズ側は大喜び。

パッカーズにとって : チームとしてはいまのところ、DTとパワーDEでの兼用を考えている様子。本当にパッカーズが欲しかったような、ランストッパータイプ(ギルバート・ブラウンの後釜)ではない。彼の責任ではないが、パッカーズは同タイプのDTクリディアス・ハントと長期契約を結んだところ。

とはいえ、DEホリデイとDT/DEライオンがFAで抜けたところなので、DTとDEの両方でローテーション起用されるだろう。もしパワーDEとしていいプレーができれば、DEジョー・ジョンソンをパスラッシュDEとの兼用にすることができ、DEバジャ=ビアミラのラン守備の負担も減らすことができる。

カテゴリ : Draft, Player