グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年5月18日

ドラフト指名選手紹介 1: LBニック・バーネット

OLB ニック・バーネット  Nick Barnett
ドラフト1巡(29位) 背番号56 187cm 107kg Oregon State 1981年 5月 27日生

経歴 : 南カリフォルニアのフォンタナ出身。高校時代は陸上のハードルや投擲種目でも活躍。フットボールでは、2年生の時にWR/SS。3年生でTE/LB。オレゴン州立大に進み、1年目は控えSS兼スペシャルチーマー。2年目はLBにコンバートされ、ウィークサイドで5試合に先発。3年目にはストロングサイドで全試合に先発し、73タックル、2サック。4年目もストロングサイドで全試合に先発し、121タックル、6サックでオールPAC-10カンファレンスの1stチームに選ばれる。

セールスポイント : 非常にシュアなタックラー。クイックネスがあり、ボディバランスが良い。体の方向を変えるアジリティに優れ、ボールに追いつく能力がある。素早くドロップバックし、パスカバレッジでも(元セーフティだけあって)守備範囲が広い。相手のプレーを分析する判断力に優れ、良い嗅覚がある。大きなケガをしたことがない。40yds走は4.68秒とそれほどでもないが、20ydsシャトルは4.07秒と全LB中最速タイ。

弱点? : サイズがないため、ブロッカーの波に飲まれやすい。人ごみの中よりもオープンフィールドで動き回る方が得意。ブロックをかわす、振り払う能力を磨く必要がある。プロのラン攻撃を相手にするには、バルクアップ、パワーアップが必要とされている。実際、昨年は体重220ポンドぐらいでプレーしていたが、2月のコンバインでは236ポンドにバルクアップしていて、225ポンドのベンチ32回は全LB中最多だった。

メンタル面 : 疲れを知らないハードワーカー。フィールド上だけでなく、ウェイトルームでも練習熱心で、チームメイトの良いお手本だった。良いリーダーシップを備えている。頭の回転も速く、フィールド上での読み・嗅覚が良い。頭脳・メンタル面では問題が見当たらない。

指名の経緯 : バーネットの指名に至ったいきさつは、5月16日の記事で詳細に述べたとおり。パッカーズが見送ったLBボス・ベイリーはDET、E.J. ヘンダーソンはMINに指名された。3人のLBたちが同地区内でプレーすることになった。

パッカーズにとって : 大がかりな再編中のLB陣の中で、さしあたってバーネットにはミドルLBをやらせることになった。最も信頼厚いディッグスがウィークサイド、FAで新加入のネイヴィーズがストロングサイドだ。しかし「バーネットは本来ウィークサイドが一番向いている」という声は多く、バルク不足を懸念される彼が、プロのランブロックを相手に効果的なプレーができるのか、7月にフルパッド練習をしてみるまではわからない。もし上手くいかないようなら、ディッグスがミドルに入り、バーネットはウィークサイドに移ると予想されている。どちらにせよ、彼には先発でやってもらわなければ困るチーム状態だ。

カテゴリ : Draft, Player