グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年4月30日

ベテラン選手たちのゆくえは

ミニキャンプが目前に迫り、今年の構想に入っている選手、入っていない選手、処分保留の選手など、チームの方針が次第に明らかになってきた。

Cフランク・ウィンタース

月曜日、解雇が発表された。しかしこれはサラリーキャップ上の理由によるもので、チームとしてはすぐに再契約する予定。今年のサラリーが法外な$2ミリオンになってしまっているため、いったん解雇してから、リーグ最低額の$755,000 で契約しなおすのが目的だ。プロ・スカウト部長のレジー・マッケンジーは、「彼はミニキャンプに参加の予定だ。明日には間に合わないかもしれないが、ミニキャンプ中には契約できるだろう」

いま39歳のウィンタースは、OL陣にケガ人が続出した昨季は12試合に出場したが、さすがに衰えは隠せない。チームは最近、G/Cルーガマー、G/Cブラントと契約し、フェラリオもセンターを修行中だ。安いサラリーを受け入れたとしても、ウィンタースが開幕ロースターに残るには、この若い3人と競争しなければならない。

OTアール・ドットソン

今回のミニキャンプには呼ばれておらず、来季の構想からは外れてしまったらしい。「おそらく、ドットソンとは再契約しないだろう」と語るのはプロ・スカウト部長のレジー・マッケンジー。「今のところ、それがチームのプランだ。彼自身はここでプレーしたいと思っているだろう。しかしこれまで、彼とは全く接触していない」とのこと。長年、パッカーズの右タックルをプレーしてきた彼は、昨年もタウシャーに代わって13試合でプレーしたが、腰とヒザに大きな爆弾をかかえており、どうにもアテにしづらい。

RTタウシャーとLTクリフトンが大ケガからリハビリ中の今オフは、ケヴィン・バリーが右タックル、ジェリー・ウィズニーが左タックルを担当している。ドラフト6巡で指名されたOTカーティンは左右どちらも経験があるが、さしあたっては右タックル。ドットソンと再契約しないということは、彼ら3人の若手でデプスは十分と踏んでいるからか、タウシャーとクリフトンのリハビリが順調ということなのか。それともその両方か。

DTギルバート・ブラウン

今回のミニキャンプには呼ばれていないが、チームとしては再契約の方針。6月のミニキャンプまでには再契約するつもりのようだ。プロ・スカウト部長のレジー・マッケンジーは、「他のFAたちも見てみる必要があるし、新加入の選手たちも見てみなければ。ギルバートとはずっと話し合っている。彼はプレーするなら、パッカーズでプレーしたいだろう。6月のミニキャンプには、戻ってくると確信している」と説明している。

ギルバート・ブラウンと最低額で1年契約を結ぶのは、これで3年連続。DTジャーメイン・ヘイリー(MIA)獲得が不発に終わったことで、DTブラウンと再契約する可能性は高くなったと言える。しかし、ドラフト5巡で同タイプのDTジェームズ・リーも獲得しており、今年のブラウンの地位は安泰ではない。ケガばかりで十分に動けないようなら、開幕ロースターに残れない可能性もかなりある。

QBダグ・ピダーソン

近々再契約してミニキャンプに参加させる方針。パッカーズはドラフト外でユタ州立大のホセ・フエンテスを獲得しており、(ヨーロッパ派遣中のノールを除き)ミニキャンプには5人のQBが参加することになる。

現在NFLヨーロッパでプレーしているQBクレイグ・ノールの成績が良く(QBレーティング1位)、現地のコーチたちも彼を 「リーグトップのQBだ」 と絶賛しているらしい。もしノールがパッカーズの2番手QBに昇格するようなら、大ベテランのピダーソンの居場所はない。また、そうでない場合でも、また別のQBを獲得する可能性もある。毎年のことだが、ファーヴの控えでいるのは楽な仕事でも、その座を確保するのは楽ではない。

TEタイロン・デイヴィス

代理人によると、すでに1年契約をオファーされており、サインする予定。もちろん最低額だろう。ドラフトでTEが指名されなかったが、ドラフト外で獲得したマット・ヒューブナー(St. Cloud) はなかなか評価が高い選手のようだ。今年もデイヴィスとマーティンの2人がフランクスの控えになるのかどうか。

その他

FBトニー・カーター、OGジェフ・ブラックシア、KRエリック・メトカーフの3人とは再契約しない予定。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player