グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年3月 8日

LTクリフトンがあの事件を振り返る

11月24日の@タンパベイ。QBファーヴのパスがインターセプトされたプレーで、LTチャド・クリフトンは、DTウォーレン・サップにブラインドサイドから強烈なヒットを喰らい、骨盤を大ケガして病院送りにされてしまった。回復は順調とはいえ、つらいリハビリ生活は続いていて、彼のフットボール人生がどうなるか、まだ予断を許さない。(リハビリ写真

大きな話題となったDTサップのヒットについて、「彼のことを悪く思ってなどいない。フットボールをする上で、当然のリスクなんだ」 とクリフトンは振り返る。 「あれは完全に合法的なヒットだった。彼が僕にケガをさせようとしたとは全く思わない。あのケガは珍しいアクシデントで、着地の時に自分の全体重がヒップにかかってしまった」

ただタンパで入院している間、そして今に至っても、サップ本人から電話のひとつもないことは残念に思っているようだ。 「もし僕が誰かをケガさせて、その相手がグリーンベイの病院に4日間も入院していたら、僕なら必ず会いに行くだろう。それは確かだ」 とクリフトン。サップ本人の態度は「オレを汚い選手と思っているか、わかるまでは連絡などしない」 という、いかにも彼らしいものだった。

試合終了後、シャーマンHCがサップに詰め寄ったことに、クリフトンは元気づけられたと言う。「病院のテレビで見てたんだけど、彼が僕のヘッドコーチであることを本当に誇りに思った。多くの非難を浴びることを承知で、僕のために立ち上がってくれたんだから」

1ヶ月近い入院生活を送り、退院後も自宅に病院用ベッドを運び込んだ。寝たきりの生活から、歩行器、松葉づえ、そして杖。今ではようやく脚を引きずることなく歩けるようになった。目を見張るような回復ぶりだ、とドクターからは言われている。今月中には、初めて走ってみることになっている。「カムバックできると、僕は確信している。でも他のケガと同様に、テストしながら進まなければならない。何ヶ月かすれば、結果は出るだろう」

あのヒットを受ける寸前、サップの姿はちらりと見えた。しかしその後は、(チームメイトが言うように)サップが自分を見下ろして嘲っていたかどうかも知らないと言う。 「着地した時、あまりの痛みに、気持ちがそちらに集中してしまっていたから」と振り返るクリフトン。「自分がまたプレーできるようになるかもわからなかった。特に、最初の一週間はね。全く灰色の時代だった」

リハビリを始めて2ヶ月。いったんは20ポンドほど落ちていた体重も、5ポンド取り戻して、今は312ポンドだ。「下腹部と右の鼠蹊部には、今でも少し痛みがある。しかしその痛みも、時間がたてば消えるだろう。僕は必ず今年復帰するよ」

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