2月28日となり、FA解禁。サラリーキャップ対策に苦しむチームからはたくさんの大物選手が解雇されたが、パッカーズはぎりぎりで制限をクリアしていたようで、特に動きはなかった。CBタイロン・ウィリアムズをあきらめたことの他に、(発表はされなかったが)誰かの契約を見直して$2ミリオンほど圧縮したのだろうと見られている。ファーヴ、ウィンタース、シャーパーあたりだ。
もちろん、今のままでは補強するための余裕もないし、ドラフト指名選手たちとの契約さえできない。その空きを作るため、今後もDTハントとの契約延長交渉を続け、高給取りのサラリーカットや契約の見直しをして、サラリー総額を圧縮する必要がある。
フリーエージェントに。解雇の発表がなかったのは次のような理由による。契約最終年となる今年はウィリアムズ側のオプションとなっていたが、それを行使して残留を選んでも、解雇されるだけなので彼にとっては同じこと。しかしオプションを放棄してフリーエージェントとなることを選べば、来年パッカーズが"Compensatory Draft Pick"をもらえる可能性がある。CBウィリアムズを見送っただけでサラリー総額を$7ミリオンほど圧縮することができた。
フリー・エージェントに。パッカーズと再契約する可能性もないではないが、DTハントとの契約延長をパッカーズ側が選んだ以上、ホリデイの望むような金額を払う余裕はなさそうだ。残念だが、これでお別れということになりそう。
トランジション指名したままの金額ではキャップへのヒットが大きすぎるため、26日、27日と精力的に契約延長交渉が続けられてきた。27日夜にはかなりの進展があったようで、ESPNのパスカレリ記者は、「すでに実質的な合意に至った。28日に細部の詰めをすませて正式契約する」と報じている。この記事によると、契約ボーナス$6ミリオンを含む$25ミリオンの6年契約、とのこと。
チーム側からサラリーカットを求められているが、今のところ合意は成立していない。今後も話し合いは続くはず。
パッカーズからフリーエージェントとなったのは、下の表の通り。
2003 Packers Free Agents | ||
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Player | Pos. | ひとこと |
Doug Pederson | QB | この2年間2番手QBを務めた。もうじき35歳 |
Tony Carter | FB | 昨季中に加入した2番手FB。堅実だが、微妙な位置 |
Tyrone Davis | TE | 昨季中に2番手に昇格したが、パッとしない。また最低額で1年契約か |
Earl Dotson | OT | 腰に爆弾抱え、力もやや衰えた。最低額で再契約の可能性高し |
Jeff Blackshear | OG | 昨季途中で契約した33歳のベテラン。再契約はなさそう |
Vonnie Holliday | DE | 再契約の可能性は低い |
Gilbert Brown | DT | 健康面での不安が大きく、他チームからの高額オファーはなさそう。今年もベテラン最低額で再契約か |
Billy Lyon | DT/DE | 便利な控えだったが、本人はもっと大きなチャンスを望んでいる |
Hardy Nickerson | LB | クイックネスの衰えは甚だしく、引退間近 |
Tod McBride | CB | 先発できるチームを求めており、再契約はなさそう |
Tyron Williams | CB | 6年間先発CBを務めた彼ともお別れ |
Bryant Westbrook | CB | 元DETのドラフト1巡5位指名。再契約の方向だが、他チームとの競合になるかも |
Eric Metcalf | KR | 昨季終盤に契約した名リターナー。やはり過去の人か |