グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年2月 8日

スティーヴ・マリウッチHCの故郷

今回デトロイトのヘッドコーチに就任したスティーヴ・マリウッチは、ミシガン州のIron Mountain という人口8000人の町の出身。デトロイトはミシガンだから里帰りということになる。ところが、地図を見ればわかるように、この町はデトロイトからなんと480マイル(772km)も離れていて、グリーンベイの方がはるかに近いのだ。町の住人も圧倒的にパッカーズファンで占められていて、あちこちにパッカーズの旗やステッカーが見られる。「俺はスティーヴのことは大好きだよ。でもまだライオンズファンじゃないね」と住民の一人は語る。「パッカーズが16勝0敗なら、むこうが14勝2敗だっていいけど」

この小さな町で育った、仲の良いイタリア系の少年2人 ? スティーヴ・マリウッチがNFLでヘッドコーチとなり、トム・イゾーがバスケットボールでミシガン州立大の名ヘッドコーチとなったことは、ここの人々の大きな誇りだ。2人の名前が町じゅうの看板に使われているし、2人で里帰りしてはゴルフ大会やチャリティ・オークションを開くなどしている。マリウッチに小学校で社会科を教えたボブ・オリヴァンティ氏は、この自慢の生徒とは今も友人だ。「彼は成功してもホームタウンを大事にしている。彼がミシガンに戻ってきてくれて、我々はとても嬉しい」と語る。

マリウッチの父、レイは今もここに住んでいて、このところは取材や友人からの電話の応対に忙しい。息子スティーヴが子供の頃、グリーンベイまでパッカーズを応援しに2人で出かけたことを今でも憶えているという。息子がサンフランシスコに移るとともに、父レイも応援の対象を49ersに変えた。息子の仕事での精神的重圧を心配し、49ersを辞めた後は1年間休むことを望んでいたそうだ。「素晴らしいことだと思うよ。それでも、あいつがどれだけ大変かを考えると複雑な気持ちだ」と父は語る。子供たちの学校のことがあるため、マリウッチは家族をカリフォルニアに残して単身赴任となるからだ。「デトロイトなら故郷に近い。長い間、家族・親戚の集まりに出られないことはつらかっただろう。成功を収めてほしいと願っているし、またフットボールは別にしても、あいつはジェントルマンで、完璧な人間だよ」

カテゴリ : Coach/Front Office, History