グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年12月 5日

TEババ・フランクスの評価

昨年はわずかパスキャッチ36回322ydsながら、9TDという数字のインパクトでプロボウルに選ばれたと言ってもいいTEババ・フランクス。しかし3年目の今年も着実に成長を続け、すでに昨年を上回る45回355yds、6TDを稼いでいる。キャッチ数ではNFL3位(NFC1位)、TD数ではゴンザレス(KC)に次ぐ2位。自慢のシュアハンドに磨きがかかり、キャッチミスがほとんどなくなっているのは頼もしい限りだ。(上位タイトエンドの成績表はこちら)。ミスの多かったランブロックも、3年目の今年はかなりよくなっている。

ファンにとってどうしても不満なのは、彼のスピードのなさだ。1キャッチ平均7.9ydsは上位TEの中では最低クラス。ゴンザレスやシャープやショッキーのように、フィールド中央を引き裂いて走るビッグプレー能力がないことは、残念ながらはっきりしている。また、かつてのチュムラのように、相手タックルを振り切ってエクストラヤードを稼ぐ迫力にも欠けている。身長198cmのフランクスは、足腰のパワーがないせいか、最初のタックルでいとも簡単に倒されてしまう。

エンドゾーンで2ydsのTDパスを捕るだけが仕事なのか? ジャゴジンスキーTEコーチは、フランクスに「ババ、他人が何と言おうと気にするな。君はこれを2年間続けてきたんだ。もし2ydsのTDパスキャッチがそんなに簡単なら、他のチームだってするはずだろう」と、まだ24歳のフランクスに言って聞かせている。パッカーズ首脳は彼の能力について心配はしていない。 「彼はシュアハンドの持ち主で、ビッグ・キャッチをしてくれる。レッドゾーンでは彼が一番頼りになるレシーバーだ。ゴールラインが近づくほど、ランでボールを進めるのは困難になるからね」とシャーマンHC。

ジャゴジンスキーTEコーチは、今年のフランクスは一つもキャッチミスをしていないんじゃないか、と言う。フランクス本人も、一つか二つしかなかったと言う。「そうそうたくさんパスを投げてもらえるものじゃない。だから一つ一つを大事にしないと。良いパスだろうと悪いパスだろうと、捕らなきゃいけない。見てのとおり、僕はあまりランアフターキャッチを稼いでない。だからこそ、キャッチすることが何より大事なんだ」

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