グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年9月 5日

LBハーディ・ニッカーソンの存在感

NFLで16年間、トップレベルでプレーし続け、5度のプロボウル出場を果たし、「90年代のチーム」のセカンドチームにまで選ばれているLBハーディ・ニッカーソン。しかし彼は、"リスペクト"とは自力で勝ち取らなければならない、という信念を持っている。「ただチームに移って来て、胸を叩いて『俺がリーダーだ。俺はああだ、俺はこうだ』なんて偉そうに言っててもダメなんだ。自力で尊敬を勝ち取らなければ」とニッカーソン。

リロイ・バトラーの引退で、最も大きな痛手を受けたのはリーダーシップの部分。しかしそれを心配する声がチーム内外で聞かれないのは、ニッカーソンの存在が何よりも大きい。「リロイ・バトラーは偉大な選手だった。そういう選手の穴を埋めるなんてことは不可能だ。しかしニッカーソンは生まれついてのリーダーだ。その点で彼の存在は大きな助けになる。それは間違いない」とドナテルDCは太鼓判を押す。

もちろんプレーの面でも、彼が準備不足でフィールドに立つようなことはありえない。「契約にサインした直後から、僕はコーチ達と会ってシステムを勉強してきた。プレーブックを渡される前からね」 キャンプ開始直後から、彼は身体面のコンディションの点でも、システム理解の面でも、さすがにプロ中のプロであることを見せつけている。練習とは思えない激しいタックルで、ディフェンス陣全体を鼓舞するシーンも多い。

しかしまだ彼は、メディアに対して特に口数が多いということはない。「声を挙げるべき時が来たら、当然そうするさ。でも、このチームの全員が、それぞれの場所でリーダーなんだ。僕はチームプレーヤーで、エゴなんてない」とニッカーソン。バトラーの引退によって失われたリーダーシップを引き継ぐという役割には、彼は否定的だ。「リロイ・バトラーのような選手を失った時は、みんなが成長しなきゃいけない。1人ではダメだ。全員でなければ」

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