グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年5月22日

ルーキー紹介 その3 FB ナジェ・ダヴェンポート

ドラフト4巡135位,マイアミ大,185cm,112kg

経歴

高校時代はフットボールの他に陸上のスプリンター。マイアミ大に入ってテイルバック。1年目から、先発こそしなかったものの55回387yds、6TDを挙げる活躍。2年目、開幕戦で81ydsの大活躍を見せるが、その試合中に前十字靭帯断裂の大ケガを負い、そこでシーズンエンド。そのケガから復帰した3年時からはフルバックに転向。パワーランナーとしてショートヤーデージではRBも務める、というパターンは4年時も同様。大学最後のオレンジボウルは足の骨折のために棒に振ったが、全米王座マイアミ大の一員として知名度は高い。

セールスポイント

非常にガッチリとした良い体格。フルバックのサイズでありながら、スピードやクイックネスもあって、テイルバックも十分やれる。パスキャッチが非常に上手く、難しいボールにも器用にアジャストできる。フルバックとしての経験は浅いが、4年時にはリードブロッカーとしてもかなり進歩した。重心が低い。今年のドラフトではFBの中で1番か2番に評価されていて、4巡の最後で彼を指名できたのはラッキーと言える。

弱点?

フルバックでの経験が浅いこと。「まだテイルバックに未練があるのでは?」という意見もあり、そのせいでリードブロックにアグレッシブさが足りない、との指摘も。2年時の前十字靭帯断裂に4年時の骨折と、ケガに弱いのかもしれない、という懸念もある。

足の骨折

4巡の一番最後まで売れ残った理由は、左足(第五中足骨)を骨折した後の状態が芳しくなく、「さらなる手術が必要なのでは?」という懸念が大きかった(その場合、開幕に間に合わない可能性が大きい)。それさえなければ、悪くても3巡での指名が予想されていた。しかし、ドラフト後の詳細な検査の結果、「とりあえず再手術は必要なし」という診断が下されて、ホッと一息。4月末のミニキャンプはほとんどを見学したが、うまくいけば6月のミニキャンプから練習に参加できる・・・はず。

メンタル面

マイアミ大では、最も尊敬されるリーダーの1人だった。何よりもチームの成功を優先する彼の自己犠牲の精神が認められ、チーム内で"Unsung Hero Award"に選ばれている。

パッカーズにとって

パスキャッチが上手いので、FBウィリアム・ヘンダーソンの後継者として理想的。昨年、ロースター上のRB/FBは5人だったが、FBはヘンダーソン1人で乗り切った。しかし本来これは好ましいことではない。ダヴェンポートなら両方の控えをこなせるので、ロースター構成の上でも理想的。フルバックとしては、ヘンダーソンの下で修行を積んでいく必要があるが、スペシャルチームでは即戦力として期待できるはず。

発音

ファーストネームのスペルは"Najeh"。「ナジェ」なのか、「ナジェー」なのか、「ネイジャ」なのか、イマイチよくわからない。とりあえず「ナジェ」で行きますが。

カテゴリ : Draft, Player