グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年4月22日

2002年 グリーンベイ・パッカーズ全指名選手

エース級のWR、バトラーの後継者としてのSS、ヘンダーソンの控え(後継者)としてのFBなど、LB以外ではパッカーズの現在のニーズをほぼ満たした形の2002年ドラフト。リターナーは指名しなかったが、3巡のSSアンダーソンと4巡のFBダヴェンポートはスペシャルチームでの貢献も期待できる。詳しい紹介は今後一人ずつやっていくとして、今回は大雑把な紹介を。

Javon Walker WR Florida State (1巡20位)

昨日のニュース参照。「ドラフト2巡を手放してまで獲得する価値があったのか」という点は、結局はプレーしてみなければわからない。昨シーズンはパスキャッチ45回、944yds、7TD。ヘボいQBでなければ、もっとずっと良い数字を残せたはず、という評価が多い。

注意力障害(ADD)との噂は、母親がきっぱり否定。学習能力が低いのでは?という点については、グリーンベイを訪問した時にプレーブックを見せたり、チョークボードを使ったりなどしてみっちりテスト済み。また、高校を出たときに野球のマイナーリーグと契約したが、その時の契約金を無駄遣いせずにまるまる投資した、というエピソードをシャーマンHCは高く評価。メディアに対してフレンドリーなタイプ。すでにグリーンベイにやってきて、なんとPackers.comでファンとチャットしたりしている。人懐こい、というべきか。背番号は84に決定。

Marques Anderson S UCLA 3巡92位

彼を指名する前、シャーマンHCは4巡指名権を増やそうとトレードダウンの交渉をしていたのだが、「ドラフト2巡級」と評価していたアンダーソンが残っていたために、トレードダウンをやめて指名することにしたとか。大学1・2年時にはCBをやっていたことも高く評価。フィジカルなタイプのハードヒッター。

99年には、何人かのチームメイトとともに「障害者用のスペースに車を停めていた」ということで、大学から1年間の出場停止に。しかし、本人が「あの事件で僕は成長した」と語るように、その後の彼はむしろメンタル面で評価が高い。チームメイトからの信頼も厚い、ディフェンスのリーダー。

Najeh Davenport FB Miami 4巡135位

FBとしては全体の3番目に指名された。大学2年時にヒザの大ケガで1年を棒に振るまではテイルバックとして活躍していた。サイズもスピードも十分あり、むしろパワータイプのRBのような感じ。パスキャッチは上手い。FBの経験が短いため、ブロッカーとしては、もっと成長しなければならない。献身を惜しまないチームプレイヤーで、チーム内での"Unsung Hero Award"にも選ばれている。

Aaron Kampman DT/DE Iowa 5巡156位

高校時代はミドルLB。カレッジでは主にDEだったようだが、パッカーズはDTとして指名。現在285ポンドだが、「骨格からして、あと15ポンドは(スピードを落とさずに)楽に増やせる」との評価が多い。常に全力を出し切るタイプ。パスラッシャーとしてはやや瞬発力不足のため、やはりウェイトトレーニングでバルクアップしてDTをやるべき。

Craig Nall QB Northwestern State 5巡164位

今回最も驚いた指名。6巡でも指名できたかも。サイズがあって、非常に冷静なタイプのQB。インターセプトは少なく、相手ディフェンスを読む能力に長けているが、あまり足はない。98・99年にはルイジアナ州立大で何度かチャンスをもらうが、2000年には全く使ってもらえず、昨春に転校した。即スターターとなり、2022ydsの大学記録を作ってチームのオフェンスMVP。国内ランク16位の槍投げの選手でもある。あまりにノーマークの選手だったためか、写真がどこにもない。

Mike Houghton G San Diego State 6巡200位

これも意外な指名のようだ。我らがDEバジャ=ビアミラの後輩。2年時にはタックル、3年時にはセンターとタックル、そして4年時にはガードをプレーした。どのポジションもこなせる器用さが評価されての指名なのは間違いない。とにかく情報が少なく、よくわからない。

カテゴリ : Draft, Player