グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年3月19日

WRテリー・グレンの思い出

かつてのペイトリオッツのアシスタントコーチ2人が、JS Onlineのインタービューにこたえて、WRテリー・グレンについて語った。スティーブ・ウォルターズは'97・'98とWRコーチを務め、ポール・ボードローも同じ時期にOLコーチ。2人ともグレンへの悪意を全く含まずに、率直な気持ちを述べている。

「グレンは今まで扱った中で最高のレシーバーだ」とウォルターズは言う。しかしまた、「今までで最も頭のいかれたやつだった」とも。「彼は非常に複雑なんだ。こちらはいつも考え込んでしまう。彼の気持ちをフットボールから逸らさせる何かが、彼の生活にはあるのだろうか? 彼がフットボールに集中できてさえいれば、素晴らしいレシーバーを手にすることになるのだが」とボードロー。

「タレント的には、足りないところなど全くない。今まで見た中で最高だ。もし彼が、ケガもなく、気分よく過ごすことができたら、NFLでも最高クラスだろうけれど、それは大きな『もし』だ」とウォルターズ。また、ボードローはグレンを、NFLの誰と比べても劣らないほどのコンペティターであり、非利己的なプレーヤーだと言う。ただ一方で、グレンは考え込んでしまったり、落ち込んでしまうことが誰よりも多い、と。

「言えることは、彼が毎日違った人間だ、ということなんだ。私などには全く手に負えないような大きな問題を彼は抱えている、という感じがした。どんなコーチであってもね。彼をどう扱うか、などという問題じゃないんだ。彼には専門家の助けが必要だよ」

「練習に来たときには、彼はちゃんとやる。試合に出れば、ハードにプレーして、勝つために出来る限りのことをしてくれる」とウォルターズ。「彼はフィールドに出たときには、その中で最高の選手でいたい、ということなんだ。彼が一番おびえるのは、ケガをしていたり、ケガから復帰した時に、思うようなプレーが出来なかった時だ。そんな時に彼はパニックになる」

「私が気付いたのは、彼は試合の早いうちにボールをキャッチできれば、それは彼のビッグゲームになる、ということだね」とボードローは言う。「もし最初にボールを落としたり、少し足をひねったりすると、次のプレーではどこにいるかさえわからない。ただ、彼は自分の所にボールが来ないと思っても、サボるようなことは決してない」と暗にランディ・モスと比べて言う。

グレンがプロ入りするときの40ヤード走のタイムは4秒4台前半。しかしウォルターズは、そんなタイムは関係ない、彼は誰よりも速い、と主張する。「彼の能力の中で、ディープに走る才能は誰よりも優れている。CBがタイトについていても、ボールが投げられたとたんに、彼はギアを上げることができるのだ」 また、体の大きさからすると、指が長く、手も大きいらしい。

「彼はサイズはないけれど、密集の中でのキャッチを恐れることはない。ウェイトトレーニングはいやがるタイプだが、生まれ持った強さがある」とウォルターズは言う。そして学業成績は振るわなかったが、非常に賢いプレーヤーだと認識している。「彼は非常に本能が優れている。コーチが教えられないようなことでも、自然にこなしている。相手のディフェンスをどう読むか、ちゃんと理解している」

「理想的なサイズではないかもしれないが、レシーバーとしてのプレーに関する限り、彼に出来ないとか、上手く出来ないようなことはひとつもない」

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