グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年2月 2日

WRテリー・グレンの獲得も

今シーズンのWRテリー・グレン(NE)ほどトラブルメーカーの名にふさわしい選手はいないだろう。 2000年の11月に7年$50ミリオンの契約を結んだまではいいものの、昨夏には薬物検査を拒否(陽性反応が出た場合と同じ扱いになる)してリーグから4試合の出場停止に。それを知ったオーナーが契約ボーナスの一部やサラリーの支払いをとりやめようとし、対してグレンはトレーニングキャンプをすっぽかして、チームとの亀裂は深くなっていく。

その後、チームの快進撃とは対照的に、ミーティングの無断欠席などでチームから出場停止処分を喰らうなど、もう何回目のトラブルか分からないほど、チームとの関係はこじれている。家庭内暴力で逮捕もされた。結局このプレーオフもチームから今季三度目の出場停止処分。「結局のところ、彼がペイトリオッツに復帰することはありえない。 なんらかの形で放出することになるだろう」という見方が支配的だ。

WR陣を補強したいという意図がパッカーズのフロントにあるのは紛れもない事実だ。パッカーズの副GMマーク・ヘイトリーは、テリー・グレンの獲得もありうる、と発言して話題になっている。 「誰であろうと、チームの勝利に貢献してくれる選手なら、そして我々がその選手とうまくやっていけるなら、彼を獲得するだろう」とヘイトリー。その「うまくやっていく」という部分が一番の問題なわけだが、ヘイトリーは、シャーマンHCの選手を扱う能力について、「彼はその点では最高のHCのひとりだ。彼はどんなことに対しても首尾一貫していて、選手の側はHCに何を期待できるかわかっている。

「世界中にあれほどのアスリートはそういないよ」とペイトリオッツのチームメイトが証言するように、グレンのWRとしての能力の高さを疑う者はいない。 わずか1週間の練習で臨んだ第5週のチャージャーズ戦では、いきなり7回110ydsの活躍を見せている。現在はNFL選手会が両者の調停に乗り出している状態らしい。サラリーキャップ上の問題もあり、巨額の契約金・サラリーの支払いをどうするのかが焦点になりそうだ。金銭上の問題が解決した上で、ペイトリオッツが(ドラフト権などと交換で)グレンをトレードに出す、というのが現実的な解決策かもしれない。

カテゴリ : Contract/Personnel