グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年7月 9日

ロースター展望 S編

補強

今オフのパッカーズの再契約ラッシュは、バトラーの契約見直しから始まった。自ら率先してサラリーカットを受け入れたディフェンスリーダーの姿勢に影響された選手も多いようだ。シャーパーは昨年9INTと大ブレークして大型の長期契約を勝ち取った。その他には大きな補強はない。バトラーの引退が近いことを考えると、それほどデプスがあるとは言えないが、困った時にはCBのマクブライドをセーフティに回すという手もある。

ダレン・シャーパー

なんと9INT、プロボウル、オールプロ。昨年の今ごろはスターターの座も危いかと見られていた選手が、今年は黄金のオフを過ごしている。ロン・ウルフをはじめとする首脳陣が彼のポテンシャルを信じて我慢してきた結果であろう。今のところ、$30ミリオンの巨額契約に浮かれることなく、ミニキャンプでも「さすがプロボウラー」という動きを見せているようだ。

昨年は「同地区内でランディ・モスを相手に最も良い守備をした選手」という評価がある。また、インターセプトを量産したビッグプレイ能力だけでなく、タックルも一昨年と比べて飛躍的に良くなっている。課題は、「やはり"One year wonder"だった」と言われないように、昨年と同じレベルのプレーが続けられるか、ということだけであろう。相手が恐れてパスを投げにくくなるということであれば、インターセプトが減るのはかまわないが。

リロイ・バトラー

セカンダリーの中では最も恐れられるプレイメーカーとして活躍してきた彼も、最近では派手な部分はシャーパーに譲って、地味な役割に徹している。「契約はあと2年でいい。その後のことはその時になったら考えよう」と明言してサラリーカットに真っ先に応じた。そのことにも表れているように、フィールドの中だけでなく、外でもリーダーである。フィジカル的にはやや衰えたとはいえ、ディフェンス全体を指揮し、相手の動きに素早くアジャストする能力は「ディフェンスのQB」と呼ぶにふさわしい。

アントワン・エドワーズ

99年のドラフト1巡指名だが、いまだにスターターの座をつかむことができない。シャーパーを追い抜くのは時間の問題かと思われたが、逆にシャーパーがプロボウラーに成長してしまった。本人も「スターターになりたい」と繰り返すが、今のところDBのポジションには空きがない。昨年はCBマッケンジーのケガで先発のチャンスをもらったが、イマイチのプレーを繰り返したあげく、自分もケガ。結局CBとしてはマクブライドの方が上、という評価を下されてしまったようだ。とはいえ、潜在能力はやはりドラフト1巡。バトラーの下で我慢して修行を続ければ道は開ける。今年のミニキャンプではほとんどの時間をセーフティとしてプレーしているようだ。

スコット・マギャラハン

DBでは数少ない白人。スターターになるには全く物足りないが、スペシャルチーマーとしてロースターに残る可能性は高そうだ。

ダミアン・デンプス

Central Florida大出身のFAルーキー。どんな選手かは全くわからないが、ロン・ウルフ元GMが「FAルーキーの中でロースターに残れるとしたら彼だろう」と語っていた。

クリス・エイキンズ、ガナ・ジョセフ

ロースターに残る可能性は非常に低い。ともかくこの2人とマギャラハンとデンプスをあわせた4人の中から1人がロースターに残り、1人がプラクティス・スクワッドに残るといったところか。

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