グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年6月19日

ロースター展望 QB編

補強について

ドラフト権と交換でハッセルベックをシアトルにトレード。評価の高かった控えQBだけにリスクは大きい。出戻りのピダーソンと契約したが、彼だけでは不安である。そのためバーライン(CARを解雇)の獲得を目指したが、DENにさらわれてしまった。現在FA市場に残っている中ではディルファー(BALを解雇)が最高だが、ウェストコーストオフェンスの経験のなさがネックとなって、パッカーズもそれほど熱心ではない。QBがだぶついているDENからファーロットが放出されたら、獲得に乗り出すかもしれない。

ブレット・ファーヴ

ここ数年は全て自分でやろうとし過ぎて、一人相撲からインターセプトを連発する悪循環に陥りがちだったが、昨年中盤あたりから精神面での成熟が明らかだ。ここ数年にはなかったほど自信に満ちたコメントや態度を見せているのは、RBアーマン・グリーンやOTチャド・クリフトンをはじめとする若手の成長だけでなく、RBレヴェンズ、OTアール・ドットソン、Cウィンタースたちベテランが、サラリーカットを受け入れてまでチームに戻ってきたことに大きな手ごたえを感じていることによる。

問題はケガ。99年は右手親指(偶発的なケガ)。2000年はシーズン前からヒジを痛め、プレシーズンゲームをほぼ全休し、そのため開幕ダッシュに失敗してしまった。コーチ陣は昨年のヒジのトラブルを、「毎年オフの間には全く投げないで腕を休ませ、7月のトレーニングキャンプからはガンガン行く」というファーヴの方針にあるのではないかと考えている。今年は6月のミニキャンプの後、7月のトレーニングキャンプまでの間も少しずつ投げて慣らしていく予定。また今年からは非常に綿密なストレッチも取り入れている。

ダグ・ピダーソン

一昨年イーグルスのアンディ・リード新HC(当時)の誘いで、スターターQBとしてフィラデルフィアに乗り込むものの結局は失敗。昨年はブラウンズに移り、カウチのケガのためスターターを務めるもやはり成績は振るわず。結局は元通りファーヴの控えとして、(大幅に評価を下げて)グリーンベイに戻ってきた。

4月のミニキャンプと比べ6月のミニキャンプでのパフォーマンスは良くなっていたが、肩の衰えを指摘する声もあり、不安は尽きない。

ヘンリー・バリス

強肩で鳴る有望若手QBだがいかんせん荒削り。CFLでリーディングパサーになったが、CFLでのスターター経験も1年のみ。インターセプトも多い。いずれはNO.2に昇進することを期待されているが、現在ウェストコーストオフェンスを勉強している最中で、今年はまだピダーソンを追い越せるか疑問。明るく開放的な性格でよくしゃべってくれるため、メディアにとっては有難い存在になるかも。

ジョナサン・ビーズリー

ルーキーFAとして契約。カンザス州立大。ミニキャンプでもあまり投げる機会がなく、全くといっていいほど情報がない。

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