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Day 7: 新人WRアブレデリスがACL断裂
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年8月 2日
5巡指名のWRジャレッド・アブレデリスはヒザ前十字靭帯断裂の大ケガであることがあきらかになった。現在はさらなる検査で確かめているところだが、確定した場合は再建手術を受け、来季の復活に向けて長いリハビリ生活をすることになる。
3日連続のフルパッド練習だからか、この日の練習は2時間11分の短いものになった。過去2日は15ピリオドと17ピリオドだったが、今日の練習は12ピリオドだけ(その日の練習予定表がメディアに配られるらしい)。朝8時20分からの練習はこの日が最後となり、来週からは昼前後からの練習開始が多くなる。
- 明日はランボーフィールドにファンを迎えてファミリーナイト。昨年まではスクリメージ練習(実戦形式)がメインだったが、今年は「普段と変わらない練習」に変更された。昨年までもライブタックリングではなかったので、大差ないような気もする。これでもチケットが発売すぐ完売になるのだから人気はすごい。
- オフェンス
- 敵陣レッドゾーンでのブリッツ・ドリルでQBマット・フリンが絶好調。WRアダムズ、TEライエラ、WRネルソンと次々にTDパスを通した。
- WRジョーディ・ネルソンはさすがエースといったプレーを続けている。効果的なルートランニングから、難しいボールをいとも簡単にアジャストして捕ってしまう。入団2日目のWRジェラード・シェパードがQBフリンのアジャストのコールを理解できずにいると、サイドラインから駆け寄って教えていた。
- これまでさほど話題にならなかった2巡指名WRダヴァンテ・アダムズだが、内容が悪いわけではなく、高いキャッチング能力とキレのよい動きを随所に見せている。前日には信じられないようなワンハンドキャッチ(こちらのビデオの最後)。この日はポストルートでQBフリンからのTDパスをキャッチするなど、今キャンプ最高の出来だった。
- TEブランドン・ボスティックは4ミニッツドリル(リードして逃げ切りを図る)でCBブッシュにファンブルさせられるミスがあったが、レッドゾーンドリルではQBトルジーンからのTDパス(エンドゾーン奥へのフェード)をジャンプしてキャッチ、QBロジャースからもTDパスを捕るなど、全体としてはよい内容だった。
- TEコルト・ライエラはやや危なっかしい捕り方ながらTDパスを2つキャッチし、今夏初めていい意味で目立つことができた。「昨年は実戦から離れていたので勘が鈍っているが、体の方はよく鍛えてきている。新人みなに言えることだが、プレー数を重ねることが必要なだけだ」とマッカーシーHC。
- よくなってきたC J.C.トレッターについてマッカーシーHC。 「練習でよくなくても過剰反応しないことが大事だ。順調に進歩している」
- 2年目のLTデヴィッド・バクティアリは前評判どおり力強さを増していて、先発LTの座はゆるぎない。OLBペッパーズ相手に、昨年なら押し込まれていたようなブルラッシュをしっかり受け止めている。
- ディフェンス
- Sモーガン・バーネット(足首)が復帰し、Sハイドと1stチームに。Sハハ・クリントン=ディクスは再び2ndチームに戻ってSリチャードソンとコンビを組んでいる。セーフティ陣の先発争いについて、「プレシーズンゲームが始まれば、多くのことを教えてくれるはず」とダレン・ペリーSコーチ。
- CBケイシー・ヘイワードはQBロジャースからWRネルソンへのパスを叩き落とす好カバレッジ。
- CBトラモン・ウィリアムズはランプレーでまっすぐRBレイシーに蹂躙されるプレーあり。「ちゃんとタックリングできる練習なら倒せた」と強がっているが。
- OLBマイク・ニールは3ポイントスタンスからのプレーが数回あった。
- ドラフト指名ルーキーの中でもっとも目立っていないのは4巡指名OLBカール・ブラッドフォードかもしれない。「層の厚くなったOLB陣で埋没するより、やはりILBにコンバートした方がいい」という外野の声も。チームドリルで出番が少ないのはたしかだが、この日はクイックネスと鋭い方向転換を活かしたパスラッシュも見せていた。
- スペシャルチーム
- パントカバレッジのガンナーはCBブッシュとCBハウスが1stチームだが、この日は6巡指名CBディミトリ・グッドソンが一瞬でブロッカーを振り切ってコーチから称賛の声。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴール練習は8回蹴って7回成功。今夏プレシーズン前半でテスト採用されるロングPAT(15yds地点、つまり33ydsのキック)を2本成功させたあと、36、40、43、45、50、53ydsと蹴ったうち40ydsだけ失敗している。
- 今キャンプでのKクロスビーの成功率(ロングPATふくむ)は14/16で87.5%。 「彼らスペシャリストたちは非常にプロフェッショナルでとても安定している。みな現時点での目標をクリアしている」とマッカーシーHC。
- FG最後の4本はWRランドール・コブがホルダーを務めた。
- Sマイカ・ハイドは、パントチームでPマステイの直前で構える「パーソナル・プロテクター」に入った。これまではFBクーンの役目だったが。
- ケガ人情報
- 前述のとおりWRジャレッド・アブレデリスはヒザ前十字靭帯断裂の重傷と判明。追加検査で診断が確認されれば、再建手術を受けてインジャリーリザーブでルーキーシーズンを終えることになる。明日のファミリーナイトには40人も親戚・友人を招くと言っていただけに残念。
- Cコーリー・リンズリーは肩を痛めて休み。程度はわからない。
- 一昨日足首を痛めたSモーガン・バーネットは1日休んだだけで復帰。
- その他の見学組は変わりなし。WRジャニス(体調不良)、DEウォージー(腰)、DTガイオン(ハムストリング)、Sミラー(足首)。
- ここまで7巡指名WRジェフ・ジャニスが休んでいるのは帯状疱疹のため、と判明した。月曜にも復帰の見込み。
- 毎日フィールドに来ている元RBジョナサン・フランクリンは、フロントのインターンとして "sales and business development, community outreach and Packers media departments" といった各部門をアシストすることになった。まことに多岐にわたる。
- NFLアナリストをしている元セーフティのマット・ボウエンがロッカールームを訪れ、アイオワ大の後輩Sマイカ・ハイドと一緒にインタビューを受けている(写真)。彼も下位指名から這い上がってスターターとなった1人。
- ランボーフィールドのハーラン・プラザに「ランボーリープ像」が完成し、21年前にランボーリープを発明したリロイ・バトラーが除幕式を行った(ビデオ)。リープしている選手はおらず、それを迎えるファンたちの像があるだけで、中央にファンが飛び込んで記念写真が撮れる趣向になっている(写真)。隅には銘板がはめこまれ、ランボーリープの由来や意義が書き記されている。(写真)
リロイ・バトラーが初ランボーリープ