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Packers 8 - 30 Chiefs
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年8月30日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (1-3) |
3 |
3 |
2 |
0 |
8 |
Chiefs (2-2) |
3 |
10 |
7 |
10 |
30 |
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アローヘッドスタジアムの天気は晴れ、気温32℃。空席が多く、パッカーズファンの姿も目立つ。両軍とも主力の多くを温存し、見どころは控え選手たちのロースター争い。マッカーシーHCはプレーコールをクレメンツOCに譲り、選手たちの動きを見守る方に集中していた。
パッカーズはケガ人にくわえてQBロジャース、WRジョーンズ、TEフィンリー、OLBマシューズを出場させず温存した。いっぽうWRネルソン、WRコブ、CBトラモン・ウィリアムズは今夏初出場したが1シリーズだけ。
パッカーズはオフェンスが引き続き低調で、ラン平均2.5yds、QBレーティング45.2、3rdダウン成功率13%と非常に冴えない内容だった。ディフェンスはサック5回、インターセプト2回といったビッグプレーがあったが、試合中盤からパスカバレッジでミスが出て点差を広げられてしまった。
よかったのは、40yds台を2回とも成功させたKメイソン・クロスビー、キャッチ3回50ydsを記録したWRジェレミー・ロス、ブリッツで活躍したCBマイカ・ハイドやSクリス・バンジョー、セーフティを決めたILBサム・バーリントンといったところ。それ以上に、控え組は含めてとくにケガ人がなかったのが最大の収穫だろう。
チームはただちにロースター選考に入り、土曜午後6時の最終ロースターカット期限までに22人が解雇されることになる。
第1Q
- KC陣16 : 最初のプレーでCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。
- KC陣35 : (QBヤング) RBレイシーのランが2回止まって3rdダウン9、QBスクランブルは4ydsどまり。48ydsFG成功で先制。
- KC陣20 : 3rdダウン2から、RBへのスウィングパスはノーゲイン。
- GB陣25 : (QBヤング) WRウォーカーへの14ydsパス、RBフランクリンの5ydsラン、連続パス失敗でパント。
- KC陣19 : TEケルシーへの11ydsパスで1stダウンを取るが、フォルススタートなどで後が続かず。
- GB陣30 : (QBコールマン) RBフランクリンの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン8、インターセプトされてGB陣レッドゾーンへ。
- GB陣14 : RBデイヴィスへの8ydsパス、サック(DEジョリー)、サック(CBハイド)で1stダウンならず。GBエンクローチメントのあと、37ydsFG成功。
- GB陣21 : (QBコールマン) RBフランクリンの7yds、2ydsラン、WRロスへの13ydsパスで1stダウン。ロングパス失敗、RBグリーンのノーゲインで3rdダウン10、WRウォーカーへのパスは6yds止まり。
- KC陣19 : FBがパス落球、RBデイヴィスの1ydランで3rdダウン9、ロングパス失敗で3&アウト。
第2Q
- GB陣20 : (QBヤング) RBフランクリンへのスクリーンパスは-3ydsロスのあと、RBフランクリンへのスウィングパスで14ydsゲイン。TEウィリアムズへの2ydsクイックパスのあと連続パス失敗でパント。
- KC陣45 : QBタイラー・ブレイ登場。WRジェンキンズへの6ydsパス、RBグレイの15ydsランでGB陣へ。KCフォルススタート、WRヘミングウェイへの9ydsパスで3rdダウン6、プレッシャーで投げ捨て。48ydsydsFG成功。
- GB陣20 : (QBヤング) TEテイラーへの24ydsパスのあと、3rdダウン9からWRロスへの26ydsパスが通ってFG圏内へ。ロングパス失敗などで3rdダウン8、TEウィリアムズへのパスは通らず。45ydsFG成功で同点。
- KC陣20 : WRヘミングウェイへの22ydsパス、RBグレイへの7ydsパス、4ydsランでGB陣へ。KCホールディングなどで3rdダウン8、パス失敗でパント。
- GB陣09 : (QBコールマン) RBフランクリンの4ydsランで2ミニッツ。パス連続失敗でパント。
- ハーフライン : サックはGBレイトヒットで1stダウン。WRヘミングウェイへの7ydsパス、TEブロックへの13ydsパス、WRジェンキンスへの8ydsパス、QBスクランブルで残り10秒でスパイク。最後はWRヘミングウェイへ8ydsTDパス成功。
- GB陣20 : RBフランクリンの3ydsランでハーフタイムへ。
第3Q
- GB陣20 : (QBヤング)スクランブル6yds、WRロスへの11ydsパスで1stダウン。RBスタークスの1ydラン、WRマイルズ・ホワイトへの12ydsパスでハーフラインへ。GBホールディング、KCホールディングで1stダウン。スクリーンパス失敗のあと、サック&ファンブルロスト。
- GB陣42 : RBグレイの13ydsラン、-5ydsロス、WRベラミーへの11ydsパスで3rdダウン4、CBブランドン・スミスがインターセプト。
- GB陣03 : (QBヤング)GBフォルススタート、FBアモサの1ydラン、RBフランクリンの-1ydロス、で3rdダウン11、ロングパス失敗でパント。
- KC陣45 : 3rdダウン5からQBスクランブル7ydsで1stダウン。WRベラミーへ43ydsTDパス成功。
- GB陣20 : (QBヤング)KCアンネセサリーラフネスで1stダウン。TEボスティックへの11ydsパスのあと3rdダウン9、QBヤングが叩かれたボールをCヴァンローテンがなんとかリカバー。けっきょくパント。
- KC陣02 : ILBバーリントンがエンドゾーンでサックしてセーフティ。
- GB陣41 : (QBヤング)RBスタークスの3ydsランなどで3rdダウン7、パス失敗で3&アウト。
- KC陣47 : RBグレイの4ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBグレイの8ydsラン、7ydsランでFG圏内へ。3rdダウン1からのランはノーゲイン。48ydsFG成功。
- GB陣 : (QBヤング)RBスタークスの10ydsラン、QBスクランブル2yds、パス失敗で3rdダウン8、投げ捨てでパント。
- GB陣41 : サック(Sバンジョー)、RBドローンの8ydsランで3rdダウン16、GBイリーガルユースオブハンドで1stダウン。ロングパス失敗など3rdダウン10から、WRヘミングウェイへの14ydsパス、RBグレイの18ydsランでゴール前10ydsへ。ランが2回止まって3rdチーム9、WRハモンドへ9ydsTDパス成功。
- GB陣20 : (QBヤング)RBグリーンの3ydsラン、ノーゲインで3rdダウン7、RBグリーンへのスクリーンパスはノーゲイン。
- KC陣36 : ラン2回で2ミニッツ。3rdダウン5からスクリーンパス失敗でパント。
- GB陣20 : (QBヤング) 残り1分46秒。WRウォーカーへの9ydsパス、KCフェイスマスクで1stダウン。WRウォーカーが4ydsパスキャッチ後にファンブルし、OLがリカバー。WRウォーカーへの7ydsパスとロングパス失敗で残り03秒。WRホワイトがランアフターキャッチで粘るものの最後はファンブルして時間切れ。
Final Team Statistics |
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Packers |
Chiefs |
Points |
8 |
30 |
Total Yards |
218yds |
262yds |
First Downs |
13回(ラン1・パス9・反則3) |
16回(ラン7・パス7・反則2) |
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Rushing |
61yds (24回・平均2.5) |
112yds (24回・平均4.7) |
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Passing |
163yds (16/37・0TD・1INT) |
196yds (18/33・3TD・1INT) |
Sacked |
2回6yds |
5回46yds |
Passer Rating |
45.2 |
77.3 |
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3rd Down Efficiency |
2/15 (13%) |
4/13 (31%) |
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Turnovers |
2回 (INT1/FUM1) |
2回 (INT2/FUM0) |
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Field Position |
自陣24yds |
自陣37yds |
Punt |
9回45.2yds(ネット32.8yds) |
5回49.8yds(ネット43.4yds) |
Kickoff Return |
2回平均20.5yds |
1回21.0yds |
Punt Return |
1回12.0yds |
7回平均16.0yds |
Field Goals |
2/2 |
3/3 |
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Penalty |
7回46yds |
7回56yds |
Time of Possession |
29分55秒 |
30分05秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーは2つ。
- 第1Q、QB B.J.コールマンが最初のシリーズでインターセプト。ダブル(あるいはトリプル)カバーされているところに投げてしまった。捕ったのは元パッカーズのOLBフランク・ゾンボ。(ビデオ)
- 第3Q、QBヴィンス・ヤングが腕をはたかれてファンブルロスト。RTダトコがアウトサイドを簡単に突破された。(ビデオ)
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。
- 最初のプレーでCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。レシーバーが足を滑らせ、待っていたCBウィリアムズの正面にパスが来た。(ビデオ)
- 第3Q、自陣レッドゾーンでCBブランドン・スミスがインターセプト。WRリチャードソンを完璧にカバーし、パスがやや短めになったところをジャンプしてナイスキャッチ。(ビデオ)
- QB陣はヴィンス・ヤングが初先発。前半は彼とコールマンが2シリーズずつ交互にプレーしたが、後半はQBヤングがすべてプレーした。
- 先発ヴィンス・ヤングは14/30、144ydsでレーティング61.0。いいパスもいくつかあったが、なかなか続かない。スクリーンパスの投げ損ないなど、インターセプトになりかねないボールも2つほど。ラッシング3回12ydsとスクランブルも封じられた。
- 2番手B.J.コールマンは前半だけ出場。2/7、19yds、0TD、1INTでレーティング0.0と最悪の内容だった。とくに第1Qのインターセプトはコーチを激怒させても仕方がない。
- チームラッシングは24回61yds(平均2.5)。ランブロッキングが今回も散々だった。
- 先発RBエディー・レイシーは2回1ydのみ。
- 2番手RBジョナサン・フランクリンは8回23yds(平均2.9)と今回もよくない。それ以上に悪いのはパスプロのミスで、ブロッキングを空振りしてQBヒットを許すプレーが何度もあった。大学時代から得意だったスウィングパスで14ydsの好ゲイン。パントカバレッジで好タックルがあった。
- 3番手RBアレックス・グリーンは7回10yds(平均1.4)とこちらもひどい。
- 4番手RBジェームズ・スタークスは後半最初に登場し、3回14yds(平均4.7)。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRランドール・コブとWRジョーディ・ネルソンは今夏初出場だがキャッチ機会はなし。WRジェームズ・ジョーンズは出場せず。WRジャレット・ボイキンはパスキャッチ機会なし。
- WRジェレミー・ロスは3回50yds。右サイドライン際のフェードで見事な26ydsキャッチ(ビデオ)を決めるなど、今プレシーズンベストの働きだった。
- WRタイロン・ウォーカーは5回30ydsとショートパス中心。ファンブルは減点材料。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスはキャッチ機会なし。TE D.J.ウィリアムズは1回2ydsのみ。TEブランドン・ボスティックは1回11ydsのみ。
- オフェンシブライン
- 先発OL陣は第1シリーズ(3プレー)だけ。LTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。最初の左ランプレーでLTバクティアリが負傷したのか、ニューハウスと交代。
- 2ndチームOL陣は第2シリーズから登場。LTケヴィン・ヒューズ、LGパトリック・ルイス、Cヴァンローテン、LGレーン・テイラー、RTアンドリュー・ダトコ。
- 第3Qの被サック&ファンブルロストはRTアンドリュー・ダトコの責任。
- 今回もランブロッキングはよくない。
- 今夏を通して控えOL陣の成長は期待外れで、「ロースターに残すべき選手が少なすぎる」との声が多い。他球団からカットされた選手を獲得しないかぎり、昨年と同じようにOL7人で開幕を迎えることになるのでは。
- OL選手によるファンブルリカバーが3回もあった。Cヴァンローテン、OGゲアハート、OGテイラー。キャンプ練習の甲斐あって、スライディングしながらうまく押さえている。(写真)
- パス守備(QBアレックス・スミスは出場せず)
- 先発QBチェイス・ダニエルは4/8、27yds、0TD、1INTのレーティング18.2。
- 2番手QBタイラー・ブレイは14/25、169yds、3TD、1INTのレーティング99.8。
- パッカーズ守備のサックは5回46yds。第1QにDEジョリーとCBハイド、第2QにOLBパーマー、第3QにILBバーリントン(セーフティ)、第4QにSバンジョー。
- パスカバレッジでは後述のようにCBブランドン・スミスが3TDを許した。
- ラン守備は24回112yds(平均4.7)と今ひとつ。
- ディフェンス先発組のうち、DEラジ、ILBホーク、CBトラモン・ウィリアムズは1シリーズ(つまり1プレー)だけで退いた。
- ディフェンシブライン
- DEジョニー・ジョリーはサックにくわえ、またもパスディフレクトがあった。
- 1巡指名DEデイトン・ジョーンズはインサイドラッシャーとして出たが、今回も目立たない。プレシーズン初戦で足首を痛めてから大幅に迫力ダウンしてしまった。
- ラインバッカー
- マシューズを温存し、先発OLBコンビはニック・ペリーとマイク・ニール。
- 7巡指名ILBサム・バーリントンは中央からブリッツに入ってセーフティ。(ビデオ)
- ILBジャマリ・ラティモアはチーム2位の6タックルを決めたほか、QBプレッシャーやパスディフレクトなど活躍を見せた。
- ディフェンシブバック
- CBトラモン・ウィリアムズ(ヒザ)は今夏初出場。最初のプレーでごっつぁんのインターセプトを決めた。
- CBブランドン・スミスは第3Qに見事なインターセプトを決めたとはいえ、3TDパスすべてを彼が許す散々なゲームだった。第2QにはWRヘミングウェイのフェイクにやられて8ydsTDパス。次のシリーズではロングパスのカバー中に転んでしまい、イージーな43ydsTDを許した。第4QのWRハモンドへのクイックスラントによる9ydsTDパスは仕方がないところか。
- CBマイカ・ハイドは例によってブリッツ起用多し。ランブリッツではRBデイヴィスをノーゲインに仕留め、パスでもQBダニエルを10ydsのサック。
- Sクリス・バンジョーはブリッツの際に臀部と鼠蹊部を痛めて退場したが、後半に復帰。無理をした甲斐あってサック、QBヒット、ロスタックルを決める活躍で開幕ロースターに大きく前進した。
- Sチャズ・パウウェルはインターセプトのチャンスにイージーなキャッチミス。
- 反則は7回46yds。チーフスの反則は7回56yds。
- 第1Q : DEジョリーのエンクローチメント。パントの際のイリーガル・キッキングボール。
- 第2Q : DEジョニー・ジョリーのレイトヒット。オフサイド。
- 第3Q : OGテイラーのホールディング。WRジョンソンのフォルススタート。
- 第4Q : CBハウスのイリーガルユースオブハンド。
- キックオフリターンはRBアレックス・グリーンが1回25yds。WRジェレミー・ロスが1回16yds(セーフティ後のフリーキック)。あと6回はタッチバックだった。
- パントリターンはCBマイカ・ハイドが1回12yds、フェアキャッチ3回。キャッチングは危なげなかったが、周りに誰も来ていないのにフェアキャッチするミスあり。
- Pティム・マステイのパントは9回平均45.2yds、ネット平均32.8yds、インサイド20が3回。カバレッジチームの不調でネット成績を悪くした。9回蹴って大忙しのうえ、お手本のようなタックルでリターンTDを防ぐ好プレーも。
- Kメイソン・クロスビーは48ydsと45ydsを成功させて2/2。プレシーズン合計6/6の成功率100%で正キッカーの座を守った。シーズンに入って不調に陥らない限り彼のままで行くのだろう。
- カバレッジチームはパントカバレッジで6回平均16.0yds(最長36yds)を許す不振で、フィールドポジションを悪くした。ただ、第3Qにはエンドゾーンから数センチのところでWRマイルズ・ホワイトがセーブし、RBフランクリンが押さえるスーパーカバレッジが直後のセーフティにつながった。
- ケガ人は以下のとおり。
- 試合後の会見で、「ケガ人はとくになし」とマッカーシーHC。
- LTデヴィッド・バクティアリは最初のプレーで退場。サイドラインではトレーナーに付き添われておらず、どこか打ったのかもしれないがごく軽いものと思われる。
- 第2Q、Sクリス・バンジョーがブリッツした際に臀部から落下して退場したが、後半にふたたび出てきてサックを決めた。痛みはあるが頑張っているらしい。
- 欠場者は、QBロジャース(温存)、WRジョーンズ(温存)、TEフィンリー(温存)、OLBマシューズ(温存)、ILBブラッド・ジョーンズ(ハムストリング)、CBヘイワード(ハムストリング)、CBブッシュ(足首)、Sバーネット(ハムストリング)。
- 今回はマッカーシーHCでなくトム・クレメンツOCがプレーコールを担当した。OCの将来のキャリアのためマッカーシーHCは毎年こうした機会を作っているが、ヘッドコーチが選手評価に集中できるというメリットもある。
- この日のゲーム・キャプテンは、LGシットン(オフェンス)、NTピケット(ディフェンス)、TEウィリアムズ(スペシャルチーム)の3人。
- チーフスの新GMは元パッカーズ人事部長のジョン・ドーシー。選手もスタッフも試合前に彼と旧交を温めていた。(写真)