グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年8月 6日
日曜は今年2回目の夜練習。NFL経験7年以上のQBロジャース、WRジェニングス、WRドライバー、NTピケット、DEハーグローヴ、ILBホーク、CBウッドソン、CBブッシュといったベテランが休養を与えられている。彼らを休ませることより、若手にプレー機会を与えるという意味合いの方が大きそうだ。観客席を埋めた1800人以上のファンにはちょっと気の毒なところ。
チームは来週の練習スケジュール変更を発表。12日から14日の3回を午前11時15分開始に変更した。遅い時間の練習が選手たちに不評だったのだろうか。
- 今年のパッカーズは毎日練習の初めにタックリング練習を行っている。
- オフェンス
- ケガのLTニューハウスに代わってハーブ・テイラーが1stチームのLTに。2ndチームのRTを兼任している。7巡指名アンドリュー・ダトコが1stチームのLTに入るシリーズも。休養日のCサタデーに代わってイヴァン・ディートリック=スミスがセンター。
- ロジャース休養で控えQBコンビは大きなチャンス。2人ともディレイオブザゲームの反則があった。
- QBグレアム・ハレルは全体的にシャープな内容。安定した1stチームOL陣とやれることで自信が持てるのかもしれない。ロジャースばりのバックショルダーでWRネルソンに44ydsTDを決めた素晴らしいプレーも。ただしブリッツ練習になると、ロジャースのようにはうまくパスラッシュを見極められない。
- 2ミニッツドリルでQBハレルは、WRコブへの25ydsパスのあと自らスクランブルで5ydsTDラン。TEフィンリーに2ポイントコンバージョンを決めている。
- QB B.J.コールマンはいいパスも投げているが、11on11練習ではパスプロの悪さに苦しみ、2ミニッツドリルだけで2サックを浴びた。レシーバーを探す余裕が持てない。
- WRディオンドレ・ボレルはシャープなルート・ランニングと安定したキャッチングで好調をキープしている。 「1年目から2年目へと飛躍をしつつある。もっとフィジカルにプレーする必要があるが、鍛えて力をつけてきた」とマッカーシーHC。
- RB・FB対ILBのパスラッシュドリルでRBアレックス・グリーンが苦戦し、ILBスミスとILBビショップに2連敗。RBジェームズ・スタークスも決してよくはなく、ILBラティモアとILBビショップに負け、最後でようやくILBスミスを退けた。
- 同じパスラッシュドリルでよかったのはRBブランドン・セインとFBジョン・クーン。セインはファミリーナイトでもショートパスをロングゲインにしており、3rdダウンバックの座に前進している。
- ディフェンス
- ノーズタックル陣は1on2でダブルチームを相手にする練習。B.J.ラジ、ダニエル・ミューア、ローレンス・ガイの順番で行った(ピケット休養)。2年目のガイはDE/NT兼任ということだろうか。
- パスラッシュで2巡指名DEジェレル・ウォージーが好調をキープ。2ミニッツドリルでもQBハレルをサック、直後にパスを叩き落としている。オフサイド癖について本人は、「初日からアーロン(QBロジャース)はハードカウントで僕を釣ろうとし続けてるんだ! でも彼はいい人だし、勉強させてもらうには最適だよ。おそらくNFL最高のクォーターバックなんだから。そんな選手を相手に経験を積めるのは、シーズン本番でドリュー・ブリーズのような相手と対戦するのに役に立つ」
- 3年目のDEマイク・ニールは、ヒザが悪かった昨季とは見違えるような鋭い動き。ただしプレーごとに波が大きい。
- 連日ケヴィン・グリーンOLBコーチはパスラッシュドリルの脇で1巡指名OLBニック・ペリーを熱心に指導。「1対1でこれほどやるのは見たことがない」と記者たち。ここまでの内容はOLBウォルデンと大きな差はないという声もあるが、この日はRTブラガを圧倒した今夏最高のブルラッシュもあった。今年ブラガがパスラッシュドリルで敗れたのは初めて。
- 復帰のILBデズモンド・ビショップはいつもどおり1stチームでプレーしている。ただしILBホークが休養のため相棒はD.J.スミス。「ホークは休んでいる間に先発の座を奪われないか」といじわるな見方も。
- ウッドソンとブッシュが休養のCB陣では、2巡指名CBケイシー・ヘイワードが1stチームのスロットに入っている。ダイム隊形では4巡指名SSマクミリアンも加わった。
- スペシャルチーム
- Kメイソン・クロスビーは52yds成功、53yds失敗、57yds成功。
- パントリターナーのWRコブとWRボレルが立て続けにマフ。
- 4巡指名SSジェロン・マクミリアンは、キックオフカバレッジとパントリターンで常に1stチームに入っている。これらのユニットに加わっている新人は実は彼だけだ。ディビジョンI-AAのメイン大では、ディフェンスのトップ選手だったにもかかわらず常にスペシャルチームでもプレーしていたという。
- 今年初めてのデプスチャートが公式サイトにアップされたものの、現状を表していないところが多く、あまりアテにしない方がよさそう。ウッドソンが先発SSとなったのは注目に値するが、CBハウスが5番手CBになっていたり、OLBデズマン・モーゼスが3rdチームにも入っていなかったり、控え組の序列がメチャクチャに見える。
- ケガ人情報
- LTマーシャル・ニューハウスとWRグレッグ・ジェニングスはともにファミリーナイトで脳震盪を起こし、練習を休んでいる。OL陣の層が薄いだけにLTニューハウスの負傷は心配されたが、長期欠場を要するものでなかったのは良いニュースだ。今週のゲームに出場できる可能性はある、とマッカーシーHC。
- FBジョン・クーン(ヒザ)とILBデズモンド・ビショップ(ふくらはぎ)が今日からフルパッド練習に合流。WRトリ・ガーリー(鼠蹊部)も復帰している。
- 新人RBマーク・タイラーは昨年肩を脱臼したが、動きの邪魔になるといってこれまでブレースを使っていなかった。しかし先週また肩を亜脱臼したため、今回はブレースを(強制)着用して復帰している。
- 4巡指名DEマイク・ダニエルズ(ヒザと鼠蹊部)はパッドを着けていたものの練習には参加せず。復帰は近い、とマッカーシーHC。
- 欠場はPUPリストの5人(TEクウォレス、LTシェロッド、OGジェイムズ・ブルックス、NTジョニー・ジョーンズ、OLBゾンボ)に加え、FBジョン・ヘイジー(ハムストリング)、TE D.J.ウィリアムズ(背中)、TEエリック・レイア(ヒザ)、OTマイク・マッケイブ(臀部)、OGレイ・ドミンゲス(足首)、OLBブラッド・ジョーンズ(ヒザ)。
- マイク・マッカーシーHCは休日を利用して昨日の殿堂入り式典に出席したことを明らかに。今回殿堂入りしたCBジャック・バトラーとは子供の頃から家族ぐるみの付き合いだった、とのこと。「私は初めて出席したのだが、素晴らしいセレモニーだった。あの場にいられて名誉なことだった」