グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2011年4月11日

体作りにもロックアウトの悪影響

例年は3月中にオフシーズンプログラムが始まり、5月・6月は Organized Team Activities(OTA)やミニキャンプ、そして1か月程度の休みを経て7月末のトレーニングキャンプとなる。しかし今年はロックアウトのため、選手は球団施設でトレーニングを行うことができない。これが続けば、たとえトレーニングキャンプ直前に労使紛争が解決しても選手の体に悪影響は残る、と元トレーニングコーチのデイヴ・レディングが率直に語っている。

「このことについて我々はずいぶん話し合ったのだが、トレーニングのシステムを確立できていない選手は厄介なことになるだろう。個人名は出さないが、何もせずに過ごす選手はきっといるはずだ。その状態からチームに戻ってくれば、トレーニングキャンプで問題を抱えることになる。大きいラインマンほど問題になりやすい。肉離れや、疲労から来る負傷だ。ハムストリングや大腿四頭筋のトラブルが増えることだろう」

デイヴ・レディングはNFL25年の経験を持つ大ベテランで、USA Strength and Conditioning Coaches Hall of Fame を含め数々の受賞歴を持っている。昨年はアシスタントに退いて若いマーク・ロヴァットの後見役を務め、シーズンが終わったところで予定どおり引退となった。

「あまりランニングやリフティングやストレッチングをしない選手は問題を抱えることになる。選手の3分の1は、ほおっておいてもやるべきことをやる。そうした連中の心配は要らない。3分の1は、多少刺激を与えてやればまあ問題はない。残りの3分の1は、ただテレビを見ているだけだ」

「OTAやミニキャンプなしでいきなりトレーニングキャンプとなったら、コーチたちは細心の注意が必要だろう。ケガに関してより慎重にならなければならないし、夏を通してそれが必要になる。選手たちを健康に保つのは困難だろう。フットボールのできる体を作るにはフットボールをプレーするしかない。だからOTAなどでフットボールの動きを練習することが重要なんだ」

カテゴリ : Coach/Front Office, Football