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Packers 48 - 10 Seahawks
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月28日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Seahawks (5-10) |
0 |
3 |
0 |
7 |
10 |
Packers (10-5) |
14 |
10 |
14 |
10 |
48 |
ランボーフィールドは気温-8℃と冷え込んだが、天気は晴れ、風も弱い。フィールド隅には雪が固められている(作業風景)。序盤の劣勢をインターセプトで跳ね返したパッカーズは要所で次々と好プレーを成功させ、コンスタントに点差を広げる。ディフェンスはQBハッセルベックにプレッシャーをかけて4INTを奪い、38点差の大勝を収めた。同時進行でジャイアンツがパンサーズに敗れたため、パッカーズのプレーオフ出場がめでたく決定した。
序盤はシーホークスオフェンスに押し込まれたパッカーズだが、ILB A.J.ホークのインターセプトから流れがガラリと変わった。ディフェンスは第3Qまでに4インターセプトを奪い、オフェンスではRB陣が5TDラン・1TDレセプションの大活躍で、終わってみれば48得点。終盤には主力組をサイドラインに下げ、余裕の勝利を収めることができた。
最後はマイク・マッカーシーHCがゲータレード・シャワーを浴びた。さいわい負傷退場は、足首をひねったSデリック・マーティンだけ。NTライアン・ピケット(ハムストリング)が欠場したが、NT B.J.ラジの働きもあって大きな影響は出なかった。
第1Q
- オフサイドをもらうが、3rdダウン4でサックされて3&アウト。
- RBジュリアス・ジョーンズの7ydsラン、スクリーン不発、3ydsランで1stダウン。RBジョーンズの9ydsラン、ノーゲイン、2ydsランでGB陣へ。さらに5ydsラン、4ydsランで3rdダウン1となるが、ブーツレグからのパスをILBホークがインターセプトしてSEA陣35へ。
- RBグラントの3ydsラン、WRドライバーへの16ydsパスでレッドゾーンへ。RBグラントの3ydsランのあと、RBジャクソンへのスクリーンパスが13ydsTDパスに。
- ランが2回止まって3rdダウン11、サック(ILBバーネット)が出て3&アウト。
- イリーガルコンタクト(SEA)で1stダウンをもらうが、RBグラントの1ydsロスなどで3rdダウン11、パスは通らずパント。
- RBジョーンズの2ydsロス、スクリーンパス失敗、RBジョーンズへの2ydsパスで3&アウト。
- パス失敗、RBグラントの1ydsラン、オフサイドで3rdダウン4、WRジェニングスへの40ydsパスが通ってFG圏内へ。WRジェニングスへのクイックパスが24ydsゲインしてSEA陣3に進み、RBグラントが右オープンを走って3ydsTDラン。
- WRディオン・ブランチへの17ydsパスで1stダウンを取って第2Qへ。
第2Q
- パス失敗、ノーゲインで3rdダウン10、WRフーシュマンザダに31ydsパスが通り、さらにRBフォーセットの14ydsランでレッドゾーンへ。RBフォーセットの3ydsラン、SEA反則などで3rdダウン6、エンドゾーンへのパスをSSビグビーがインターセプト。
- RBグラントの5ydsパス、ロングパス失敗、パス投げ捨てで3&アウト。
- フォルススタートなどで3rdダウン13、WRバトラーへの15ydsパスで1stダウン。RBジョーンズへの17ydsパス、WRブランチへの18ydsパスで一気にレッドゾーンへ。ホールディング(SEA)、TEカールソンへの8ydsパス、WRブランチへの8ydsパスで3rdダウン2、RBジョーンズのランが止まって1stダウンならず。28ydsFG成功。
- ロングパス失敗、RBグラントの2ydsランで3rdダウン8となるが、QBロジャースの9ydsスクランブルで1stダウン。直後にRBグラントが一発56ydsTDラン。
- GB反則でSEA陣42から。パス投げ捨て、RBフォーセットの3ydsラン、パス失敗で3&アウト。
- RBグリーンの2ydsラン、FBホールへの7ydsパス、RBグリーンの16ydsランで1stダウン。WRドライバーへの7ydsパス(2ミニッツ)、WRジェニングスへの35ydsパスで一気にSEA陣10へ。パス失敗、RBグリーンの5ydsロスで3rdダウン15、TEフィンリーへのパス成功も1yds足りず、残り08秒でギャンブル。TEヘイヴナーへのTDパス成功は反則で取り消しとなり、29ydsFG成功でハーフタイムへ。
第3Q
- 好リターンでSEA陣37から。RBジョーンズの1ydsロス、パス失敗で3rdダウン11、CBブッシュがインターセプト。
- SEA陣47のチャンス。3rdダウン8からTEフィンリーへの28ydsパスでレッドゾーンへ。RBグラントの7ydsラン、1ydsラン、RBジャクソンへの3ydsパスで1stダウン。RBジャクソンの6ydsTDランが決まって28点差。
- ロングパス失敗、RBフォーセットの2ydsランで3rdダウン8、SSビグビーがインターセプト。
- GB陣38から、WRジェニングスへの9ydsパス、RBグラントの2ydsランで1stダウン。RBグラントの4ydsラン、5ydsラン、TEフィンリーへの39ydsパスで一気にゴール前4ydsへ。RBジャクソンが4ydsTDラン成功。
- RBジョーンズのラン2回で1stダウン。WRフーシュマンザダへの3ydsパス、RBジョーンズの6ydsラン、9ydsランでGB陣へ。WRブランチへの9ydsパス、RBフォーセットの11ydsラン、ロスタックルなどで4thダウン10のギャンブル、サック(ILBチラー)で失敗に終わる。
- QBロジャースを下げてQBマット・フリン登場。RBグラントの3ydsランで最終Qへ。
第4Q
- WRドライバーへの10ydsパスで1stダウン。3ydsラン、ロングパス失敗、フォルススタートで3rdダウン12、WRネルソンへの17ydsパスでさらに1stダウン。RBグリーンのラン2回とRBジャクソンへの3ydsスクリーンパスで1yds足りず。52ydsFG成功で38点差に。
- RBフォーセットのydsランで1stダウン。パス失敗と2ydsランで3rdダウン8、サック(OLBジョーンズ)が出てパント。パントブロックして24ydsしか飛ばず、GB陣49へ。
- RBグリーンの2ydsラン、WRジョーンズへの6ydsパス、WRネルソンへのロングパスがインターフェアになってSEA陣7へ。RBグリーンが6ydsTDラン成功。
- GB反則でSEA陣45から。RBジョーンズへの16ydsパス、WRフーシュマンザダへの10ydsパス、RBジョーンズへの11ydsパスのあと、TEカールソンに16ydsTDパス成功。
- オンサイドキックは蹴らず。RBジャクソンの6ydsラン、2ydsラン、パス失敗で3&アウト。
- 好リターンでGB陣45から。パス失敗、RBフォーセットの7ydsランで2ミニッツ。WRフーシュマンザダへのydsパスで1stダウン。パス失敗2回とラン3yds、4thダウンギャンブルのパスも通らず。
- ニーダウン2回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは12/23、237yds、1TD、0INTでレーティング103.0。
- 序盤はプレッシャーがきつく、寒さの影響かコントロールミスも多く、思うようにパスを通せなかった。
- 点差の割りには安定したドライブを続けられなかったが、3rdダウンでのプレーが素晴らしかった。
- 被サックは1回だけだったが、それ以外にも相手反則でサック取り消しになったのが2回。強烈なヒットを受けてサイドラインでかなり痛がる場面もあった。通例よりも早めにサイドラインに下げたのはそのせいかもしれない。
- 第3Q末から出場のQBマット・フリンは、4/6、36ydsのレーティング82.6。パス機会は少なかったが、2年目の成長をうかがわせる落ち着いたプレーぶりで、3rdダウン12でWRネルソンに通した17ydsパスは見事だった。3rdダウン2でワイドオープンのTEヘイヴナーに通せなかったコントロールミスもあった。
- チームラッシングは32回153yds(平均4.8)。ランブロッキングは前半苦しんだが、後半はまずまず。
- 先発RBライアン・グラントは16回97yds(平均6.1)、2TD。一発56ydsTDを除くと15回41yds(平均2.7)。
- RBブランドン・ジャクソンは5回20yds(平均4.0)、2TD、パスキャッチ3回19yds、1TDの大活躍。タッチダウンになったプレーを含め、今日はスクリーンパスが多かった。
- RBジャクソンの最初のTDは第1Qの13ydsのスクリーンパス(映像)。第3Qの6ydsTDランはいったん中央に突っ込んだ後、ガラ空きになった右サイドに大きくカットバックしたもの。次の4ydsTDランは、QBの影に隠れてフルバックの位置に入り、クイックハンドオフを受けて中央から押し込んだ。(映像)
- RBアーマン・グリーンは8回29yds(平均3.6)、1TD(今季初)。第2Q末の16ydsランと最後の6ydsTDランは、彼らしいタフな走りだった。パッカーズでのTDは2年ぶり。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは4回111yds。要所でビッグプレーが飛び出した。
- WRドナルド・ドライバーは3回33yds。1000yds達成にあと4yds足りなかった。
- WRジェームズ・ジョーンズは1回6yds。WRジョーディ・ネルソンは1回17yds。
- TEジャーマイケル・フィンリーは3回80ydsと今回も活躍。
- TEドナルド・リーはパスキャッチなし。TEスペンサー・ヘイヴナーはエンドゾーンでキャッチした瞬間、自らのパスインターフェアでTD取り消しに。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。点差の開いた終盤にはLTクリフトンに代わってLTラング、Cウェルズに代わってCディートリック=スミスがプレーした。
- 被サックは1回。前述のように反則で取り消しになったサックが他に2回あり、QBロジャースがハードヒットを受ける場面が何回もあった。
- トータルオフェンスはパッカーズ417ydsに対してシーホークス291yds。そのうえターンオーバーが4-0なので、さらに圧倒的だった。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが32分14秒。
- 3rdダウン成功率は8/14の57%と申し分なく、シーホークスは6/17の35%。しかも4つのインターセプトはすべて3rdダウンでのもの。
- パッカーズの犯したターンオーバーはゼロ。
- 奪ったターンオーバーはインターセプト4つ。前述のように全て3rdダウンだった。
- 第1Q最初のシリーズでILB A.J.ホークがインターセプト(映像)。ブーツレグで右に流れたQBハッセルベックにOLBジョーンズがプレッシャーをかけ、周りに誰もいないILBホークに捕りやすいパスを浮かせてくれた完全なポカ。最初のSEA攻撃でランを出して1stダウンを重ねてGB陣に攻め込んだが、このプレーで全てが変わってしまった。4プレー後にパッカーズが先制TD。
- 第2Q、GB陣8ydsでの3rdダウン6でSSアタリ・ビグビーがインターセプト(映像)。ターゲットのWRフーシュマンザダが足を滑らせ、しかもパスをDEジョリーがティップして方向が変わり、エンドゾーンのSSビグビーがしっかりキャッチ。
- 第3Q最初のシリーズでCBジャレット・ブッシュがインターセプト(キャリア初)。WRフーシュマンザダを完璧にカバーし、内に切れ込んだところでQBを振り向いた瞬間にボールが来て、よくキャッチした。
- 第3Q、SSビグビーが今日2回目のインターセプト。プレッシャーに焦ったQBハッセルベックが、CBウッドソンにしっかりカバーされているWRブランチに投げてオーバースロー、奥を守っていたSSビグビーがナイスキャッチ。(映像)
- ディフェンス全体のハイライト映像はこちら。
- パス守備はQBマット・ハッセルベックを19/37、198yds、1TD、4INTのレーティング36.6。こちらのパス守備もよかったが、ハッセルベックの雑なプレーぶり(2試合で8INT)もひどかった。
- パッカーズのサックは3回。第1QにILBバーネット、第3QにILBチラー、第4QにOLBジョーンズ。すべて3rdダウンおよび4thダウンでのものだった。
- ラン守備は29回115yds(平均4.0)。序盤は比較的ルーズで1stダウンで7yds以上走られるプレーも多かったが、試合が進むにつれてラン守備がよくなり、3rdダウンロングに追い込む機会が増えた。
- 点差の開いた終盤にはILBバーネットに代わってILBビショップ、FSコリンズに代わってSマーティン(負傷退場するまで)、CB陣も控え組が出場していた。
- 反則は5回50ydsとパッカーズにしてはまずまず。スペシャルチームのフェイスマスクとホースカラータックルが計30ydsを占めた。シーホークスは反則8回86ydsで助けてくれた。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが2回平均28.0ydsと良かった。
- パントリターンもWRジョーディ・ネルソンがリターン機会なし。フェアキャッチ1回、ダウン2回。短いパントを捕れずに見送ってしまい、20ydsほど損する場面があった。
- Pジェレミー・カピノスはパント4回平均41.0yds、ネット36.0yds。お粗末なラインドライブもあった。
- 問題のKメイソン・クロスビーはFGを2本とも成功。第2Qに29ydsを成功させ、第4Qには敵陣34yds地点で4thダウン1ギャンブルせず、52ydsFGトライを選択して成功。35点リードの余裕ある場面で、自信を取り戻させようという配慮かもしれない。
- カバレッジチームはロングリターンを一度も許さず。キックオフカバレッジは7回平均20.3yds。ただし前述のように15ydsの反則を2回。
- ケガ人は以下のとおり。
- Sデリック・マーティンが第4Qに足首を痛めて退場。
- LGダリン・カレッジが足首を痛めたが、その後復帰している。
- アクティブ登録から外れたのは、FBクーン、WRウィリアムズ、T/Gバーバー、RTジャコミニ、NTピケット、OLBトンプソン、CBフォード、Sジョルダーノ。
- QBアーロン・ロジャースはこれでシーズン4000ydsパスを達成。スターターになってから2年連続で4000ydsを超えたQBはNFL史上初。
- WRグレッグ・ジェニングスは2年連続の1000ydsレセプション達成。
- RBライアン・グラントは2年連続の1200ydsラッシング達成。ジム・テイラー、アーマン・グリーンに続いて球団史上3人目。シーズン10ラッシングTDは自己最高。