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Notebook: 欠場の可能性はCBブラックモンだけ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年1月19日
- 連休を終えた選手たちが再び集合し、いよいよNFC決勝に向けた練習がスタート。
- この日練習量を制限したのは以下の7人だけで、完全に休んだ選手は1人もいない。欠場の恐れのあるのはCBウィル・ブラックモンだけのようだ。
- LBニック・バーネットは先週から少し痛めているハムストリングを休めるため、この日は軽めのメニューだった。WRグレッグ・ジェニングス(鼠蹊部)も同様。
- WRロビンソン(ヒザ)、TEフランクス(ヒザ)、CBウッドソン(つま先・ヒザ)もごく軽めの参加。彼らはシーズン後半ずっとそのようにしていて、本格練習は木・金になってから。
- Cスコット・ウェルズはでん部に違和感があったため、大事を取って途中で退いた。代わりにRGジェイソン・スピッツがセンターに移り、トニー・モールが右ガードを務めた。
- シーホークス戦を欠場したCBウィル・ブラックモン(足)がテストを兼ねて練習に参加し、コーチ陣が注意深く見守った。最初は少し足をかばう様子があったものの次第に動きがよくなり、フルスピードに近い速度でカットを切るなど、まずまずの動きを見せた。痛みの程度を聞かれたCBブラックモンは、「さほどひどくない。僕はタフだし」
- CBブラックモンについて、マッカーシーHC。「よかったが、まだ少し痛みがあるようだ。今週全てのことをこなした上で、我々が判断する。大事な試合だからといって無条件で出場させる気にはなれない。どれだけできるのか、練習で見せてくれなければならない」
- そもそも今季パッカーズがスプレッド隊形の多用に大きく舵を切ったのが、第2週のジャイアンツ戦だった。マッカーシーHCの理想とは程遠いパス偏重のオフェンスだが、あれほどランが出ない中で勝つには他に道はなかった。「(開幕時は)あんな展開になると予想してはいなかった。しかしあの状況では僕らはああするしかなかったんだ。僕らがそういうプレーもできる、ずっとそうしていく外ないと示したのがあのジャイアンツ戦だった」とQBファーヴ。
- 大雪に見舞われたにもかかわらず、ランボーフィールドの芝は今の時期としてはかなり良好な状態を保っている。人工芝を3%混ぜたハイブリッドの"DD Grassmaster"に昨年変更しただけでなく、ベースが砂地になったことも大きいようだ。「このようなタイプのフィールドにしておいて本当によかったよ」とフィールドマネージャーは認めている。WRジェニングスも、「去年は、11月のニューイングランド戦の前にフィールド中央だけ芝を張り替えたんだけど、本当にひどかった。今年はすごくよく持ちこたえてるよ。先週土曜も芝はすごくいい状態で、湿ってぐずつくこともなかった。昨年フィールドを改修したことは大きなアドバンテージになっていると思う」
- 今季開幕前にジャイアンツからのトレードでやってきたRBライアン・グラント。「なんで恨むことがあるの? 僕は彼らの活躍を喜んでるし、自分のことも喜んでる。これはビジネスなんだし、こうしてうまく行くものさ。個人的なわだかまりなんて全くないよ。彼らからは多くのことを学ぶことができたし、それがなければ僕はここにこうしていなかっただろう」
- スター扱いについてRBグラント。「スターダムなどとは自分では思ってない。もっと大局的に見てほしいよ。自分が大きな仕事をしたとは本当に思っていないんだ。このチームの一員であることが嬉しいし、注目に値するのはチームの方だ」
- ジャイアンツのエースRBブランドン・ジェイコブスは、2005年にジャイアンツに同期入団したRBライアン・グラントとは今でも特別に親しい間柄にある。「カウボーイズに勝ってシャワーを浴び終わらないうちに、ライアンから祝福の電話がかかってきたよ。ライアンは素晴らしいヤツだ。一緒に入団したし、その前のコンバインでも一緒だった。僕らは長い時間を一緒に過ごしてきたから、友情を脇にやるのは難しいよ。多少ペースを落とすことはできても、友情を捨てることなんてできない。ノーだ」
- RBジェイコブスはパッカーズのCBトラモン・ウィリアムズと高校のチームメイトだった。「彼の活躍は本当に嬉しいよ。高校を出たときも彼は奨学金がもらえなくてね。今年になってようやくプレー機会を手に入れた。今後も幸運を祈るよ」とRBジェイコブス。
- ジャイアンツのトム・コフリンHCは、1986年から87年にかけてフォレスト・グレッグHCの下でパッカーズのWRコーチを務めていた。しかし87年シーズン終了後、グレッグHCが突如辞任してサザンメソジスト大に行ってしまったため、アシスタントコーチ陣は路頭に迷う結果となった。さいわいビル・パーセルズHCから声をかけられてジャイアンツのWRコーチとなり、そのおかげで大きく道が開けることになった。(ボストン・カレッジHC→ジャガーズ初代HC→ジャイアンツHC)
- フォレスト・グレッグHCは社長ひとりに辞任を告げた他は何の挨拶も記者会見もなく、文字どおり、去っていく車の後姿が見えただけだった。パッカーズ側にとっても、この辞任劇は苦い思い出として残っている。「その話題はまた今度にしよう。今こうしてここにいられるのが何よりだ」とトム・コフリンHC。グレッグHCはアシスタントコーチたちにも話をすることなく辞めたのか?と重ねて聞かれると、「彼はただ去ったのだ」と認めている。
- ニューヨーク側メディアとの記者会見での、ある記者とQBファーヴのやりとり。「失礼、いま飲み込んだから。ちょっと噛んでいたんで」 「何をです?」 「えーっと、マッカーシーHCがくれたんだよね。何ていったっけ、そう、鹿ソーセージ」 「うげー」 「グリーンベイではみなこうしてるよ」 「こちらの地方にはあまりありません」 「そうだろうと思ったよ」 「どんな味付けです?」 「うーん、どんな味か? あまり味はないね。スパイシーなバーベキュー・フレーバーかな」 「ちょっと臭う?」 「いやそうでもない。気がつかないぐらいだよ」 「チキンみたいな味?」 「チキン味とは思わないな。僕にはソーセージの味に思える」 「なるほど。ありがとうブレット」 「じゃみなさん、日曜に会おう」 あまりの馬鹿馬鹿しさに、辛口のニューヨーク・メディアも呆然となった。
- 40年前の"アイスボウル"でチームを逆転勝利に導いた元QB/HCバート・スターが、今回の試合で名誉キャプテンを務めることになった。