グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年5月15日

ドラフト直後にファーヴがトレード要求

Fox Sportsのジェイ・グレイザーは「ドラフト直後にブレット・ファーヴがトレード要求していた」というスクープ記事を掲載した。それによると、事の成り行きは以下のとおり。

モス獲得が不発に終わったドラフトの2、3日後、激怒したファーヴは代理人を通してトンプソンGMにトレードを求めた。それを聞いたマッカーシーHCが本人に連絡を取ろうとしたがファーヴは1週間ほど無視。先週半ばにようやく話し合いの機会を持ち、「他のチームでプレーしたかったわけじゃない」というところまでマッカーシーHCがクールダウンさせた。それでも腹立ちが収まったわけではなく、土曜のチャリティ・ゴルフ会場での批判コメント(前日の記事)となった。

このFox Sportsの記事でパッカーズ周辺は大騒ぎとなり、日曜ながらテッド・トンプソンGMは文書による声明を発表せざるをえなくなった。「プレーヤーが時おり苛立ちを募らせるのは自然なことだと思う。それが人間というものだ。ブレット・ファーヴにとって勝利が全て、ということは誰もが知っている。球団として、我々も同じ熱意を共有している。そして、我々もいま勝ちたいと望んでいる」

「選手や代理人と話し合った内容について、我々は決してコメントしない。それが球団としての長年にわたる方針だ。我々は選手およびその代理人と、率直でオープンな対話をするよう努力している。それなのにその内容を第三者に話すようなことがあっては、将来選手たちが我々を信頼してオープンに話す気にならなくなってしまう」

その後の地元紙の報道を総合すると、ドラフト直後にトレード要求するほどファーヴが激怒していたのは本当のことらしい。しかし本人に近い筋によると、このところはファーヴにそのような様子はなく必死でトレーニングに励んでおり、パッカーズでプレーする気がないとは考えられない、とのこと。ゴルフ会場でのコメントはたしかに異例なフロント批判だったがトレードには触れておらず、「マッカーシーHCとの話し合いでクールダウンした」という報道を裏付けているように見える。

また実際問題として、あと1年か2年しか使えない、しかもこの2年不振の37歳QBに高額サラリー(今年$11ミリオン)を払って獲得したがるチームがあるとも思えず、トレード先の具体的な噂は今のところ全く出てきていない。そしてパッカーズはサラリーキャップに余裕があり、ファーヴの$11ミリオンはらくらく吸収できている。仮にトンプソンGM個人がトレードを決意したとしても、フランチャイズ史上の汚点になりかねない人事をボブ・ハーラン会長やジョン・ジョーンズ社長が承認するとは考えにくい。

いっぽう最新の噂では、今回の不和をあおった首謀者は代理人のバス・クックだとパッカーズ首脳は考えているらしい。また、トレード交渉の途中から参入したペイトリオッツにモス本人の気持ちが移り、パッカーズ(およびファーヴ)の熱意が条件吊り上げの材料に使われていることをパッカーズ側は察した、と情報筋は明かしている。

今後の注目は、今週金曜からのミニキャンプにファーヴが出席するかどうか。足首手術後のリハビリ途上であるため練習に参加できないことはすでに発表済みだが、今回は全員の出席が義務付けであるため、欠席したら球団側は罰金を科すこともできる。情報筋によると、ファーヴは出席する、とマッカーシーHCは確信しているらしい。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player