グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年5月30日

ドラフト指名選手紹介 4: LBアブドゥル・ホッジ

 3巡3位 LB アブドゥル・ホッジ Abdul Hodge
Iowa Senior 6-0 (184cm) 233lb(106kg) 40yds/4.66秒 1982年9月9日生

経歴 : 米領ヴァージン諸島で生まれ、フロリダ州ローダーデール・レイクスで育った。高校では陸上やバスケもプレー。フットボールでは3年間キャプテンを務め、オール・フロリダ州の1stチームなどさまざまな賞を受賞する。地元から遠いアイオワ大を選び、レッドシャツを経た1年目はスペシャルチーム、2年目には先発MLBとなり、以後3年連続で同大の最多タックルを記録した。4年間1試合も休まず出場している。

2年時には早くもビッグ10の1stチームに選ばれ、以後オールアメリカンやオールビッグ10の受賞多数。通算453タックルは同大史上3位。

Strengths : タフでフィジカルでパワフルな典型的なミドル/インサイドLB。しっかりしたテクニックがある。読みや嗅覚が非常によく、常にボールの近くにいる。反応が速く、プレーアクションにひっかかることも少ない。アグレッシブかつハードノーズで、笛が鳴るまでチェイスを止めない。ポイントオブアタックで強く、大きなブロッカーたちをしっかり受け止めるパワーがある。ハードヒットでファンブルフォースも多い。

Weakness : インサイド/ミドルLBには身長・体重とも小さく、NFLでやるにはもう少し下半身の馬力がほしいところ。動きがやや硬く、パスカバレッジの守備範囲は広くない。スピードのあるレシーバーのカバーでは苦戦するかも。ブリッツ能力はあまりないという見方もある。バルクを増そうとすると、そのぶんスピードが殺がれるかもしれない。

メンタル面 : 頭がよく、読みや嗅覚が非常に優れている。高い集中力を保ってプレーし、ミスが少なく安定している。チームプレーヤーで、リーダーシップも文句なし。

指名の経緯 : プレーぶりにあまり欠点のない即戦力タイプとされ、2巡あたりの評価が多かった。しかし最近のNFLではスピードのあるアスレチックなLBが好まれることも、彼が3巡まで落ちた理由のようだ。すでに1巡でLBホークを獲得したパッカーズが他の要補強ポイントを無視してわざわざ3巡で指名したということは、よほど彼を高く評価していたのかもしれない。

パッカーズにとって : 「彼なら3ポジションどこでもできる」とコーチは言うものの、やはり典型的なミドルLBタイプ。バーネットがいる以上、今年はミドルでのスターターはなさそうだ。「最終的にどのような形になるかは分からないが、ベストな3人のLBをプレーさせることになるだろう」とトンプソンGM。ミニキャンプではバーネットに次ぐミドルLBの2番手に入っていたが、今後はストロングサイドで試すこともありそうだ。

もしホッジが評判どおりに素晴らしければ、2年後にFAとなるバーネットとの再契約をせずにホッジにミドルを任せる可能性もなくはない。

LB兄弟 : 弟イライジャはウィスコンシン大でプレーしている。2年生になる今年は、兄と同じくミドルLBで2番手となるようだ。「スプリング・プラクティスを見にウィスコンシン大に行ったとき、『もしグリーンベイが獲ってくれたら理想的だよな』って弟と話したところなんだ。母は両方の試合を観ることができるし、僕は(アイオワ大と同じ)中西部に住み続けられるし、言うことないね」と本人。

アイオワ大 : 同大はウィスコンシン大と同じカンファレンスであるため、パッカーズファンにとっては比較的なじみの選手でもある。同僚のLBチャド・グリーンウェイは1巡17位でヴァイキングスに指名された。現在パッカーズの同大出身者はDEキャンプマンやDTコリン・コールがおり、地味だが真面目なハードワーカーという点で共通している。ウィスコンシン州の西南に接するアイオワ州ではNFLの中ではパッカーズが1番人気で、ヴァイキングス、ベアーズが続いている。

カテゴリ : Draft, Player