グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年6月23日

CBジョーイ・トーマスが先発争いをリード

パッドも着けないミニキャンプでは選手の力は測り難いと言われるが、そんな中でも最も優劣が分かりやすいのが、CB対WRのプレーだ。今年は2年目のCBジョーイ・トーマスとCBアマド・キャロルが先発の座を争っているが、2回のミニキャンプを終え、トーマスがリードしている。キャロルは昨季第6週からスターターに昇格したのに対し、トーマスは終盤になってやっとニッケルバックに定着した。しかし今、1stチームでプレーするのはトーマスの方だ。

このライバル2人は、昨年9月には口論からつかみ合いの大喧嘩を演じたこともある。「お前の出番が多いのは1巡指名だからだ」とトーマスがキャロルに言い放ったのが、どうやら発端だったらしい。「去年のことは去年のこと。何が起きたにせよ、僕らにはもう終ったことだ。去年のあの状況については、それ以上のコメントはない」とトーマスは語る。「今年に関しては、どのポジション争いもワイドオープンだとコーチたちが言ってくれている。これは間違いなくポジティブなことだ」

ドラフト指名時は、トーマスは鼻っ柱が強すぎて人格面でのリスクあり、と言われていた。しかし今は、カッとなりやすくコーチの言うことを素直に受け入れないキャロルの方が問題児気味で、トーマスは「いい子」の役回りになっている。今月のミニキャンプ2日目、ホールディング癖が治らないキャロルにジム・ベイツDCの怒りが爆発した直後から、トーマスがほとんど1stチームでプレーしている。

コーチ陣はどちらが優勢かはコメントしていないが、キャロル本人は、「彼がスターターだと思うよ。そうすべきだ。彼は素晴らしいプレーをしてる。すごく波に乗っていて、いいプレーができてる。だから現時点では、彼が1stチームに入るべきだ。オフシーズンの間も彼はずっとここに残り、必死で頑張ってきた。トレーニングキャンプでは、僕は最初からやり直さなきゃならない」と劣勢を認めている。ベイツDCもトーマスの成長について、「私が就任して初めてワークアウトを見て以来、ジョーイは大きな進歩をした。人間的にも成熟してきたし、プレーぶりも安定している。とても安定してるよ」

ジム・ベイツ新DCのシステムでは、両CBにはマンカバレッジでのバンプ&ランが求められる。「彼のシステムは、コーナー(バック)の良さを引き出すもので、だから彼の元でコーナーたちが成功を収めてきた、とも言えると思うんだよね。これはコーナーのためのシステムだよ。ウチには素晴らしいスキームがあり、そのスキームは僕の良さも引き出してくれる。いま僕は、このスキームの中で学び、成長しようとしているところだ」とトーマスは興奮気味に語っている。

「僕は、自分になれる限りの最高の選手になりたいし、もしそれが叶えば、人が言うようないろいろな目標は、自然に達成されると思っている。今は、去年と比べて、いい感じになっているのは確かだね。その結果としてスターターになれるのなら、それでいい。もしそうでなくても、ハードワークは必ず報われるものだし、僕としてはハードに頑張って成長し続けて行きたい」

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