グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年3月30日

シルヴェスター・クルームの近況

昨季までパッカーズのRBコーチを務めたシルヴェスター・クルームは、ミシシッピ州立大のヘッドコーチに就任し、忙しい毎日を過ごしている。グリーンベイで過ごした3年間は今の仕事への準備だったのだと、今になって思うのだと彼は言う。「全てのことは、人生の次のステップへの準備なのだと私は信じている。グリーンベイでコーチすることで、NFLでありながら、カレッジに近い雰囲気を経験することができた」

「グリーンベイでの練習初日のことだ。今でも信じられないのだが・・・。選手やコーチが道路を渡って練習フィールドに向かうとき、私は"自分のことなど誰も知るはずがない"と思っていた。すると突然、ファンたちが近寄ってきて、"コーチ・クルーム、グリーンベイに来てくれて感謝してます。ライオンズからここに来てくれてありがとう"と言ってくれたんだ。まだシーズン前の、練習初日だというのに! グリーンベイでの初日だけで、ライオンズでの5年間よりも多く認められた気がしたよ」

「それに、彼らファンたちが批判するのは、選手やコーチを気にかけていることの表れなのだ。本当の家族のようなものだ。グリーンベイでの3年間は、私のコーチ人生で最高の3年間だったのは間違いない」

優秀なRBニック・ターナーを退部させるなど、まずは規律面からチームの立て直しを始めたクルーム新HC。もう一つの柱は、「基本に忠実に、細部に気を配れ」ということ。「相手チームに、タレントや頭脳で負けるのならあきらめもつく。しかしこちらがコントロールできるはずの部分をしくじって負けたくはない」とクルーム。昨年のRBアーマン・グリーンのファンブル問題で学んだことなのだという。シーズン前半はRBグリーンのファンブルでいくつも試合を落としたが、中盤以降は大幅に改善された。

「なぜもっと早く対策を立てなかったのかと、自分に腹が立ったよ。アーマンが倒れこむ時に脇が開くことに、私は気が付いたのだ。だから、$3ミリオンも稼ぐRBなら普通はやらないようなドリルを繰り返しやらせた。倒れる瞬間にボールをしっかり抱えることを徹底するようにね。そのような類のドリルを、ここでも毎日やることになるだろう」

カテゴリ : Coach/Front Office