グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2002年6月 4日

WRアントニオ・フリーマンを正式に解雇

長い間続いた減俸交渉はけっきょく合意に至らず、大方の予想通りパッカーズはWRアントニオ・フリーマンを解雇した。シャーマンHCは「先週の金曜日、フリーマンと私はとても実りある話し合いができた。彼は『現在のチーム内での立場を考えると、他チームでチャンスを得たいのだ』と率直に話してくれた」と説明する。「契約見直しが合意に達しない以上、FA市場を試すのが現時点でベストだ、というのが彼の考えだ。その考えを尊重して、我々は彼を解雇することになった。

1995年にドラフト3巡でグリーンベイ入りしたフリーマンは、2年目となる96年の優勝シーズンには骨折で4試合欠場しながらも933ydsを記録してエースWRに成長。翌97年には1257yds、そして1998年に1429yds、14TDを記録し、オールプロにまで登りつめた。 しかしそこで総額$42ミリオンという巨額の7年契約(当時のWR史上最高額)を手にしたことが、彼のグリーンベイでの立場を逆に苦しくさせることになってしまった。99年には1072yds、2000年には917yds、2001年には818ydsと数字は下がりつづけ、まだ30歳にもかかわらず「全盛期のキレを失った」という評価を覆せないまま。

マンツーマンでCBを振り切れないWR陣に業を煮やしていた首脳陣は、今オフになってスピード重視の補強を敢行した。シュレーダーとの再契約を見送り、テリー・グレンをトレードで獲得。ドラフト1巡でジャヴォン・ウォーカーを指名し、2年目のファーガソンも急成長してスターターを確保する勢い。そんな中でフリーマンの居心地は悪くなる一方。そして昨年・今年とチーム側からのサラリーカット要請を承諾しない意固地さが解雇につながった。

グリーンベイでの7年間にフリーマンが記録した通算57TDパスキャッチは、ドン・ハトソン、スターリング・シャープに続いてチーム史上3位。通算417パスキャッチはチーム史上5位。QBブレット・ファーヴとのコンビで記録した57TDパスキャッチは現役最多。NFL史上5位。

フリーマンを解雇したことで、ギリギリだったパッカーズの今年のサラリーキャップには$4.3ミリオンもの空きができる。それだけでルーキー全員と契約した上に、何人かの(安い)ベテランの補強もできるはずだ。しかし来年は$4.2ミリオンの"Dead Money"がサラリーキャップを圧迫することになる。

また、残るWR陣はテリー・グレンがほぼエース確定。2番手は2年目のファーガソンがいまのところ最有力で、それをドラフト1巡のウォーカーが(順調なら)追う。ドナルド・ドライバーは3番手争い。チャールズ・リーは4番手争いか。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player