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Packers 20 - 27 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年11月 5日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Bears (5-3) |
7 |
10 |
7 |
3 |
27 |
Packers (5-3) |
10 |
0 |
10 |
0 |
20 |
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ランボーフィールドの気温は9℃。強い風が吹いている。パッカーズはWRジェームズ・ジョーンズとILBブラッド・ジョーンズが復帰。ベアーズはバイウィーク明けだがQBカトラーとLBブリッグスが欠場。序盤の負傷でQBロジャースを失ったパッカーズはラン攻撃とスペシャルチームのビッグプレーで接戦に持ち込んだものの、第3Q途中からは手詰まりに。最後はディフェンスが大きく崩れて逆転勝利はならなかった。ベアーズ戦の連勝は6でストップし、ライオンズを含めた3チームが地区首位に並んだ。
◆ ◆ ◆
試合最初のシリーズでQBロジャースがサックされた際に左鎖骨を負傷して退場(ビデオ)。これですべてが変わってしまった。ラン攻撃は引き続き好調だが、代役QBウォレスは3rdダウンコンバージョンを一度も成功させることができない。後半途中から相手ラン守備がよくなると完全に手詰まりとなり、ベアーズの逆転&逃げ切りを阻止できなかった。
ディフェンスでは、前半はパス、後半はランに苦しんだ。代役QBジョシュ・マカウンは3rdダウンで勝負強く、WRマーシャルとWRジェフリーの高さとフィジカルさにDB陣が圧倒された。前半よく頑張っていたラン守備も後半に崩れ、第4Qだけで87ydsラッシング。8分58秒のFGドライブでとどめを刺された。
◆ ◆ ◆
QBアーロン・ロジャースの左鎖骨のケガについて、試合後のヘッドコーチ会見では何も明かされずじまい。鎖骨骨折であればふつう6週間程度。胸鎖関節の捻挫であれば、軽度で2週前後、中程度で4週前後、重度で6週から8週、といった感じらしい。第2QにOLBアンディ・ムルンバ(足首)とILBサム・バーリントン(ハムストリング)が負傷退場、RG T.J.ラングは脳震盪のため後半は出場しなかった。
第1Q
- GB陣20 : QBスクランブル9ydsとCHIフェイスマスクで1stダウン。RBレイシーの2ydsランのあとWRネルソンへ27ydsパスが通ってFG圏内へ。RBレイシーの16ydsランでレッドゾーンへ。2ydsラン、投げ捨てで3rdダウン8、サック(QBロジャース負傷)されてTDならず。30ydsFG成功で3点先制。
- CHI陣29 : WRマーシャルへの12ydsパス、19ydsパス、WRジェフリーへのクイックパスが13ydsゲインしてFG圏内へ。ロングパス失敗、RBフォーテイの4ydsランで3rdダウン6、WRマーシャルに23ydsTDパス成功。
- GB陣20 : 代役QBセネカ・ウォレス登場。RBレイシーの2ydsラン、8ydsランで1stダウン。1ydラン、18ydsランでハーフライン付近へ。WRホワイトへの8ydsパス、4ydsランでさらに1stダウン。4ydsランのあと、DEペッパーズがパスをティップしてそのままインターセプト、14ydsリターン。
- GB陣45 : TEベネット落球などで3rdダウン8、サック(DEジョーンズ)で3&アウト。ILBラティモアのパントブロックでCHI陣32へ。
- CHI陣32 : RBスタークスの32ydsTDランが飛び出して逆転。
- CHI陣13 : RBフォーテイの-2ydsロス、WRジェフリーへの10ydsパス、16ydsパスで1stダウン。3ydsランなどで3rdダウン6、パスは通らずパント。
第2Q
- GB陣14 : QBスクランブル-3yds、RBレイシーの2ydsランで3rdダウン11、TEクウォレスへのパスは7yds止まり。
- CHI陣40 : 2ydsランのあと、RBフォーテイへのショートパスが33ydsのロングゲインに。スクリーンパス不発のあと、TEベネットへ27ydsパスが通ってゴール前01ydへ。RBブッシュが止まったあと、RBフォーテイが1ydTDラン成功。
- GB陣28 : RBスタークスのラン2回で3rdダウン10、WRネルソンへのパスは8yds止まり。
- CHI陣13 : RBフォーテイのラン2回で3rdダウン4、WRマーシャルへのパスは通らず。
- GB陣41 : TEクウォレスへの5ydsパス、WRボイキンへの15ydsパスでCHI陣へ。RBレイシーの-1ydロス、パス失敗で3rdダウン11、TEクウォレスはサイドライン際でぎりぎり確保できず。
- CHI陣01 : パス失敗の後、WRマーシャルへの16ydsパスが通って1stダウン。RBフォーテイの8ydsラン、17ydsラン、RBブッシュの2ydsランで2ミニッツ。RBブッシュへの15ydsパス、WRマーシャルへの14ydsパスでFG圏内へ。3rdダウン9から、QBスクランブル20ydsでゴール前06ydsへ。パス失敗で残り02秒、24ydsFG成功でハーフタイムへ。
第3Q
- CHI陣21 : 3rdダウン7からRBフォーテイ落球で3&アウト。
- GB陣43 : RBレイシーの56ydsランが出てCHI陣01へ。RBレイシーの1ydTDランで同点に。
- サプライズ・オンサイドキック成功でパッカーズ攻撃に。
- GB陣49 : RBレイシーの12ydsラン、4ydsラン、TEクウォレスへの5ydsパス、RBスタークスの3ydsランで1stダウン。RBスタークスの5ydsラン、WRジョーンズへの17ydsパスでゴール前06ydsへ。RBスタークスの1ydランのあと連続パス失敗でTDならず。23ydsFG成功で3点リード。
- CHI陣19 : ロングボム失敗と1ydランで3rdダウン9、WRジェフリーへの15ydsパスで1stダウン。。3rdダウン5からWRジェフリーへのパスは通らず。
- GB陣19 : パス失敗とRBレイシーの4ydsランで3rdダウン6、投げ捨てで3&アウト。
- GB陣47 : WRマーシャルへの12ydsパス、RBフォーテイへの12ydsパスでFG圏内へ。RBフォーテイの5ydsラン、11ydsランでゴール前06ydsへ迫り、最後はWRジェフリーに6ydsTDパスが通ってまたも逆転。
- GB陣14 : RBレイシーの4ydsラン、WRネルソンへの18ydsパスで1stダウン。TEクウォレスへの12ydsパス、RBレイシーの3ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBレイシーの2ydsランで3rdダウン5、パスを叩き落とされてけっきょくパント。
- CHI陣10 : 投げ捨て、RBフォーテイの15ydsランで1stダウン。3rdダウン9からパス失敗でパント。
- GB陣34 : RBレイシーの6ydsラン、-2ydsロスとCHIフェイスマスクで1stダウン。TEクウォレスへの5ydsパス、RBレイシーの2ydsランで3rdダウン3、サックされてパント。
- CHI陣11 : RBフォーテイの12ydsランのあと、3rdダウン9からTEベネットへのパスは1インチ足りず。RBフォーテイのランでギャンブル成功。CHIイリーガルモーションなどで3rdダウン6、WRマーシャルへの11ydsパスでさらに1stダウン。9ydsラン、3ydsラン、15ydsランでFG圏内へ。3ydsラン、2ydsランで2ミニッツ。8ydsランで1stダウン。CHIホールディング、3ydsラン(GBタイムアウト#1)、3ydsラン(GBタイムアウト#2)、6ydsラン(GBタイムアウト#3)。27ydsFG成功で7点差に。
- GB陣25 : 残り46秒。WRネルソンへの15ydsパスのあと、連続サックで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Bears |
Points |
20 |
27 |
Total Yards |
312yds |
442yds |
First Downs |
17回(ラン6・パス9・反則2) |
25回(ラン10・パス15・反則0) |
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Rushing |
199yds (29回・平均6.9) |
171yds (33回・平均5.2) |
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Passing |
141yds (12/21・0TD・1INT) |
272yds (22/41・2TD・0INT) |
Sacked |
5回28yds |
1回1yds |
Passer Rating |
57.8 |
90.7 |
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3rd Down Efficiency |
1/9 (11%) |
6/14 (43%) |
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Turnovers |
1回 (INT1/FUM0) |
0回 (INT0/FUM0) |
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Field Position |
自陣31yds |
自陣24yds |
Punt |
6回41.7yds(ネット37.8yds) |
5回42.0yds(ネット33.0yds) |
Kickoff Return |
3回平均20.7yds |
4回平均22.5yds |
Punt Return |
2回平均6.0yds |
1回23.0yds |
Field Goals |
2/2 |
2/2 |
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Penalty |
0回 |
4回45yds |
Time of Possession |
26分51秒 |
33分09秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ312ydsに対してベアーズが442ydsと完敗。パス攻撃の力の差がもろに出た。
3rdダウン成功率はパッカーズが1/9の11%。ベアーズは6/14の43%。ここが勝負を分けたか。
オフェンスの犯したターンオーバーは1つ。
- ラン・パス・オプションでQBウォレスがWRネルソンにクイック・スラントを投げようとし、長身DEペッパーズにティップされてインターセプト。さいわいディフェンスの頑張りで失点は逃れたものの、敵陣35ydsのチャンスだったので逸機は残念。
ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。
先発QBアーロン・ロジャースはパス1/2の27yds、ラン9yds。第1シリーズ末に負傷退場。
第2シリーズから登場のQBセネカ・ウォレスは11/19、114yds、0TD、1INTでレーティング53.4。
- 3rdダウン成功はゼロ。QBマカウンとの差がここではっきり出てしまった。
- 機動力を活かしてブーツレグからTEクウォレスに投げるプレーコールが多い。ダウンフィールドへのパスが非常に少なく、アウトサイドのレシーバーが活かせない。
- インターセプトを含め、DEジュリアス・ペッパーズにディフレクトされたプレーが2回。
- QBスクランブル機会は1回のみ。(-3ydsで被サック扱い)
チームラッシングは29回199yds(平均6.9)、2TD。
- 先発RBエディー・レイシーは22回150yds(平均6.8)・1TD。56ydsラン(ビデオ)は突っ込んできたセーフティとすれ違い。直後の1ydTDラン(ビデオ)は2バック・3TE・0WR隊形で、FBクーンとRTニューハウスがナイスブロック。
- RBジェームズ・スタークスは6回40yds(平均6.7)・1TD。第1Qの32ydsTDランはドロープレーで、信じられないような大きな穴が開いてFBクーンが行き場に困るほどだった。(ビデオ)
WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは4回67yds(ターゲット9回)。
- 3試合ぶり復帰のWRジェームズ・ジョーンズは1回17yds(ターゲット3回)。キャッチ後にファンブルがあったが、なんとか自分でリカバー。
- WRジャレット・ボイキンは1回15yds。ターゲットもその1回のみ。
- WRマイルズ・ホワイトは1回8yds。ターゲットもその1回のみ。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスが5回34yds(ターゲット7回)と出番が多かった。ショートパスばかりでなかなか1stダウンに結び付かない。
- その他のTE陣はパスキャッチ機会なし。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
- 前半にRGラングが脳震盪を起こし、後半冒頭からRTニューハウス&RGバークレーの布陣に。
- 被サックは5回28yds。パスプロテクションは可もなし不可もなしといったところか。これまではQBロジャースのおかげで被サックが少なかったのだと思い知る結果に。
- QBロジャースが負傷したプレーは、RTバークレーが相手DEマクレリンを外に追いやったところをスクランブルするいつものパターンだったが、DEマクレリンの反応が非常に速く、後ろから捕まる形に。必ずしもRTバークレーのミスを責められないかもしれない。
- 第2Q冒頭の被サックは左アウトサイドへスクランブルした結果、3ydsロスしてアウトオブバウンズに出た。QBロジャースならスクランブルせず前にステップアップしてパスを投げたかもしれない。第4Q残り10分の被サックはRTニューハウスがDEマクレリンにスピンムーヴで簡単に抜かれたもの。試合最後から2プレー目はRGバークレーがDTウートンに抜かれたもの。試合最後はロングパスを投げようと時間をかけたところでDEマクレリンに捕まったカバレッジサック。
- ランブロッキングは今回も好調。後半途中からランが出なくなったのは、RGラング負傷退場の影響よりも、パスの脅威がないため相手がラン守備に注力できたことが大きかったのでは。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- ILBブラッド・ジョーンズが先発に復帰。フル出場はせず、シリーズごとにILBラティモアとローテーションしていた。ラティモアがスペシャルチームに復帰したおかげでパントブロックが生まれた。
- 今回も両OLBが欠場し、ニールとムルンバが先発出場。パーマーもローテーションに。第2Qにムルンバが負傷退場し、OLBはニールとパーマーだけになってしまった。
- 試合最初のニッケルバックはCBデヴォン・ハウスだったが、その後はCBケイシー・ヘイワード(復帰2戦目)の出番が多かった。ダイムバックにCBマイカ・ハイド。
- DE C.J.ウィルソンは今季3回目のインアクティブ。
パス守備はQBジョシュ・マカウンを22/41、272yds、2TD、0INTのレーティング90.7。QBスクランブルは1回20yds。
- 前半は14/22・196yds・1TDのレーティング107.4。後半は8/19・76yds・1TDのレーティング71.4。
- パス成功率こそ低かったが、3rdダウンロングの大事なところでミドルレンジのパスをよく通した。パッカーズのQBウォレスとはすべてにおいて対照的。
- 先発両OLBの負傷以来ずっとだが、アウトサイドのパスラッシュはゼロに等しい。ブリッツを入れなければプレッシャーをかけることができず、その場合でもQBマカウンはぎりぎりのタイミングでパスを通してしまう。
- パッカーズ守備のサックは1回、それもスクランブル途上にかろうじて捕まえただけ。DEジョーンズのめでたいキャリア初サック。
- パスカバレッジはWRマーシャルとWRジェフリーの大型コンビに手を焼いた。悪くないカバレッジをしていても無理やりパスを通されてしまう感じ。
ラン守備は33回171yds(平均5.2)。
- 前半はQBスクランブル20ydsを除いてラン13回44yds(平均3.4)。後半は19回107yds(平均5.6)と散々だった。
- 先発RBマット・フォーテイは24回125yds(平均5.2)・1TD。RBマイケル・ブッシュは7回25回(平均3.6)。
- 第4Q残り9分48秒からのドライブが痛恨。ここでラン守備が持ちこたえられず、18プレー、80yds、8分58秒のFGドライブを成功されてとどめを刺された。
- OLBムルンバが第2Qに負傷退場したことも後半のラン守備悪化の一因かもしれない。アウトサイドでエッジを作れずに外を回られるランプレーが増えた。
スペシャルチームは優勢だった。平均フィールドポジションで7yds上回り、そのうえパントブロックとサプライズ・オンサイドキックも成功させた。
- キックオフリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均25.0yds。ブロッキングも相変わらず悪く、ロクなリターンが出ない。
- パントリターンはCBマイカ・ハイドが2回平均6.0yds。
- Pティム・マステイのパントは6回平均41.7yds、ネット平均37.8yds、インサイド20が4回。相手がKRヘスターということで、長さよりもハングタイムや方向性を優先し、申し分のない内容だった。アウトオブバウンズが2回、ダウンが1回、フェアキャッチが2回、リターンが1回のみ。
- KRデヴィン・ヘスター相手のカバレッジチームは、キックオフカバレッジで4回平均22.5yds(最長29yds)と申し分ない出来。パントカバレッジでは唯一のリターン機会に23ydsを許した。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2/2。30ydsと23ydsのイージーなものだけ。
- キックオフはKクロスビーが担当、KRヘスターに一度もビッグリターンを許さなかった。
- 第1Q、ILBジャマリ・ラティモアが見事にパントブロック(ビデオ)。直後にRBスタークスのTDランが飛び出した。
- 第3Q、同点に追いついた直後のキックオフでサプライズ・オンサイドキックに成功。ワンバウンドで高く浮かせたKクロスビーのキックが上手かった。CBハイドが最初にタッチし、最後はILBラティモアが押さえた。
反則はなんとゼロ。ベアーズの反則は4回45yds。
ケガ人
- 第1シリーズでQBアーロン・ロジャースがサックされて負傷退場。第2Qの半ばになって「左鎖骨の負傷でOUT」と明らかにされた。詳しいことはまだわからない。前述のように、もし鎖骨骨折ならば6週間が標準的なところ。
- 第2Q、OLBアンディ・ムルンバが足首を痛めて退場。カートでロッカールームに向かったところを見ると軽くなさそうだ。
- 第2Q、サム・バーリントンがハムストリングを負傷して退場。程度は不明。
- RG T.J.ラングは脳震盪のため後半は出場せず。第1Qのインターセプトされたプレーで頭を打ったようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、WRハーパー、TEフィンリー(首)、DEウィルソン、DEボイド、OLBマシューズ(親指骨折)、OLBペリー(足骨折)、CBジェームズ・ニクソン。(太字はケガ人)
- 予告されていたとおり、この日の昼間にOLBクレイ・マシューズは骨折した親指からピンを抜く手術を受けた。「ピンを抜いたときに患部がどのような状態かわかる」とのことだったが、どうなっただろうか。復帰する場合もギブスで固めてプレーする必要がある。
その他
- 今日のゲームキャプテンは、WRネルソン(オフェンス)、CBウィリアムズ(ディフェンス)、CBハウス(スペシャルチーム)の3人。(写真)
- QBロジャースによるおなじみState Farm社の新作CMが今日からお披露目(ビデオ)。今回は本物のマイク・ディトカまで登場する。