グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年5月25日

ドラフト指名選手紹介 3: DTドネル・ワシントン

 DT ドネル・ワシントン Donnell Washington
3巡9位 Clemson Junior 197cm 146kg 40yds/5.0秒 23歳 1981年2月6日生

経歴 : サウスカロライナ州ヒルトンヘッド出身。高校ではDL兼OLとして活躍し、州のトップクラスのDLと評価される。地元のクレムソン大に進み、1年生の時から44タックル、4サックと活躍。2年生からスターターとなり、'02年、'03年と全試合に先発して50タックル以上を記録する。ロスタックルは3年間で23回。

Strengths : 分厚い体型で、理想的なサイズ。スピードとクイックネスがあり、バランスやアジリティにも優れている。上体が強く、爆発的な瞬発力でペネトレートする。手の使い方も上手い。横方向の動きも良く、スムーズに方向転換ができる。タックルはしっかりしている。ボールキャリアーの背後からのパスートもパワフルで速い。複数のブロッカーをがっちり受け止め、持ちこたえる優れたラン・スタッファー。しかしやはりノーズタックルよりも、瞬発力を活かした"3テクニック"の方が向いていると見られている。

Weakness : 判断力や嗅覚に難があり、この点は向上の余地が大きい。必ずしも全プレーで力を出し切らないことがある。身体能力は一級品だが、work ethicに問題がある。試合の後半にバテてしまいやすく、体重のコントロールが必要。ダブルチームされたりして最初の動きがうまくいかないと、あきらめてしまう傾向がある。Wonderlicテストがわずか8点というのは、頭脳の面で心配。

メンタル面 : 上記参照。恵まれた身体能力を活かしてプロで成功できるかどうかは、メンタル面しだいという見方が圧倒的。パッカーズとしては、十分に調査はしたとヘイトリー副社長。「一度のワークアウトだけ見て決めたわけじゃない。ジェトロ・フランクリンDLコーチが彼を訪問して、ずいぶん長い時間話し合った。我々も長いこと一緒に過ごした。彼には大きな可能性がある」

誓いの言葉 : 「やれハードワーカーじゃないだの、怠け者だの、さんざん聞かされてきた。そんな話にはもううんざりだ。そういうこと全てが僕にとってはモーティベーションの元さ。入団にあたって、きっと体が出来ていないだろう、と予想してる人が多かっただろうけど、僕はちゃんと体を作ってきた。昨シーズンのあと、僕は栄養士と一緒に減量をしてきた。批判的な連中の言うことが間違ってると証明するためにハードに頑張ってきたんだ。僕は今では全くの別人になった。多くの人が間違ってることを証明してやるつもりだ」

体重管理 : 「もう1年大学に残った方がいい」というクレムソン大のコーチたちのアドバイスを振り切ってアーリー・エントリー。オークランドに移って個人トレーナーを雇い、減量しつつワークアウトを続けた。その甲斐あって、キャンパスでの"Pro Day"では、コンバインよりも大幅に数字が良くなった。シーズン終了後に350ポンドまで膨れ上がっていた体重が、今は320ポンド台になっている。

パッカーズにとって : DEが必要と言われながら、今年も2人DTを指名したことは、昨年の3巡指名DTピーターソンと5巡指名DTジェームズ・リーが、(少なくとも1年目は)期待外れだったことの表れだろう。ギルバート・ブラウンを解雇し、ロッド・ウォーカーとも再契約しなかったため、ワシントンとリーがNTグレイディ・ジャクソンの控えとなる。

カテゴリ : Draft, Player