グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年6月24日

TEデヴィッド・マーティン

フランクスがプロボウルに選ばれたために目立たないが、パッカーズのTE陣の現状は、理想的とは言いがたい。パスキャッチ8回33yds。これが控えTEデヴィッド・マーティンの、1試合でなくシーズントータルの数字だ。昨年の今頃は、彼がエースの座を脅かすとまで期待されただけに、昨季の結果は失望以外の何物でもなかった。シーズン後半には2番手の座も失った。体重オーバーでブヨブヨのTEタイロン・デイヴィスにだ。

責任は自分にある、とマーティン本人は率直に認めている。「悪い試合をしてしまって、自分から穴に入り込んでしまった。次第に自信を失っていったんだ。その穴から抜け出せず、けっきょく1シーズン不振が続いてしまった」 とマーティン。ジャゴジンスキTEコーチは、「いろいろとフットボール以外の出来事が影響してしまったようだ。詳しくは言いたくないが、私生活がプレーに影響していたのは確かだ」と説明する。

「しかし今年は、3年目の彼に大きな期待をしている。goodでなく、greatなシーズンをね。彼にはNFLじゅうのどのタイトエンドにも負けないほどの才能があるのだから」とジャゴジンスキTEコーチ。その期待通り、ここまで2回のミニキャンプでは、見違えるような動きを見せている。FAで新たなTEを獲得することがなければ、このまま2番手を確保するだろう。昨年は彼の不振のために、ダブルTE隊形を使う機会そのものが減ってしまった。優勝した96年の、チュムラとキース・ジャクソンのコンビを見ればわかるように、良いTEが2人いれば、パッカーズのオフェンスの幅は大きく広がる。

マーティンの強みは、そのスピード。260ポンドのTEでありながら、40ydsを4.5秒台で走ることができる。テネシー大ではWRだったため、ブロックにはまだ信頼がおけないが、パスキャッチはもともと上手い。「信じられないほどのスピードでフィールドをストレッチしてくれる。私は彼に言っているんだ。『スターターのように振る舞え。おまえの精神状態はバックアップのものだ。そうじゃない。自分がエースのつもりでいる必要がある。練習でもそのつもりでやれ』とね。」 とジャゴジンスキTEコーチ。

そのように、メンタル面での自信回復に務めてきた今年のオフシーズン。最近、男の子も産まれた。過去のトラブルはもう乗り越えたという自信はある。「ゼロからのスタートだと思っているんだ。これまでは、出来の悪い試合があると、その後は完璧であろうとして考えすぎてしまった。今はもう新しい年がやってきて、去年のことはどうすることもできない。今年をより良い年にしようと、頑張るだけだよ」

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