グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年6月17日

酒飲みが減った

つい最近、ルーキーDTピーターソンが「今までにアルコールを飲んだことがない」と告白して話題になったばかり。ではいったい現在のパッカーズの中で飲まない選手はどれぐらいいるのだろうか。80年代から90年代前半にパッカーズに在籍した元LBブライアン・ノーブルは、「全く飲まない、または、たまのつきあい程度に少量しか飲まない選手は、今では65%ぐらいいるのではないか」と見積もっている。

彼がルーキーとしてグリーンベイにやってきたころは、数字がその逆だったらしい。「私が1985年にプロ入りしたとき、あまりに多くの選手が飲むのに驚いたものだ。その頃は、およそ65%の選手が飲んでいたと思う」と元LBノーブルは振り返る。アシスタント・トレーナーのカート・フィールディングによると、アルコール消費量が減ったのはここ10年ぐらいのことらしい。「あまりに多くのものがフットボールにかかっているからね。代理人も選手に飲まないよう勧めるし、もちろんチーム側もリーグ側もそうだ」

元RBエドガー・ベネットや元SSリロイ・バトラーは、昔から飲まない側の選手だった。「独身のころは、みんなで飲みに出かけるわけだけど、僕らだけは"シャーリー・テンプル"(ノンアルコールのカクテル)とかセブンアップを飲んでた。他の連中は気にしちゃいなかったけどね」とエドガー・ベネット。また、80年代半ばにLBとしてレイダーズでプレーしたプロ人事部長のレジー・マッケンジーは、「私は、飲まない5%の一人だった。今とはかなり違ったよ」と笑う。DTジョン・マツザックがスーパーボウルの前夜にホテルを抜け出して、明け方近くまで飲み騒いでいたのは有名な武勇伝だ。

"director of player development"という肩書きで選手たちの世話役を務めている元RBエドガー・ベネットによると、パッカーズの選手たちは、アルコール依存についてのカウンセリングを受けさせられるだけでなく、ある電話番号の書かれたキーホルダーが配られるのだと言う。アルコールが入ったら、そこに電話するだけで、無条件で好きな場所に乗せていってもらえる仕組み(運転代行のようなものか?)になっているらしい。

プロスポーツ選手が若者の良いお手本でないという批判は多いが、アルコールに関して言えば、大酒のみは大幅に減ってきている。これだけ大金がかかるようになれば、選手たちもそれだけ体の手入れに真剣に取り組まざるを得ないということなのだろう。

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