2013 Green Bay Packers Draft Picks | |||||
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Pick | 全体 | Pos. | Name | College | 備考 |
1巡26位 | 26位 | DE | Datone Jones | UCLA | サイズとスピードを兼ね備えたDE |
2巡29位 | 61位 | RB | Eddie Lacy | Alabama | 名門アラバマ大を全米王座に |
4巡12位 | 109位 | OT | David Bakhtiari | Colorado | タックルのまま行くのかインサイドか |
4巡25位 | 122位 | OT | J.C. Tretter | Cornell | 同上 |
4巡28位 | 128位 | RB | Johnathan Franklin | UCLA | トレードアップでまたRB。またUCLA |
5巡26位 | 159位 | CB | Micah Hyde | Iowa | ゾーン得意でボールスキルに優れたCB |
5巡34位 | 167位 | DE | Josh Boyd | Mississippi State | ラン守備に強いDL |
6巡25位 | 193位 | OLB | Nate Palmer | Illinois State | 無名校のアスレチックなパスラッシャー |
7巡10位 | 216位 | WR | Charles Johnson | Grand Valley State | 長身かつアスレチックな無名WR |
7巡18位 | 224位 | WR | Kevin Dorsey | Maryland | 昨年はQB問題で大損したWR |
7巡26位 | 232位 | ILB | Sam Barrington | South Florida | フィジカルだがスピード不足が心配 |
Bio : ロサンゼルス南郊コンプトン出身。地元UCLAに進学し、レッドシャツを経ずいきなり10試合出場。2年目にはフルタイムのスターターとして4サックを挙げたが、2010年は右足の骨折でレッドシャツとして過ごした。一昨年は物足りない成績に終わったものの、昨季は62タックル、6.5サック、19ロスタックルと目覚ましい活躍を見せた。通算ロスタックルは36.5回。
高校の初め頃までは身長こそ高かったが体重185ポンド(84kg)と細く、バスケのポイントガード(最も俊敏なポジション)をプレーしたり、陸上短距離(200mを22.47秒)でも活躍した。そこからフットボールのため急激に体をバルクアップしたらしい。2月のシニアボウル練習ではクイックかつ力強いプレーを続けて評価を上げた。コンバインでのショートシャトル4.32秒は全DL中3位の好タイム。
Strengths : 理想的なサイズと高い運動能力に恵まれ、まだバルクアップできる骨格がある。DLのインサイドでもアウトサイドでもプレーできるヴァーサタイルな選手。一歩目が鋭く、手の使い方が非常によく、ペネトレートする能力に長けている。足を止めることなく、しっかり抱え込んでタックリングできる。相手につかまっても手を動かし続ける。昨年ジム・モーラJr.新HCの下で3-4ディフェンスをプレーしたのもプラス材料。
Weaknesses : 3-4のベース隊形のDEとしては線が細く、ダブルチームをがっちり受け止める馬力はまだないかもしれない。腰高になって相手OLにつけこまれる時があり、いったんつかまると振り払うのに苦労する時がある。ブレークアウトしたのは大学最終年のことで、それまでは目立った成績を残していない。
チーム事情 : パッカーズは昨季終盤やプレーオフ49ers戦でDLの弱さを露呈し、しかも昨年2巡指名のDEジェレル・ウォージーがヒザ前十字靭帯断裂。そのうえNTラジ、NTピケット、DEウィルソン、DEニールが契約最終年を迎えているため、今ドラフトではDL強化が最大のテーマと見られていた。また、今オフのパッカーズは「より大きく強くフィジカルに」といった方向性と報じられている。「ベース隊形のDEとしてはまだ細いが、サブパッケージ(ニッケル等)ではインサイドからラッシュできる」とトンプソンGM。身長6-4は現DL陣でもっとも高く、コンバインでの数字はすべて昨年のDEウォージーを上回っている。
紹介記事 : UCLA / NFL.com / CBS Sportsline / Yahoo! Shutdown Corner / Journal Sentinel
Bio : ニューオーリンズ近郊で生まれ育ったが、ハリケーン・カトリーナのため同州ゲイズマーに引っ越しを強いられた。州内の強豪LSUでなくアラバマ大へ。レッドシャツを経た1年目から406yds・6TDを挙げ、2年目は631yds(平均7.5)・7TDを走った。昨年は全試合に先発し、1322yds(平均6.5)・17TDを挙げる大活躍でアラバマ大の全米王座に貢献した。
出場資格を1年残してドラフトにアーリーエントリー。ハムストリング負傷のためコンバインでは走れず、今月11日に個人ワークアウトを披露した。
Strengths : 力強い下半身に恵まれ、パワフルかつバランスに優れたワークホース。忍耐強くブロッキングの展開を待ち、思い切りよく縦に突っ込む。ビジョンがよく、よいパッド・レベルを保ち、クイックで滑らかに動けるアジリティがある。簡単に倒れずタックラーを引きずる。キャッチングやパスプロテクションもまずまず。
マーク・イングラム(現NO)、トレント・リチャードソン(現CLE)と強力な先輩RBがいたためフルタイムの先発経験が1年しかなく、そのぶん使い減りしていない(3年間で355キャリー)。ウィスコンシン大のモンティー・ボールは昨季だけで356キャリー、4年通算924回もキャリーしている。
Weaknesses : アウトサイドへのスピードや、穴を抜けてからの加速はエリート級でない。レシーバーとしてはルートランニングに改善の余地がある。大学キャリアを通じて小さなケガが多かった。プロデイの代わりに行った個人ワークアウトを最後まで終えることができず、体調管理に疑問を残した。そうしたことよりも、1巡指名OLが2人もいる強力ラインの後ろで走っていたことが最大の懸念ポイントではないか。
チーム事情 : 過去43試合にわたって100ydsラッシャーを出していないパッカーズだけに、久々の大エースRBとしてパス攻撃の負担を減らしてほしいところ。軽量スピード型のRBドゥワン・ハリスとの組み合わせもいい。これでおそらくRBセドリック・ベンソンとの再契約はなくなっただろう。背番号は27番に決定。
紹介記事 : アラバマ大 / NFL.com / CBS Sportsline / Yahoo! Shutdown Corner / Journal Sentinel
Bio : サンフランシスコ南郊バーリンゲーム出身。ユニークな姓はイラン系のもの。コロラド大ではレッドシャツを経た1年目から先発右タックルに。翌年LTネイト・ソルダー(現NE)がプロ入りすると左タックルに移り、2年間左タックルを務めた。通算33先発のうち右タックルが11試合、左タックルが22試合。2年連続でPAC-10カンファレンスの2ndチームに選ばれた。昨季1勝11敗の不振でコーチ陣が交代したこともあり、ドラフトへのアーリーエントリーを選んだ。
7歳上の兄エリックはドラフト外からDE/OLBとしてタイタンズや49ersでプレーしている。ドラフト外入団からプラクティス・スクワッド暮らしが多く、49ersをこの1月に解雇されたばかり。本人のコメントによると、その兄とOLBクレイ・マシューズが友人で、自分もマシューズとこの2週間半にわたって練習してきた。また、QBロジャースの弟アーロン(ヴァンダービルト大QB)とも親しく、アーロンとも2回会ったことがあるとのこと。
Strengths : 一歩目のキックが速く、常に低い姿勢を保つ。腕が長く下半身もがっちりし、バランスの取れた体型をしている。相手のセカンド・ムーヴを読むのがうまく、インサイドを突破されにくい。ブロッキングのアングルがよく、手の置き方もいい。いい意味でいやらしさがあり、最後までブロックできる。複数ポジションをこなせるヴァーサタイルな選手。
Weaknesses : 左タックルとしては身長がやや低く(LTニューハウスと同身長)、エリート級のスピードはない。1on1のパスプロテクションではアウトサイドへのスピードで負けやすく、動くターゲットに対してアジャストに苦しむ時がある。それを考えると将来的にはガード向きかもしれない。同大ではダブルTE隊形が多く、タイトエンドのヘルプがあるプレーが多かった。
チーム事情 : 左タックルの弱さは周知のとおり。2011年1巡指名のLTシェロッドはスネ骨折から復帰してくるところで、先発LTニューハウスは成長ぶりがやや物足りず、しかも今年が契約最終年。LTバクティアリとLTトレッターの連続指名で左タックルを強化しつつ、インサイドへのコンバートも。
紹介記事 : コロラド大 / NFL.com / CBS Sportsline
Bio : バッファローに近いニューヨーク州アクロンの出身。高校ではバスケでも大活躍した。大学では最初の2年間は控えタイトエンドだったが、3年目に左タックルに移って成功。一昨年はオール・アイヴィーリーグの2ndチーム、昨年は満票で1stチームに選ばれた。おじ3人と妹もコーネル大で学んでいる。
Strengths : タイトエンドをプレーしていたようにアスレチック能力が高い。フットワークが軽く、パスラッシャーにしっかりついていける。フレキシブルでしっかりヒザを曲げてブロックできる。スタントやブリッツのような変化球をしっかり認識できる。学習能力が高い。
Weaknesses : サイズは理想的ではない。体幹の馬力も上体の強さもまだ物足りない。オフェンシブライン経験が浅い。OTとしてやっていくにはクイックなフットワークをさらに磨く必要がある。
チーム事情 : オフェンシブライン状況は前項OTバクティアリのところで述べたとおり。OL経験の浅さは伸びシロの大きさ、とパッカーズ側は思っていそうだ。インサイドへのコンバートも当然視野に入れているだろう。ESPNやCBSはすでに"OG"と表示している。
紹介記事 : コーネル大 / NFL.com / CBS Sportsline
Bio : ロサンゼルス出身。地元UCLAではレッドシャツを経た1年目からスターターの座をつかみ、4年間先発RBを務めた。昨季は1734yds(平均6.1)・13TDの大活躍でPAC-12南ディビジョン優勝の原動力となり、カンファレンスの2ndチームに選ばれた。パスキャッチも33回323yds・2TD。チームキャプテンを務め、練習熱心さにも定評がある。
貧困と犯罪にまみれたサウスセントラル地区に育ち、すでに多くの友人がドラッグやギャング抗争などで死んでいったという。それだけに、NFLの後はロサンゼルスの市長になって状況を変えたいと強く希望している。現ロサンゼルス市長のそばで1か月半にわたってインターンをした。
Strengths : スピードとクイックネスに優れ、バランスもいい。ワンカットで鋭く突っ込む。パッカーズのゾーンブロッキング・スキームにうってつけの選手。小柄だがコンタクトを恐れず、ハードに走る。ビジョンがよく、レーンをうまく選ぶ。パス攻撃ではルートランニングが非常によく、アンダーニースでは鋭い加速でマッチアップ相手を引き離せる。
キャッチング能力が高く、体から離れたボールでも容易にアジャストして捕ることができる。サイズのわりに効果的なパスプロテクションができる。これまで大きなケガをしたことがない。
Weaknesses : サイズと馬力は物足りず、NFLのディフェンダーをオーバーパワーするのは難しそう。先発RBとして多数のキャリーをこなすのは荷が重いかもしれない。横方向のアジリティはそれほどでもない。時おり忍耐を欠き、簡単に外へカットバックしてしまうことがある。昨季改善されたが2011年(6ファンブル)までボールセキュリティの問題があった。
チーム事情 : 2巡でエディー・レイシーを指名しており、RBがニーズとはとても言えない。それでもトレードアップしたのは、それができるだけの指名権数があったこと、この時点ではかなりのバリューピックと考えこと、それにRBアレックス・グリーンやRBジェームズ・スタークスの伸び悩みに業を煮やしたということだろうか。RBレイシーと組ませるのに理想的なタイプに見える。すでにパッカーズはRBスタークスのトレードを画策中と報道されている。
紹介記事 : UCLA / NFL.com / CBS Sportsline / Journal Sentinel紙
Bio : 人口230人のオハイオ州フォストリア出身。高校ではクォーターバック(兼セーフティ兼キッカー)としてさまざまな賞を受賞し、バスケや野球でも活躍した。アイオワ大ではレッドシャツを経ず1年目から全試合に出場し、主にスペシャルチームでプレー。2年目から先発CBに昇格すると38試合連続先発し、通算8インターセプトを記録した。昨年はパスブレークアップ14回などの活躍で、ビッグテンのカンファレンス最優秀DBおよび1stチームに選ばれた。
2011年序盤にはセーフティで2試合先発したが、すぐにコーナーバックに戻った。パントリターナーとしてもまずまずの実績がある。兄マーカスはミシガン州立大でセーフティとして2年間スターターを務めた。
Strengths : サイズとバルクがありスピードもまずまず。ゾーンカバレッジがうまく、QBの目を読むのも得意。高いところでパスを叩き落としたりインターセプトするボールスキルに優れている。キャッチ後のレシーバーをしっかりタックルできる。サイズを活かしてアグレッシブなランサポートをする。スペシャルチームで貢献できる。
Weaknesses : 一流クラスを相手にするにはトップスピードやクイックネスが物足りない。ディープへのスピードについていけず苦労することがある。バックペダルやターン&ランのテクニックを磨く必要がある。そうした理由でプロではセーフティ向きとの見方も。「公共の場での酩酊および公務執行妨害の疑い」で昨年10月に逮捕されている。
チーム事情 : 層の厚いパッカーズのCB陣になんとか食い込みたいところ。サム・シールズが契約最終年を迎え(契約延長交渉中)、トラモン・ウィリアムズの給料が高いので、チームとしては選択肢があるに越したことはない。ゾーン向きのCBは昨年2巡のヘイワードに続いて2年連続。
今回の指名直後は「セーフティとしての獲得か」と取沙汰されたが、すぐに球団から否定された。今ドラフトでセーフティを指名しなかったことについてトンプソンGMは「ジェロン・マクミリアンとM.D.ジェニングスは昨年よいプレーをしたし、彼らを信頼している」と説明。ジョー・ウィットCBコーチは、「ハイドをセーフティに移す予定はないが、ヴァーサタイルなところはいい」としている。
紹介記事 : アイオワ大 / NFL.com / CBS Sportsline/
Bio : ミシシッピ州フィラデルフィア出身。全米15番目のDTと評価されて、アラバマやLSUなど名門校からの誘いを蹴ってミシシッピ州立大へ。レッドシャツを経ず、大学入学1年目から全試合に出場(先発1)。2年目には先発に昇格し、3年間一度も欠場せず先発出場を続けた。通算8.5サック、18ロスタックル。コンバインでのベンチプレス32回は全DL中4位。
Strengths : ヴァーサタイルなランディフェンダーで、多様なスキームにフィットする。クイックなフットワークでギャップをアタックする。姿勢を低くしてブロックを受け止め、ポイントオブアタックで容易に押し込まれない。決して足を止めず、ボールキャリアを追いかける。(ゾーンブリッツで)カバレッジに下がる仕事も多かった。リーダーというタイプでないがハードワーカー。
Weaknesses : サイズはやや小さ目で、NFLでダブルチームのブロッカーを受け止めるにはまだ馬力不足。スピードやアジリティは今ひとつで、パスラッシュのバリエーションが少ない。試合後半に息切れすることが多い。
チーム事情 : DL陣の状況は1巡指名DEデイトン・ジョーンズの項で書いたとおり。ボイドが今年DLのローテーションで働けるかどうかはわからないが、DLたちが来春大量にFAになるため、今のうちから育てておきたいところだ。
紹介記事 : ミシシッピ州立大 / NFL.com / CBS Sportsline
Bio : シカゴ出身。ベアーズファンとして育った。イリノイ大ではレッドシャツを経た1年目からスペシャルチームで全試合出場し、アカデミック・オール・ビッグテンに。2年目は足の骨折もあってわずか6タックル止まり。出場機会を求めて2011年にイリノイ州立大(ディビジョンI-AA)に転校すると2年間で17サックを挙げる活躍を見せ、2年連続のカンファレンス2ndチームに選ばれた。
ポジションは基本的にディフェンシブエンド。同校のディフェンスは3-4を織り交ぜるマルチプル・フロントで、3-4の際はアウトサイドLBとしてスタンドアップでプレーしていた。
プロデイでの数字をコンバイン参加組のLBたちと比較すると、40yds走4.70秒は9位相当 / ベンチプレス20回は15位相当 / 垂直跳び35.5インチは4位相当 / 立ち幅跳び10フィート5インチは5位相当 / ショートシャトル4.37秒は10位相当 / 3コーンドリル6.98秒は3位相当。
高校3年時は足首の骨折、イリノイ大の2年目にはスクーターとの接触事故で足を骨折している。ドラフト前にパッカーズを訪問したが、NFL球団から招ばれたのはそれだけだというから、注目度の低さがわかる。本人はドラフト外だと思っていて、指名にたいへん驚いていた。
チーム事情 : OLB陣では、昨年の1巡指名ニック・ペリーがマシューズの逆サイドで先発予定。ドラフト外のデズマン・モーゼスは期待以上のルーキーシーズンだったが、その次の控えがいないので指名は必至と見られていた。モーゼスもDE出身でプロ入り後にOLBに転向している。
紹介記事 : イリノイ州立大
Bio : ケンタッキー州エルスメア出身。オハイオ川のむこうにシンシナティがある。ルイヴィル大に進むはずが成績不足で奨学金オファーを取り消され、イースタン・ケンタッキー大に進んだ。1年目からパスキャッチ3回を記録したものの不祥事のため出場停止となり、転校の道を選んだ。コミュニティカレッジを経て2010年にディビジョンIIのグランドヴァレー州立大(ミシガン州)へ。
レッドシャツ後の1年目はパスキャッチ56回1030yds・15TD、昨年はパスキャッチ72回1199yds・16TDと目覚ましい活躍を見せた。生年月日がわからないが、イースタン・ケンタッキー大での1年目が2007年とのことなので、もう24歳にはなっているはず。大学はもう卒業している。
プロデイでの数字をコンバイン組WRたちと比べると、40yds走4.38秒は4位相当 / 垂直跳び39.5インチは1位タイ相当 / 立ち幅跳び11フィート1インチは3位相当 / 3コーンドリル6.96秒とショートシャトル4.31秒はともに16位以下相当。この素晴らしい身体能力で、一部メディアからも下位指名候補と目されるようになった。下の映像を見ると見事な体つきだ。
チーム事情 : WR陣は先発3人がしっかりしているものの、ジェニングスのFA移籍とドライバーの引退で、久しぶりにデプスに不安のある状況となっている。今回7巡で指名された2人でロースター最後の枠を争うか。
紹介記事 : グランドヴァレー州立大 / CBS Sportsline
Bio : ワシントンDCに近いメリーランド州フォレストヴィル出身。高校はミリタリー・アカデミーで、WR兼FSとして大活躍した。地元メリーランド大に進むと、レッドシャツ(足のケガのため)を経た1年目から全試合に出場。2年目まではスペシャルチーム中心だったが、3年目の2011年にスターターとなって45回573yds・3TDを記録。4年目はキャプテンの1人にも選ばれた。
昨年わずかパスキャッチ18回311yds・4TDと成績が落ち込んだのは、同大の深刻なQB状況(3人が戦線離脱の大ケガ)のためと言われている。WRドーシーにとってはこれがドラフトにきわめて不利に働いた。頭がよく、高校は飛び級で卒業している。先に指名されたWRチャールズ・ジョンソンほどではないものの、プロデイの数字はよかった。
チーム事情 : 7巡a指名のWRジョンソンの項で述べたとおり。
紹介記事 : メリーランド大 / CBS Sportsline
Bio : フロリダ州ジャクソンヴィル出身。高校ではRBとLBの両方で4年間ずっとスターターを務めた。サウスフロリダ大ではレッドシャツを経ずいきなり全試合に出場し(先発1)、2年目にはミドルLBではやくもスターターとなった。3年目はストロングサイドLB、4年目の昨季はLB3ポジションすべてプレー。80タックル・3.5サック・6.5ロスタックルを挙げてビッグイーストのカンファレンス2ndチームに選ばれた。
3年間で36先発、258タックル、6.5サック、21.5ロスタックル、5ファンブルフォース、1インターセプトを記録している。しっかりしたガタイでブロッカーを受け止める馬力があり、インパクトあるタックラー。ただ判断の速さや嗅覚に問題ありとする評価もある。コンバインでは40yds走を4.85秒(4.91秒とも)で走って失望させたが、プロデイでは多少盛り返した。
免停中の運転や免許取り消し後の運転などで3回も逮捕されたことがあり、2試合の出場停止を経験している。ただ頭は悪くなく、すでに昨年12月に学位を取得して卒業している。声に出すタイプのリーダーで、練習熱心さも問題なし。
チーム事情 : ILB陣からはD.J.スミスがドラフト前日に解雇されているが、デプスは充分にある。バーリントンがロースター枠を争うにはスペシャルチームでの貢献も重要になる。
いっぽうドラフト中に「デズモンド・ビショップをトレードに出す構え」と一部で報道されて話題になった。トンプソンGMは、「私はそうしたことには一切コメントしない。ドラフトの時期には首脳同士でさまざまな会話(交渉)をするもので、たいていは実を結ばずに終わるものだ」と説明している。おそらく現実もそのとおりで、会話の中でビショップの名前を聞いた他球団首脳がすかさずリークしたのだろう。フィジカルなチーム作りを目指すなか、チーム随一のハードヒッターを放出するのが現実的とは思えない。
紹介記事 : サウスフロリダ大 / NFL.com / CBS Sportsline