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2003年 ルーキー紹介

2003 Green Bay Packers Draft Picks
Pick Overall Pos. Name College 備考
1巡29位 29位 LB Nick Barnett Oregon State 新人王を争った
3巡15位 79位 DT Kenny Peterson Ohio State 1年目は期待はずれ
5巡12位 147位 DT James Lee Oregon State 1年目はIR
5巡31位 166位 LB Hunter Hillenmeyer Vanderbilt シーズン序盤に解雇
6巡39位 212位 OT Brennan Curtin Notre Dame 長身OT
7巡31位 245位 CB Chris Johnson Louisville 1年目はIR
7巡39位 253位 WR DeAndrew Rubin South Florida キャンプで解雇
7巡42位 256位 WR Carl Ford Toledo 1年目はIR
7巡43位 257位 LB Steve Josue Carson Newman プラクティス・スクワッド


OLB ニック・バーネット Nick Barnett
ドラフト1巡(29位) 背番号56 187cm 107kg Oregon State 1981年5月27日生

経歴 : 南カリフォルニアのフォンタナ出身。高校時代は陸上のハードルや投擲種目でも活躍。フットボールでは、2年生の時にWR/SS。3年生でTE/LB。オレゴン州立大に進み、1年目は控えSS兼スペシャルチーマー。2年目はLBにコンバートされ、ウィークサイドで5試合に先発。3年目にはストロングサイドで全試合に先発し、73タックル、2サック。4年目もストロングサイドで全試合に先発し、121タックル、6サックでオールPAC-10カンファレンスの1stチームに選ばれる。

セールスポイント : 非常にシュアなタックラー。クイックネスがあり、ボディバランスが良い。体の方向を変えるアジリティに優れ、ボールに追いつく能力がある。素早くドロップバックし、パスカバレッジでも(元セーフティだけあって)守備範囲が広い。相手のプレーを分析する判断力に優れ、良い嗅覚がある。大きなケガをしたことがない。40yds走は4.68秒とそれほどでもないが、20ydsシャトルは4.07秒と全LB中最速タイ。

弱点? : サイズがないため、ブロッカーの波に飲まれやすい。人ごみの中よりもオープンフィールドで動き回る方が得意。ブロックをかわす、振り払う能力を磨く必要がある。プロのラン攻撃を相手にするには、バルクアップ、パワーアップが必要とされている。実際、昨年は体重220ポンドぐらいでプレーしていたが、2月のコンバインでは236ポンドにバルクアップしていて、225ポンドのベンチ32回は全LB中最多だった。

メンタル面 : 疲れを知らないハードワーカー。フィールド上だけでなく、ウェイトルームでも練習熱心で、チームメイトの良いお手本だった。良いリーダーシップを備えている。頭の回転も速く、フィールド上での読み・嗅覚が良い。頭脳・メンタル面では問題が見当たらない。

指名の経緯 : バーネットの指名に至ったいきさつは、5月16日の記事で詳細に述べたとおり。パッカーズが見送ったLBボス・ベイリーはDET、E.J. ヘンダーソンはMINに指名された。3人のLBたちが同地区内でプレーすることになった。

パッカーズにとって : 大がかりな再編中のLB陣の中で、さしあたってバーネットにはミドルLBをやらせることになった。最も信頼厚いディッグスがウィークサイド、FAで新加入のネイヴィーズがストロングサイドだ。しかし「バーネットは本来ウィークサイドが一番向いている」という声は多く、バルク不足を懸念される彼が、プロのランブロックを相手に効果的なプレーができるのか、7月にフルパッド練習をしてみるまではわからない。もし上手くいかないようなら、ディッグスがミドルに入り、バーネットはウィークサイドに移ると予想されている。どちらにせよ、彼には先発でやってもらわなければ困るチーム状態だ。

◆ 一年目を終えて ◆

期待を大幅に上回る活躍で、1年目にしてディフェンス陣の中心選手となった。パッカーズにとっては久々に1巡指名を成功させたことになる。ドラフト直後のミニキャンプ初日から彼のクイックネスや嗅覚の鋭さ、反応の速さは際立っていた。早くから先発ミドルLBの座を確保し、彼のおかげでLB陣の再編成がスムーズに進んだといってもいい。学習能力の高さは驚くほどで、失敗を必ず次に活かしてくれる。メンタル的にも申し分なく、とてもルーキーとは思えない頼もしさがある。

開幕直後にLBディッグスが負傷したため、バーネットがダイム隊形(1LB・6DB)でも出場することになり、ディフェンスの全スナップに出場することに。ディッグスが完調に戻っても、その座を手放すことはなかった。パスシチュエーションでも守備範囲が非常に広い。新人王の最有力候補の一人となったが、シーズン終盤は疲れのためかやや失速気味。プレーオフのイーグルス戦、4thダウン26では痛恨のミスを犯し、戦犯の一人に。ときおり判断ミスがあったとはいえ、ルーキーLBとしてみれば申し分ない働きで、彼の学習能力からすれば今後はさらに成長が期待できる。プロボウルも夢ではない。

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DT/DEケニー・ピーターソン Kenny Peterson
ドラフト3巡(79位) 背番号98 191cm 136kg Ohio State 1978年 11月 21日生

経歴 : オハイオ州カントン出身。コルツに2巡指名されたSマイケル・ドスは高校・大学を通じてチームメイト。オハイオ州立大では2年目から、スターターではないもののストロングサイドDEとしてローテーション起用に加わり、15タックル・3サック。3年目もDEとして全試合出場(2試合先発)し、24タックル・3サック。4年になって初めてDTに移り、全試合先発。38タックル・4サックの活躍で、全米制覇に大きく貢献した。

セールスポイント : 身体能力に恵まれ、40ヤード走は4.8秒と、DTとしてはトップクラスのスピードがある。上体のパワーも十分。クイックネスを活かした、インサイドからのパスラッシュを得意とする。ボディコントロールが良く、素早く体の方向が変えられるアジリティがある。ダブルチームを割ってQBに迫ることも。よく前傾を保ち、足元が崩れることが少ない。タフで常に全力を出し切る、プレーが安定しているタイプ。注意深く、ボールへの嗅覚もしっかりしている。サイズ不足が言われる割に、優れたラン守備を見せた。

弱点? : 悪く言えば中途半端なタイプ。DEとしてパスラッシュするにはややスピードが足りず、DTとしてはややサイズが足りない。シーズン終了後は体重を増やし、現在のパッカーズ公式サイトでも300ポンドとなっているが、スピードやクイックネスを犠牲にせずにバルクアップできるかどうか。本人は、「みんな僕を見ると270ポンドぐらいだと思うらしい。全くの間違いだ。僕は300ポンド級。ただそう見えないだけだ」

すでに24歳と、年を食っている。しかも4年になって急成長した遅咲きタイプで、フル先発の経験が1年しかないというのはやや不安。「私自身、遅咲きのコーチだしね」とシャーマンHCは笑う。「長い間、私はポジション・コーチに過ぎなかった。突然チャンスをもらい、それを活かそうと懸命にやっている。だから、彼が遅咲きだからと言って嫌うことはない」

メンタル面 : 1巡指名のバーネットと同様、ハードワーカーで精神的にはしっかりしている。信仰心が篤い。24歳のせいか成熟していて、同じDTでも、5巡指名のジェームズ・リーと比べると大人。率直に話すタイプで、早くも記者たちからの支持を集め始めている。

指名の経緯 : 大学3年までは、わずか2試合にしか先発したことがなかったが、大学4年目にDTに移ってからは急成長。シーズン後半、特にマイアミ大とのフィエスタ・ボウルとシニア・ボウルで大幅に株を上げた。1巡の下位から2巡の上位で指名されるだろう、というのがドラフト直前の予想。3巡半ばまで残っていたため、パッカーズはビルズに4巡指名権を譲渡して、3巡30位から15位にトレードアップして彼を指名した。

指名順位が3巡まで落ちたのは、ハムストリングを痛めて、40ヤード走を走れなかったことが大きかったらしい。「確かに、3巡の半ばで指名されたことは驚いた。しかし、何事にも理由があって起きるのだと、神は仰っている。だから、僕が3巡で指名されたことも、神がそう考えられたことに違いない」とピーターソン。もちろんパッカーズ側は大喜び。

パッカーズにとって : チームとしてはいまのところ、DTとパワーDEでの兼用を考えている様子。本当にパッカーズが欲しかったような、ランストッパータイプ(ギルバート・ブラウンの後釜)ではない。彼の責任ではないが、パッカーズは同タイプのDTクリディアス・ハントと長期契約を結んだところ。

とはいえ、DEホリデイとDT/DEライオンがFAで抜けたところなので、DTとDEの両方でローテーション起用されるだろう。もしパワーDEとしていいプレーができれば、DEジョー・ジョンソンをパスラッシュDEとの兼用にすることができ、DEバジャ=ビアミラのラン守備の負担も減らすことができる。

◆ 一年目を終えて ◆

1巡指名のLBバーネットとは対照的に、ピーターソンはかなりの期待外れで、”Bust”扱いされている。当然ロースター入りは果たしたが、アクティブ登録されて出場したのは9試合だけで、出場しても意味ある貢献はほとんど出来ずじまいだった。DEレイノルズの次に役に立たないDLという感じ。現状では、パワーもクイックネスも不足している。

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DT ジェームズ・リー James Lee
ドラフト5巡(147位) 背番号64 195cm 147kg Oregon State 1980年3月12日生

経歴 : オレゴン州セーラム出身。高校時代はフットボール(DT)のほかに、砲丸投げや円盤投げも。おそらく成績が足りず、2年間はジュニアカレッジへ。そこでの最後の試合で前十字靭帯を断裂してしまい、オレゴン州立大への編入一年目はトレーニング不足からオーバーウェイト。大学4年時でさえも、先発させてもらえず、ローテーション起用されるに留まった(ただしディフェンスの全スナップのうち60%でプレー)。これまでは常に、怠け者のファット・ガイ、という評価がつきまとった。

セールスポイント : 典型的なノーズタックル。パスラッシュよりも、ブロッカーを2人受け止めてLBを自由に動かせるようにするランストッパー。巨体のわりにフットワークが軽く、荒削りだが潜在能力は高い。体重327ポンドで40ヤード走をなんと4.88秒で走ったらしい。スカウティング・コンバインで、40ヤード走をはじめとするドリルで優秀な数字を記録して注目を集めた。腕は長い。

弱点? : 2年間ジュニア・カレッジに行っていたため、トップレベルでの経験が少ない。技術的に未熟な点が多く、恵まれた身体能力だけに頼りがち。プロのランストッパーとしてやっていくには、手の使い方などテクニックを磨く必要がある。下半身のエンジンは強力だが、上半身の筋力をもっと鍛える必要がある。225ポンドのベンチプレス23回は、DTとしてはかなり不満が残る。

リー自身、 かつては怠け癖があり、ウェイトルームよりもテレビゲームばかりしていたことを認めている。しかもオレゴン州立大に編入した時には、ヒザの大ケガでトレーニング不足だった。オレゴン州立大で先発させてもらえなかったのは、やはり練習熱心でないとみなされたため。「みんなが僕を見るたび、『お前は太っている。遅い。もっと走らなきゃ』ばかり言われるのには飽き飽きしている」とリーは語り、今ではwork ethicも向上し、ハードに筋トレに励んでいると主張している。

メンタル面 : 明るく陽気で、人懐こい。よく喋ってくれるので、ロッカールームで記者が集まってくるタイプ。上で紹介したように、自分への甘さを克服し、work ethicを向上させることが求められている。普通、指名当初は甘い言葉ばかり言われるもので、最初からこれほど厳しく球団から釘を刺されるのは珍しい。

指名の経緯 : ドラフト2日目、パッカーズには4巡指名権がなく、6巡指名権が3つあったので、ほしい選手がいたら積極的に獲りに行くことは予定の行動だったのだろう。シアトルに6巡指名権を譲渡して、5巡30位から5巡12位にトレードアップ。ただ、スターターでもなかった選手、しかもメンタル的に問題がありそうな彼を獲るのは、ちょっとしたギャンブルだ。そのリスクは首脳陣も認めている。

5巡指名を目前にして、シャーマンHC本人がDTリーに電話をかけた。過去の怠け癖を決して繰り返さず、しっかり体を作ることを本人に確認してから、指名に踏み切ったのだという。「私は彼に、『君はもっと徹底して体を絞る必要がある。約束してもいい。君には、これまで経験しなかったほどしっかり体を作らせるからな』と言ったんだ」とシャーマンHC。リーの返答も十分満足いくものだったため、「おめでとう、君はパッカーだ」とシャーマンHCは言い渡した。ドラフト外も覚悟していた本人は狂喜し、記者会見では卒倒しかねないほどだった。

パッカーズにとって : ケガの多いDTギルバート・ブラウンの負担を減らす、または取って代わるノーズタックルをパッカーズが必要としていたのは周知の通り。DTリーはまさにそのような選手だ。ただし、まだ未熟な点が多いため、即戦力とは言い難く、一年目からどれぐらいプレータイムをもらえるかはわからない。さしあたって、ロッド・ウォーカー、スティーヴ・ウォーレンあたりとロースター枠を争うか。

◆ 一年目を終えて ◆

キャンプ初日の練習を途中退場したDTリーは、腰・ヒップの痛みのため、そのまま一度もチーム練習に参加できないままキャンプを終えた。1年目シーズンはCBクリス・ジョンソンやWRカール・フォードと同様、インジャリー・リザーブで過ごすことになった。食生活を改善し、体作りをして来季はロースター入りを目指す。

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LB ハンター・ヒレンマイヤー Hunter Hillenmeyer
ドラフト5巡(166位) 背番号57 193cm 108kg Vanderbilt 1980年 10月 28日生

経歴 : テネシー州ナッシュビル出身。高校三年の時には州のチャンピオンに。学業優秀で、高校・大学でさまざまな賞を受賞している(よくわからないが)。子供の頃からの憧れだった、地元のヴァンダービルト大に進んだ。3年でウィークサイドLBでスターターに定着し、4年になってミドルLBに移った。168タックル(全米2位?)、4サックを記録し、オールSECの1stチームに選出されている。

セールスポイント : スピードはないが、非常に賢いプレーヤーで、常にボールの近くにいる。読みと反応が良く、判断ミスが少ない。サイズがあり、腕も長い。前方向の動きが速く、ブリッツも得意としている。基本がしっかりしている。タフで、46試合に連続出場した。

弱点? : アスレチック能力は十分とは言えない。やや動きが硬く、パスカバレッジに下がるのはあまり得意ではない。時おり腰高で、ブロッカーに押し負けることがある。168タックルという驚異的な数字を残したのはシステムのおかげではないか、という声もある。

40yds走が4.8秒と遅いが、横方向の動きを示す20ydsシャトルは、1巡指名のLBバーネットと同タイムらしい。スピード不足が不安視されていたが、最近のミニキャンプでは、サイドラインからサイドラインまでカバーする良い動きを見せ、「思ったよりも速い」という評価が増えた。

メンタル面 : なんといってもそのインテリジェンスだ。学習能力は高く、フィールド上での読みも優れている。判断の速さで、フィジカル能力を補っているのかもしれない。ハードワーカーで、メンタル面は申し分ない。

指名の経緯 : オールSECに選ばれたにもかかわらず、2月のスカウティング・コンバインに招待されず、そのために指名順位を落としたと言われている。パッカーズは6巡指名権に7巡指名権を足して、イーグルスからこの指名権を獲得した。同じ5巡指名のDTジェームズ・リーとは、あらゆる点で対照的な選手だ。

パッカーズにとって : さしあたってミドルLBの控え。最近のミニキャンプではストロングサイドでもプレーしていた。LB陣が6人体制だとすると、控えは3人。LBパリス・レノンが控えの中では一歩リードしているといわれているから、残り2つのイスをマーシャル、ウィルキンズ、そして7巡ルーキーのジョシューたちと争うことになる。スペシャルチームでの貢献が重要なのは言うまでもない。

◆ 一年目を終えて ◆

6番目のLBとして開幕を迎えたヒレンマイヤーだが、開幕週にWR陣のケガ人が続出したため、チーム側はロースター枠を空ける必要があり、彼は解雇されてしまった。すぐにプラクティス・スクワッド契約をするかと思われたが、「すぐに53人ロースターに上げるから」という誘いを受けてベアーズのプラクティス・スクワッドへ。約束どおりすぐにロースターに昇格し、10月以降は全試合に出場。主にスペシャルチーマーとしてプレーした。

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OT ブレナン・カーティン Brennan Curtin
ドラフト6巡(212位) 背番号69 206cm 143kg Notre Dam 1980年6月30日生

経歴 : フロリダ州デイトナビーチ生まれ。高校時代にはバスケでも活躍。フットボールではDTとOGをプレー。父の母校でもあるノートルダム大へ進み、2年生のはじめは控えOTだったが、先発陣の負傷により、左タックルと右タックルで6試合に先発出場。3年時には右タックルで先発に定着したが、最後のゲイター・ボウルだけは出場停止処分を受けている。未完の大器というタイプだけに、アーリー・エントリーを惜しむ声が圧倒的。

セールスポイント : たいへんな長身選手で、肩幅が広く、腕も長い。サイズのわりにアスレチック能力は高い。ボディバランスが良く、横方向の動きが良いため、パスプロテクションが安定している。左右両サイドでの先発経験がある。鍛えれば、体重はまだまだ増やせる。大きなケガをしたことがない。

弱点? : パワー不足で、相手ラインマンを力で圧倒することがあまりできない。経験不足で、判断が遅れることがある。テクニックがまだまだ粗削り。「もう一年カレッジで鍛えるべきだった」という声が多い。

メンタル面 : 下記の「サンプルすり替え事件」でもわかるように、メンタル面は不安が残る。パッカーズととしては、そのようなリスクは承知でスケールの大きさに賭けた、ということだろう。

指名の経緯 : まだ未熟な点が多いにもかかわらず、アーリーエントリーしたのには理由がある。昨秋の大学のドラッグ・テストの際、彼は髪のサンプルをチームメイトのものとすりかえて提出したのだ。それが露見して大学側から出場停止を喰らい、大事なボウルゲームに出場できなかった。これでノートルダムに居づらくなるとともに、ドラフトでの評価も下がることになった。パッカーズのとっては、彼を6巡で指名されたのはラッキーだった。

本人は、「検査の1週間前のパーティで、マリファナを吸っているヤツがいた。その煙が髪の毛に残っているんじゃないかと心配で、すりかえてしまった」と明かしている。パッカーズ側は、その点についても、大学側の関係者に十分に調査をし、カーティンは決してそのようなタイプの人間ではないとの確信を得た、と主張する。「彼があそこまで残っているなんて、信じられなかった。思わず息をのんだよ」とベクトルOLコーチ。

パッカーズにとって : 左右両サイドの経験があるが、本来は右タックル向きだと見られている。最初のミニキャンプでも主に右タックルをプレーした。しかしチーム事情から言えば、2年目のバリーがいる右サイドよりも左サイドの控えが不安。今後のキャンプではカーティンに左タックルもプレーさせることになるだろう。

◆ 一年目を終えて ◆

ミニキャンプ・トレーニングキャンプではまずまず高い評価を受け、左タックルとしてのフットワークも予想以上だったと言われている。まだ未熟な点が多いが、将来性を買われて開幕ロースター入り。結局一試合もアクティブ登録されず、残念ながら一度もユニフォームを着ることができなかった。2004年は、控えタックルとしてロースターに残れるか、その地位は安泰ではない。

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CB クリス・ジョンソン Chris Johnson
ドラフト7巡a(245位) 背番号37 180cm 88kg Louisville 1979年9月25日生

経歴 : テキサス州ロングビュー出身。すでに高校時代には100mを10秒4で走ったという。ジュニアカレッジでの2年間を経てルイヴィル大に編入。3年生シーズンの終わりごろからスターターを争うようになる。4年生シーズンの前半はハムストリングのケガで苦しんだが、治ってからはスターターに定着したようだ。(昨季のスタッツは不明)

セールスポイント : とにかく速い。40yds走を4.21秒(本人の主張では4.18秒)というのは、今年のドラフトで最速らしい。柔軟性もある。サイズもまずまず。リターナーの経験もある。問題はフィールド上でのスピードだが、最初のミニキャンプでは、WRウォーカーなどスピードのあるレシーバー相手に1on1でぴったりカバーして見せ、「意外と早く戦力になるかも」と期待が高まっている。7巡指名の4人の中で最も注目を集めている選手。

弱点? : ジュニアカレッジ出身ということもあり、経験不足は否めない。技術的には非常に未熟。2年間でインターセプトが1つしかない(ジュニアカレッジでの2年間では7つ)。

メンタル面 : 下記の「サンプルすり替え事件」でもわかるように、メンタル面は不安が残る。パッカーズととしては、そのようなリスクは承知でスケールの大きさに賭けた、ということだろう。

指名の経緯 : 来年のドラフト6巡指名権(WRグレンをトレードに出したため、6巡が2つある)をトレードに出して、この指名権を手に入れた。パッカーズのコーチがルイヴィル大を訪れて彼をテストした時、レイダーズの代表も次に控えていた。シャーマンHCはドラフトでレイダーズに先を越されることを恐れ、わざわざトレードアップしたらしい。「典型的な"アル・デイヴィス指名"じゃないかと思ってね」

パッカーズにとって : ルイヴィル大の採用していた"read-and-react"スキームには合っておらず、本来はバンプ&ランや、WRと密着して走る方がずっと得意だろう、とルイヴィル大のコーチも認めている。つまりパッカーズの方が向いている、ということらしい。本人も、「常にスクリメージから数ヤード離れてセットするスキームだったため、得意なプレスカバレッジの能力を示す機会がなかった」と語っている。

さしあたっては、CBとして鍛えつつ、スペシャルチームでの活躍を期待することになりそう。特に、パントカバーの際の"Gunner"役にはうってつけかも。

◆ 一年目を終えて ◆

ミニキャンプ・トレーニングキャンプを通じて非常に評判が良く、7巡指名選手としては異例なほど高い評価。とにかくカバー能力が素晴らしい。ロースター入りどころか4番手CB、さらに3番手までうかがう勢いだったが、8月なかばの練習中にヒザを痛めてしまい、そのままインジャリー・リザーブ入り。期待が大きかっただけ落胆も大きかった。当初考えられていたより重いケガで、キャリアの危機という声もある。2004年3月にランニングを再開する予定だが、リハビリの行方が心配だ。

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WR/KR デアンドリュー・ルービン DeAndrew Rubin
ドラフト7巡b(253位) 背番号83 180cm 82kg South Florida 1978年10月8日生

経歴 : フロリダ州セントピータースバーグ出身。QBブラックウェル(ドラフト外でNYJへ)とは高校・大学でチームメイト。4年時には、大学記録となる29回432yds(平均14.9yds)のパントリターンを記録。キックオフリターンでも、15回平均26.8yds、1TD。WRとしては4年間で13試合に先発し、91回1306yds、14TD。

弱点? : WRとしてはサイズも強さも物足りない。パスキャッチが不安定。相手CBのジャムに弱い。ややケガが多く、足首の重い捻挫で何度か欠場したことがある。今は問題ないとのこと。

メンタル面 : 自分勝手なタイプで、"work ethic"に問題がある、という指摘が一部にある。関係ないが、彼は生まれて11ヶ月で父親を亡くし、その父がくれたテディベアを試合の時には必ずロッカーに飾る。

指名の経緯 : リターンスペシャリストをドラフト指名するのは2000年の5巡でジョーイ・ジェイミソンを指名して以来。その時は大ハズレで、トレーニングキャンプの2週目に解雇されている。

パッカーズにとって : 昨年から続く、リターナー探しの一環としての指名。リターナーとして認められるためには、キャッチミスをしないこと、そしてボールをしっかり守れることが条件だ、とボナメイゴSTコーチ。シャーマンHCの希望は、リターナー専門でなく、WRとしても5番手か6番手に入ること。

パッカーズのリターナー争いは本命不在だが人数は多い。内部の人材でダメなら、ファルコンズに移籍したアレン・ロッサムをトレードで取り戻すことも、首脳陣は考えているようだ。

◆ 一年目を終えて ◆

ミニキャンプからケガばかり多く、またWR/KRとしてのプレーも物足りなかった。8月末にパッカーズを解雇され、2003年シーズンはどのチームにも所属しなかったようだ。シーズン終了後にコルツと契約し、NFLヨーロッパに派遣されることになった。

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WR カール・フォード Carl Ford
ドラフト7巡c(256位) 背番号86 183cm 81kg Toledo 1980年 10月 8日生

経歴 : ミシガン州モンロー出身。高校時代は陸上やバスケもプレー。トレド大では1年目から6試合に先発し、3年目から完全にスターターに定着した。3年生で46回646yds、4年生になって79回1062yds、9TDと急成長した。キックオフ・リターンでも通算24回455ydsを記録している。

セールスポイント : 40yds走4.43秒と、十分なスピードがある。ランアフターキャッチに優れるビッグプレー・メーカー。スリムで、入団時のWRドナルド・ドライバー(彼も7巡指名だった)を思い出させるタイプ。パスキャッチもスムーズ。

弱点? : まだあまりにも細く、パワーが足りない。相手CBのジャムにルートを乱されやすい。プロでやっていくためには、かなりの筋肉をつける必要がある。時間がかかりそう。

パッカーズにとって : 同じ7巡指名のルービンがリターンスペシャリスト的だったのと比べると、純粋なWRに近い。キックオフリターンの経験はあるが、パントリターンの経験はほとんどないようだ。とはいえ、ロースターに残るには、スペシャルチームでの貢献が欠かせない。それがだめなら、1年目はプラクティス・スクワッド行きとなる可能性も高い。

◆ 一年目を終えて ◆

上のWR/KRルービンとは対照的に、キャンプではかなり高く評価された。まだ線が細い他は、スピードやクイックネスだけでなく、ルート取りなどWRとしてのセンスが非常によく、大きな可能性があると期待される。キャンプでは5番手WRどころか4番手WRを争うところまで来ていたが、プレシーズン最終戦で内側側副靭帯(MCL)を断裂する大ケガ。全治まで2ヶ月かかるということで、チーム側は治るのを待っている余裕はなく、インジャリー・リザーブ入りしてルーキーシーズンを終えることになった。

不本意な形で1年目を棒に振ったフォードだが、悪いことばかりではない。最大の弱点だった体作りをする時間ができたため、ウェイトルームに毎日しっかり通った。しっかりバルクアップして2年目の飛躍に備えている。

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LB スティーヴ・ジョシュー Steve Josue
ドラフト7巡d(257位) 背番号54 185cm 101kg Carson-Newman 1980年 4月 5日生

経歴 : フロリダ州ノース・マイアミ出身。カーソン−ニューマン大というのは、テネシー州ジェファーソンにあるディビジョンIIの大学。昨年は12勝1敗の素晴らしい成績で、ディビジョンIIのプレーオフに進んでいる。ジョシューは48タックル、7サックの活躍。ディビジョンIIのオールスターゲーム、Cactus Bowl では、ディフェンスのMVPを受賞している。

セールスポイント : 40yds走4.5秒を切る、LBとしては素晴らしいスピード。ボールへの嗅覚も良く、サイドラインからサイドラインまでカバーする。一歩目の速さを活かし、パスラッシャーとして使われることも多かった。

弱点? : いろいろな面で未熟。手の使い方が下手で、ブロッカーをかわすことができない。ミスタックルが多い。

指名の経緯 : 故郷に近い、マイアミ大のPro Dayに参加して、そこでスカウトの目に留まったらしい。情報があまりにも少ない。

パッカーズにとって : 控えウィークサイドLBの座を争うが、1年目はプラクティス・スクワッド行きとなる可能性が高そう。ロースターに残るにはスペシャルチームでの活躍が不可欠。

◆ 一年目を終えて ◆

やはり1年目は全てプラクティス・スクワッドで過ごすことになった。経験不足を補うため、2004年春はNFLヨーロッパに派遣され、アムステルダム・アドミラルズでプレーすることに。

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updated : 2004/02/14