グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年5月29日
Organized Team Activities(OTA)が水曜から始まり、木曜は今年初めての公開練習が行われた。練習時間は1時間46分。労使協定によりフィジカルな練習はできない決まりとなっている。名目上は自由参加だが、私用による欠席者は今回はゼロ。昨季をインジャリーリザーブで終えた選手たちがすべて参加できたのもめでたいことだ。
3巡指名WRタイ・モンゴメリー、5巡指名QBブレット・ハンドリーはNFLルーキー・プレミア参加のため今回は欠席。これも労使協定で定められているイベントなので球団としては仕方がない。
- ケガのため見学しているのは、WRネルソン(股関節)、CBヘイワード(足)、OLBペリー(毎年痛めている肩か)、OLBニール(不明)、DEボイド(昨季負傷のヒザか)。OLBジュリアス・ペッパーズは体調不良のため、練習前に帰宅を命じられた。
- 勝負の年を迎えているCBケイシー・ヘイワードだが、オフシーズン序盤に足を痛めたらしい。OTAやミニキャンプはは休んでトレーニングキャンプに間に合わせたい考え。
- WRジョーディ・ネルソンはプロボウル後に股関節の手術を受けた。詳しいことを本人が何も語ってくれない。
- 上腕二頭筋断裂で昨季全休したNT B.J.ラジだが、元気にフル参加している。 「100%、なにも制限はない」と本人。
- 昨季LGジョシュ・シットンは足の親指付け根の腱を痛めたが、手術しないことを選択。今は80%から90%回復したとのことだが、練習にはフル参加している。
- 前十字靭帯を断裂したWRジャレッド・アブレデリス(8月初め)、OLドン・バークレー(8月初め)、OLBアンディ・ムルンバ(9月上旬)の3人もぶじ参加しているが、11on11練習だけは参加しなかった。
- 1巡指名CBダマリアス・ランドールは軽い足首負傷のためルーキー・ミニキャンプを休んだが、今回は参加。11on11練習だけは参加しなかった。
- 「ロースター上の選手でケガに関して、私が長期的な懸念を持っている選手は1人もいない」とマッカーシーHC。
- 最大の注目は各選手のポジション。
- 注目のクレイ・マシューズはILBでバーリントンとコンビを組んだ。他の主力OLB組が全員休んでいることを考えれば、マシューズは当面ILBで使うということだろう。
- 2ndチームのILB陣は4巡指名ジェイク・ライアンと2年目カール・ブラッドフォード。3rdチームはジョー・トーマス(昨年ドラフト外)とネイト・パーマー(昨年OLBから転向)。
- 主力OLB組が休みのため、ジェイロン・エリオットやエイドリアン・ハバード(ともに昨年ドラフト外)が1stチームで多くの出番をもらっている。
- 3-4のベース隊形ではラジがノーズタックルに入り、ガイオンはエンドに回っている。
- ヘイワードが見学組のため、1stチームのCBコンビはシールズと2年目ディミトリ・グッドソン。
- 2巡指名CBロリンズは2ndチームで右アウトサイドとスロットの両方をプレー。
- スロットCBにはマイカ・ハイド。個人ドリルではセーフティ組に加わる場面も。11on11ではQBトルジーンからのディープ・フェードのパスを見事にインターセプトし、これがディフェンス最大の好プレーだった。
- オフェンスは昨年とおなじ陣容なので記者は誰も取り上げない。3巡WRモンゴメリーと5巡QBハンドリーが不在ではなおさら話題がない。
- パントリターナーに入ったのは、WRアブレデリス、2巡指名CBロリンズ、CBハイド、WRコブ。
- 今オフに入ってLBクレイ・マシューズの関係者から「本人はOLB専門でやりたがっている」との情報も流れたが、ILB続行も問題はない、と本人はコメント。 「昨年は急造でやらざるをえなかったけど、今年は(ILBを)しっかり学んでいるから移行は楽だよ。ILBとOLBの両方をプレーする、昨季とよく似た形になるだろう」
- LBマシューズについてマッカーシーHC。 「彼は素晴らしいパスラッシャーだ。今後もできるかぎり多くのポジションで使うつもりだ。彼の能力を最大限に活用することがウチには必要だ。彼とはオフシーズン・プログラムの初めに何度か話し合った」
- 若手CB陣を一人前にするためジョー・ウィットCBコーチは奮闘している。 「選手たちに求めるレベルは(相手が新人でも)まったく変わらない。私は非常に厳しくコーチする。彼らはいま私のことが好きでないだろうし、好きであるべきじゃないんだ。私が求めるレベルに達するまでは、居心地のよい場所でないだろうから」
- パントリターン練習に新趣向。すでに左手にボールを持った状態で、右手でパントをキャッチする。難易度の高いドリルに2巡指名CBクインテン・ロリンズは連続落球あり。彼は大学時代(1年間だけだが)にはリターナーをしなかったが、ポジションコーチは「チーム最高のリターナーだった」と評していた。
- NTルトロイ・ガイオンはマリファナ所持の逮捕についてファンに謝罪し、契約してくれたチームに感謝の念を示した。 「僕にとってものすごく大きな意味がある。球団は僕を大事にし、信じてくれた。ずっと支えてくれてありがたいと思う」
- NTラジとNTガイオンがともに再契約したことを喜ぶILBサム・バーリントン。 「僕はビールを飲まないけど、彼らが再契約したと聞いた日は一杯やりたくなったよ」
- 2巡指名のCBクインテン・ロリンズは、CBジャレット・ブッシュのつけていた24番に決定した。先日マッカーシーHCはCBブッシュと再契約の可能性もあると語っていたが、実際はもうないだろうという見方が有力。
- LBマシューズとOL陣がカメオ出演したミュージカル・コメディ映画「Pitch Perfect 2」は今月15日に公開され、わずか1週間で$100ミリオンを売り上げるスマッシュヒットに。今月8日のプレミアでもパッカーズ組は注目を集めていた。(ビデオ)
- 7月18日に開催されるブレット・ファーヴのパッカーズ・ホール・オブ・フェーム入りセレモニーは、67000人のスタジアム席(大型ビジョンで観るだけだが)も発売初日に売り切れ。
- 上記セレモニーの翌19日、ファーヴはチャリティ・フラッグフットボールゲームをマディソン市のキャンプ・ランドール・スタジアム(ウィスコンシン大の本拠地)で行うことになった。当初希望したランボーフィールドは芝の保護を理由に断られたため(20日にケニー・チェズニーのコンサートがあるので、芝へのさらなる負担が懸念された)。チャリティゲームには元パッカーズ選手などが参加見込み。チケットは$34ドルから$55ドル。
- ドラフト指名ルーキーとの正式契約は、1巡指名CBダマリアス・ランドールを除きすべて完了。
- 今月11日にDEルーサー・ロビンソンを解雇。昨年ドラフト外入団からプラクティス・スクワッドを経てシーズン半ばにロースターに昇格したが、12月にふくらはぎを痛めてインジャリーリザーブ入りしていた。
- ドラフト外ルーキーのG/Cアンディ・フィリップスと契約。セントラルミシガン大で43試合に先発し、うち38試合が左ガード、5試合がセンター。ルーキー・ミニキャンプにトライアウト参加していた。
- 今月21日にCBトラヴィス・マニング(24歳)と契約した。ディビジョンIIのノースウェスト・ミズーリ州立大出身、身長5-11(183cm)、体重196ポンド(89kg)、40yds走は4.51秒。カウボーイズとチーフスのルーキー・ミニキャンプに参加していた。