グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2015年5月 1日

1巡30位指名はCBダマリアス・ランドール!

パッカーズは1巡30位でアリゾナ州立大のDBダマリアス・ランドールを指名。フリーセーフティをプレーしていた選手だが、パッカーズはコーナーバックとして獲ったようだ。コーナーバックとしては今ドラフト5人目の指名、セーフティとしては最初の指名だった。パッカーズが1巡でディフェンスを指名するのはこれで4年連続。

1巡30位 | ダマリアス・ランドール Damarious Randall | Cornerback | Arizona State | Senior |
5-11 (180cm) | 196 lbs (89kg) | 40yds/4.46秒 | 1992年8月29日生 |

Bio : フロリダ州ペンサコラ出身。高校を出た後は、兄2人(マイナーリーグでプレーした)とおなじく野球の道を志し、コミュニティ・カレッジで1年間プレー(ショートとセンター)。肩を痛めたためにフットボールに転向し、アリゾナ州のコミュニティ・カレッジへ。CB兼WR兼リターナーとして2年間大活躍し、カンファレンスの最優秀ディフェンス選手にも選ばれた。2013年、数多くのオファーからアリゾナ州立大へ。

アリゾナ州立大ではチーム事情からセーフティに。1年目の途中からスターターとなり、71タックルを記録。2年目の昨季は87タックル、3INT、2ファンブルフォースを挙げ、PAC12のカンファレンス1stチームにも選ばれた。ブリッツを多用する同大はゼロカバレッジ(ディープセーフティなしで全DBが1on1)が多かったため、マンカバー経験は少なくない。今ドラフトでは「セーフティの1番手」という評価が多かった。以下の評価はセーフティとしてのもの。

Strengths : CBレベルのマンカバー能力を持つ、今ドラフト最高のカバー・セーフティ。スピード(CBとしてはまあまあ)、クイックネス、天性のフットワークがある。激しくぶつかっていくアグレッシブなタックラー。ランサポートに熱心で、手を抜くことなくボールキャリアーを追いかける。アンダーニースへのパスを察知し、素早く飛び込む。ボールスキルが高く、INT後のリターンもいい。ブリッツァーとしてのセンスがいい。アンセルフィッシュなチーム第一のタイプ。スペシャルチームでもパントカバレッジなどで能力を発揮。

Weaknesses : セーフティとしてはサイズが小さく(CBとしても小さめ)、1人で倒し切れない時がある。セーフティとしての嗅覚は並。ディビジョンIでの経験が少なく、技術的に粗削りなところがある。アグレッシブすぎてプレーアクションにひっかかかることがある。マンカバー中にフェイクにつられて抜かれることがある。小さい体でこれだけ激しくプレーすると長くもたないのでは、との懸念も。

◆ ◆ ◆

チーム事情 : CBトラモン・ウィリアムズとCBデヴォン・ハウスがFAで退団し、即戦力CB指名は必須だった。トンプソンGMはランドールのポジションについて、「今日の時点ではコーナーバックとして見ている」とコメント。メディアはランドールをセーフティとしてしか扱っていなかったが、パッカーズがユニークだったわけではないようだ。本人によると、面談したうち12球団が彼をCBとして扱い、7あるいは8球団がセーフティ扱いだったという。

ProFootballFocusによると、昨季のポジションはフリーセーフティが60.5%、スロットCBが26.5%、インサイド・ボックスが12.5%。アウトサイドCBは2スナップだった。60回以上パスターゲットになったセーフティ6人のうち、成功率53.2%はもっとも低かったとのこと。

40yds走4.46秒のスピードはもちろんCBシールズには劣るが、CBヘイワード(4.52)やCBハイド(4.56)より速い。

本人のコメント : 「僕は両方の経験がある。コーナーでもセーフティでも、どちらでもやれと言われた方をプレーできると思う。最もチームのためになるとコーチングスタッフが判断した方をプレーするだけだよ」 「コーナーは孤立してのプレーが楽しいし、セーフティはバックエンドをコントロールするのが楽しい」

野球一家 : 上の兄ポーターはシンシナティ・レッズのファームで2シーズンプレーしたことがあり、次兄パトリックもカンザスシティ・ロイヤルズから16巡指名されてマイナーでプレーした。父ヴィクターは今でもプレーしているという。

その他 : パッカーズでアリゾナ州立大といえば、在籍中の選手はILBカール・ブラッドフォード(昨年4巡)とCガース・ゲアハート。そのほか、96年優勝チームのスターターだったCBクレイグ・ニューサム、80年代から90年代前半にかけて中心選手LBブライアン・ノーブル、80年代前半に強力パス攻撃の一角を担ったWRジョン・ジェファーソン、60年代後半の名リターナー、RBトラヴィス・ウィリアムズがいる。

フロリダ州ペンサコラ出身といえばLGジョシュ・シットンと同じ。

ナンバーは23番に決定。前述のRB/KRトラヴィス・ウィリアムズぐらいしか目立った選手のいなかった番号だ。

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紹介記事 : NFL.com / ESPN / CBS Sportsline / アリゾナ州立大 / ゲーム映像集

Damarious Randall Highlights
カテゴリ : Draft