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グリーンベイ・パッカーズ ニュース

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2015年1月17日

Notebook: 若いチーム

ミーティング等を終えたパッカーズは現地金曜午後4時半ごろにグリーンベイを離陸、およそ3時間40分のフライトでシアトル入りした。日曜は弱い雨（90%）の予報で、強めの風（風速7mから11m）が予想されている。

一般的イメージとは異なり、アメリカプロスポーツ球団（一軍）の遠征はいたってラク。バスに分乗して10分ほどで空港到着、まっすぐチャーター機の脇へ。手荷物だけ持ち、ごく簡単なセキュリティチェックを経て搭乗。フライトを終えて着陸すると、そばで待機していたバスに乗り込み、警察車両の先導（信号はすべて青）でちかくのホテルへ。試合当日のスタジアム入りも同様。大空港の人混みの中を歩くことも、渋滞の中をノロノロ進む必要もない。

パッカーズは市民とのふれあいのため空港ターミナルの中を通ることもあるが（毎回かは知らない）、グリーンベイ空港は田舎にぽつんとある新幹線駅に似て、通り抜けるのはあっという間だ。警察車両のエスコートに関しては球団が経費（千ドル単位らしい）を負担するようだが、都市によっては「渋滞を助長する」として特別扱いの慣行を批判する声もある。

• 試合中のふくらはぎについてQBアーロン・ロジャース。 「試合を通して痛みがあって、和らぐことはまったくなかった。痛みと付き合い、慎重にプレーするだけだった」
• RBエディー・レイシー（ヒザ）は、「痛みはすこしあるけど問題ないよ。心配はしてない。落ちついて過ごすだけ」
• シーホークスでは先発RTジャスティン・ブリット（ヒザ）が"Questionable"となっていて、キャロルHCによると試合当日に判断するとのこと。先日欠場した控えTEトニー・モエアキは復帰の見込み。
• シーホークスの3番手WRだったポール・リチャードソン（2巡ルーキー）は先日ヒザを負傷してシーズンエンド。TEザック・ミラーも序盤のうちにIR入りした。DTブランドン・ミーベインが中盤にIR入りした穴は元ヴァイキングスのベテラン、DTケヴィン・ウィリアムズがよく埋めている。

• シーホークスはトータルディフェンス1位、失点1位、パス守備1位、ラン守備3位と鉄壁のディフェンスを誇る。サック37回は20位にすぎないが（パッカーズは41回）、ProFootballFocusのパスラッシュ評価は+41.2で5位。基本的に4メンラッシュでプレッシャー278回（サック37+ヒット55+ハリー186）を生み出し、NFL最強のDB陣がフィジカルなカバレッジでパスを防ぎ、通ったとしてもハードヒットが待っている。
• RTブライアン・ブラガは2つの大ケガ（股関節の骨折と前十字靭帯断裂）で2年ちかくを棒に振ったが、手術明けの今季は素晴らしい出来。彼のプレー内容が話題に上らないということ自体、よい仕事をしている証拠だ。ProFootballFocusの評価は+11.9で全RT中4位。今季いっぱいで契約が切れるが契約延長は必須、と評価されている。
• RTブラガは長かったリハビリ期間の多くをフロリダ州ブラデントンに所有する家で過ごし、近くにあるIMGアカデミー（テニスの錦織圭の本拠地でもある）でリハビリとトレーニングを行っていた。
• Cコーリー・リンズリーはDAL戦の前半で2つの大きなミス。第2Q序盤にはショットガンスナップのタイミングを誤り、QBロジャースのファンブルロストを招いた。そして前半残り22秒、DEローレンスのツイストにうまく反応できずサック。Cリンズリーとしては今季初めて許したサックだった。 「最初のスナップミスのことが頭に残って、あのサックを許してしまった。いつもなら考えないような事柄に頭が行ってしまっていた。まさにルーキー・ミステイク。未熟だったよ」と本人。
• パッカーズのギブアウェイ（被INT + ファンブルロスト）は今季13回でNFL最少タイ（シーホークスも14回で3位）。ボールセキュリティはマッカーシーHCのオフェンスの根本で、毎年この順位は高い。QBロジャースの徹底したリスク回避によるところも大きいが、以下のようなボールセキュリティ・ドリルも貢献している。
  • ガントレット : 選手たちがずらりと2列に並び、ボールを叩きまくる中を、ボールを持って数十ヤード走り抜ける。キャンプどころかオフシーズン練習から頻繁に行う。
  • ウェットボール : ビショビショに濡らしたボールでスローイング＆キャッチングの練習。毎回投げる前にボールを水に浸す。今回のシアトルは雨が予想されるのでなおさら入念に。
  • 各ポジションドリル : いろいろあるが、たとえばRBならヒモをつけたボールを使い、ヒモを他の選手に引っ張られながらボールをキャリーする練習。WR/TEならば、キャッチ直後にDBからボールをビシビシ叩かれる練習。
  • ファンブルリカバリー : OLたちがスライディングしながら、地面に転がったボールを押さえる練習。2013年入団直後にJC・トレッターが骨折したときは批判の声もあったが、今季はOTシェロッド、RGラング、RTブラガがリカバーに成功し、ターンオーバーを防いでいる。
• パッカーズの先発CBコンビ、トラモン・ウィリアムズとサム・シールズはともにドラフト外出身だが、対するシーホークスのWRトリオ、ダグ・ボールドウィンとジャーメイン・カースとリカード・ロケットもドラフト外出身。おそらく今週もパッカーズは少ない人数でディープを守りつつ、RBリンチとQBウィルソンを止めなければならないだろう。
• ドラフト外同士の対戦についてCBトラモン・ウィリアムズ。 「彼らはもっと評価されてしかるべきだと思うよ。たとえばウチのようなオフェンスでやっていたら、もっと能力は活きているはずだ。彼らはとてもよい選手たちだし、違ったタイプの選手たちが互いを補っている」
• CBサム・シールズは公称184ポンド（83.5kg）だが、今季は意図的にバルクアップして193ポンド（87.5kg）になっている。 「まったくスローダウンしていないようだ。彼のマイナスに働いてはいないと思う。年数を経たことで自然に成熟した結果だろう。入団したころと比べてフィジカルなプレーができるようになっている」とケイパースDC。
• DEマイク・ダニエルズは出場時間の基準を満たしたため、来季のサラリーが$66万ドルから$1.574ミリオンへと増額されることになった。2011年の新労使契約に盛り込まれた"proven performance escalator"という条項で、ドラフト3巡から7巡指名選手が最初の3年のうち2年で35%以上出場した場合、4年目（契約最終年）のサラリーが増額されるもの。以前ならば3年目を終えたところでRFAとなって実質サラリーアップになるところだが、下位選手も4年契約を義務付けられたため、以前とくらべて損をしないように、という配慮だろう。
• パッカーズの2012年ドラフト指名選手で上記の昇給条件を満たしたのはDEダニエルズだけ。彼以外の下位指名選手はすでにチームを去っている。
• 64歳となったドム・ケイパースDCだが、引退はまったく考えていないという。 「楽しむことができ、プラスの貢献ができているかぎりコーチを続けたいと思っている。もしそう感じられなかったら続けられないよ。私は楽しんでいるし、健康状態も申し分ない。誰に聞いてくれてもいいが、この職場でもっとも長い時間を過ごしているのは私じゃないかな」
• トンプソンGM時代に入ってからはずっとそうだが、今季もパッカーズは平均年齢が低い。
  • レギュラーシーズン終了時の平均年齢は26歳136日で、NFLで4番目の若さ。（1位はJAX、SEAは9位）
  • パッカーズのルーキーの出場スナップ（スペシャルチーム除く）は3252回でNFL4位（1位JAX、2位OAK、3位BUF）。シーホークスは1877回で13位。
  • おなじくルーキーの先発試合数はのべ42試合でNFL8位（NFL平均は24.6）。内訳は、Cリンズリー（16）、WRアダムズ（11）、Sクリントン＝ディクス（10）、TEロジャース（5）。
  • ドラフト外ルーキーのNTマイク・ペネルは172スナップ（15.7%）に出場。 「コーチの側は、僕らを新人だとかドラフト外だとか見ていないんだ。スキームをちゃんと知っていて信頼できる選手なら使うってこと。新人の比率が高いのはたぶんそのせいだろう」
• RG T.J.ラングはDAL戦でのレイトヒットで$8268ドルの罰金。いっぽう、LBクレイ・マシューズはQBの足元へのヒットが反則気味とおもわれたがお咎めなし。
• ライオンズのテリル・オースティンDCがファルコンズの新ヘッドコーチに選ばれた場合、パッカーズのダレン・ペリーSコーチがディフェンシブ・コーディネーターの候補になるかもしれないとの噂が一部にある。ただ現時点では、ファルコンズのHCにはシーホークスのダン・クインDCが最有力と目されている。

Green Bay Packers Injury Report
Player	Pos.	Injury	Wed	Thu	Fri	Status	Notes
Aaron Rodgers	QB	Calf	△	△	△	Probable	出場
Eddie Lacy	RB	Knee	－	△	△	Probable	出場
Josh Sitton	OG	Toe	△	△	△	Probable	出場
Josh Boyd	DT	Knee	△	△	〇	Probable	出場

Seattle Seahawks Injury Report
Player	Pos.	Injury	Wed	Thu	Fri	Status
Justin Britt	OT	Knee	×	〇	△	Questionable
Jeron Johnson	S	Elbow	〇	〇	〇	Questionable
Marshawn Lynch	RB	Not Injury Related	×	〇	〇	Probable
Tony Moeaki	TE	Calf	〇	〇	〇	Probable
Max Unger	C	Ankle	〇	〇	〇	Probable
Michael Bennett	DE	Not Injury Related	×	〇	〇	Probable
Tony McDaniel	DT	Shoulder	×	〇	〇	Probable
Tharold Simon	CB	Illness	－	－	×	Probable

Probable	:	75% chance a player will play
Questionable	:	50% chance a player will play
Doubtful	:	25% chance a player will play
Out	:	Player will not play
○	:	Full Participation
△	:	Limited Participation
×	:	Did Not Participate
－	:	Not Listed

カテゴリ : Notebook

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