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Notebook: OLBペッパーズのリーダーシップ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年1月15日
今週の初練習が行われた。日曜のシアトルは雨が予想されるため、ウェット・ボールでの練習も行ったらしい。勝ち残っているのが4チームだけとあって、メディアの数がふだんとは段違い。この日はめずらしく会見場を使い、QBロジャース、OLBペッパーズ、WRネルソン、マッカーシーHCの順で会見を行った。
- QBロジャース(ふくらはぎ)は水曜の練習を「部分参加」と公示されているが、実際はほとんど練習していない模様。会見で本人は 「感触は先週とほぼ同じ」と語り、DAL戦以上の状態でないことを示している。
- QBロジャース以外の全員が練習参加。
- Pro Football Writers of Amaricaの選ぶ今季のMVPにQBアーロン・ロジャースが選ばれた。2011年以来2回目。複数回の受賞はRBアール・キャンベル、QBスティーヴ・ヤング、QBブレット・ファーヴ、RBマーシャル・フォーク、QBトム・ブレイディ、QBペイトン・マニングに次いで7人目。
- なおNFL公式(事実上)のMVPはAP通信主催のもので、スーパーボウル前夜の"NFL Honors"イベントの中で発表される。
- QBロジャースが負傷以来、球団にはファンから数多くの治療法のアドバイスが寄せられている。さまざまな民間療法は言うまでもなく、中には本人を苦笑させるような「エセ科学」的なものも少なくないらしい。 「心配とサポートにはとても感謝しているけど、僕たちはフィールドに戻るためにあらゆる知識を活用すると約束する」
- DAL戦後半についてQBロジャース。 「後半に入ってアプローチを変えたわけではまったくない。ポケットから出ることには不安があったし、それは試合を通してつきまとった。リチャード(TEロジャース)へのTDパスのように、右よりも左へ動く方がすこし容易だった」
- 開幕週は徹底してCBリチャード・シャーマンのサイドを避け、それが1つの敗因となったと言われている。 「いつも通りのプレーをするだけ。好ましいマッチアップを探し、プログレッションをこなし、もっともオープンなレシーバーに投げる。CBシャーマンは素晴らしい選手だ。フィルムを見ると、彼の相手がオープンになることは少ない。非常にインテリジェントで高いボールスキルを持ち、適切なテクニックをタイミングよく使う。だから彼には注意が必要だ。恐れるのでなくね。スタッツを見れば、彼の側でターゲットになってもキャッチするレシーバーは少ないし、インターセプト実績も見事だ。だからこちらは自分たちのフットボールをしなきゃいけない。彼がレシーバーをロックダウンしているなら、そちらにたくさんのパスは行かないだろう」とQBロジャース。
- ダミー・コールの"New York Bozo"("Bozo"はアホ、間抜けの意)はクリス・クリスティ知事をおちょくったものではない、とQBロジャース。 「彼はニュージャージーの知事だからね。そんなことを聞かれること自体、自分の知性を疑われてる気がするよ」
- ESPNによると、NFL過去2年のヤード・アフター・コンタクト(コンタクト後のゲイン)は1位がRBマーショーン・リンチ(1281yds)、2位がRBエディー・レイシー(1111yds)。 「彼は素晴らしいRBだ。パワフルで力強い。でもそれは僕が心配することじゃない。僕はタックルする必要ないから」とRBレイシー。
- トンプソンGMは2010年シーズン半ばにRBマーショーン・リンチ(当時ビルズ)のトレード交渉をしたが、3巡指名権を出し渋って不成立となり、代わりにシーホークスが4巡+6巡で獲得した。パッカーズは翌春その3巡指名権でRBアレックス・グリーンを獲って失敗。昨年レイシーを指名するまでRBでは苦労が続いた。
- WRダヴァンテ・アダムズの進歩についてWRネルソン。 「プレーのスピードが速くなっている。アーロンとプレーすることに慣れてきたし、自分のやるべきことを分かっている」
- シーホークスディフェンスについてLTデヴィッド・バクティアリ。 「一番の問題は、弱みはどこかということ。僕にはわからない。彼ら全員がすごく優秀だよ」
- キャンプ中から秘密裡に準備してきた4DL隊形は開幕週SEA戦で大失敗した。最初の3シリーズで17得点を許し、そのうち4DL隊形を15スナップ使って1プレー平均なんと10.5ydsゲイン。サプライズ要素をあてこんでプレシーズンで使わなかったことが裏目に出て、運用面で未熟なのもあきらかだった。その"Quad"スキームはシーズン第4週まででお蔵入りとなっている。
- キャリア初優勝を目指すOLBジュリアス・ペッパーズ。 「この世界では優勝のチャンスはほんの数回しかない。いつまたビッグゲームに戻ってこられるかわからないんだ。僕は2003年にスーパーボウル、2005年と2010年にはカンファレンス決勝まで行き、惜しいところだった。翌年もまたそこへ行けると思っても、実際にはそうならなかった。だから、全力を尽くして目の前のチャンスを活かさなきゃいけないと理解しているんだ」
- OLBペッパーズのリーダーシップについてWRネルソン。 「彼は自分から立ち上がってベラベラ喋るタイプじゃない。でも、彼の経験や知識から学ばせてもらってる選手は多いよ。シーズンが進むにつれてこのチームに馴染み、リーダーとして尊敬されているのがわかって、仲間に話をすることに慣れてきている」
- OLBペッパーズについてマッカーシーHC。 「我々が望んだようなインパクトをジュリアス・ペッパーズが与えてくれているのは間違いない。彼は人前に出たがらない、控えめな人柄だ。しかしチームメイトとしての彼を入団初日と比べると、まるで天と地ほどの差があるよ。彼はこのチームの素晴らしいリーダーでいてくれてる。そのスタイルはユニークだが、実績からしても彼ほど説得力のあるリーダーはいない」
- 先日のパンサーズ戦でシーホークスのSカム・チャンセラーは助走付きでラインを飛び越え、キックブロックを狙うプレーが2回もあった。一昨年の対戦では、パッカーズもLBブルース・アーヴィンに40ydsのFGをブロックされそうになっている。 「頻繁に起こることではないが、注意はしておかないと。ブロッキングにおいて注意が必要だ」とスローカムSTコーチ。
- 先週はホーム全勝とアウェー全勝の対戦だったが、今回は最多得点オフェンスと最少失点ディフェンスの戦いとなる。パッカーズが平均30.4得点、、シーホークスが15.9失点。
- パッカーズは開幕週シーホークスに20点差の完敗を喫したが、「共通の対戦相手」との試合では3勝0敗(得失点差+59)、シーホークス(CARと2回対戦)は3勝1敗(+21)となっている。
- NFCチャンピオンシップの主審を務めるのはトニー・コレント(写真)。63歳のベテランで、これまでにスーパーボウル1回、カンファレンス決勝を4回経験している。2011年に退任するまでは高校の社会科教師で、野球部の監督もしていた。数年前には咽喉がんを経験している。
- ラスベガスでは、パッカーズはシーホークスに対して現在7.5ポイントのアンダードッグ。パッカーズがプレーオフでこれほど不利と予想されるのは、2001年ディビジョナルのラムズ戦以来のことだ。このときは11点のアンダードッグだったが、ファーヴが6INTを投げてしまい28点差の敗戦だった。
- Journal Sentinel紙によると、1984年以来NFLで7.5ポイントのスプレッドだった試合は257回あり、アンダードッグ側は57勝200敗、勝率22.2%。
- 7.5ポイントのアンダードッグはQBロジャースが先発昇格して以来最大。これまでの最大は6ポイントだった。