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Packers - Cowboys Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年1月13日
- マイク・マッカーシーHC。 「プレーオフでの素晴らしい勝利だった。この試合にはフットボールのすべてが詰め込まれていたと思う」
- QBアーロン・ロジャース。 「レシーバーたちはよくオープンになり、ラインは僕にたっぷり時間をくれた。僕はバランスよくボールを投げるだけだった。さいわいケガは左脚なので、あまりリズムを崩すことなく投げることができた。チームメイトの後半の働きをほんとうに誇らしく思う。ディフェンスはビッグ・ストップを決め、リードされても逆転できる、と自信を持たせてくれた」
- NFC決勝のシーホークス戦についてQBロジャース。 「僕らにとってよいテストになる。最高のチームになるためには最高のチームを倒さなきゃいけない。彼らはディフェンディング・チャンプなのだから。(開幕週に完敗したが)僕らは開幕戦とはかなり違ったプレーをしている」
- DEマイク・ダニエルズ。 「僕らはまだトロフィーもリングも手に入れたわけじゃない。それができてから笑うことにするよ」
- RG T.J.ラング。 「シアトルは7連勝中で、おそらく今もっともホットなチームだ。プレイメーカーがたくさんいて、とくにディフェンスにそれが多い。彼らは速く、フィジカルにプレーする。まるで飛び回るみたいに。しかも全体がよくまとまってプレーする」
- 自らのモビリティについてQBロジャース。 「どれぐらい動けるか、自分なりの考えはあったんだけど、第1Qのアンドリュー(TEクウォレス)へのTDパスでそれが変わった。想像してた以上にふくらはぎが硬く、アジャストすることになった。アンドリューへのTDでも、元気なときのモビリティがあれば、エンドゾーンまで走れただろう。でもポケットで前に動いたとき、さほど走れないことが自分でわかった。ありがたいことにアンドリューがフリーになってくれて、彼に通すことができた」
- 前半はポケットに留まっていたQBロジャースだが、後半は積極的に動くようになって活路が開けた。TEリチャード・ロジャースへの決勝TDパスは彼ならではの速球を狭いところへ投げ込んだ(ビデオ)。 「今日はどういうわけか、左へ動くのは容易だったんだ」 「僕が投げた瞬間はウィンドウはもっと広く空いていたんだよ。ボールが進むにつれ狭くなっただけで」
- ふくらはぎの状態についてQBロジャース。 「少し悪くなった。今週の練習スケジュールは先週と似たものになると思う」 「これから120分(つまり2試合)プレーできる力は残っている。その120分をプレーし続けるために全力を尽くして準備するよ」
- QBロジャースについてマッカーシーHC。 「今日はとんでもないプレーをしたと思う。後半のパフォーマンスは、誰もが比較の対象にしたいと思うほどで、これ以上は望めないものだ。あのふくらはぎの状態でこの2試合に彼が見せた働きは並外れている」 「後半に調子が上がったのは、おそらく私のコールがよくなったからだろう。我々が思い切った積極的なオフェンスにすると、彼はリズムに乗り、アーロン・ロジャースらしいプレーをしてくれた」
- QBロジャースのパスの正確性についてWRアダムズ。 「あまり動けない今の方が彼のパスは正確になってる。彼はタイヤが1つだろうとゼロだろうと、よいプレーを成功させる。やらなきゃいけない仕事をしっかりやってる」
- QBロジャースは試合最後のパス10回すべて成功。第4Qは9/9だった(2ポイントのパス失敗は除く)。Elias Sports Bureauの調べによると、プレーオフの第4Qに失敗せず投げたパス回数としては過去25年間で最多とのこと。
- プレーオフでパス300ydsを4回達成したのはQBロジャースが球団史上最多。(ファーヴは3回)
- プレーオフでレーティング110以上が5試合目。ジョー・モンタナとトム・ブレイディ(ともに6回)に次いでNFL史上3位に。
- 先制TDシリーズの後でRBエディー・レイシーがしばらく退いたのは喘息の発作のため。昨季中盤MIN戦でもあったことで、その時も寒いホームゲームだった。 「体は十分行けるはずなのに、息だけができなかった。息ができないのにリスクを冒すわけにはいかないからね。医学上の問題で自分にはどうしようもない。吸入器を使い、やるべきことをすべてやる。起きたことはしょうがないから」
- 1試合で3人が100yds以上ゲイン(RBレイシー、WRコブ、WRアダムズ)を達成したのはパッカーズのプレーオフ史上初めて。
- 1試合で2人が100ydsレセプションを記録するのはパッカーズのプレーオフ史上3回目。1995年ディビジョナル49ers戦でWRロバート・ブルックスとTEキース・ジャクソン、2009年ワイルドカードでWRグレッグ・ジェニングスとTEジャーマイケル・フィンリーが記録している。
- 新人WRダヴァンテ・アダムズは7回117yds・1TDの大活躍。新人がプレーオフで100ydsレシービングを達成するのはWRジャヴォン・ウォーカー(2002)以来球団史上2人目の快挙だ。 「本当に誇らしいよ。素晴らしいプレーヤーだし、毎週おなじようにしっかり準備してる」とQBロジャース。
- WRアダムズ。 「(有力WR2人がいるので)毎週こうだよね。相手が僕を軽視するのは無理もないし、相手を責める気はないけど。でも軽視すると、こういうことも起きるんだ」 「1on1のカバレッジだから、 『自分はルートを知ってる。相手は知らない』 と自分に言い聞かせてる。自分は相手より優秀だ、勝てない理由はないとね」
- 第3Q末の46ydsタッチダウンについてWRアダムズ。 「当初のプレーをアーロンが変えた。たぶんフィールド中央が空いているのを見たからだと思う。僕は自分の相手を外に振って、内に素早くカットするだけ。ぴったりのところへアーロンが投げてくれた。あとは(フェイクで)セーフティを凍りつかせ、アウトサイドに出てパイロンを目指した」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解もWRアダムズのタッチダウン。8点リードされて3rdダウン15、こちらは4WR・1TEのノーバック隊形。相手はダイム隊形で、LBとCB4人がそれぞれマンカバレッジ。両先発CBがWRネルソンとWRコブをカバーし、セーフティ2人は彼らを1stダウンライン付近でヘルプする構え。WRアダムズが"Dig"ルートを走ると、QBからのパスがCBムーアの指先をかすめるように通り、捕ったWRアダムズはいったん止まるような見事なフェイクでSウィルコックスを抜き去ってエンドゾーン右隅へ。
- 決勝TDパスキャッチについて、おなじく新人のTEリチャード・ロジャース。 「アーロンが僕にアイコンタクトしてきて、あそこへ投げこんできた。ウィンドウは急速に閉じてきていたから、相当ハードなパスだった」
- 先週初めにQBロジャースがWRアダムズとTEロジャースの新人コンビに話をした、とLGシットンが証言している。 「今までどおり仕事をすればいい。これまでの試合とくらべて大きな試合ってわけじゃない、ただの 『次の試合』 にすぎないんだ、と彼はルーキーたちに言ったんだ」
- WRランドール・コブが試合最後の3rdダウンでパスキャッチを決めて勝利を確定したのは第13週ペイトリオッツ戦と同じ。思い切りボールを投げてしまいディレイオブゲームの反則を取られたが、1stダウンそのものは有効なので影響はなかった。 「正直なところ、一瞬われを忘れたんだ」
- TEアンドリュー・クウォレスはフォルススタートが2回あったものの、先制タッチダウン、キックオフリターナーのファンブルをリカバー、ロングゲインを助ける好ブロックと要所での活躍が目立った。 「アンドリューは大きな働きだった。彼は自分の仕事に誇りを持っている。今日はチャンスを活かしてくれた」とマッカーシーHC。
- QBロジャースがスナップ前に"New York Bozo"とコールしていたのが大きな話題に(ビデオ)。 「みなさんも聞いてたの? 別に意味はないんだ。他の選手も何のことか知らないよ」と本人。意味があったとしても話してくれるわけはないが。
- アンネセサリーラフネスについてRG T.J.ラング。 「ボールのところへ走っていくと、ダヴァンテ(アダムズ)がエクストラヤードのため戦っているのが見えて、相手はまだ彼を地面に倒そうとしているところだった。そして僕がその選手にコンタクトしてすぐ、ホイッスルが鳴ったように思った。審判たちはダーティなヒットだと思ったわけだけど、僕はレイトヒットだとは思わなかったし、僕はそういうプレーをする選手じゃない。仲間を助けようとしただけだ」 「最悪な気分だった。7点取れる保証はないけど、あの反則のせいで4点損したかもしれない。だから勝利に終わったことで一番喜んでいるのはたぶん僕だ」
- 過去5年のプレーオフのうち、優勝シーズン以外はディフェンスの崩壊でプレーオフ敗戦を喫してきたが、今回はなんとか持ちこたえることができた。過去プレーオフ4戦の平均トータルディフェンスが426ydsだったのだから、トータル315ydsの21失点なら合格点以上だ。
- ディフェンスについてマッカーシーHC。 「ディフェンスはよいプレーをしたと思う。ランゲームは大きなチャレンジだった。3rdダウンの仕事もとくに後半はよかった。パスラッシュでは4サックを挙げた。ディフェンスのプレーぶりにはとても満足している」
- OLBジュリアス・ペッパーズは1サック、1ロスタックル、2ファンブルフォース、6タックルの大活躍。 「彼はつねに向上を続けてる。今でもすごいビッグプレーができて、それでいてチーム最年長なんだから恐れ入るよ。彼はアーロン・ロジャースとともにNFL最高の選手の1人だ。彼はかならず自分の責任を果たし、(リーダーとして)他の選手たちにもそれを徹底させてる。末端の選手に至るまでね」とDEマイク・ダニエルズ。
- OLBペッパーズは今季17試合でファンブルフォースが6回。その他のディフェンス選手の合計が6回。
- OLBペッパーズのファンブルフォースについてSクリントン=ディクス。 「あれはものすごく大きかった。(相手ブロッキングで)ホールが大きく開いて、もしあのファンブルフォースがなければRBマレーはビッグゲインをしていたところだった」
- 第2Q残り40秒のOLBペッパーズのパスラッシュも貴重なプレーだった。3rdダウン1からのパスプレーで、いったんボールをこぼしたQBロモにプレッシャーをかけてパス失敗に。ここで1stダウンを許さなかったことで、DALのFG失敗→こちらのFG成功という流れになった。
- 第3Q末から第4Q最初に連続サックを挙げたOLBニック・ペリー。 「ちょうどいい時にいい場所にいただけ。他の選手たちが押し込んでいなければ決められなかっただろう。だからあれはチーム・エフォート。僕らみんながいい仕事をしたということだ」
- パッカーズディフェンスは4サックにくわえてQBヒット8回。OLBペリーとDEダニエルズは昨季49ers戦に続いてプレーオフ2試合連続のサック。
- LB陣の出場スナップ(全56)配分は、LBマシューズ(56)、ILBバーリントン(47)、OLBニール(36)、OLBペッパーズ(35)、OLBペリー(21)、ILBホーク(19)、ILBジョーンズ(7)。
- ダイム隊形が少なかったため、CBケイシー・ヘイワードの出番はわずか9スナップだった(今季最少タイ)。Sリチャードソンが9スナップ、CBブッシュが2スナップ。
- 今回もパッカーズはセーフティ1人を上げてラン守備に注力し、アウトサイドは先発両CBのマンカバレッジに頼った。WRデズ・ブライアントは3回38yds、WRテランス・ウィリアムズは38ydsTDの1回だけ。 「たしかにそうだよ。今季はずっとそうしてきた。世間はあまり注意を払わないけど、これがウチのやり方だ。相手にはインサイドでやるに任せ、アウトサイドは僕らが踏ん張る。相手も優秀な選手たちだから大きなプレーをされることもあるけど、最終的には僕らが持ちこたえるんだ」とCBトラモン・ウィリアムズ。
- 3つ目のタイムアウトを賭けてのチャレンジについてマッカーシーHC。 「こちらのエンプティ・プレッシャー(5人のカバレッジ以外全員ラッシュ)を見て、トニーは1on1を狙った。素晴らしいスロー、驚くべきキャッチだった。ジャンボトロンではっきり見えたよ。時間はたっぷりあったし、レッドフラッグを投げるまでに3回観た。WRブライアントは倒れるまでプレーを完成させていないと感じた。自信あるチャレンジだった」
- 今季マッカーシーHCのチャレンジは0勝4敗で、初めての成功が試合を決めるビッグプレーとなった。世間で思われているほど彼のチャレンジ実績は悪くなく、2010年から昨季までの15/29という成績はNFLトップクラス。
- WRデズ・ブライアントへのロングパス成功が覆ったことについてWRネルソン。 「レシーバーとしては、ルールを知っておかないと。倒れ込む最後まで確保を続けなければいけないことをね」
- CBサム・シールズもナイスカバレッジだったが、高さを活かしたWRブライアントのプレーが素晴らしかった。「彼はすごいプレーをしたよ。素晴らしいレシーバーだ。ジャンプしてキャッチして、でも最後にジャッグルしてしまった。レビューを待っている間も、パス成功とは思っていなかった。審判は正しいコールをした。これもフットボールの一部だよ」
- 2010年開幕週DET@CHIにて、WRカルヴィン・ジョンソンのTDパスキャッチをレビューでパス不成功としたのも今回と同じジーン・ステラトーレ主審だった。この事件から「カルヴィン・ジョンソン・ルール」という言葉ができた(ビデオ)。 "Good call, bad rule."というアダム・シェフター記者のツイートが象徴するように、ルールだから仕方がない。
- 試合後にステラトーレ主審が語ったところによると、「WRブライアントがボールのコントロールを失って取り戻す前に、実際に地面にボールが着いている映像が複数の角度から確認できた」とのこと。NFL審判部長のディーン・ブランディーノも判定を支持している。
- このレビューで判定が覆った際、クロックをパス失敗の時点に戻さなければならないところを、審判団が忘れてしまうという不手際。おかげでパッカーズは30秒ほど得をする結果になった。
- ダラス・モーニングニュース紙のベテラン、リック・ゴセリン記者。 「NFLフランチャイズが$100ミリオン級の契約をクォーターバックたちに与える理由。それは人生最大のゲームでこうしたパスを決めることだ。アーロン・ロジャースはパッカーズのためにそれをしてみせた。しかし、敗れたトニー・ロモもそれをした。ロモの今日最高のパス、いや今季最高のパス、ことによるとキャリア最高のパス・・・それはインコンプリートになった」
- FG2本を成功させたKメイソン・クロスビーはプレーオフをふくめて通算1122得点となり、Kライアン・ロングウェル(1119)を抜いて球団史上最多得点に。プレーオフにおけるFG11回連続成功も球団記録。
- 13-21とリードされたところで、キックオフリターナーのWRコブがファンブル。そばにいたTEクウォレスがかろうじて押さえたが、逆だったらどうなっていたことか。 「ひどいことになっていただろうね。フィールドにいたときにはとくに思わなかったけど、今になって理解できるよ。僕は何人か押しのけてなんとか押さえた。あれは試合を変えるプレーだった」とTEクウォレス。
- LGジョシュ・シットンがFGおよびPATのプロテクションユニットに入ったのは第8週NO戦で負傷して以来初めて。
- ProFootballFocusのカウボーイズ戦レビューから。
- オフェンス選手の総計は+13.1、ディフェンス選手の総計は-7.7。
- オフェンスでよかった選手は、WRコブ(3.4)、QBロジャース(2.7)、LGシットン(2.6)、LTバクティアリ(2.5)、WRアダムズ(2.1)、RTブラガ(1.5)、RBレイシー(1.4)、Cリンズリー(1.0)。
- オフェンスで悪かった選手は、TEクウォレス(-1.7)、WRネルソン(-1.5)。
- ディフェンスでよかった選手は、DEダニエルズ(4.8)、OLBペッパーズ(4.0)、OLBニール(1.7)。
- ディフェンスで悪かった選手は、Sバーネット(-4.3)、NTガイオン(-3.0)、NTペネル(-1.8)、Sクリントン=ディクス(-1.7)、CBウィリアムズ(-1.6)、ILBバーリントン(-1.2)、DEジョーンズ(-1.1)。
- WRコブ(+3.4)、WRアダムズ(+2.1)、LTバクティアリ(+2.5)はそれぞれ今季ベスト。
- Sバーネット(-4.3)の減点の多くはTEウィッテン相手のカバレッジ失敗によるもの。
- NTガイオン(-3.0)はパスラッシュ(+1.3)がよかったが、ラン守備(-4.4)が非常に悪かった。
- パッカーズのプレーオフはこれが通算50試合目だった(リスト)。カウボーイズ(60)とスティーラーズ(55)に次いでNFL史上3位。
- パッカーズがプレーオフのハーフタイムでリードされながら逆転したのは、2001年ワイルドカードの49ers戦以来13年ぶり。
- カウボーイズとのプレーオフはこれで通算3勝4敗に。レギュラーシーズンを含めるとパッカーズが4連勝となり、通算16勝16敗の五分となった。(リスト)
- 観客動員79704人はランボーフィールド新記録。
- 先日のDET戦からカウボーイズ大応援で話題(あるいは顰蹙)の的となっているのがニュージャージー州知事のクリス・クリスティ。今回も当然のごとく、オーナーたちとともにボックス席に陣取った。そしてWRブライアントのパスキャッチ成功が覆った瞬間の写真が爆笑ネタとして流布している。(後列右端)