過去の記事 |
2014年 >
12月 >
Packers 30 - 20 Lions
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年12月29日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Lions (11-5) |
0 |
7 |
7 |
6 |
20 |
Packers (12-4) |
7 |
7 |
7 |
9 |
30 |
ドライブ詳細へ | スタッツ等まとめへ | ケガ人情報へ
小雪舞うランボーフィールド、気温は-3℃。地区優勝を賭けた決戦は、QBロジャースが一時退場(ふくらはぎ)しながらの英雄的なパフォーマンスでライオンズを押し切って勝利。パッカーズは地区4連覇を達成し、プレーオフ第2シードとバイウィークを手に入れた。ライオンズに対してはホーム24連勝。
第1Q、パッカーズは敵陣ゴール前で押し込めずギャンブル失敗に終わるが、CBハイドのパントリターンTDで先制。第2QにTDパスを決めた際にQBロジャースがふくらはぎを悪化させて退場。するとライオンズのオフェンスが波に乗り、第2Qから第3Qにかけて2シリーズ連続TDを決めて同点。しかし第3Q途中でQBロジャースが復帰すると、チーム全体が勢いを取戻した。WRコブへのTDパスで勝ち越し、ファンブルリカバーでボールを奪い、QBスニークでTDを追加し、さらにセーフティを奪って16点差。ライオンズの反撃を1TDに抑えて逃げ切りに成功した。
◆ ◆ ◆
オフェンスはややパンチに欠けたが、3rdダウン成功率が8/13の62%と高かったことでボールコントロールに成功した。機動力の落ちたQBロジャースを支えたのは、オフェンシブラインのほぼ完ぺきなパスプロテクション。序盤に好調だったラン攻撃は後半にはシャットアウトされた。WRネルソンは球団史上初の1500ydsレシーバーに、RBレイシーは今季ライオンズが許した初めての100ydsラッシャーとなった。
ディフェンスはQBスタフォードによくプレッシャーをかけ、パス成功率48.8%に抑えた。WRカルヴィン・ジョンソンとWRゴールデン・テイトを計84ydsに抑えたのが1つの勝因。前半はRBジョイク・ベルのランを止められず苦しんだものの、後半にはラッキーなファンブルリカバーを奪うことができた。第2Q半ばにQBロジャースが負傷退場したとたんに連続TDシリーズを許し、復帰すると立ち直る、現金なパフォーマンスでもあった。
スペシャルチームは第1QにCBハイドがパントリターンTDを成功。しかし第4QにはまたもFGブロックを許している。オンサイド・フリーキックをまんまと押さえられるミスもあった。
QBロジャース以外のケガは報告されていない。
第1Q
- DET陣20 : RBブッシュの3ydsラン、FBコリンズへの6ydsパスで3rdダウン1、サック(LBマシューズ)が決まって3&アウト。
- GB陣37 : RBレイシーの21ydsラン、5ydsラン、8ydsラン、RBスタークスの21ydsランでゴール前07へ。RBスタークスの2ydsラン、RBレイシーの3ydsランで3rdダウン2、DETパスインターフェアで1stダウン。FBクーンのランが止まり、TEクウォレスへのパス失敗で3rdダウン1、WRボイキンへのパス失敗。4thダウン1、RBレイシーのランが止まって得点ならず。
- DET陣02 : DETフォルススタート、FBコリンズの3ydsラン、RBベルの8ydsランで1stダウン。1ydラン、-4ydsロスで3rdダウン13、ロングパス失敗でパント。
- CBハイドが55ydsのパントリターンタッチダウン。
- DET陣08 : WRジョンソンへのパス失敗、RBベルの11ydsランで1stダウン。RBブッシュへの7ydsパス、2ydsランで3rdダウン1、WRジョンソンへの3ydsパスで1stダウン。WRテイトへの13ydsパス、TEイーブロンへの22ydsパスでGB陣へ進んで第2Qへ。
第2Q
- TEイーブロンへのロングパス失敗、RBベルのノーゲインで3rdダウン10、パス失敗でけっきょくパント。
- GB陣06 : RBレイシーへのパス失敗、ノーゲインで3rdダウン10、WRネルソンへのショートパスが12ydsゲインして1stダウン。TEロジャースへの18ydsパスでさらに1stダウン。WRコブの6ydsラン、RBレイシーの3ydsランで3rdダウン1、TEロジャースへの7ydsパスでDET陣へ。WRネルソンへの22ydsパスでFG圏内へ。RBレイシーが8ydsランの際にファンブルロスト。
- DET陣17 : RBブッシュの14ydsランのあと、3rdダウン2からRBベルの18ydsランでGB陣へ。RBベルのラン2回でFG圏内へ。3連続パス失敗で4thダウン10、WRテイトへのパスは通らずギャンブル失敗。
- GB陣31 : RBレイシーの10ydsラン、2ydsラン、5ydsラン、GBイリーガルスナップで3rdダウン8、QBスクランブル13ydsでDET陣へ。WRコブへのスラントが34ydsゲインしてゴール前09へ。DETホールディングでゴール前05へ。WRコブに5ydsTDパス成功。(QBロジャース負傷)
- DET陣23 : 残り2分16秒。RBブッシュのノーゲインで2ミニッツ。RBブッシュ落球で3rdダウン10、RBブッシュへのスクリーンパス10ydsで1stダウン。TEイーブロンへの16ydsパス、WRテイトへの19ydsパスでFG圏内へ。RBリディックへのパスが-3ydsロス(DETタイムアウト#2)して残り33秒。GBラフィングザパサーで1stダウン。WRジョンソンに20ydsTDパスが通って7点差。
- GB陣20 : QBフリン登場。残り24秒、RBスタークスの3ydsランで前半終了。
第3Q
- GB陣20 : 引き続きQBフリン。WRコブのノーゲイン、RBレイシーへの6ydsパスで3rdダウン4、サックされて3&アウト。(このときQBロジャースがフィールドへ戻ってきた)
- DET陣49 : RBブッシュのノーゲイン、パス失敗で3rdダウン10、WRテイトへの12ydsパスで1stダウン。ランが止まって3rdダウン6、RBブッシュへのパスは5yds止まり。4thダウン1はQBスニークで1stダウン。RBベルのノーゲイン、WRジョンソンへの12ydsパス、WRロスへの13ydsパスでゴール前04へ。WRジョンソンへの4ydsTDパスが決まって同点。
- GB陣40 : QBロジャースが復帰。RBレイシーの3ydsラン、6ydsランで3rdダウン1、RBスタークスの4ydsランで1stダウン。WRコブへの29ydsパスでFG圏内へ。FBクーンの4ydsラン、-2ydsロス、DETオフサイドで3rdダウン3、WRコブへ13ydsTDパス成功。
- DET陣39 : 連続パス失敗で3rdダウン10、パス失敗(CBヘイワードINT未遂)でパント。
- GB陣25 : RBレイシーへの15ydsパス、1ydラン、6ydsランで3rdダウン3、RBレイシーへの5ydsパスでDET陣へ(DETチャレンジ失敗)。WRネルソンへのクイックパス10yds、FBクーンの2ydsランで最終Qへ。
第4Q
- GBホールディング、WRネルソンへのパス失敗で3rdダウン18、WRネルソンへのパスは12yds止まり。52ydsFGトライはブロックされて失敗。
- DET陣42 : RBベルがファンブルし、Sバーネットがリカバー。
- DET陣42 : TEロジャースへの6ydsパス、RBレイシーのノーゲインで3rdダウン4、TEロジャースへの6ydsパスで1stダウン。WRコブへのパス失敗、DETオフサイド、WRネルソンへのクイックパスが15ydsゲインしてゴール前10へ。RBレイシーのノーゲイン、TEロジャースへの2ydsパスとDETフェイスマスクでゴール前04へ。RBレイシーの3ydsランのあと、QBスニークでタッチダウン。14点差に。
- DET陣25 : WRロスへの20ydsパス、QBスクランブル18ydsでGB陣へ。3連続パス失敗で4thダウン10、パス失敗でギャンブル失敗。
- GB陣37 : RBレイシーの3yds、2ydsランで3rdダウン5、WRネルソンへの15ydsパスでDET陣へ。RBレイシーの3ydsラン、-1ydロス、3ydsランで1stダウンならずパント。
- DET陣09 : エンドゾーンからのインテンショナルグラウンディングでセーフティ。16点差に。
- オンサイドキックをライオンズが押さえて成功。
- GB陣44 : 残り2分30秒。RBリディックへの21ydsパス、QBスクランブル10ydsでレッドゾーンに進んで2ミニッツ。RBリディックへの7ydsパスのあと、RBリディックに6ydsTDパス成功。2ポイントコンバージョン成功はレビューで取り消しに。10点差に。
- オンサイドキックはパッカーズが押さえ、残り1分42秒。RBレイシーの2ydsラン(DETタイムアウト#2)、2ydsラン(DETタイムアウト#3)、1ydランでパント。
- DET陣20 : 残り36秒。サック(DEダニエルズ)、RBリディックへの3ydsパスで試合終了。
Final Team Statistics |
|
Packers |
Lions |
Points |
30 |
20 |
Total Yards |
377yds |
313yds |
First Downs |
24回(ラン7・パス14・反則3) |
23回(ラン8・パス14・反則1) |
|
|
|
Rushing |
152yds(38回・平均4.0) |
111yds(23回・平均4.8) |
|
|
|
Passing |
232yds(18/23・2TD・0INT) |
217yds(20/41・3TD・0INT) |
Sacked |
1回7yds |
2回15yds |
Passer Rating |
137.7 |
89.2 |
|
|
|
3rd Down Efficiency |
8/13 (62%) |
4/11 (36%) |
|
|
|
Turnovers |
1回 (INT0/FUM1) |
1回 (INT0/FUM1) |
|
|
|
Field Position |
自陣33yds |
自陣26yds |
Punt |
3回39.0yds(ネット27.7yds) |
4回38.0yds(ネット24.3yds) |
Kickoff Return |
1回0yds |
2回平均25.2yds |
Punt Return |
1回55yds |
1回14yds |
Field Goals |
0/1 |
0/0 |
|
|
|
Penalty |
5回40yds |
10回53yds |
Time of Possession |
34分18秒 |
25分42秒 |
オフェンスの犯したターンオーバーは1回。
- 第2Q、敵陣18yds地点でRBエディー・レイシーがファンブルロスト。倒れ際にみごとにボールをヒットされた。(ビデオ)
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。
- 第4Q初め、RBベルのファンブルをSモーガン・バーネットがリカバー。ハンドオフ時点でRBの腕にボールがしっかり収まっていなかった。(ビデオ)
先発QBアーロン・ロジャースは17/22、226yds、2TD、0INTでレーティング139.6。
- 負傷前からラン主体のプレーコールで、3rdダウンで効果的にパスを通した。ラン37回/パス24回のバランスは、パッカーズにとってたいへん珍しい。
- パスレシーブはWRネルソン、WRコブ、TEロジャース、RBレイシーの4人だけ。これほど集中するのも珍しい。
- 負傷したタッチダウンパスのビデオはこちら。退場する際に "MVP! MVP!" のチャントが起きている。フィールドに戻ってくる時もものすごい歓声(ビデオ)。オフェンスシリーズの邪魔をしないよう、わざわざトンネル内で時間をつぶしてから出てきた。
- 負傷から復帰後はふつうのドロップバックはなく、ショットガンかピストル隊形。
- QBスクランブルは1回13yds(負傷前)。第4Q半ばのQBスニーク(ビデオ)は先にヒザが着いたようにも見えたが、レビューの結果証拠不十分でタッチダウン成立。
- QBマット・フリンは2シリーズ出場、うち1回は前半最後の無意味なランプレーなので実質1シリーズ。RBレイシーに6ydsパスを通したが、3rdダウンで今日唯一のサックを浴びた。
- 3番手QBスコット・トルジーンがアクティブ登録されたのは今季初めて。
チームラッシングは38回152yds(平均4.0)。
- 試合前半が112yds(平均6.6)と素晴らしく、後半は40yds(平均1.9)とシャットアウトされた。
- 先発RBエディー・レイシーは26回100yds(平均3.8)。レシービングは3回26yds。
- RBジェームズ・スタークスは5回26yds(平均5.2)。パスキャッチなし。
- RBドゥワン・ハリスはアクティブ登録から外れ、RB2人体制だった。
- FBジョン・クーンは3回6yds(平均2.0)。
WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは6回86yds。シーズン1519ydsは球団史上最高。初の1500ydsレシーバーに。
- WRランドール・コブは4回80yds・2TD。1つ目はQBロジャースが右に動いて時間を稼ぐ間にフリーになったもの(ビデオ)。2つ目は右からのスラントでそのまま勢いよくエンドゾーンに飛び込んだもの。(ビデオ)
- WRダヴァンテ・アダムズとWRジャレット・ボイキンはキャッチ機会なし。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスはキャッチなし。(ターゲット1回)
- TEリチャード・ロジャースは5回ターゲットすべてキャッチ、40yds。とくに第4Q残り12分17秒、3rdダウン4での6ydsパスは相手と競り合いながらの見事なキャッチだった。パスキャッチ5回は入団以来最多。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。
- パスプロテクションは申し分なし。危ないシーンさえ少なかった。唯一の被サック(QBフリン)は、RTブラガがDEジェイソン・ジョーンズに外から抜かれたもの。
- ランブロッキングは前半がよかったが、後半はラン主体と読まれて苦戦。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- LB陣の起用法はとくに変化なし。
- 相手がランのためのヘビーパッケージの際、こちらはCBシールズの代わりにSリチャードソンを入れた。しかしRBベルをアウトサイドに逃すミスを犯している。
パス守備はQBマシュー・スタフォードを相手に20/41、217yds、3TD、0INTのレーティング89.2。
- 冬の天然芝とあってパスラッシュはなかなか届かないが、プレッシャーをかけてパス失敗に追い込むことはできていた。
- パッカーズ守備のサックは2回15yds。第1シリーズのLBマシューズは、いったんゾーンカバレッジに下がってから、スクランブルに鋭く反応して仕留めた。試合残り36秒、DEダニエルズが相手LGを突破してサック。
- 第2Q末、3rdダウン13でパスを防いだ瞬間、ILBブラッド・ジョーンズがラフィングザパサーで1stダウンを与えた(直後にTDパス)。今はQBのヘルメットを軽く張っただけでもかならず反則となる。ILBジョーンズは止まれないほど勢いがついておらず、防げたはずの反則だった。
- 第4Q、エンドゾーンでDEデイトン・ジョーンズがプレッシャーをかけ、投げ捨てがインテンショナルグラウンディング判定となってセーフティに。(ビデオ)
- WRカルヴィン・ジョンソンは11回ターゲットで4回キャッチ、39yds。ただしそのうち2回がタッチダウン。WRゴールデン・テイトは5回ターゲットで3回キャッチ、45yds。
- 第2Q末、WRジョンソンに許した20ydsTDパス(ビデオ)は両セーフティの間に走り込まれたもの。Sバーネットのカバーもそう悪くはなく、これは相手を褒めるべきか。第3Q、WRジョンソンに許した4ydsTDパス(ビデオ)は、CBウィリアムズが浅いエリアを警戒していてフェードのルートに反応できなかった。
- 後半は3番手RBテオ・リディックのレシービングに手を焼き、5回34yds・1TDを許した。
ラン守備は23回111yds(平均4.8)。
- 前半は15回78yds(平均5.2)、後半は8回33yds(平均4.1)。
- RBジョイク・ベルは13回60yds(平均4.6)。前半は彼を外に捕り逃がすプレーが目立ったが、後半は2回2ydsのみ。
- RBレジー・ブッシュは5回19yds(平均3.8)。
スペシャルチーム
- パントリターンはCBマイカ・ハイドが55ydsのタッチダウン(ビデオ)。好ブロックにも助けられ、フィールド中央をうまく駆け上がることができた。
- RBハリスがアクティブ登録から外れ、CBハイドがキックオフリターナーに入ったが、リターン機会なし。
- Kクロスビーのフィールドゴールは1回蹴って失敗。第4Q初め、52ydsのFGトライがブロックされた。左サイドから突破を許したもの。
- セーフティ後のオンサイド・フリーキックは25ydsほどの高く浮かせたボール。パッカーズは味方同士で取り合う形になって押さえられなかった。後ろにいたWRコブがフェアキャッチのシグナルをしたが、実際に捕ろうとしたのが他の選手なので意味はなかった。
- Pティム・マステイのパントは3回平均39.0yds、ネット平均27.7ydsと不調だった。
- カバレッジチームは元パッカーズのWRジェレミー・ロスとの対戦。パントカバレッジは1回15yds、キックオフカバレッジは5回平均25.0ydsだった。41ydsの好リターンを1回許したが、その他はまずまず。
反則は5回40yds。うち2回は意図的なディレイオブゲームで、実質3回のみだった。ライオンズの反則は10回53yds。
- 第2Q : Cリンズリーのフォルススタート。ILBジョーンズのラフィングザパサー。
- 第4Q : LTバクティアリのホールディング。QBロジャースのディレイ(意図的)。Pマステイのディレイ(意図的)。
ケガ人
- 第2Q末、TDパスを決めた場面でQBアーロン・ロジャースが左ふくらはぎを再び負傷。カートで退場したが、2シリーズ休んだだけで復帰。
- QBロジャース以外のケガ人は報告されていない。
- アクティブ登録から外れたのは、RBハリス、WRジャニス、TEペリロ、Cゲアハート、DTガストン、ILBブラッドフォード、CBハウス(肩甲骨)。(太字はケガ人)
その他
- 今回のゲームキャプテンは先週とおなじく、プレーオフ用に選ばれた6人。(写真)
- パッカーズはライオンズに対してホームで24連勝。1992年から勝ち続けている。
- 第4Q、プレー終了後にライオンズのDTスーがQBロジャースの左足首を踏みつけた(ビデオ)。一歩目が偶然だったとしても二歩目はあきらかに意図的。