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Packers 20 - 3 Buccaneers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年12月22日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (11-4) |
7 |
3 |
0 |
10 |
20 |
Buccaneers (2-13) |
0 |
3 |
0 |
0 |
3 |
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レイモンド・ジェームズ・スタジアムの天気は曇り、気温は24℃。空席の多いスタジアムだが、今回はたいへんな数のパッカーズファンが集まり、どちらのホームかわからない。試合は意外なロースコアゲームとなったが、パッカーズがディフェンスの大活躍で危なげなく逃げ切りに成功。昨日イーグルスが負けているため、11勝目を挙げたパッカーズのプレーオフ進出が決定した。最終週DET戦は地区優勝とシード順を賭けての争いとなる。
◆ ◆ ◆
オフェンスは序盤こそミスが多くギクシャクしたが、第1Q終わりごろからクイックパスを中心に徐々にリズムをつかんだ。RBレイシーの先制TDランは今季最長の44yds。レシーバー陣ではWRネルソンとWRコブが勝負強い働きで合計20キャッチ、ともに100ydsレセプションを達成している。
ディフェンスはトータル109ydsと素晴らしい働き。試合最初から5シリーズ連続の3&アウトに抑え、初めての1stダウンは前半残り3分のことだった。ラン守備は相手ラッシングをわずか17ydsに抑え、パスラッシュは今季最多の7サック。とくにLBマシューズとOLBペッパーズは2人合わせて4.5サックを量産している。オフェンスによるファンブルロストやギャンブル失敗、スペシャルチームによるFG失敗や26ydsパントといったミスがあったが、すべてディフェンスが帳消しにしてくれた。
反則は両軍合わせて8回と少なかった。ケガに関しては、QBロジャースが左ふくらはぎを痛めたのがやや心配なところ。RTブラガ(脳震盪)は先発出場した。
第1Q
- GB陣20 : RBレイシーのラン2回で3rdダウン1、ランが止まって3&アウト。
- TB陣18 : RBダグ・マーティンのラン2回で3rdダウン4、TEマイヤーズへのパスは通らず、3&アウト。
- GB陣28 : TEロジャースへの8ydsパスなどで3rdダウン2、WRネルソンへの28ydsパスでTB陣へ。RBスタークスのノーゲインのあと、サックされてファンブルロスト。
- TB陣45 : 投げ捨て、サック(DEダニエルズ)で3rdダウン20、スクリーンパスをLBマシューズが叩き落として3&アウト。
- GB陣25 : RBレイシーの1ydラン、20ydsランで1stダウン。GBホールディング、RBスタークスへの8ydsパス、TEクウォレスへの1ydパスで3rdダウン11、WRアダムズ落球でパント。
- TB陣29 : RBシムズの1ydラン、WRジャクソンへの5ydsパスで3rdダウン4、WRジャクソンへのパス失敗で3&アウト。
- GB陣18 : RBレイシーの2ydラン、GBイリーガルフォーメーション、ロングパス失敗で3rdダウン13、WRネルソンへの24ydsパスで1stダウンWRコブへの9ydsパス、WRネルソンへの3ydsパスでTB陣へ。WRコブへの5ydsパスのあと、RBレイシーのランが44ydsのタッチダウンに。
- TB陣20 : 4ydsラン、ノーゲインで3rdダウン6となって第2Qへ。
第2Q
- ロングパス失敗でまたも3&アウト 。
- GB陣39 : RBスタークスへの3ydsパス、WRアダムズへのクイックパス8ydsで1stダウン。RBスタークスの-1ydロス、WRコブへの3ydsパスで3rdダウン8、WRネルソンへの12ydsパスでTB陣へ。RBスタークスへの9ydsパス、-3ydsロスで3rdダウン4、WRコブへのパスは通らず。48ydsFGトライは左に逸れて失敗。
- TB陣38 : サック(LBマシューズ)、パス失敗で3rdダウン16、WRエヴァンズへのロングパス失敗でまたも3&アウト。
- GB陣25 : WRコブへの24ydsパスでハーフラインへ。RBレイシーのラン2回でさらに1stダウン。TEロジャースへの5ydsパス、WRコブへの9ydsパスでFG圏内へ。RBレイシーの-2ydsロス、5ydsパスで3rdダウン7、WRアダムズ落球。42ydsFG成功で10点差に。
- TB陣20 : TBホールディングなどで2ndダウン21、WRエヴァンズへの22ydsパスで初1stダウン。-1ydロス、ロングパス失敗で3rdダウン11、WRジャクソンへの40ydsパスが通ってFG圏内へ。TBパスインターフェア、スクリーンパス18ydsで2ミニッツへ。ランがノーゲインで3rdダウン2、またランが止まって4thダウン1。ランでぎりぎり1stダウン。連続パス失敗で残り17秒の3rdダウン10、サック(OLBペッパーズ)が決まって残り04秒。43yds成功でハーフタイムへ。
第3Q
- TB陣20 : RBマーティンの2ydsラン、TEストッカーへの4ydsパスで3rdダウン4、RBシムズへのパスは通らず。3&アウト。
- GB陣33 : RBレイシーのランが2回止まって3rdダウン9、WRネルソンへの13ydsパスで1stダウン。WRコブへの12ydsパスでTB陣へ。2ydsラン、WRコブへの15ydsパスでFG圏内へ。RBスタークスの2ydsラン、WRコブへの15ydsパスでゴール前06へ。RBレイシーの5ydsラン、ノーゲインで3rdダウンインチズ、FBクーンのランもTDならず。4thダウン1、WRコブへのパスが通らずギャンブル失敗。
- TB陣01 : RBマーティンの1ydラン、ノーゲインで3rdダウン9、WRエヴァンズへの15ydsパスが通って1stダウン。2ydsラン、TEストッカーへの4ydsパスで3rdダウン4、サック(OLBニール)が決まってパント。
- GB陣37 : WRコブへの3ydsパス、WRネルソンへの8ydsパスで1stダウン。WRネルソンへの6ydsパスでTB陣に進んで最終Qへ。
第4Q
- WRコブへの6ydsパスで1stダウン。WRアダムズへの9ydsパス、WRコブへのパス失敗、RBレイシーの6ydsランでFG圏内へ。FBクーンの11ydsランでレッドゾーンへ。RBスタークスのラン2回で3rdダウン4、RBスタークスへのパスは2yds止まり。25ydsFG成功で10点差に。
- TB陣20 : WRエヴァンズへの2ydsパス、WRジャクソンへのパス失敗で3rdダウン8、WRジャクソンへの15ydsパスで1stダウン。スクリーンパス5yds、サック(OLBペッパーズ)&ファンブルをTBが押さえて3rdダウン17、サック(LBマシューズ)でパント。
- GB陣29 : FBクーンの11ydsラン、TEクウォレスへの16ydsパスでTB陣へ。RBスタークスの-1ydロス、GBディレイ、WRコブへの30ydsパスでレッドゾーンへ。FBクーンの-1ydロス、WRネルソンへの19ydsパスでゴール前01へ。連続パス失敗で3rdダウン1、WRネルソンへ1ydTDパス成功。17点差に。
- TB陣20 : サック(LBマシューズ&DEジョーンズ)、RBシムズへの7ydsパス(TBタイムアウト#1)で3rdダウン10、WRエヴァンズへの10ydsパスで1stダウンを取って2ミニッツ。パス失敗のあと、QBが足を捕まれて無理に投げたボールをDEジョーンズがインターセプト。
- QBフリンがニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Buccaneers |
Points |
20 |
3 |
Total Yards |
431yds |
109yds |
First Downs |
23回(ラン6・パス17・反則0) |
6回(ラン1・パス5・反則0) |
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Rushing |
121yds(31回・平均3.9) |
16yds(14回・平均1.1) |
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Passing |
318yds(31/40・1TD・0INT0) |
147yds(12/26・0TD・1INT) |
Sacked |
1回8yds |
7回54yds |
Passer Rating |
108.1 |
48.1 |
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3rd Down Efficiency |
6/13 (46%) |
4/14 (29%) |
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Turnovers |
1回 (INT0/FUM1) |
1回 (INT1/FUM0) |
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Field Position |
自陣34yds |
自陣23yds |
Punt |
2回34.5yds(ネット34.5yds) |
8回42.0yds(ネット41.5yds) |
Kickoff Return |
0回 |
1回29yds |
Punt Return |
4回平均1.0yds |
1回0yds |
Field Goals |
2/3 |
1/1 |
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Penalty |
5回40yds |
3回30yds |
Time of Possession |
38分38秒 |
21分22秒 |
トータルヤーデージはパッカーズ431ydsに対してバッカニアーズがわずか109yds。サック7回54ydsのロスも差し引かれた結果の数字。
オフェンスの犯したターンオーバーは1回。
- 第1Q、QBロジャースがサックされてファンブルロスト。LTバクティアリがDEマイケル・ジョンソンにインサイドから突破されたもの。(ビデオ)
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。
- 第4Q末、DEデイトン・ジョーンズがインターセプト(ビデオ)、OLBエリオットが好ラッシュでQBマカウンの足首をつかみ、なんとかRBにトスしようとしたところをDEジョーンズが横取りする形になった。
先発QBアーロン・ロジャースは31/10、318yds、1TD、0INTでレーティング108.1。(ハイライトビデオ)
- 第1Q途中からクイックパス主体に切り替えてうまくいった。ふくらはぎを痛めた彼が機動力を使わずに済むように、というプラン変更だったかもしれない。
- WRアダムズの落球2回(どちらも3rdダウンロング)がなければもっと楽な試合だったはず。
- ここ数日、風邪に悩まされているとのこと。
- 第2シリーズにはサックされてファンブルロスト。左ふくらはぎを痛めたのは、その数プレー前だったらしい。QBスクランブルがゼロだったのも負傷のせいだろう。
- クラウドノイズが小さいためサイレントカウントを使っていない。アウェーでは珍しいことだ。
チームラッシングは31回121yds(平均3.9)、1TD。ニーダウン3回を除くと平均4.4yds。
- 先発RBエディー・レイシーは17回99yds(平均5.8)、1TD。44ydsTDランは今季最長(ビデオ)。パスキャッチは1回5yds。終盤に脚がつり、その後はキャリーなし。
- RBジェームズ・スタークスは7回3yds(平均0.4)とシャットアウトされた。
- RBドゥワン・ハリスは今回もキャリー機会なし。
- FBジョン・クーンは4回22yds(平均5.5)。10ydsを超えるランが2回も飛び出した。左ワイドにセットするプレーもあったがパスは来なかった。
WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは9回113yds・1TD。高いボールや低いボールをいとも簡単に捕ってくれる。第4Qのタッチダウンは右スロットからのクイックスラント。(ビデオ)
- WRランドール・コブは11回131yds(どちらもキャリアベスト)。今回も3rdダウンでの勝負強いキャッチが目立った。
- WRダヴァンテ・アダムズは2回17yds。第3シリーズの3rdダウンロングでイージーな落球を犯し、次のシリーズではWRボイキンと交代。しかし干されたのは1シリーズだけだった。第2Qにはまたも3rdダウンで落球を犯した。キャッチ直後のハードヒットによるものだが、確保できないほどのヒットではなかったはず。
- WRジャレット・ボイキンはキャッチゼロ。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスは2回17yds。
- TEリチャード・ロジャースは2回13yds。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。
- 脳震盪のRTブラガはぶじ先発出場。
- パスプロテクションは非常に安定していたが、ラッシュが届く前のクイックパスが多かったせいもある。
- この日唯一の被サックは第2シリーズ。DEマイケル・ジョンソンがインサイドに来たのを、LTバクティアリがスタントと判断してLGシットンに受け渡したのがまずかったか。
- ランブロッキングもまずまず。ただRBスタークスの時はなぜかよく止められた。
- ショットガンなのにJC・トレッターを右TEに入れるパワー隊形あり。しかしトレッターがエリジブル・プレーヤー報告をしなかったとしてイリーガルフォーメーションの反則に。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- ILBの起用法は先週と同じ。ベース隊形ではバーリントン&ホーク(マシューズはアウトサイド)。ニッケル隊形ではマシューズとバーリントン。ダイム隊形ではジョーンズ。
- ベース隊形ではCBシールズが抜けてSリチャードソンが入るラン警戒のフォーメーションも。
パス守備はQBジョシュ・マカウンを12/26、147yds、0TD、1INTのレーティング48.1に抑え込んだ。
- ラン守備がよいのでパス守備もよくなる好循環。3rdダウンロングで迷わずパスラッシュに集中できた。
- パッカーズ守備のサックは7回54yds。第1QにDEダニエルズ&Sバーネットの合同サック、第2QにLBマシューズがアウトサイドを抜いてサック。第2Q末、OLBペッパーズが右タックルをブルラッシュで押し込んでそのままサック。第3Q、”NASCAR”パッケージでOLBニールがインサイドを突破してサック。第4Q、OLBペッパーズが右ガードを抜いてサック。直後にLBマシューズがスタントでインサイドを通ってサック。最後はLBマシューズ&DEジョーンズの合同サック。
- 1試合7サックはパッカーズの今季最多。バッカニアーズの被サックとしても最多。
- パスカバレッジはまずまず。QBとレシーバーがまるっきり合わないプレーも目立ち、こちらの守備がよかったとも言い切れない。
- 唯一許したビッグプレーは、前半残り3分でのWRヴィンセント・ジャクソンへの40ydsパス。捕ったWRも見事だったが、CBシールズのカバーが緩く、Sクリントン=ディクスもよくなかった。(ビデオ)
ラン守備は14回y16ds(平均1.1)。最長ランが4ydsどまりだった。
- 先発RBダグ・マーティンは10回17yds(平均1.7)。
- 1試合のラン16ydsはバッカニアーズにとって1989年以来最低。今季のNFLでは2番目に少なかった。
- LBマシューズはラン守備でもロスタックル3回。
スペシャルチーム
- キックオフリターンは機会なし。
- パントリターンは4回平均1.0yds。WRコブもCBハイドもそれぞれ2回平均1.0ydsだった。WRコブは最初のリターンで、キャッチ直後にヒットされてファンブル、慌てて拾い直して事なきを得ている(フェアキャッチすべきだった)。
- Pティム・マステイのパントは2回平均34.5yds、ネット平均も34.5yds。26ydsの失敗パントがあった。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは3回蹴って2回成功。第2Qには48ydsが左にスライスして失敗。その後42ydsと25ydsを成功させている。
- 負傷以来初めてRGラングがFG/PATプロテクションユニットに復帰。
- カバレッジチームは文句なし。パントカバレッジは1回0yd、キックオフカバレッジは1回29yds。
反則は5回40ydsのみ。 バッカニアーズは3回30ydsとさらに少なかった。
- 第1Q : Cリンズリーのホールディング。JC・トレッターのイリーガルフォーメーション。
- 第3Q : パントリターンチームでCBシールズがホールディング。
- 第4Q : パントリターンチームでSバンジョーがホールディング。QBロジャースのディレイオブゲーム。
ケガ人
- 第2シリーズにQBロジャースが左ふくらはぎを痛めた。QBフリンがウォームアップ開始したが、さいわい退場せずプレーを続けることができた。ただ動きはややぎごちなく、スクランブルもゼロだった。前日から風邪もひいているらしい。
- 第4Q初め、RBレイシーが脚の痙攣(気温が高いとよくある)で退場。しばらく休んで復帰したが、キャリー機会はなかった。
- アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRジャニス、TEペリロ、Cゲアハート、DTガストン、ILBブラッドフォード、CBハウス(肩)。(太字はケガ人)
その他
- キャプテンはプレーオフのために先日選ばれた6人。オフェンスがQBロジャースとWRネルソン、ディフェンスがOLBペッパーズとSバーネット、スペシャルチームがWRコブとCBブッシュ。(写真)
- キャプテンのパッチをジャージに縫い付ける作業の写真はこちら。
- この日のレイモンド・ジェームズ・スタジアムは、半分とは言わないまでもパッカーズファンが数十%を占めた(空席も多い)。試合序盤からバッカニアーズ攻撃のときに "Go Pack Go!" のチャントが鳴り響いている。
- 試合終了から20分ほどしてスタジアムそばで落雷があり、7人が救急車で病院に運ばれた。さいわい命に別状はなかったようだ。