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2014年10月31日

2014年シーズン前半 チームスタッツ集

前半8試合を終えたところでチームスタッツのまとめ。2013年2012年2011年のスタッツも参照のこと。まだ7試合しか消化していないチームもあるので、TD数など実数の順位については参考程度に。

オフェンス
Total 得点 ラン ランavg ランTD Fum Lost パス パス% パスavg パスTD INT Rate サック 3rd% Red TOP
346.1 27.8 97.5 4.0 7回 8回 3回 248.6 67.1% 8.2 19回 4回 110.3 21回 42.2% 64.5% 28:06
19位 6位T 24位 20位T 9位 7位T 5位T 12位 7位 4位 4位 7位T 2位 26位 13位 8位 26位

トータルヤーデージが伸び悩んでいるのは、昨年よりラン成績が悪化したこと(一昨年までと同水準だが)、それに第3Qまでで勝負が決まってしまった試合が4つ(3勝1敗)あったことも影響しているはず。

ヤードが少ないのに得点力があるのは、ターンオーバーレシオが非常によいことと、TDが獲れる決定力があるため。敵陣でボールを奪ってすぐTDを獲れば自然とこうなる。1試合あたりのTD(3.4回)はNFL5位。レッドゾーン進出(1試合平均4.1回)はNFL5位なのに、1試合あたりのFGトライ(1.5回)は26位と少ない。

昨年急上昇したラン攻撃が一昨年までのレベルに逆戻り。ランに期待の大きかったシーズンだけに残念なところだ。ただ、ラッシングTDがそこそこ取れていること、ファンブルが少ないことは評価できる。

パス攻撃は例年どおりの好成績。QBロジャースの決定力の高さは、昨年の代役QBたち(ほぼシーズン半分を担った)とは比べ物にならない。INTが少なくサックが多いのも彼ならでは。パスヤーデージがイマイチなのは、前述のとおり第3Qで勝負が決まった試合が多いため。

タイムオブポゼッションが悪いのはラン攻撃の問題もあるが、それより大きいのはディフェンスの不振のはず。(後述) 

なお、NFL全体のパス成功率は昨季の61.2%から63.4%へと大きくアップしている。カバレッジの反則を厳しく取るようになったため、パス失敗に終わったプレーが反則で帳消しになっているのだろう。

ターンオーバー 反則
Takeaways Giveaways DIFF 回数 ヤード
Total Int FumRec Total Int FumLos      
15回 10回 5回 7回 4回 3回 +8 47回 386yds
4位 3位T 11位T 7位T 7位 5位T 3位 10位 10位

昨年急減したディフェンスによるインターセプトが大幅に増え、これがチームの勝利に直結している。むしろ、これだけターンオーバーレシオがいいのに5勝3敗に留まっているところに、ディフェンスの地力のなさが表れている。

オフェンスのボールセキュリティのよさは例年どおり。QBロジャースのインターセプトの少なさは2011年(MVP)と並ぶペースだ(QBフリンがINT1回)。RB陣もファンブルが少ない。

◆ ◆ ◆

反則は回数、ヤーデージとも10位でまずまず。これは7試合消化のチームがあるためで、1試合平均ではどちらも8位となっている。個人ではLTバクティアリの5回がチーム最多。

なおNFL全体では、1チーム1試合あたりの反則が昨季の6.08回から6.90回へと増加。反則ヤーデージも昨季の52.49ydsから58.05ydsへとアップしている。

ディフェンス
Total 失点 ラン ラン(1回) ランTD Fum FumRec パス パス% パスavg パスTD INT Rating サック 3rd% Redzone
379.2 23.9 153.5 4.8 9回 10回 5回 225.8 62.2% 6.9 12回 10回 82.1 18回 47.1% 51.7%
22位 19位 32位 29位 31位 16位T 11位T 9位 12位 7位T 9位T 3位T 5位 15位 28位 8位

トータルディフェンスは昨年とほぼ同じ。そのわりに失点が少ないのはターンオーバーを数多く奪っているため。

インターセプトが大幅に増えたのはいいが、ターンオーバー以外で相手を止める力は非常に弱い。相手パントは1試合平均わずか3.2回で、NFLで2番目に少ない。ランが止まらずプレーアクションパスも決まるようになり、いつまでもドライブが終わらない。これがタイムオブポゼッションの数字にも表れている。

ラン守備のひどさはさんざん報じられてきたとおり。昨年の25位から、NFL最下位へと悪化してしまった。DLが弱く、LBやDBもミスタックルを繰り返すのだからどうしようもない。

いっぽう昨季悪かったパス守備は大幅に改善されてきた。セーフティ陣の充実でカバレッジミスが減り、OLBペッパーズ加入でアウトサイドからのラッシュがよくなっている。サック数は昨季より減っているものの、QBヒットとハリーも合わせたプレッシャー回数は昨季より15%ほど多い。

スペシャルチーム
Kickoff Punt Kickoff Ret. Punt Ret. Field Goals
Avg. TB TB率 Coverage Avg. In20 TB Coverage Net Avg. Long Avg. Long 成功率 回数
61.9 26回 54.2 24.6 45.4 9回 3回 5.8 40.8 23.6 41 9.6 24 91.7% 11回
28位 11位T 21位 21位 12位 27位 16位 5位 11位 19位 16位T 11位 17位T 13位 21位T

スペシャルチーム全体はまずまずといったところか。

キックオフ飛距離がやけに悪いのは、サプライズ・オンサイドキックを2回もトライした影響ではないか。Kクロスビーの飛距離そのものは昨季のスランプから立ち直り、タッチバック回数が昨季より大幅に増えている。キックオフカバレッジは昨季よりマシになったものの、まだ物足りない。

Pマステイのパントは非常によく、ネットが40ydsの大台に乗っている。相手パントリターンがわずか5.8ydsなのも、彼のハングタイムが大いに貢献している。ただこれから寒くなってくると飛距離はダウンしていくはず。

おもにRBハリスが担当しているキックオフリターンは昨季(30位)と比べればマシになったが、たまには一発長打がほしいところ。ブロッキングが悪い点は昨季からあまり改善されていない。リターナーのRBハリスもやや期待外れで、低空飛行が続くようなら新人WRジャニスにチャンスを与えるかも。パントリターン(WRコブとSハイド)は合格点だが、こちらも一発がない。

Kクロスビーはフィールドゴールの失敗が1回(それもブロック)だけで、キャリアベストだった昨季(89.2%)を超えている。50yds超を2回とも成功させたのも立派。ただこれから寒くなるので、多少は数字が下がるのが自然だ。

2014年10月28日

Packers - Saints Notebook

選手たちはすでに1週間の休暇に入った。コーチ陣はまだ仕事を続け、セルフ・スカウティングを行って自分たちの戦術・プレーコールを徹底的に見直す。来週月曜には選手が再集合し、セルフ・スカウティングの成果を活かしつつ、ベアーズ戦の準備に入る。

ケガ人 (試合翌日の情報)

2014年10月27日

Packers 23- 44 Saints

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (5-3) 10 6 0 7 23
Saints (3-4) 10 6 14 14 44

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パッカーズにとって6年ぶりのスーパードーム。前半を同点で終えたあと、後半に入ってパッカーズが攻守とも崩れ、QBロジャース負傷もあって予想外の大敗となった。パッカーズは連勝が4でストップし、5勝3敗の地区2位でバイウィークを迎える。

試合は序盤から点の取り合いとなるが、両者とも第1シリーズのあとタッチダウンが奪えない。両者ともに3連続フィールドゴールを重ね、同点でハーフタイムへ。第3Q、敵陣ゴール前へのスクランブルでQBロジャースがハムストリングを負傷した瞬間から、すべてが暗転してしまった。QBロジャースは引き続き出場したものの、2シリーズ連続インターセプトで得点機を逃し、ディフェンスはランにくわえてパスも大崩れして大量失点。

◆ ◆ ◆

オフェンスはトータル491yds(QBロジャースが418yds)も稼ぎながら、大事なところでミスや反則が出てしまい、敵陣に入りながら得点機を逃すことの繰り返し。里帰りゲームのRBレイシーはレシービングで8回123ydsの大活躍で、オフェンスをよく支えた。WRコブは70ydsの先制TDを含む5回126yds。

ディフェンスはラン守備が193yds(平均6.2)と最悪の出来。パスでもQBブリーズのテンポのよいショートパスになすすべがなく、後半にはロングパスも許して完全崩壊となった。

両軍ともパントを蹴らなかったのはNFL史上3回目。うち2回を今季のパッカーズが記録している。それにくわえキックオフも両軍すべてタッチバックで、リターン機会はゼロだった。

ケガによる退場はRG T.J.ラングの左足首捻挫。QBアーロン・ロジャースは第3Q初めにハムストリングを痛め、その後も出場を続けたものの、動きはあきらかに鈍っている。

第1Q

  • GB陣20 : RBレイシーの10ydsランで1stダウン。フォルススタートなどで3rdダウン10、WRコブへ70ydsTDパス成功
  • NO陣20 : RBイングラムのラン2回で1stダウン。3rdダウン4からQBスクランブル6ydsでGB陣へ。WRスティルズへのロングボム45ydsでゴール前04ydsへ。WRクックスの4ydsTDラン成功
  • GB陣20 : TEクウォレスへの13ydsパスのあと、RBレイシーへのスクリーンパスが67ydsゲインしてゴール前03ydsへ。OLBペッパーズの落球で3rdダウン3、サックされてTDならず。31ydsFG成功
  • オンサイドキック失敗でGB陣46 : WRクックスへのクイックスラント6ydsとパス失敗で3rdダウン4、WRスティルスへの6ydsパスで1stダウン。RBイングラムのラン2回とWRコルストンへの12ydsパスでゴール前11ydsへ。3rdダウン8からサック(OLBペッパーズ)が出てTDならず。31ydsFG成功で同点
  • GB陣20 : RBスタークスの2ydsラン、WRアダムズへの14ydsパスのあと、WRコブへのパスが27ydsゲインしてNO陣へ。WRネルソンへの8ydsパスで第2Qへ。

第2Q

  • WRコブへの5ydsパスでFG圏内。GBホールディング、WRコブ落球、RBスタークスの3ydsランで3rdダウン17、RBスタークスへのパスは通らず。49ydsFG成功
  • NO陣20 : 4ydsラン、WRスティルスへの7ydsパスで1stダウン。3rdダウン8からRBカデットへの12ydsパス成功。WRクックスへの14ydsパス、8ydsラン、WRクックスへの3ydsパスでFG圏内へ。ショートパス2回でレッドゾーンへ。3rdダウン2から、WRスティルスへのパスは-1ydロス。ギャンブルの構えはオフサイド狙いだけでけっきょくタイムアウト。29ydsFG成功で同点
  • GB陣20 : WRアダムズへの16ydsパス、RBレイシーの2ydsラン、TEロジャースへの22ydsパスでNO陣へ。RBレイシーへのスクリーンパス13ydsでFG圏内へ。RBレイシーの9ydsラン、NO12メンでさらに1stダウン。GBパスインターフェア、GBディレイ、RBレイシーへの5ydsパス、WRネルソンへのパス失敗で3rdダウン20、TEロジャースへのパスは14ydsどまり。2ミニッツ明け、27ydsFG成功
  • NO陣20 : 残り1分51秒。スクリーンパス7yds、WRクックスへの18ydsパス、RBカデットへのスクリーンパス16ydsでGB陣へ。サック(OLBマシューズ)、WRコルストンへの20ydsパスが通ってFG圏内へ。WRコルストンへのパス失敗もGBイリーガルコンタクト。残り04秒、37ydsFG成功でハーフタイムへ。

第3Q

  • NO陣20 : NOホールディング、TEグレアムへの11ydsパス、RBイングラムの28ydsランでハーフラインへ。3rdダウンインチから、FBジョンソンのランは1ydロス。4thダウン2、RBイングラムのランも止まってギャンブル失敗。
  • GB陣42 : RBレイシーのノーゲイン、WRコブへの20ydsパスでNO陣へ。RBレイシーの19ydsラン、7ydsラン、QBスクランブル7ydsでゴール前06へ(QBロジャース負傷か)。3rdダウン5、TEクウォレスへのパスがCBに弾かれてインターセプトに
  • NO陣12 : RBイングラムの18ydsラン、TEグレアムへの11ydsパス、9ydsパスのあと、WRクックスに50ydsTDパス成功
  • GB陣20 : RBレイシーの11ydsラン、3ydsラン、TEロジャース落球で3rdダウン7、WRアダムズへのパスはわずかに足りず。RBレイシーのランは止められてギャンブル失敗。
  • GB陣40 : FBロリグへの5ydsパス、4ydsラン、9ydsランで1stダウン。TEグレアムへの22ydsTDパスが通って14点差に。
  • GB陣20 : WRアダムズへの6ydsパス、12ydsパスで1stダウン。RBレイシーへのスクリーンパス12ydsでハーフラインへ。TEクウォレスへの6ydsパス、WRネルソンへの8ydsパスで最終Qへ。

第4Q

  • サックのあと、WRアダムズの弾いたパスがまたもインターセプトに
  • NO陣 : GBパスインターフェアア34ydsでレッドゾーンへ。3rdダウンショートからFBジョンソンに通って1stダウン。TEヒルに2ydsTDパス成功。21点差に。
  • GB陣20 : サックなどで3rdダウン5、NOラフィングザパサーで1stダウン。GBイリーガルユースオブハンド、TEロジャースへの17ydsパス、WRアダムズへの13ydsパスでNO陣へ。4thダウン6から、RBレイシーへの10ydsパスでギャンブル成功。RBレイシーへの7ydsパス、TEロジャースへの5ydsパスでレッドゾーンに入り、最後はQBロジャースのスクランブル14ydsでタッチダウン
  • オンサイドキック失敗でGB陣32 : ラン3回で1stダウン。RBイングラムが21ydsTDランで再び21点差に。
  • GB陣20 : QBマット・フリン登場。WRアダムズへの8ydsパスのあと、背後からサックされてファンブルロスト
  • GB陣23 : 4ydsランで2ミニッツ。3rdダウン2から、CBウィリアムズがファンブルリカバー
  • GB陣16 : ラン2回で試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Saints
Points 23 44
Total Yards 491yds 495yds
First Downs 23回(ラン5・パス16・反則2) 28回(ラン11・パス15・反則2)
     
Rushing  89yds(19回・平均4.7)  193yds(31回・平均6.2)
     
Passing  426yds(29/40・1TD・2INT)  311yds(27/32・3TD・0INT)
Sacked 4回24yds 2回9yds
Passer Rating 94.4 138.4
     
3rd Down Efficiency 1/7 (14%) 6/10 (60%)
     
Turnovers 3回 (INT2/FUM1) 1回 (INT0/FUM1)
     
Field Position 自陣22yds 自陣38yds
Punt 0回 0回
Kickoff Return 0回 0回
Punt Return 0回 0回
Field Goals 3/3 3/3
     
Penalty 8回84yds 4回35yds
Time of Possession 28分21秒 31分39秒

3rdダウン成功率はパッカーズが1/7のわずか14%。3rdダウンになったのがわずか7回というのはむしろ好調さを示しているかも。セインツは6/10の60%と非常によかった。

オフェンスの犯したターンオーバーは3回。

  • 第3Q、TEアンドリュー・クウォレスがスラントのパスをCBホワイトに弾かれてインターセプトに(ビデオ)。うまく手を差し込んだ相手を褒めるべきか。このプレーが試合のターニングポイントとなった。
  • 第4Q初め、WRダヴァンテ・アダムズの弾いたパスがインターセプト(ビデオ)。ルートを走り続けなかったWRアダムズのミス、と解説クリス・コリンズワースは言っていたが、QBロジャースは自分のコントロールミスとしている。
  • 第4Q終盤、QBマット・フリンが背後からサックされてファンブルロスト。(ビデオ

ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。

  • 試合終了直前、FBロリグがファンブル、CBウィリアムズがリカバー。大勢に影響なし。(ビデオ

これまでの試合と違い、ヤードは進んでもタッチダウンが奪えない

  • 第1シリーズは、WRコブへのロングTDパス成功。
  • 第2シリーズは、OLBペッパーズへ投げるも落球でFG止まり
  • 第3シリーズは、LTバクティアリのホールディングでFG止まり
  • 第4シリーズは、WRアダムズのパスインターフェアとディレイオブゲームでFG止まり
  • 後半最初のシリーズは、エンドゾーンのTEクウォレスへのパスが弾かれてインターセプト
  • 後半第2シリーズは、自陣40yds地点で4thダウン1、RBレイシーのランが止められてギャンブル失敗
  • 後半第3シリーズは、WRアダムズへのパスが逸れてインターセプト
  • 後半第4シリーズは、QBロジャースのスクランブルでようやくタッチダウン。しかしすでに勝負は決まっていた。
  • 後半第5シリーズはQBフリンが担当。背後からサックされてファンブルロスト

先発QBアーロン・ロジャースは28/39、418yds、1TD、2INTでレーティング93.8。スクランブルで1TD。

  • 前述のとおり、ヤードは進んでもタッチダウンが奪えない、もどかしいゲームだった。
  • 6試合半続いていた「インターセプトなし」がついにストップした。400ydsゲームはキャリア4回目。
  • 第3Q最初のシリーズ、スクランブルで1stダウンを取った際にハムストリングを痛めてしまった(ビデオ)。3プレー後に、この試合のターニングポイントとなった不運なインターセプト。。
  • QBスクランブルは2回21yds。うち1回が上記の負傷のプレー。第4Qにはガラ空きのフィールド中央を突き、最後はジョギングのようにエンドゾーンを駆け抜けた。(ビデオ

チームラッシングは19回89yds(平均4.7)、1TD。

  • 先発RBエディー・レイシーはラン13回59回yds(平均4.5)。10yds超のナイスゲインと、ビシッと止められるプレーの両極端だった。いっぽうレシービングではスクリーンパス67ydsを含む8回126ydsの大活躍。第4Qにはサイドライン際でうまく両足を残すWRばりの好プレーも。
  • RBジェームズ・スタークスは2回5ydsのみ。RBドゥワン・ハリスは敗戦処理で登場し、2回4yds。
  • FBジョン・クーンはキャリー、レシービング機会ともゼロ。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは3回25ydsのみ(今季最低)。彼をおとりに使い、WRコブやWRアダムズで相手の弱いミドルを攻めるというプランだったのだろうか。
  • WRランドール・コブは5回126・1TD。第1Qの70ydsTDパスは、いったんプレーが崩れてから縦に抜けたのをQBロジャースがよく見ていた。(ビデオ
  • WRダヴァンテ・アダムズは7回75yds。スラントを中心にパスをよく投げてもらっていた。
  • WRジャレット・ボイキン、WRケヴィン・ドーシー、TEブランドン・ボスティックはキャッチ機会なし。
  • 先発TEアンドリュー・クウォレスは2回19yds。インターセプトにつながったプレーが残念。もっとクイックに走れていたら相手にボールを弾かれなかったような気もするのだが。
  • TEリチャード・ロジャースは4回58ydsで先発TEクウォレスを上回り、キャリアベストの数字だった。
  • 第1Q、ゴール前での2ndダウン3でOLBジュリアス・ペッパーズを投入。他に3人TE。OLBペッパーズをテイルバックに入れたあと左ワイドにモーションさせ、クイックスラントパスを投げたが、残念ながら落球に終わった(ビデオ)。奇をてらいすぎでは。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。

  • 第1QにRGラングが負傷退場し、レーン・テイラーが代役に。やはりレベル低下は避けられず、第3Qの4thダウンギャンブルのランでも、RGテイラーがブロックを失敗している。
  • パスプロテクションはまずまずといったところか。相手はブリッツの構えだけして4メンラッシュというプレーが主体で、カバレッジを厚くする戦術だったようだ。
  • RBレイシーがラン平均4.5yds、という数字のわりにはコンスタントにランが出せていない印象。とくに敵陣レッドゾーンでよく止められ、パス攻撃に負担がかかった。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • DEデイトン・ジョーンズ(3試合連続)とCBサム・シールズ(2試合連続)にくわえ、Sモーガン・バーネットが欠場している。
  • 先週に続きILBサム・バーリントンが先発し、ベース隊形でプレー。ニッケル隊形ではILBラティモアと入れ替わり、ダイム隊形ではILBホークが退いてLBラティモアがフィールドに残る。
  • Sバーネット欠場のため、先発セーフティはクリントン=ディクスとマイカ・ハイドの組み合わせ。Sバーネット不在の影響はやはり大きかった。
  • ダイム隊形では、Sショーン・リチャードソンが入ったようだ。
  • DB2人が欠場のためか、6巡指名CBディミトリ・グッドソンが初アクティブ。スペシャルチームだけ。

パス守備はQBドリュー・ブリーズに27/32、311yds、3TD、0INTのレーティング138.4を許した。

  • レーティング138.4はいうまでもなく今季最悪。一流QB相手になるとまったく通用しない、ケイパースDCのいつものパターン。
  • ランが止まらないので当然パスも止まらなくなる。しかも相手がQBブリーズなので手がつけられない。早いテンポのショートパス主体で、プレッシャーをかける時間がない。また、アグレッシブなパスラッシュを逆手に取るスクリーンパスをセインツは多用し、コンスタントに10yds以上稼いでいた。
  • パッカーズ守備のサックは2回9yds。第2シリーズ末、3rdダウンでOLBペッパーズがサックを決めてFGに。第2Q末、OLBマシューズが逃げるQBの後ろからシューストリング・タックルのサック。
  • 今季には珍しく、パスカバレッジで大きなミスが出た。第3Qの50ydsTDパスは、新人WRクックスにCBトラモン・ウィリアムズが完全に抜かれ、Sハイドもレシーバーの速さを見誤って間に合わず。その他にも、コミュニケーションミスでレシーバーを超ワイドオープンにするポカがあった。
  • 1巡指名WRブランディン・クックスにパスキャッチ6回94yds・1TD、ランでも1TDを許した。
  • TEジミー・グレアム(肩負傷中)は前半はキャッチゼロだったが、後半だけで5回59yds・1TD。

ラン守備は31回193yds(平均6.2)の大不振。開幕週SEA戦に戻ってしまったような内容だった。ランで11回も1stダウンを許している。

  • 先発RBマーク・イングラムは24回172yds(平均7.2)・1TD。これまで100ydsゲームが1回しかない1巡指名バストに、キャリアハイの大活躍を許した。
  • 第1Q、新人WRブランディン・クックスの4ydsTDランは、開幕週SEA戦で何度もやられたジェット・スウィープ。
  • DL陣が相手の巧みなブロッキングにコントロールされ、大きく空いた穴でLB陣やS陣が派手な空振りを繰り返す。

スペシャルチーム

  • パント機会は両軍ともゼロ。よってリターン機会もなし。
  • さらにキックオフも両軍すべてタッチバックで、リターン機会なし。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは3回すべて成功。31yds、49yds、27ydsをすべて危なげなく成功させた。
  • 第1Q半ば、サプライズ・オンサイドキックを蹴って失敗。こんなにしょっちゅうやっていては誰も驚かない。第4Qのオンサイドキック失敗は仕方がないところだが、10yds飛ばないのはKクロスビーのキックミス。(相手が先に触ったのでもしこちらが押さえていれば成功だが)

反則は8回84ydsと非常に多く、とくにオフェンス反則はFG止まりとなる原因を作った。セインツの反則は4回35ydsのみ。

  • 第1Q : LTバクティアリのフォルススタート。
  • 第2Q : LTバクティアリのホールディング。WRアダムズのパスインターフェア。QBロジャースのディレイオブゲーム。Sハイドのイリーガルコンタクト。
  • 第4Q : CBハウスのパスインターフェア34yds(誤審に見えるが)。LGシットンのイリーガルユースオブハンド。WRアダムズのフォルススタート。

ケガ人

  • 第1Q、RG T.J.ラングが左足首を捻挫してカートで退場。試合後半には保護ブーツを履いて松葉杖をついてサイドラインに。(写真
  • 第3Q、QBアーロン・ロジャースがスクランブルの際にハムストリングを痛めた。出場は続けたが動きはあきらかに鈍く、パスの球速も落ちていた。「慎重にプレーし、悪化させることなく終えることができた」とマッカーシーHC。QBロジャース本人も、「試合を休むつもりはない」とコメントしている。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRジャニス、Cゲアハート、DEデイトン・ジョーンズ(足首)、ILBブラッドフォード、CBシールズ(ヒザ)、Sバーネット(ふくらはぎ)。(太字はケガ人)

その他

  • 今回はコイントスに勝って先攻を選んだ。点の取り合いになると予想してのことだろう。ふだんアウェーでは、試合冒頭のクラウドノイズを避けるため後攻を選ぶことが多い。
  • 今回のゲームキャプテンは、RBレイシー(オフェンス)、CBヘイワード(ディフェンス)、FBクーン(スペシャルチーム)の3人。
  • NFL史上3回目の「両軍パントなしゲーム」を達成。史上2回目が今季第4週のGB@CHIだった。

2014年10月25日

Notebook: RBレイシーは里帰りゲーム

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Datone Jones DE Ankle × × Out 欠場
Sam Shields CB Knee × × × Doubtful 欠場
Morgan Burnett S Calf × × × Questionable 欠場の方向
James Starks RB Ankle × Probable 出場
New Orleans Saints Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Pierre Thomas RB Rib/Shoulder × × × Out
Khiry Robinson RB Forearm × × × Out
Jonathan Goodwin C Knee/Ankle × × × Out
Kyle Knox ILB Ankle × × × Out
Jimmy Graham TE Shoulder Questionable
Brodrick Bunkley NT Concussion Questionable 
Ramon Humber ILB Ankle Questionable
Keenan Lewis CB Knee/Shoulder Questionable
Patrick Robinson CB Hamstring Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2014年10月23日

Notebook: QBロジャースが週間MVPに

2014年10月21日

Packers - Panthers Notebook

2014年10月20日

Packers 38 - 17 Panthers

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Panthers (3-3-1) 0 3 0 14 17
Packers (5-2) 21 7 10 0 38

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ランボーフィールドの天気は曇り、気温9℃と冷え込んでいる。難敵パンサーズから大量38点を奪ったパッカーズは、ディフェンスも予想以上の頑張りを見せ、第3Q半ばで勝負あり。第4週からの4連勝で地区首位タイをキープしている。

試合は序盤から攻守にパッカーズが圧倒。ディフェンスが2連続3&アウトに抑えている間に、オフェンスが3連続タッチダウンを奪ってはやくも21点。中盤に入っても流れは変わらず、第3Q初めにパンサーズがギャンブル失敗、パッカーズが5つ目のタッチダウンを奪ったところで勝負あり。最後は両軍とも控えQBが登場し、プレシーズンゲームのような雰囲気となった。

◆ ◆ ◆

オフェンスはQBロジャースがパーフェクト・レーティングに近い素晴らしい出来。パスでWRネルソン、WRコブ、WRアダムズ、ランでRBレイシー、RBスタークスと5つのタッチダウンを仲よく分け合っている。

ディフェンスはパスラッシュが好調。QBニュートンにプレッシャーをかけ続け、パスをわずか205ydsに抑えることができた。相手にラン108ydsを許したといっても、その多くは大差がついてからのもの。相手がリード・オプションを使わないのもすこし不思議だった。スペシャルチームではWRコブが2回のナイスリターンでフィールドポジションに貢献している。

ケガによる退場はRBジェームズ・スタークス(足首)とCBデヴォン・ハウス(右手の指)。どちらも重いものではないように見える。

第1Q

  • GB陣20 : RBレイシーのラン2回で1stダウン。サック10yds、WRコブへの8ydsパス、CAR連続オフサイドで3rdダウン2、QBスクランブル3ydsで1stダウン。WRネルソンへの59ydsTDパスが通って先制
  • CAR陣25 : QBスクランブル6yds、RBスチュワートの-3ydsロスで3rdダウン7、パス失敗で3&アウト。
  • GB陣44 : 3rdダウン3からCARの12メン反則で1stダウン。WRネルソンへのショートパス2回でFG圏内へ。WRコブへの16ydsパス、WRネルソンへの10ydsパスでゴール前05ydsへ。最後はRBレイシーが5ydsTDラン成功
  • CAR陣20 : RBスチュワートの5ydsラン、フリーフリッカー失敗で3rdダウン5、サック(OLBペリー)で3&アウト。
  • GB陣38 : RBスタークスの7yds、4ydsラン、WRコブへの14ydsパス、CARアンネセサリーラフネスでFG圏内へ。TEクウォレスへの9ydsパスのあと、RBスタークスの13ydsTDラン成功
  • CAR陣19 : GBパスインターフェア(INT取り消し)、RBスチュワートのラン2回で3rdダウン1、ランが止まってパント。
  • GB陣20 : RBに入ったWRドーシーの4ydsゲインで第2Qへ。

第2Q

  • WRコブの2ydsランで3rdダウン4、WRネルソンへのパス失敗で初パント。
  • CAR陣23 : CARパスインターフェア、WRベンジャミンへの16yds、WRコッチェリーへの5ydsパスで1stダウン。3rdダウン5からWRアヴァントへのクイックパスでさらに1stダウン。3rdダウン9からパス失敗でけっきょくパント。
  • GB陣06 : CARオフサイドなどで3rdダウン1、RBレイシーの10ydsランで1stダウン。さらに11ydsランのあと、WRコブへのパスが47ydsゲインしてレッドゾーンへ。フォルススタートで3rdダウン12、QBスクランブル16ydsでゴール前03ydsへ。最後はWRコブに3ydsTDパス成功
  • CAR陣20 : 連続パス失敗で3rdダウン10、TEオルセンへのパスは5yds止まり。
  • GB陣39 : RBスタークスへの7ydsパス、2ydsラン、-6ydsロスで3&アウト。
  • CAR陣20 : 残り1分51秒。TEオルセンへの13ydsパス、RBスチュワートのノーゲイン、TEオルセンへの9ydsパス(CARタイムアウト#1)、QBランで1stダウン(CARタイムアウト#2)。WRベンジャミンへの32ydsパスでGB陣20へ進んで残り18秒。CARディレイのあと、QBスクランブル10ydsでCAR最後のタイムアウト。33ydsFG成功でハーフタイムへ。

第3Q

  • CAR陣20 : TEオフセンへの17ydsパス、RBへスクリーンパス12yds、WRコッチェリーへの9ydsパスなどで3rdダウン1、ランが止まって4thダウン1、QBスニークが止まってギャンブル失敗。
  • GB陣42 : QBスクランブル2yds、RBレイシーの2ydsランで3rdダウン6、WRコブへのクイックパスが33ydsゲイン。WRアダムズに21ydsTDパス成功
  • CAR陣20 : サック(OLBペッパーズ)、TEオルセンへの23ydsパスで1stダウン。3rdダウン10からQBスクランブル5yds止まりでパント。
  • GB陣20 : RBスタークスの14ydsラン、2ydsラン(スタークス負傷)、サック4ydsで3rdダウン12、RBレイシーへのパスは5yds止まり。
  • CAR陣21 : TEオルセンへのスクリーンパス20yds、8ydsパス、10ydsパスでGB陣へ。3rdダウン11からGBイリーガルコンタクトで1stダウン。CBヘイワードがインターセプトして21ydsリターン
  • CAR陣49 : RBレイシーの11ydsランとCARアンネセサリーラフネス(LBキークリー退場)でFG圏内へ。RBレイシーの4ydsラン、TEボスティックへの2ydsパスで3rdダウン4、TEロジャースへのTDパスは通らず。34ydsFG成功
  • CAR陣20 : RBスチュワートの13ydsランで最終Qへ。

第4Q

  • RBスチュワートの18yds、9yds、5ydsランでFG圏内へ。3rdダウン3からQBスクランブルでレッドゾーンへ。サック(OLBマシューズ)もGBトーンティングで1stダウン。WRベンジャミンに13ydsTDパス成功
  • GB陣10 : QBフリン登場。FBクーンのラン2回で3rdダウン6、RBハリスのランが止められてパント。
  • CAR陣40 : QBデレク・アンダーソン登場。RBオボナヤの9ydsラン、3ydsランで1stダウン。3rdダウン11からWRアヴァントへのロングパスは通らず、パント。
  • GB陣02 : RBハリスのノーゲイン、TEボスティック落球で3rdダウン11、投げ捨てでパント。
  • GB陣44 : TEウィリアムズへの12ydsパス、WRバーシンへの9ydsパス、TEウィリアムズへの10ydsパスでレッドゾーンへ。2ミニッツ明けの3rdダウン9、WRバーシンに11ydsパスが通って1stダウン。WRバーシンへの1ydTDパス成功
  • GB陣20 : 残り1分24秒。ニーダウン3回で試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Panthers
Points 38 17
Total Yards 363yds 331yds
First Downs 22回(ラン10・パス9・反則3) 23回(ラン6・パス14・反則3)
     
Rushing  122yds(30回・平均4.1)  108yds(25回・平均4.3)
     
Passing  255yds(19/24・3TD・0INT)  248yds(22/39・2TD・1INT)
Sacked 2回14yds 3回25yds
Passer Rating 150.5 82.0
     
3rd Down Efficiency 4/11 (36%) 4/12 (33%)
     
Turnovers 0回 (INT0/FUM0) 1回 (INT1/FUM0)
     
Field Position 自陣26yds 自陣25yds
Punt 5回55.2yds(ネット44.0yds) 7回53.9yds(ネット42.7yds)
Kickoff Return 1回9yds 2回平均27.5yds
Punt Return 3回平均12.7yds 4回平均9.0yds
Field Goals 1/1 1/1
     
Penalty 5回29yds 9回70yds
Time of Possession 29分49秒 30分11秒

オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ(2試合連続)。第3Q、RBレイシーのファンブルはRTブラガがリカバーして事なきを得た。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。

  • 第3Q、CBケイシー・ヘイワードが2試合連続のインターセプト(ビデオ)。奥のWRバーシンを狙ったパスだとすれば、ゾーンで手前を守っていたCBヘイワードをQBニュートンが見落としていたか。

先発QBアーロン・ロジャースは19/22(86.3%)、255yds、3TD、0INTでレーティング154.5

  • パスプロテクションが安定し、ポケットで余裕を持ってレシーバーを見ることができていた。コントロールもほぼ完ぺき。ミスらしいミスは第3Q末、エンドゾーンのTEリチャード・ロジャースへのパスが高く浮いたプレーぐらいか。
  • QBスクランブルは3回21yds。最初のシリーズの3ydsランで1stダウンを取っていなかったら、このような試合になっていたかどうか。
  • レーティング154.5がキャリアベストでないのだから恐れ入る(ベストは2009年第7週@ブラウンズ戦の155.4)。今年は第2週から6試合連続INTなし、その間18タッチダウン。
  • QBロジャースのハイライト映像はこちら
  • 第4Q初めからQBマット・フリンが登場。ハンドオフ4回のあと、パス2回失敗。

チームラッシングは27回125yds(平均4.6)、2TD。(ニーダウン除く)

  • 先発RBエディー・レイシーは12回63yds(平均5.3)。第1Qの5ydsTDランでは、TEロジャースとWRネルソンの好ブロックが相手2人を内に閉じ込め、外にカットバックするスペースが空いた(ビデオ)。レシービングは3回10yds。
  • RBジェームズ・スタークスは7回36yds(平均5.1)。レシービングは1回7yds。第1Qの11ydsTDランでは、左に大きくカットバックした判断にくわえ、倒れ際にエンドゾーンに腕を伸ばしたアスレチック能力も素晴らしかった。(ビデオ
  • RBドゥワン・ハリスはスタークス負傷後に出場し、2回-1yds。
  • FBジョン・クーンは2回4yds。
  • WRケヴィン・ドーシーがRBの位置に入ってパスをキャッチするプレーあり。WRコブもランがあったが2yds止まり。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRジョーディ・ネルソンは4回80yds・1TD。先制の59ydsTDはCBを縦に抜いたところでキャッチし、さらにSハーパーがタックルミスして独走タッチダウンとなった。(ビデオ
  • WRランドール・コブは6回121yds(今季ベスト)・1TD。第2Qに47ydsゲインしたプレーでは、キャッチ後の鋭いカットでタックラーを振り切り、TEロジャースとWRネルソンの素晴らしいダウンフィールドブロックを活かした。その直後、QBロジャースの右ロールアウトからバックショルダーのパスでタッチダウン。ランボーリープの際にファンにケチャップをかけられて肩が真っ赤に。(ビデオ
  • WRダヴァンテ・アダムズはこの日唯一のキャッチが21ydsのタッチダウン。(ビデオ
  • 4試合ぶり出場のWRジャレット・ボイキンはキャッチ機会なし。
  • 先発TEアンドリュー・クウォレスは1回9yds。
  • TEリチャード・ロジャースは1回1yd。父の前でタッチダウンはできなかったものの、好ブロッキングがいくつもあった。
  • TEブランドン・ボスティックは第3Q途中から出場し、1回2yds(今季初キャッチ)、イージーな落球1回。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。

  • パスプロテクションは文句なしで、パス攻撃をよく支えた。
  • 第1シリーズの被サックはTEクウォレスがDEチャールズ・ジョンソンとの1on1で抜かれたもの。第2Qの被サックはTEロジャースによるものだが、これはQBロジャースの持ちすぎあるいはカバレッジサック。
  • ランブロッキングも好調で、大きな穴を開けることができていた。
  • 終盤にはLTバクティアリに代わってOTデレク・シェロッドがプレー。フォルススタートあり。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • 2年目ILBサム・バーリントンが初先発し、第1Qいっぱいプレー。しかし第2Q以降はILBラティモア(首)が出場した。最初からこの予定だったのだろうか。
  • Sハイドに代わって新人Sハハ・クリントン=ディクスが初先発し、チーム最多の8タックル。
  • 出場が危ぶまれたCBトラモン・ウィリアムズ(足首)が先発出場。逆サイドにはCBハウスが入った。
  • 第1Q末の3rdダウン1は、DL4人、S3人、CBなしの隊形。その甲斐あってSショーン・リチャードソンの好タックルでランを止めた。試合が決まった第4Qには、そのSリチャードソンがSバーネットに代わってプレーした。

パス守備はQBキャム・ニュートンを相手に17/31(54.8%)、205yds、1TD、1INTのレーティング72.6。

  • パスラッシュは好調で、3サックの他にもQBヒット4回。プレッシャーをかけて投げ急がせ、成功率を低く抑えることができた。
  • パッカーズ守備のサックは3回25yds。第2シリーズにはOLBペリーが右サイドから。第3QのOLBペッパーズのサックは、先にOLBマシューズがブルラッシュでプレッシャーをかけたもの。第4QにはOLBマシューズとOLBペッパーズの合同サックがあったが、OLBマシューズのトーンティング反則で1stダウンに。
  • パスカバレッジは全般によかったが、中盤以降TEグレッグ・オルセンに苦しめられた。8回ターゲットとなってすべて成功、105yds。
  • 第4Q半ばからはQBデレク・アンダーソンが登場。最後にTDシリーズを成功させてレーティング116.1。

ラン守備は25回108yds。(平均4.3)

  • これまでの対戦相手のように、OLBマシューズをターゲットにしたリード・オプションを多用してくると思われたが、意外に少なかった。QBニュートンのランは7回41yds。そのうち3回19ydsがスクランブルだった。
  • 先発RBジェームズ・スチュワートは14回55yds(平均3.9)。前半に限れば6回11ydsにとどまっており、多くは大差がついてロングパス警戒になってから稼いだ数字。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが1回9yds。バウンドした低いキックオフを直接捕れずに拾い直したため。
  • パントリターンはWRコブが2回平均19.0ydsの好成績。Sマイカ・ハイドが1回0yds。
  • Pティム・マステイはパントの飛距離が素晴らしく、最長58ydsをふくむ5回平均55.2yds、ネット平均44.0yds。
  • Kメイソン・クロスビーは34ydsのフィールドゴールを成功。
  • カバレッジチームは可もなく不可もなし。パントカバレッジで平均9.0ydsとやや苦しんだのは、パントが飛び過ぎたせいもあるだろう。キックオフカバレッジは2回平均27.5yds。

反則は5回29ydsと少ない。パンサーズの反則は9回70ydsと多かった。

  • 第1Q : CBトラモン・ウィリアムズのパスインターフェア。
  • 第2Q : RBスタークスのフォルススタート。
  • 第3Q : CBハウスのイリーガルコンタクト。
  • 第4Q : OLBマシューズがサック後にトーンティング。LTシェロッドのフォルススタート。
  • オフェンスが波に乗れたのはパンサーズの反則も大きかった。第1シリーズでは、3rdダウン12から連続オフサイドで3rdダウン2となり、1stダウン獲得が容易に。第2シリーズでは、3rdダウン3の場面で12メンの反則を犯してくれた。

ケガ人

  • 第3Q、RBジェームズ・スタークスが左足首を痛めて退場。テーピングを巻き直して出場する構えだったので、程度は軽いのだろう。
  • 第4Q、ロングパスをブレークアップした際に、CBデヴォン・ハウスが右手の指を負傷して退場。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRジャニス、Cゲアハート、DEデイトン・ジョーンズ(足首)、ILBブラッドフォード、CBシールズ(ヒザ)、CBグッドソン。(太字はケガ人)

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、TEクウォレス(オフェンス)、ILBホーク(ディフェンス)、Sハイド(スペシャルチーム)の3人。
  • 第2Qに審判が負傷退場。代役が用意してあるのはプレーオフだけでレギュラーシーズンはいないので、ラインジャッジが1人足りない状態で試合を続行した。
  • ハーフタイムにはウィスコンシン大のマーチングバンドが演奏(写真)。その後、小隊に分かれてスタンド各所で演奏するところもカレッジらしい(写真)。同大のファイト・ソング On, Wisconsin! でさらにスタンドが盛り上がっていた。

2014年10月18日

Notebook: DEジョーンズとCBシールズ欠場

今年のパッカーズは水・木と練習し、金曜を休み、土曜に練習を行うスケジュール。NFLのケガ人報告システムは水・木・金のままなので、パッカーズは「金曜の練習に参加できたかを仮想して報告する」にすぎない。しかも土曜の練習はふつう地元メディアにも公開されないので、ケガ人の回復具合がつかみにくい。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Datone Jones DE Ankle × × Out 欠場
Sam Shields CB Knee × × × Out 欠場
Jarett Boykin WR Groin Questionable 微妙
Jamari Lattimore ILB Neck Questionable 微妙
Tramon Williams CB Ankle × × Questionable 微妙
Sam Barrington ILB Hamstring Probable 出場
Josh Boyd DT Knee Probable 出場
Carolina Panthers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
DeAngelo Williams RB Ankle × × × Doubtful 
Amini Silatolu OG Calf × × × Doubtful
Fozzy Whittaker LB Ankle × × × Doubtful
Chase Blackburn LB Knee × × × Doubtful
Bené Benwikere CB Ankle × × × Doubtful
Darrin Reaves RB Calf × Questionable
Kelvin Banjamin WR Concussion × × Questionable
Jonathan Stewart RB Knee Probable
Greg Olsen TE Ankle × Probable
Josh Norman CB Concussion Probable
Colin Cole DT Not Injury Related × Probable
Charles Johnson DE Not Injury Related × Probable
Dwan Edwards DT Not Injury Related × Probable
Thomas Davis LB Not Injury Related × Probable
Roman Harper S Not Injury Related × Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2014年10月16日

Notebook: WRボイキンとDEジョーンズが復帰

暑いマイアミでの消耗度を考慮して、今週の練習は軽くすることをマッカーシーHCは示唆している。

2014年10月14日

Packers - Dolphins Notebook

2014年10月13日

Packers 27 - 24 Dolphins

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (4-2) 7 3 7 10 27
Dolphins (2-3) 3 0 7 14 24

ゲーム詳細へ | スタッツ等まとめへ | ケガ人情報へ

サンライフ・スタジアムの天気は晴れ、気温29℃。後半にディフェンスが崩れてリードを許したパッカーズだったが、見事に2ミニッツ・オフェンスを成功させて逆転勝ち。QBロジャースは通算100試合目を勝利で飾るとともに、フロリダ州で4戦目にして初勝利となった。

試合は前半がディフェンス合戦、後半は点の取り合い。パッカーズは第1シリーズで簡単に先制タッチダウンを挙げたが、前半で2つインターセプトを奪って20分以上ボールを保持しながらリードは7点どまり。後半に入るとドルフィンズが3シリーズ連続タッチダウンを奪ってついに逆転。パッカーズは残り4分強で4点差に追い上げ、最後のディフェンスをなんとか止めて、残り2分強、タイムアウトなし。QBロジャースが粘り強くパスを通し、残り06秒でTEクウォレスに逆転TDパス成功。

◆ ◆ ◆

オフェンスはドルフィンズの強力DLに苦しめられ、ランブロック・パスプロテクションとも劣勢だった。ディフェンスは前半が素晴らしかったが、後半に入るとリード・オプションからQBにロングランを許し、その後はラン・パスともガタガタになってしまった。スペシャルチームは、パントブロックを許したこと、キックオフでビッグリターンを許したのが反省材料。

心配なのは、ILBラティモア(首)、CBシールズ(ヒザ)、CBウィリアムズ(足首)のディフェンス先発3人が負傷退場したこと。

第1Q

  • GB陣20 : WRアダムズへの連続パス成功とWRネルソンへのクイックパスで敵陣へ。ランが止められて3rdダウン8、QBドローでぎりぎり1stダウン。WRコブへの28ydsパス成功でゴール前09ydsへ。WRネルソンへ9ydsTDパス成功
  • ビッグリターンでGB陣49 : RBミラーへの9ydsパスとQBキープで1stダウン。3rdダウン7からTEシムズへのパスが通らず、53ydsFGトライのところ、GBオフサイドで48ydsFG成功
  • GB陣20 : RBスタークスのランが2回止まって3rdダウン9、WRアダムズへの10ydsパスで1stダウン。またもランが止まって3rdダウン11、サックされてパント。パントブロックされてピンチに。
  • GB陣16 : スクリーンパス不発などで3rdダウン7、WRランドリーへのパスが通ってGB陣04へ。ランが2回止まって3rdダウン1、TDパスは通らず。ギャンブル敢行もランが止まって得点ならず
  • GB陣04 : FBクーンの5ydsラン、4ydsラン、RBレイシーの2ydsランで1stダウンを取って第2Qへ。

第2Q

  • 3rdダウン4からWRコブへ14ydsパス成功。連続パス失敗でけっきょくパント。
  • MIA陣27 : ランが-9ydsロスなどで3rdダウン12、CBヘイワードがインターセプト
  • MIA陣36 : WRネルソンへの14ydsパスのあとランが2回止まって3rdダウン7、サックに終わる。43ydsFG成功
  • MIA陣32 : 3rdダウン8から、QBドローは6yds止まり。
  • GB陣40 : MIAホールディング、RBレイシーの9ydsランと3ydsランでMIA陣へ。しかしインテンショナルグラウンディングなどで3rdダウン19、WRコブへのパスは通らずパント。
  • MIA陣16 : TEクレイへの14ydsパスのあと、WRハートラインへのロングパスをCBシールズがインターセプト
  • GB陣32 : 残り2分15秒。3rdダウン4からWRアダムズへの7ydsパスで1stダウン。3rdダウン3からのパスは通らず、またもパント。
  • MIA陣20 : 残り1分03秒。WRウォレスへの11ydsパス、WRランドリーへの19ydsパスでハーフラインへ(MIAタイムアウト#1)。パス失敗とサック(OLBニール)で3rdダウン17、スクリーンパスは14yds止まりでパント。
  • GB陣20 : ニーダウンで前半終了。

第3Q

  • MIA陣20 : リードオプションからのQBランで40ydsゲインしてFG圏内へ。ロングパスにGBインターフェアでレッドゾーンへ。3rdダウン7から、WRランドリーへ11ydsTDパスが決まって同点
  • GB陣20 : RBレイシーの10ydsラン、QBスクランブル10ydsで連続1stダウン。RBレイシーのラン2回で3rdダウン1、今度は止められて4thダウン。WRネルソンへのパスの際にMIAホールディングでギャンブル成功。WRアダムズへのショートパスが24ydsゲインしてレッドゾーンへ。WRネルソンへの11ydsパスでゴール前08へ。3rdダウン5、WRコブに5ydsTDパス成功
  • MIA陣20 : スクランブルからWRウォレスへ25ydsパス、RBミラーの14ydsランでGB陣へ。3rdダウン8からWRウィリアムズへの14ydsパスが通って最終Qへ。

第4Q

  • RBミラーの11ydsランでレッドゾーンへ。連続ランで同点タッチダウン
  • GB陣25 : 3rdダウン9からパス失敗で3&アウト。
  • MIA陣21 : WRウォレスへのパスがミスタックルで25ydsゲイン。3rdダウン2から、RBミラーへのパスがまたもミスタックルで20ydsゲインWRランドリーへのパス21ydsでゴール前05ydsに迫り、最後はWRウォレスに5ydsTDパス成功でついに勝ち越し。
  • GB陣20 : 3rdダウン9、WRネルソンへの22ydsパスが通って1stダウン。さらにWRネルソンに14ydsパスでMIA陣へ。WRコブへの8ydsパス、RBスタークスの9ydsラン、10ydsランでレッドゾーンへ。QBスクランブルなどで3rdダウン6、WRネルソンへのTDパスは通らず。30ydsFG成功で4点差に。
  • MIA陣20 : 残り4分09秒。WRランドリーへの11ydsパスで1stダウン。ランが-1ydロス(GBタイムアウト#2)のあと、GBイリーガルユースオブハンドで1stダウン。ラン1yd(GBタイムアウト#3)と投げ捨てで3rdダウン9、ランが止まってパント。
  • GB陣40 : 残り2分04秒、タイムアウトなし。RBスタークスの12ydsで2ミニッツ。RBスタークスへのパス1ydとTEクウォレスへのパス失敗で3rdダウン9、サック&ファンブルもRGラングがリカバー。4thダウン10、WRネルソンへ18ydsパスが通って残りちょうど1分。WRネルソン落球などで3rdダウン10、RBスタークスへの10ydsパスで1stダウン。WRコブへの5ydsパスのあと、スパイクフェイクでWRアダムズに通してゴール前04へ。残り06秒。TEクウォレスに4ydsTDパスが通って再逆転。残り03秒。
  • MIA陣26 : ショートパスからラテラルを繰り返すが、最後はファンブルで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Dolphins
Points 27 24
     
Total Yards 369yds 349yds
First Downs 27回(ラン8・パス17・反則2) 19回(ラン5・パス12・反則2)
     
Rushing  121yds(34回・平均3.6)  112yds(23回・平均4.9)
     
Passing  264yds(24/42・3TD・0INT)  244yds(20/31・2TD・2INT)
Sacked 3回16yds 1回7yds
Passer Rating 99.7 83.3
     
3rd Down Efficiency 8/17 (47%) 4/10 (40%)
     
Turnovers 0回 (INT0/FUM0) 3回 (INT2/FUM1)
     
Field Position 自陣28yds 自陣31yds
Punt 4回43.0yds(ネット30.4yds) 3回42.3yds(ネット22.0yds)
Kickoff Return 1回33yds 2回平均45.5yds
Punt Return 2回平均20.5yds 0回
Field Goals 2/2 1/1
     
Penalty 4回44yds 5回25yds
Time of Possession 37分12秒 22分48秒

オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ。決勝TDドライブで被サック&ファンブルをリカバーしたRGラングのお手柄だった。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは3回。

  • 第2Q、WRランドリーへのパスをCBヘイワードがインターセプト(ビデオ)。レシーバーをずっと見ていたQBの視線を読めたのだろう。高いボールを見事にキャッチした。
  • 第2Q末、WRハートラインへのロングパスをCBシールズがインターセプト(ビデオ)。完璧にカバーしているところに投げてしまった、これもQBタネヒルのミスだろう。地元マイアミでのビッグプレーにCBシールズの喜びも大きかった。
  • 試合最後のプレー、相手がラテラルを繰り返す中でRBミラーがファンブル、OLBペッパーズがリカバー。

先発QBアーロン・ロジャースは24/42(57.1%)、264yds、3TD、0INTでレーティング99.7。

  • 相手の強力なパスラッシュに常に脅かされ、苦しいクォーターバッキングだった。被サックこそ3回どまりだったものの、投げ捨てや投げ急ぎを強いられてパス成功率が落ちた。
  • RBやTEをパスプロに残さざるをえないため、ルートを走るレシーバーの人数が少ない。パスターゲット/キャッチとも5人だけ。(WRトリオとTEクウォレスとRBスタークス)
  • ニーダウンを除き、QBランは6回35ydsといつもより多かった。うち1回は珍しいQBドロー。第1シリーズの3rdダウン8、相手中央がガラ空きなのをみてQBドローを敢行し、きっちり1stダウン。
  • 最後の逆転TDドライブでは、ダン・マリーノばりのフェイク・スパイクからWRアダムズにクイックパスを投げ、ゴール前04ydsまで進んだ。(ビデオ
  • 3rdダウン成功率47%が勝利の原動力か。
  • 決勝ドライブのハイライト映像はこちら

チームラッシングは34回121yds(平均3.6)。

  • QBロジャースを除くと27回87yds(平均3.2)。
  • 先発RBエディー・レイシーは14回40yds(平均2.9)とシャットアウトされた。レシービングもゼロ。
  • RBジェームズ・スタークスは今季もっとも出番が多く、ラン8回31yds(平均3.9)、レシービング2回11yds。
  • RBドゥワン・ハリスは出番なし。
  • FBジョン・クーンは4回もボールキャリーして15yds(平均3.8)。ランが出ないので苦肉の策で彼に持たせる、といったコールだった。
  • 後半には珍しいエンドアラウンドを敢行したが、WRコブが1ydゲインで止められている。

WR/TE陣は以下のとおり。(WRボイキン欠場)

  • WRジョーディ・ネルソンは9回107yds、1TD(ビデオ)。終盤に1つだけ落球があったものの、彼らしい勝負強い働きだった。
  • WRランドール・コブは5回58yds、1TD。第3Qの5ydsタッチダウン(ビデオ)は崩れたプレーから、QBロジャースの投げたボールがみごと。
  • 新人WRダヴァンテ・アダムズはキャリアベストの6回77yds。持ち前の力強いランアフターキャッチを活かしたゲインが光った。
  • WRジェフ・ジャニスは4WR隊形で数スナップ出場したがキャッチはなし。
  • 初出場WRケヴィン・ドーシーは出番なし。
  • 先発TEアンドリュー・クウォレスは2回11yds、1TD。終了直前の決勝タッチダウンは、右ワイドにセットしてLBとのミスマッチを突いたもの。
  • TEリチャード・ロジャースとTEブランドン・ボスティックはキャッチなし。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。

  • パスプロテクションは劣勢で、とくにDEキャメロン・ウェイク(プロボウル3回)とマッチアップしたRTブラガが苦しかった。
  • ランブロッキングは前半が14回30yds(平均2.1yds / QB除く)と散々だったが、アジャストが奏功したのか後半は13回57yds(平均4.4)と立て直すことができた。
  • 前半にはOTシェロッドをエキストラブロッカーとして投入するヘビーなパッケージを何度か使ったが、失敗に終わっている。

ディフェンスの陣容は以下のとおり。

  • 第1Q末にILBジャマリ・ラティモアが負傷。元先発ILBブラッド・ジョーンズが代役に入ったが、出来は悪かった。
  • 第3Qに先発両CBが負傷退場すると、CBヘイワードとCBハウスがアウトサイドに、CBブッシュがスロットに。

パス守備はQBライアン・タネヒルを20/31、244yds、2TD、2INTのレーティング83.3。

  • 前半のQBレーティングは26.0、後半は150.7
  • パッカーズ守備のサックはOLBニールの1回7ydsのみ。前半は届かなくてもプレッシャーが効いていたのに、後半はヒット寸前でナイスパスを決められるプレーが急増した。
  • パスカバレッジは中盤まで悪くなかったが、後半はショートパス後のミスタックルを繰り返し、簡単に20yds前後進まれてしまった。
  • 第3Q冒頭の11ydsTDパスは、こちらのオールアウトブリッツに対してQBタネヒルがよく投げ、新人WRランドリーがよく捕った。

ラン守備は23回112yds(平均4.9)。

  • 前半すばらしかったラン守備が後半はガタガタに。先発RBラマー・ミラーとRBノーション・モレノのコンビは、前半が計8回1ydsのみ、後半が計12回62yds(平均5.2)と大きく変化した。リード・オプションが奏功したのでは。
  • 第1Qにパントブロックされたあと、自陣4ydsでのゴールライン・スタンドが見事だった。ランを2回止め、3rdダウンでパスをCBハウスが防ぎ、4thダウンでまたもランをがっちり止めた。NTガイオンがペネトレートしたのでRBがコースを変えようとしたところを、ILBラティモアとSSバーネットが飛びかかった。
  • QBタネヒルは先週までラン13回53ydsだったのが、今回だけで3回49yds。パッカーズ苦手のリード・オプションから、ディフェンスが崩れていった印象。第3Q冒頭、QBタネヒルに40yds走られたプレーも、OLBマシューズがQBへのコンテインを怠ったのが原因。QBタネヒルは大学時代にWRもやっていたので、走り始めれば速い。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが1回33yds。躊躇してから走り出すまずいパターンだったが、なぜかタックラーをかわして25yds地点までリターンできた。その他はタッチバック4回。
  • パントリターンはSマイカ・ハイドが2回20.5ydsの活躍。第2Qには、いったん捕まりながらも抜け出して24ydsのビッグリターン。第4Q末には17ydsリターンで自陣40ydsまで戻し、決勝TDドライブのお膳立てをした。
  • Pティム・マステイのパントは4回平均43.0yds、ネット平均30.4yds。ブロックされたのが1回。
  • 第1Qに喫したパントブロックビデオ)は中央でブロックをミスしたILBラティモアの責任。あまりに雑なプレーだった。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2/2。43ydsと30ydsをどちらも成功。
  • Kクロスビーのキックオフは5回蹴って3回タッチバック。しかし残り2回で好リターンを許している。
  • キックオフカバレッジは新人WR/KRランドリー(NFL2位)に54ydsと37ydsのリターンを許す完敗。最初のビッグリターンは初出場WRドーシーのミスによるもの。パントはフェアキャッチ2回でリターン機会なし。

反則は4回44yds。ドルフィンズの反則は5回5yds。今回の審判団は反則をあまり取らないグループだったのだろう。

  • 第1Q : 相手ロングFG場面でOLBペッパーズがオフサイド。(この5ydsがなければFGは失敗していたかも)
  • 第2Q : QBロジャースがインテンショナルグラウンディング。
  • 第3Q : CBハウスのパスインターフェア21yds。
  • 第4Q : ILBジョーンズがイリーガルユースオブハンド。(サック取り消し)

ケガ人

  • 第2Q初め、ILBジャマリ・ラティモアが首を痛めて退場。
  • OLBジェイロン・エリオットが前半途中に足首を痛めたが、ぶじ復帰した模様。
  • 第3Q、CBサム・シールズが左ヒザを痛めて退場。プレーが始まる前に痛めている。試合後の本人コメントによると、「膝蓋腱を痛めたけど、腱はどれも切れてない、とドクターから言われてる」とのこと。
  • シールズ負傷の直後、CBトラモン・ウィリアムズが足首を痛めて退場。
  • アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRボイキン(鼠蹊部)、Cゲアハート、DEジョーンズ(足首)、ILBバーリントン、ILBブラッドフォード、CBグッドソン。(太字はケガ人)

その他

  • 今回のゲームキャプテンは、RGラング(オフェンス)、CBシールズ(ディフェンス)、LSグード(スペシャルチーム)の3人。(写真
  • 今回は相手が白ジャージのため、アウェーのパッカーズがグリーンのジャージを着用。暑い土地では、強い日差しに対応するためホームチームが白ジャージを選択することはよくある。

2014年10月11日

Notebook: Cリンズリーを絶賛

グリーンベイは最高気温12℃ほどですでに晩秋といった日々だが、日曜のマイアミは30℃(一時雨)が予想されている。 「マイアミに備えて今日は日焼け止めクリームを塗ったよ」とマッカーシーHC。

Green Bay Packers Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status Notes
Jarett Boykin WR Groin × × × Out 欠場
Datone Jones DE Ankle × × × Questionable 欠場の方向
Sam Barrington ILB Hamstring Questionable 微妙
David Bakhtiari OT Back Probable 出場
Josh Boyd DT Knee Probable 出場
Miami Dolphins Injury Report
Player Pos. Injury Wed Thu Fri Status
Brandon Gibson WR Hamstring × Doubtful
Shelley Smith OG Knee Questionable
Cortland Finnegan CB Neck × Questionable
Knowshon Moreno RB Elbow Probable
Lamar Miller RB Foot Probable
Mike Wallace WR Foot Probable
Charles Clay TE Knee Probable
Branden Albert OT Hamstring Probable
Dallas Thomas OG Shoulder Probable
Samson Satele C Fibula Probable
Randy Starks DT Back Probable
Koa Misi LB Ankle Probable
Philip Wheeler LB Shoulder Probable 
Jelani Jenkins LB Abdomen Probable
Probable : 75% chance a player will play
Questionable : 50% chance a player will play
Doubtful : 25% chance a player will play
Out : Player will not play
     
: Full Participation
: Limited Participation
× : Did Not Participate
: Not Listed

2014年10月 8日

過去3週間のまとめ

更新を休んでいた約3週間のまとめ。その間パッカーズは同地区3連戦を2勝1敗で乗り切り、地区首位タイに浮上している。

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