グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2014年10月31日

2014年シーズン前半 チームスタッツ集

前半8試合を終えたところでチームスタッツのまとめ。2013年2012年2011年のスタッツも参照のこと。まだ7試合しか消化していないチームもあるので、TD数など実数の順位については参考程度に。

オフェンス
Total 得点 ラン ランavg ランTD Fum Lost パス パス% パスavg パスTD INT Rate サック 3rd% Red TOP
346.1 27.8 97.5 4.0 7回 8回 3回 248.6 67.1% 8.2 19回 4回 110.3 21回 42.2% 64.5% 28:06
19位 6位T 24位 20位T 9位 7位T 5位T 12位 7位 4位 4位 7位T 2位 26位 13位 8位 26位

トータルヤーデージが伸び悩んでいるのは、昨年よりラン成績が悪化したこと(一昨年までと同水準だが)、それに第3Qまでで勝負が決まってしまった試合が4つ(3勝1敗)あったことも影響しているはず。

ヤードが少ないのに得点力があるのは、ターンオーバーレシオが非常によいことと、TDが獲れる決定力があるため。敵陣でボールを奪ってすぐTDを獲れば自然とこうなる。1試合あたりのTD(3.4回)はNFL5位。レッドゾーン進出(1試合平均4.1回)はNFL5位なのに、1試合あたりのFGトライ(1.5回)は26位と少ない。

昨年急上昇したラン攻撃が一昨年までのレベルに逆戻り。ランに期待の大きかったシーズンだけに残念なところだ。ただ、ラッシングTDがそこそこ取れていること、ファンブルが少ないことは評価できる。

パス攻撃は例年どおりの好成績。QBロジャースの決定力の高さは、昨年の代役QBたち(ほぼシーズン半分を担った)とは比べ物にならない。INTが少なくサックが多いのも彼ならでは。パスヤーデージがイマイチなのは、前述のとおり第3Qで勝負が決まった試合が多いため。

タイムオブポゼッションが悪いのはラン攻撃の問題もあるが、それより大きいのはディフェンスの不振のはず。(後述) 

なお、NFL全体のパス成功率は昨季の61.2%から63.4%へと大きくアップしている。カバレッジの反則を厳しく取るようになったため、パス失敗に終わったプレーが反則で帳消しになっているのだろう。

ターンオーバー 反則
Takeaways Giveaways DIFF 回数 ヤード
Total Int FumRec Total Int FumLos      
15回 10回 5回 7回 4回 3回 +8 47回 386yds
4位 3位T 11位T 7位T 7位 5位T 3位 10位 10位

昨年急減したディフェンスによるインターセプトが大幅に増え、これがチームの勝利に直結している。むしろ、これだけターンオーバーレシオがいいのに5勝3敗に留まっているところに、ディフェンスの地力のなさが表れている。

オフェンスのボールセキュリティのよさは例年どおり。QBロジャースのインターセプトの少なさは2011年(MVP)と並ぶペースだ(QBフリンがINT1回)。RB陣もファンブルが少ない。

◆ ◆ ◆

反則は回数、ヤーデージとも10位でまずまず。これは7試合消化のチームがあるためで、1試合平均ではどちらも8位となっている。個人ではLTバクティアリの5回がチーム最多。

なおNFL全体では、1チーム1試合あたりの反則が昨季の6.08回から6.90回へと増加。反則ヤーデージも昨季の52.49ydsから58.05ydsへとアップしている。

ディフェンス
Total 失点 ラン ラン(1回) ランTD Fum FumRec パス パス% パスavg パスTD INT Rating サック 3rd% Redzone
379.2 23.9 153.5 4.8 9回 10回 5回 225.8 62.2% 6.9 12回 10回 82.1 18回 47.1% 51.7%
22位 19位 32位 29位 31位 16位T 11位T 9位 12位 7位T 9位T 3位T 5位 15位 28位 8位

トータルディフェンスは昨年とほぼ同じ。そのわりに失点が少ないのはターンオーバーを数多く奪っているため。

インターセプトが大幅に増えたのはいいが、ターンオーバー以外で相手を止める力は非常に弱い。相手パントは1試合平均わずか3.2回で、NFLで2番目に少ない。ランが止まらずプレーアクションパスも決まるようになり、いつまでもドライブが終わらない。これがタイムオブポゼッションの数字にも表れている。

ラン守備のひどさはさんざん報じられてきたとおり。昨年の25位から、NFL最下位へと悪化してしまった。DLが弱く、LBやDBもミスタックルを繰り返すのだからどうしようもない。

いっぽう昨季悪かったパス守備は大幅に改善されてきた。セーフティ陣の充実でカバレッジミスが減り、OLBペッパーズ加入でアウトサイドからのラッシュがよくなっている。サック数は昨季より減っているものの、QBヒットとハリーも合わせたプレッシャー回数は昨季より15%ほど多い。

スペシャルチーム
Kickoff Punt Kickoff Ret. Punt Ret. Field Goals
Avg. TB TB率 Coverage Avg. In20 TB Coverage Net Avg. Long Avg. Long 成功率 回数
61.9 26回 54.2 24.6 45.4 9回 3回 5.8 40.8 23.6 41 9.6 24 91.7% 11回
28位 11位T 21位 21位 12位 27位 16位 5位 11位 19位 16位T 11位 17位T 13位 21位T

スペシャルチーム全体はまずまずといったところか。

キックオフ飛距離がやけに悪いのは、サプライズ・オンサイドキックを2回もトライした影響ではないか。Kクロスビーの飛距離そのものは昨季のスランプから立ち直り、タッチバック回数が昨季より大幅に増えている。キックオフカバレッジは昨季よりマシになったものの、まだ物足りない。

Pマステイのパントは非常によく、ネットが40ydsの大台に乗っている。相手パントリターンがわずか5.8ydsなのも、彼のハングタイムが大いに貢献している。ただこれから寒くなってくると飛距離はダウンしていくはず。

おもにRBハリスが担当しているキックオフリターンは昨季(30位)と比べればマシになったが、たまには一発長打がほしいところ。ブロッキングが悪い点は昨季からあまり改善されていない。リターナーのRBハリスもやや期待外れで、低空飛行が続くようなら新人WRジャニスにチャンスを与えるかも。パントリターン(WRコブとSハイド)は合格点だが、こちらも一発がない。

Kクロスビーはフィールドゴールの失敗が1回(それもブロック)だけで、キャリアベストだった昨季(89.2%)を超えている。50yds超を2回とも成功させたのも立派。ただこれから寒くなるので、多少は数字が下がるのが自然だ。

カテゴリ : Football