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Packers - Saints Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年10月28日
選手たちはすでに1週間の休暇に入った。コーチ陣はまだ仕事を続け、セルフ・スカウティングを行って自分たちの戦術・プレーコールを徹底的に見直す。来週月曜には選手が再集合し、セルフ・スカウティングの成果を活かしつつ、ベアーズ戦の準備に入る。
- マイク・マッカーシーHC。 「こちらのオフェンスが相手にスローダウンさせられたとは思わない。しくじったのはこちらの側だ。相手のディフェンスはとくに問題にならなかった」 「よくないタイミングで反則を取られたのはたしかだ。敵陣レッドゾーンで2つ反則を犯し、エンドゾーンで落球2回。そして2つのターンオーバー」
- QBアーロン・ロジャース。 「3つのドライブがFGに終わり、その次はレッドゾーンでターンオーバー。チームとしても、僕としても、らしくないゲームだった。獲れるポイントを逃したのは大きかった」 「僕らは必ず立て直すよ。残る8試合のうち5試合がホームだし、3つのロードゲームのうち2つは寒い気候だ(MINとBUF)。ということは8試合のうち7試合を寒い気候の中でプレーできる可能性がある。僕らはそうした時に一番力を出せるようだから」
- QBロジャースが痛めたのは左のハムストリングで、軸足を踏ん張ることはできた。ただ、フォロースルーに多少影響が出たかもしれない、と本人。
- QBロジャース。 「どうしても無理、となるまでは退くつもりはなかった。負傷後も、しっかり動き回ってオフェンスを率いることはできた。もしこうすることがシーズンをダメにしてると感じたら、引っ込めてくれとコーチ・マッカーシーに告げただろうけど、まだ行けると感じたから」 「試合を休むつもりはない」
- 彼は2007年(先発昇格の前年)にもハムストリングを痛め、4週休んだことがある。 「あの時のようなことはない。あのときかなりの痛みだった」
- マッカーシーHC。 「ケガが影響しているのはあきらかだったが、仕事をさせることはできた。(ドロップバックの動きが鈍いので)ショットガンに留める必要があった。だからプレーアクションは使えなくなったし、QBのムーヴメントのあるプレーはすべて破り捨てることになった。ポケットからのプレーと、ハンドオフだけに限定することになった」
- WRダヴァンテ・アダムズへ投げた2つ目のインターセプトについてQBロジャース。 「デザインされたプレーと、スクランブル・プレーの中間ぐらいで、スクランブル・プレーに移りつつあるところ。ダヴァンテとしては、走り続けるべきか、ルートからブレークアウトすべきか難しい判断だった」
- QBロジャースの「連続INTなし」は214プレーでストップ。バート・スター(294)に次ぐ球団史上2位。
- RGラングが負傷退場した穴は大きく、ProFootballFocusは代役RGレーン・テイラーにチーム最低の-4.2点をつけている。 「レーンがどの程度のプレーをしたかは(ビデオ分析するまで)正確にはわからないが、負傷交代がオフェンスに影響したのはたしかだ」とマッカーシーHC。第3Qの4thダウン1では、彼が2、3ydsも押し込まれてランプレーが失敗している。
- 上記の4thダウン1で(代役RGテイラーのいる)右サイドへのランを選んだことへの批判についてマッカーシーHC。 「プレ・スナップのモーションはこのためにある。相手ディフェンスの形を見れば、そのアングルがあきらかにこちらの有利だった。たしかにブロッキングスキームの重点は左サイドであり、だから私は右サイドのランをコールした」
- バイウィーク明けにRGラングが復帰できない場合、(IRから復帰の)JC・トレッターを起用する手もある。月曜の会見でマッカーシーHCは、「その話は時期尚早」と明言を避けた。トレッターは2週前から練習に復帰しており、バイウィーク明けから出場が可能になる。
- ブリッツのピックアップで完璧な仕事を続けるRBエディー・レイシーについてサム・ギャッシュRBコーチ。 「彼は大きいから簡単には吹っ飛ばされない。相手が来るまで忍耐強く待ち、いろいろなフェイクにひっかかることがない。それに、彼は誰をブロックすべきか心得ている。しばらく前に彼は、『急に目が覚めてフットボール脳を手に入れた感じがする』 と言っていた。穴のない選手になっているよ」
- 最近少なかったスクリーンパスが大きな成功を収めた。RBレイシーのブロッカーの使い方も非常に巧み。 「これは相手ディフェンスに対応したものだ。相手はマンカバレッジ(ボールの方を向けない)が多く、4人のラッシャーが鋭く縦に上がってくるので、スクリーンをコールするチャンスが生まれた。マイク(マッカーシーHC)がうまいタイミングでコールし、エディーもランアフターキャッチが素晴らしかった」とQBロジャース。
- レシービングでのRBレイシーの貢献についてQBロジャース。 「パッシングゲームにより多く参加させるのは、トレーニングキャンプから僕らが取り組んできたことだ。今日はラッシングではあまり走らせてもらえなかったけど、パッシングゲームで大きなインパクトを与えてくれた」
- OLBジュリアス・ペッパーズがTDパスを落球したプレーについてマッカーシーHC。 「あのプレーはトレーニングキャンプから練習を続けてきた。とてもいい仕事をしていたのだが」
- WRジョーディ・ネルソンはパスキャッチ352回で球団史上8位に浮上。7位はWRグレッグ・ジェニングス。
- WRダヴァンテ・アダムズは71スナップ中68スナップ(WR中最多)に出場し、WRジャレット・ボイキンはわずか8スナップ。
- TE陣の出場スナップは、クウォレスが32、ロジャースが36、ボスティックが3。新人ロジャースが先発クウォレスを上回るのは2試合連続。
- ディフェンスについてマッカーシーHC。 「ランで193yds、パスで302ydsもやられ、パントを蹴らすこともできなかった。オフェンスが相手より多くビッグプレーを出してくれたり、ターンオーバーレシオで優ったときだけ勝てるようなチームであってほしくない」
- ラン守備についてマッカーシーHC。 「けっきょくのところラン守備に尽きる。ここがアキレス腱だった。あまりにミスタックルが多すぎる。アジャストメントがいくつか必要だった。ラン守備は改善が必要だ。こうしたゲームが2回も起きてしまったのだし、我々にとって関心の的なのは間違いない」 「スキームやパーソネルのことをみな話したがるが、我々の問題は基本技術にある。ボールキャリアーをタックルし、地面に倒すことだ」
- ProFootballFocusによると、パッカーズディフェンスのミスタックルはなんと13回。開幕週SEA戦(16回)以来の大不振だった。内訳は、Sクリントン=ディクス(3)、CBハウス(3)、OLBペッパーズ(2)、CBウィリアムズ(2)、ILBホーク(1)、ILBバーリントン(1)、Sハイド(1)。 DB陣で9回を占めている。
- RBマーク・イングラム相手にミスタックル10回というのが信じられないところ。前の試合まで、今季RBイングラムが誘ったミスタックルはわずか3回だった。172yds(平均7.2)ラッシングは、セインツでは2003第12週PHI戦でRBデュース・マカリスターが184yds走って以来の好成績。当時のOCはマイク・マッカーシーだった。
- ランが出るためQBブリーズのプレーアクションパスが面白いように決まる。パス9回中8回成功、146yds、3TDでレーティング158.3のパーフェクト。
- ラン守備についてILB A.J.ホーク。 「なにも変わったことをしてきたわけじゃない。大きなラインマンを並べ、イングラムが勢いよく縦に走り、タックルを破るだけ。ランを出し、それをプレーアクションに活かす。それにひっかかると、QBブリーズに代償を払わされる」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「厳しいよ。こちらは常に窮地に追い込まれる。ランゲーム、パスゲームと両方がうまくいっているとね。相手はボールを散らし、有利なマッチアップを探し、好きなことができる」
- ホークに代わってダイムILBを務めたジャマリ・ラティモアだが、カバレッジの結果は芳しくなかった。バーリントンをふくめ、ILB陣の起用法を今後どうするかもバイウィーク明けの注目ポイント。要はどんぐりの背比べなのだが。
- Sモーガン・バーネット不在についてマッカーシーHC。 「彼の欠場は大きかった。アジャストメントのコールがスムーズに行かなかった。彼は素晴らしいシーズンを過ごしていたし、ディフェンスのコミュニケーションの中心だ」
- 先週までパッカーズが許した最長のパスは35ydsだったが、今回は新人WRブランディン・クックスに50ydsTDパスを許した。 「彼は速い(40yds走4.33秒)。セカンダリーの裏に抜けたら、追いつける選手は多くない。あそこは僕らが修正しなきゃいけない」とSマイカ・ハイド。
- 来春FAとなるCBデヴォン・ハウスだが、代役先発2試合目は評価を落とす結果に。とくにランサポートがひどく(ProFootballFocus評価を参照)、これでは先発は任せられないと見られても仕方のないところ。
- ベアーズ戦第2QでWRアルション・ジェフリーにTDを許した、「WRがリバースフェイクの途中で引き返し、スウィングパスを受ける」プレーをセインツも使ってきたが、今回はSクリントン=ディクスの反応がよく、1ydロスで止めることができた。
- ProFootballFocusのセインツ戦レビューから。
- オフェンスでよかった選手は、QBロジャース(3.0)、RBレイシー(2.9)、Cリンズリー(1.4)の3人だけ。
- オフェンスで悪かった選手は、RGレーン・テイラー(-4.2)、RTブラガ(-3.9)、WRアダムズ(-2.4)。
- ディフェンスでよかった選手は、DEダニエルズ(2.9)、OLBペッパーズ(2.1)、CBヘイワード(1.4)、OLBマシューズ(1.0)。
- ディフェンスで悪かった選手は、CBウィリアムズ(-2.3)、ILBラティモア(-2.1)、Sクリントン=ディクス(-2.0)、Sハイド(-1.9)、CBハウス(-1.8)、DEボイド(-1.3)、NTペネル(-1.3)、Sリチャードソン(-1.3)、ILBホーク(-1.0)。
- ラン守備で悪かった選手は、CBハウス(-2.3)、ILBホーク(-1.9)、CBウィリアムズ(-1.8)、OLBペッパーズ(-1.4)、Sクリントン=ディクス(-1.1)。DB陣が目立っている。
- パスカバレッジで悪かった選手は、Sハイド(-2.4)、Sリチャードソン(-1.3)、ILBラティモア(-1.2)、Sクリントン=ディクス(-1.0)。
- RBレイシーはレシービングで+1.8のキャリアベスト。
- 代役出場のRGレーン・テイラー(71スナップ中65スナップ)は、ランブロックで-4.3の大不振。いっぽうRTブラガはパスプロが-3.4と悪かった。サック1回、ハリー6回。
- このところ評価を上げて来ていたSクリントン=ディクスはランで-1.1、パスカバレッジで-1.0と苦しんだ。
ケガ人 (試合翌日の情報)
- QBアーロン・ロジャース(ハムストリング)についてマッカーシーHC。 「今のところ状況はとてもいい。メディカルスタッフは彼の状況について自信を示している」
- RG T.J.ラング(足首)についてマッカーシーHC。 「今日の様子はあまりよくないが、週がすすむうちに回復していくと思う。その可能性について我々は楽観している。シカゴ戦はだいぶ先なので、正確な予想は難しい」
- RGラング自身は、 「足首のことは楽観してるし、バイに感謝してる」とツイート。