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Packers 38 - 17 Panthers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年10月20日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Panthers (3-3-1) |
0 |
3 |
0 |
14 |
17 |
Packers (5-2) |
21 |
7 |
10 |
0 |
38 |
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ランボーフィールドの天気は曇り、気温9℃と冷え込んでいる。難敵パンサーズから大量38点を奪ったパッカーズは、ディフェンスも予想以上の頑張りを見せ、第3Q半ばで勝負あり。第4週からの4連勝で地区首位タイをキープしている。
試合は序盤から攻守にパッカーズが圧倒。ディフェンスが2連続3&アウトに抑えている間に、オフェンスが3連続タッチダウンを奪ってはやくも21点。中盤に入っても流れは変わらず、第3Q初めにパンサーズがギャンブル失敗、パッカーズが5つ目のタッチダウンを奪ったところで勝負あり。最後は両軍とも控えQBが登場し、プレシーズンゲームのような雰囲気となった。
◆ ◆ ◆
オフェンスはQBロジャースがパーフェクト・レーティングに近い素晴らしい出来。パスでWRネルソン、WRコブ、WRアダムズ、ランでRBレイシー、RBスタークスと5つのタッチダウンを仲よく分け合っている。
ディフェンスはパスラッシュが好調。QBニュートンにプレッシャーをかけ続け、パスをわずか205ydsに抑えることができた。相手にラン108ydsを許したといっても、その多くは大差がついてからのもの。相手がリード・オプションを使わないのもすこし不思議だった。スペシャルチームではWRコブが2回のナイスリターンでフィールドポジションに貢献している。
ケガによる退場はRBジェームズ・スタークス(足首)とCBデヴォン・ハウス(右手の指)。どちらも重いものではないように見える。
第1Q
- GB陣20 : RBレイシーのラン2回で1stダウン。サック10yds、WRコブへの8ydsパス、CAR連続オフサイドで3rdダウン2、QBスクランブル3ydsで1stダウン。WRネルソンへの59ydsTDパスが通って先制。
- CAR陣25 : QBスクランブル6yds、RBスチュワートの-3ydsロスで3rdダウン7、パス失敗で3&アウト。
- GB陣44 : 3rdダウン3からCARの12メン反則で1stダウン。WRネルソンへのショートパス2回でFG圏内へ。WRコブへの16ydsパス、WRネルソンへの10ydsパスでゴール前05ydsへ。最後はRBレイシーが5ydsTDラン成功。
- CAR陣20 : RBスチュワートの5ydsラン、フリーフリッカー失敗で3rdダウン5、サック(OLBペリー)で3&アウト。
- GB陣38 : RBスタークスの7yds、4ydsラン、WRコブへの14ydsパス、CARアンネセサリーラフネスでFG圏内へ。TEクウォレスへの9ydsパスのあと、RBスタークスの13ydsTDラン成功。
- CAR陣19 : GBパスインターフェア(INT取り消し)、RBスチュワートのラン2回で3rdダウン1、ランが止まってパント。
- GB陣20 : RBに入ったWRドーシーの4ydsゲインで第2Qへ。
第2Q
- WRコブの2ydsランで3rdダウン4、WRネルソンへのパス失敗で初パント。
- CAR陣23 : CARパスインターフェア、WRベンジャミンへの16yds、WRコッチェリーへの5ydsパスで1stダウン。3rdダウン5からWRアヴァントへのクイックパスでさらに1stダウン。3rdダウン9からパス失敗でけっきょくパント。
- GB陣06 : CARオフサイドなどで3rdダウン1、RBレイシーの10ydsランで1stダウン。さらに11ydsランのあと、WRコブへのパスが47ydsゲインしてレッドゾーンへ。フォルススタートで3rdダウン12、QBスクランブル16ydsでゴール前03ydsへ。最後はWRコブに3ydsTDパス成功。
- CAR陣20 : 連続パス失敗で3rdダウン10、TEオルセンへのパスは5yds止まり。
- GB陣39 : RBスタークスへの7ydsパス、2ydsラン、-6ydsロスで3&アウト。
- CAR陣20 : 残り1分51秒。TEオルセンへの13ydsパス、RBスチュワートのノーゲイン、TEオルセンへの9ydsパス(CARタイムアウト#1)、QBランで1stダウン(CARタイムアウト#2)。WRベンジャミンへの32ydsパスでGB陣20へ進んで残り18秒。CARディレイのあと、QBスクランブル10ydsでCAR最後のタイムアウト。33ydsFG成功でハーフタイムへ。
第3Q
- CAR陣20 : TEオフセンへの17ydsパス、RBへスクリーンパス12yds、WRコッチェリーへの9ydsパスなどで3rdダウン1、ランが止まって4thダウン1、QBスニークが止まってギャンブル失敗。
- GB陣42 : QBスクランブル2yds、RBレイシーの2ydsランで3rdダウン6、WRコブへのクイックパスが33ydsゲイン。WRアダムズに21ydsTDパス成功。
- CAR陣20 : サック(OLBペッパーズ)、TEオルセンへの23ydsパスで1stダウン。3rdダウン10からQBスクランブル5yds止まりでパント。
- GB陣20 : RBスタークスの14ydsラン、2ydsラン(スタークス負傷)、サック4ydsで3rdダウン12、RBレイシーへのパスは5yds止まり。
- CAR陣21 : TEオルセンへのスクリーンパス20yds、8ydsパス、10ydsパスでGB陣へ。3rdダウン11からGBイリーガルコンタクトで1stダウン。CBヘイワードがインターセプトして21ydsリターン。
- CAR陣49 : RBレイシーの11ydsランとCARアンネセサリーラフネス(LBキークリー退場)でFG圏内へ。RBレイシーの4ydsラン、TEボスティックへの2ydsパスで3rdダウン4、TEロジャースへのTDパスは通らず。34ydsFG成功。
- CAR陣20 : RBスチュワートの13ydsランで最終Qへ。
第4Q
- RBスチュワートの18yds、9yds、5ydsランでFG圏内へ。3rdダウン3からQBスクランブルでレッドゾーンへ。サック(OLBマシューズ)もGBトーンティングで1stダウン。WRベンジャミンに13ydsTDパス成功。
- GB陣10 : QBフリン登場。FBクーンのラン2回で3rdダウン6、RBハリスのランが止められてパント。
- CAR陣40 : QBデレク・アンダーソン登場。RBオボナヤの9ydsラン、3ydsランで1stダウン。3rdダウン11からWRアヴァントへのロングパスは通らず、パント。
- GB陣02 : RBハリスのノーゲイン、TEボスティック落球で3rdダウン11、投げ捨てでパント。
- GB陣44 : TEウィリアムズへの12ydsパス、WRバーシンへの9ydsパス、TEウィリアムズへの10ydsパスでレッドゾーンへ。2ミニッツ明けの3rdダウン9、WRバーシンに11ydsパスが通って1stダウン。WRバーシンへの1ydTDパス成功。
- GB陣20 : 残り1分24秒。ニーダウン3回で試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Panthers |
Points |
38 |
17 |
Total Yards |
363yds |
331yds |
First Downs |
22回(ラン10・パス9・反則3) |
23回(ラン6・パス14・反則3) |
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Rushing |
122yds(30回・平均4.1) |
108yds(25回・平均4.3) |
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Passing |
255yds(19/24・3TD・0INT) |
248yds(22/39・2TD・1INT) |
Sacked |
2回14yds |
3回25yds |
Passer Rating |
150.5 |
82.0 |
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3rd Down Efficiency |
4/11 (36%) |
4/12 (33%) |
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Turnovers |
0回 (INT0/FUM0) |
1回 (INT1/FUM0) |
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Field Position |
自陣26yds |
自陣25yds |
Punt |
5回55.2yds(ネット44.0yds) |
7回53.9yds(ネット42.7yds) |
Kickoff Return |
1回9yds |
2回平均27.5yds |
Punt Return |
3回平均12.7yds |
4回平均9.0yds |
Field Goals |
1/1 |
1/1 |
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Penalty |
5回29yds |
9回70yds |
Time of Possession |
29分49秒 |
30分11秒 |
オフェンスの犯したターンオーバーはゼロ(2試合連続)。第3Q、RBレイシーのファンブルはRTブラガがリカバーして事なきを得た。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。
- 第3Q、CBケイシー・ヘイワードが2試合連続のインターセプト(ビデオ)。奥のWRバーシンを狙ったパスだとすれば、ゾーンで手前を守っていたCBヘイワードをQBニュートンが見落としていたか。
先発QBアーロン・ロジャースは19/22(86.3%)、255yds、3TD、0INTでレーティング154.5。
- パスプロテクションが安定し、ポケットで余裕を持ってレシーバーを見ることができていた。コントロールもほぼ完ぺき。ミスらしいミスは第3Q末、エンドゾーンのTEリチャード・ロジャースへのパスが高く浮いたプレーぐらいか。
- QBスクランブルは3回21yds。最初のシリーズの3ydsランで1stダウンを取っていなかったら、このような試合になっていたかどうか。
- レーティング154.5がキャリアベストでないのだから恐れ入る(ベストは2009年第7週@ブラウンズ戦の155.4)。今年は第2週から6試合連続INTなし、その間18タッチダウン。
- QBロジャースのハイライト映像はこちら。
- 第4Q初めからQBマット・フリンが登場。ハンドオフ4回のあと、パス2回失敗。
チームラッシングは27回125yds(平均4.6)、2TD。(ニーダウン除く)
- 先発RBエディー・レイシーは12回63yds(平均5.3)。第1Qの5ydsTDランでは、TEロジャースとWRネルソンの好ブロックが相手2人を内に閉じ込め、外にカットバックするスペースが空いた(ビデオ)。レシービングは3回10yds。
- RBジェームズ・スタークスは7回36yds(平均5.1)。レシービングは1回7yds。第1Qの11ydsTDランでは、左に大きくカットバックした判断にくわえ、倒れ際にエンドゾーンに腕を伸ばしたアスレチック能力も素晴らしかった。(ビデオ)
- RBドゥワン・ハリスはスタークス負傷後に出場し、2回-1yds。
- FBジョン・クーンは2回4yds。
- WRケヴィン・ドーシーがRBの位置に入ってパスをキャッチするプレーあり。WRコブもランがあったが2yds止まり。
WR/TE陣は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは4回80yds・1TD。先制の59ydsTDはCBを縦に抜いたところでキャッチし、さらにSハーパーがタックルミスして独走タッチダウンとなった。(ビデオ)
- WRランドール・コブは6回121yds(今季ベスト)・1TD。第2Qに47ydsゲインしたプレーでは、キャッチ後の鋭いカットでタックラーを振り切り、TEロジャースとWRネルソンの素晴らしいダウンフィールドブロックを活かした。その直後、QBロジャースの右ロールアウトからバックショルダーのパスでタッチダウン。ランボーリープの際にファンにケチャップをかけられて肩が真っ赤に。(ビデオ)
- WRダヴァンテ・アダムズはこの日唯一のキャッチが21ydsのタッチダウン。(ビデオ)
- 4試合ぶり出場のWRジャレット・ボイキンはキャッチ機会なし。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスは1回9yds。
- TEリチャード・ロジャースは1回1yd。父の前でタッチダウンはできなかったものの、好ブロッキングがいくつもあった。
- TEブランドン・ボスティックは第3Q途中から出場し、1回2yds(今季初キャッチ)、イージーな落球1回。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。
- パスプロテクションは文句なしで、パス攻撃をよく支えた。
- 第1シリーズの被サックはTEクウォレスがDEチャールズ・ジョンソンとの1on1で抜かれたもの。第2Qの被サックはTEロジャースによるものだが、これはQBロジャースの持ちすぎあるいはカバレッジサック。
- ランブロッキングも好調で、大きな穴を開けることができていた。
- 終盤にはLTバクティアリに代わってOTデレク・シェロッドがプレー。フォルススタートあり。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- 2年目ILBサム・バーリントンが初先発し、第1Qいっぱいプレー。しかし第2Q以降はILBラティモア(首)が出場した。最初からこの予定だったのだろうか。
- Sハイドに代わって新人Sハハ・クリントン=ディクスが初先発し、チーム最多の8タックル。
- 出場が危ぶまれたCBトラモン・ウィリアムズ(足首)が先発出場。逆サイドにはCBハウスが入った。
- 第1Q末の3rdダウン1は、DL4人、S3人、CBなしの隊形。その甲斐あってSショーン・リチャードソンの好タックルでランを止めた。試合が決まった第4Qには、そのSリチャードソンがSバーネットに代わってプレーした。
パス守備はQBキャム・ニュートンを相手に17/31(54.8%)、205yds、1TD、1INTのレーティング72.6。
- パスラッシュは好調で、3サックの他にもQBヒット4回。プレッシャーをかけて投げ急がせ、成功率を低く抑えることができた。
- パッカーズ守備のサックは3回25yds。第2シリーズにはOLBペリーが右サイドから。第3QのOLBペッパーズのサックは、先にOLBマシューズがブルラッシュでプレッシャーをかけたもの。第4QにはOLBマシューズとOLBペッパーズの合同サックがあったが、OLBマシューズのトーンティング反則で1stダウンに。
- パスカバレッジは全般によかったが、中盤以降TEグレッグ・オルセンに苦しめられた。8回ターゲットとなってすべて成功、105yds。
- 第4Q半ばからはQBデレク・アンダーソンが登場。最後にTDシリーズを成功させてレーティング116.1。
ラン守備は25回108yds。(平均4.3)
- これまでの対戦相手のように、OLBマシューズをターゲットにしたリード・オプションを多用してくると思われたが、意外に少なかった。QBニュートンのランは7回41yds。そのうち3回19ydsがスクランブルだった。
- 先発RBジェームズ・スチュワートは14回55yds(平均3.9)。前半に限れば6回11ydsにとどまっており、多くは大差がついてロングパス警戒になってから稼いだ数字。
スペシャルチーム
- キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが1回9yds。バウンドした低いキックオフを直接捕れずに拾い直したため。
- パントリターンはWRコブが2回平均19.0ydsの好成績。Sマイカ・ハイドが1回0yds。
- Pティム・マステイはパントの飛距離が素晴らしく、最長58ydsをふくむ5回平均55.2yds、ネット平均44.0yds。
- Kメイソン・クロスビーは34ydsのフィールドゴールを成功。
- カバレッジチームは可もなく不可もなし。パントカバレッジで平均9.0ydsとやや苦しんだのは、パントが飛び過ぎたせいもあるだろう。キックオフカバレッジは2回平均27.5yds。
反則は5回29ydsと少ない。パンサーズの反則は9回70ydsと多かった。
- 第1Q : CBトラモン・ウィリアムズのパスインターフェア。
- 第2Q : RBスタークスのフォルススタート。
- 第3Q : CBハウスのイリーガルコンタクト。
- 第4Q : OLBマシューズがサック後にトーンティング。LTシェロッドのフォルススタート。
- オフェンスが波に乗れたのはパンサーズの反則も大きかった。第1シリーズでは、3rdダウン12から連続オフサイドで3rdダウン2となり、1stダウン獲得が容易に。第2シリーズでは、3rdダウン3の場面で12メンの反則を犯してくれた。
ケガ人
- 第3Q、RBジェームズ・スタークスが左足首を痛めて退場。テーピングを巻き直して出場する構えだったので、程度は軽いのだろう。
- 第4Q、ロングパスをブレークアップした際に、CBデヴォン・ハウスが右手の指を負傷して退場。
- アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRジャニス、Cゲアハート、DEデイトン・ジョーンズ(足首)、ILBブラッドフォード、CBシールズ(ヒザ)、CBグッドソン。(太字はケガ人)
その他
- 今日のゲームキャプテンは、TEクウォレス(オフェンス)、ILBホーク(ディフェンス)、Sハイド(スペシャルチーム)の3人。
- 第2Qに審判が負傷退場。代役が用意してあるのはプレーオフだけでレギュラーシーズンはいないので、ラインジャッジが1人足りない状態で試合を続行した。
- ハーフタイムにはウィスコンシン大のマーチングバンドが演奏(写真)。その後、小隊に分かれてスタンド各所で演奏するところもカレッジらしい(写真)。同大のファイト・ソング On, Wisconsin! でさらにスタンドが盛り上がっていた。