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Packers - Dolphins Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年10月14日
- マイク・マッカーシーHC。 「敵地での素晴らしい勝利だった。暑さのなか厳しい戦いになると覚悟していたが、選手たちはよく戦い抜いてくれたし、チームとして不屈の精神を見せることができた。そのことは最後の2つのシリーズが示している。逆境を跳ね返し、我々の精神力を示すみごとな勝利だった」
- 100試合目を勝利で飾ったQBアーロン・ロジャース。 「少なくとも、あと100試合はプレーしたいね。このフロリダ州で勝ててよかった。これまでできなかったことだから」
- NTルトロイ・ガイオン。 「僕はブレット・ファーヴと2年一緒にやったけど、彼らは同じタイプのクォーターバックだ。窮地のチームに希望を与えてくれる。アーロンはなにかスペシャルなことをしてくれる、という感触があったよ。彼はスペシャルなヤツだ。最後の最後で最高のフットボールをしてくれた」
- Sマイカ・ハイド。 「今まででもっともクレイジーな試合だったか? いや、アーロンに関するかぎりそうじゃない。誤解しないでよ、たしかにこれはメチャクチャ大きなドライブだった。でも、僕はもっととんでもないのを見てる。僕らは毎日見てるんだ。彼がオフェンスを率いる様子はまさにクレイジー。彼の能力は全員が知ってるよ」
- 記憶に残る逆転タッチダウンとなったTEアンドリュー・クウォレス。 「夢に見たようなプレー? まさにそのとおりだよ。それに、今日は祖母がスタンドに来てくれてたんだ。たぶん2度目かな。そういうこともあって、なおさら喜びが大きい」
- TEクウォレスは、「アウトサイドでLBとのマッチアップに自信がある」と試合中ずっとQBロジャースに話していたらしい。そして最後の最後でQBは彼を選んだ。じっさいプレー前に、お前の方に行くぞ、とバックショルダーのパスを合図していたようにも見える。 「アウトサイド(左コブ・右クウォレス)の2人はイン・ブレーキング、インサイドの2人(左ネルソン・右アダムズ)はアウト・ブレーキング、というのが元々のコールだった(両サイドでレシーバーが交差する形)。でもセットしてみると相手はマン・カバレッジで、"Q"が今日ずっとパスをほしがっていたマッチアップだった。だから彼に投げたんだ」とQBロジャース。
- LTバクティアリ。 「外部の人たちが思うよりずっと、あのプレーがチームを救ってくれたと思う。自信、諦めない気持ち、不屈の精神といった点でね」
- WRコブがインバウンズで倒れてしまい、残り20秒を切って敵陣16yds。QBロジャースがフェイク・スパイク(ビデオ)をした瞬間、ドルフィンズ側は決して気を抜いた構えではなかったが、CBフィネガンがWRアダムズに対して10ydsもクッションを取っていたのがカギだった。新人WRアダムズがクイックパスにしっかり反応し、力強いランアフターキャッチで敵陣4yds地点まで運び、TDパスのお膳立てをした。
- QBダン・マリーノがフェイク・スパイクで逆転TDを決めた伝説のプレーは1994年11月27日のこと。WRダヴァンテ・アダムズは当時まだ1歳11か月だった。
- フェイク・スパイクについてQBロジャース。 「誰にも話さずにやるプレーだ。僕は 『クロック!クロック!』 と叫んでクロックのシグナルをし、スナップ直前に右を見るとアウトサイドはかなりのオフカバレッジ。そこで僕はフェイクをし、動き出した」
- WRネルソンはフェイク・スパイクの合図に気付かなかったが、WRダヴァンテ・アダムズは新人ながらしっかり察知して動いた。すぐそばでWRコブが「ウチの秘密を漏らすなよ」とクギを刺すなか、慎重に言葉を選んで説明する。 「小さな、ちょっとしたシグナルとか、そういうことだ。僕らはそういうのを山ほど用意してる。ただ、適切な状況を選ぶのが大事だ」 「キャッチして、相手CBがオフなのを見て、一瞬クロックを見てから、できる限り縦に走った。でも欲張り過ぎてはいけない。エンドゾーンに届かなかった場合、試合が終わってしまうからね。最大限ゲインしてアウトオブバウンズに出ることだ」
- キャリアベストの6回77ydsを記録した新人WRアダムズについてQBロジャース。 「レシーバーたちとの信頼関係はこうして築いていく他にない。一緒に準備をし、一緒に練習をし、ハードに頑張ればパスは来るぞ、と示すこと。ダヴァンテには、『お前を誇らしく思う』 と言ったんだ」
- 決勝ドライブ最初のプレーでRBスタークスのランを選んだ(12ydsゲイン)のはQBロジャースの判断だった、とマッカーシーHCは絶賛している。
- 「R-E-L-A-X」発言以降の3試合で、QBロジャースは10TD、0INTのレーティング130.5。
- QBロジャースが最初の100試合で203TDパスを投げたのは、ダン・マリーノ(217)に次いでNFL史上2位。以下、ブレット・ファーヴ(187)、ペイトン・マニング(178)、ジョニー・ユナイタス(168)。
- 元パッカーズOCのジョー・フィルビンHC相手はやりにくかった、とQBロジャース。 「こちらのサイレント・カウントを教えたりとか、とてもいい仕事をしていた。相手DLの動き出しがすごく速かったからね。ヴァーノンとウェイクの両DEの動き出しが速く、インサイドからのプッシュもすごくよかった。才能ある選手たちで、スキームもすごくいい。でもこちらの方が、良いプレーをいくつか多く決めることができた」
- 相手ディフェンスは、LB2人が左右のAギャップ(センターとガードの間)からブリッツの構えを見せることでパッカーズOL陣に圧力をかけてきた。こうすることで両ガードはOTをヘルプすることができなくなり、OTたちは1on1勝負を強いられる。 「ランをコールするのに望ましい状況じゃない。パスに変えさせることでアーロンにプレッシャーをかけるのは、ある程度成功したと思う」とRGラング。
- RBコンビのスナップ数配分は、RBレイシー39回、RBスタークス38回。これほど接近したのは今季初めてのことだ。RBレイシーが大きなカットバック・レーンを見落とすことが何度もあり、今日はRBスタークスの方が好調だとコーチ陣が判断したのかもしれない。最終シリーズでも、自ら交代を求めるまではRBスタークスが起用された。
- 劇的な試合についてILBブラッド・ジョーンズ。 「僕も長くやっているけど、こんなエンディングになって、血が煮えたぎるのがいまだに収まらないよ。まさにローラーコースターって感じだった」
- ディフェンスは前後半でまったく別のチーム。前半はトータル87yds(1stダウン5回)、ラン10yds、パス77yds、2INT。後半はトータル262yds(1stダウン14回)、ラン102yds・1TD、パス160yds・2TD。また、20yds以上のプレー5回はすべて後半に許したものだ。ケガ人の代役が多いため、日曜までにどれだけしっかり準備できるかがCAR戦のカギになりそう。
- 残り4分強、オフェンスがギャンブルでなくフィールドゴールを選んだのはディフェンスを信頼してのことだ。DET戦では最後に7分弱を使い切られて完敗している。 「僕らとしては止められる確信があった。フィールドポジションもあまり失いたくなかったし。反則で1つ相手を助けてしまったけど、僕らは気を取り直し、相手を止めに行くことに集中した」とOLBペッパーズ。
- 後半は相手のアジャストメントにやられたドム・ケイパースDCだが、最後のシリーズではなんとか勝つことができた。相手の3WRセットに対してニッケル隊形でなく3-4のベース隊形で応じ、相手がパスを選択したのもおそらくそのせい。ILBジョーンズをブリッツに送り込んでQBにプレッシャーをかけ、最後のランプレー(これはニッケルだったが)でもILBブリッツが奏功した。
- 最後のディフェンスシリーズでドルフィンズが4回もパスプレーをしてくれたのが時間を残せた要因に。うち2回はパス失敗だったため、2回1stダウンを更新されながら2分05秒しか使われずに済んだ。
- 上記のパス選択についてSマイカ・ハイド。 「あの2ndダウンで投げてきたのは驚きだった。こちらの意表を突こうとしたんだけど、けっきょく投げ捨てになった。あれはムチャクチャ大きかった。こちらはタイムアウトを使い切っていたのに、あれで30秒もらうことができた」
- OLBクレイ・マシューズは第4Q終盤にパスを叩き落とした他は目立った働きを見せられず、タックルゼロに終わった。ハンドオフフェイクにひっかかってQBタネヒルに40yds走られたプレーが大きかった。
- 途中出場のILBブラッド・ジョーンズはオープンフィールドでの好タックルが1つあったものの、その他は非常に悪い出来。せっかくのサックも自らのイリーガルユースオブハンドで取り消しに。
- Sハハ・クリントン=ディクスは60スナップ中37スナップの出場。ハイドとの併用に戻ってしまったが、今回はラン・パスともによく、ProFootballFocus評価はキャリアベストの+2.8点。先発固定の声が高まるのでは。
- 暑さについては、平気だったという選手とキツかったという選手に分かれている。 「気温10℃の美しいグリーンベイに帰れるのが嬉しいよ。今日は暑かったけど、僕らはそれを乗り越え、勝利に必要なだけのプレーができた。それが一番大事なことだ」とOLBマシューズ。
- パッカーズのインターセプト9回はNFL1位(暫定)。昨季はシーズンを通してわずか11回だった。その9回を8人で記録しているのが珍しい。(複数はCBシールズだけ)
- ProFootballFocusのドルフィンズ戦レビューから。
- オフェンスでよかった選手は、RGラング(3.6)、Cリンズリー(2.1)、WRアダムズ(1.7)、LGシットン(1.6)、WRネルソン(1.4)、TEクウォレス(1.1)。
- オフェンスで悪かった選手は、RTブラガ(-2.3)、LTバクティアリ(-1.8)。
- ディフェンスでよかった選手は、Sクリントン=ディクス(2.8)、NTガイオン(2.6)、CBシールズ(2.6)、OLBペリー(2.1)、DEダニエルズ(1.8)。
- ディフェンスで悪かった選手は、ILBジョーンズ(-1.8)、ILBホーク(-1.6)、CBウィリアムズ(-1.6)、CBブッシュ(-1.5)、Sバーネット(-1.3)、Sハイド(-1.2)。
- QBロジャースが+0.9とは意外に厳しい。決勝ドライブ、という状況を考慮に入れず単純にプレー評価を足していくからだろう。
- NTガイオンは2試合連続のプラスで、シーズンを通しての評価が-0.9まで回復。