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Packers - Jets Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年9月16日
- QBアーロン・ロジャース。 「こちらは試合初めのエネルギーが今ひとつだったけど、そこから強い気持ちを見せることができ、そうするとチームが一体になった。今日は僕ら自身について多くを学ぶことができたと思う。勝利にまさるものはないよ。チームの人格を形作る勝利だった。今季初勝利をホームで挙げ、地区首位タイに立つこともできた」
- 試合の流れを変えたCBトラモン・ウィリアムズのインターセプトについてQBロジャース。 「試合の流れを引き戻す状況で、このチームの良さが表れてきたと思う。ここ数年は、必要なときはオフェンスがビッグプレーをすることが多かったけど、今回はトラモンのインターセプトが僕らに希望を与え、よいドライブを成功させて、5点差でハーフタイムを迎えることができた」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「試合の始めはなにかおかしかったけど、ひとつ噛み合えばいつでも勢いに乗れる、という感触はあった。ちょっと時間はかかったけど、実際そのとおりになった。うまく行かない間も、大丈夫、この試合は勝てると希望を持ち、そのおかげでまとまることができた」
- WRジョーディ・ネルソン。 「18点リードされたときレシーバーたちに言ったんだ。特別なことをしようとするな。いつも通りやればボールを動かしていけるって」
- 最初の20分で18点リードを許したことについてRG T.J.ラング。 「苛立たしかったよ。あんな立ち上がりは誰も望んでいない。ターンオーバーは別にして腹立たしかったのは、TDのチャンスがありながらFG3本に留まったこと。大差をつけられ、大きなプレーをいくつか決めなきゃゲームにならない、と僕らもわかっていた」
- QBロジャースのプレー内容についてマッカーシーHC。 「彼は最初の方針から外れることなく困難を乗り越えた。そういうゲームだった。相手はタフなディフェンスだ。とくにフロントラインがタレント豊富で、常に難題が持ち上がってくる。そうした困難を乗り越え、彼は素晴らしい仕事をしたと思う」
- WRコブやTEクウォレスによると、本来はラン主体のゲームプランで行くはずだったが、こちらの3WR隊形に対して相手がベース隊形(ふつうならニッケル隊形)で守ってきたのでパス主体に切り替えた、とのこと。 「不思議なことに、こちらの3WRセットに対して相手はベースだった。ちょっと面食らったよ。それでランを減らさざるをえなくなった。でも攻略の糸口を見つけてアジャストし、パスで大きなプレーを決めることができた」とWRコブ。
- 「相手がエディー・レイシー封じに力を注いでいるのはあきらかだった」とマッカーシーHC。
- 第2Q末、CBウィリアムズがインターセプトを奪って残り1分52秒。ここから97ydsのTDドライブを成功させたのが逆転勝利への足がかりとなった。自陣03ydsで、ふつうならば、なんとか1つ1stダウンを取って終わろうという場面だ。「あの時点で9-21。僕らはいい形で前半を終えたかった。これがウチのフィロソフィーだ。保守的なチームじゃない」とRGラング。
- 上記の97ydsTDドライブでは、QBロジャースがDEウィルカーソンやOLBバビンに激しいヒットを浴びている。 「でも彼はノックダウンについて一言も言わなかった。素晴らしいリーダーだよ。僕らはあそこを戦い抜くことができた」とCリンズリー。
- QBロジャースは通算パス試投3000回を達成。パス3000回の時点でインターセプト53回はNFL史上最少記録。通算パスヤーデージは24732ydsとなり、QBバート・スターを抜いて球団史上2位に。 「バートのような人と比べられるだけで名誉なことだ。今日は "Alumni Day" でたくさんのOBたちと会ったし、彼のことを思い出すことが多かった。(先日脳梗塞を起こしたが)ここにいてくれたらと思った。彼と僕はとても親しいから、あのような知らせを聞くのはつらい。みんなで彼の回復を願っている」
- レシービングが5人だけだった開幕戦と違い、今回は9人ものレシーバーにパスを通している。
- WRジョーディ・ネルソンは初の200ydsゲームを達成。
- 「楽しいゲームだった。チームが勝つためにはあれが必要だった。大事なのはそれだけ。それでチームがモメンタムをつかむことができた。ホームで勝てたこと、とくにホーム開幕戦で勝てたのは素晴らしい」
- 最後の1stダウンとなる15ydsキャッチで200ydsを超えたことについて。 「200ydsに迫っているのは知ってたよ。195ydsで止まりたくなかったのはたしか」
- 今回は16回もターゲットとなり、今季2試合ではやくも30回ターゲット。
- 偉大なるWRドン・ハトソンは200ydsゲームがなんと4回もある。
- 80yds以上のTDパスキャッチ4回は、グレッグ・ジェニングスとならぶ球団記録。
- 2巡指名WRダヴァンテ・アダムズは試合途中で3番手に昇格し、キャッチ5回50ydsの活躍。とくに前半最後の97ydsドライブでの24ydsレセプションが光った。 「ああいったプレーが若手選手への信頼を高めるんだ。とても誇らしいよ。彼は非常にいいプレーをした。だんだんこのオフェンスに馴染んできたし、今後はさらにビッグプレーが増えるだろう」とQBロジャース。
- WRボイキンを下げてWRアダムズを起用したことについてマッカーシーHC。 「彼は調子を上げて来ていた。実力でこうした機会を勝ち取ったんだ。ああいった選手に機会を与えて大きなプレーを期待するわけだが、彼は実際にそうしてくれた。これが競争というものの利点だ。ああいった選手たちには毎日競争を続けてほしい。私はボイキンも大好きだし、彼は今後も活躍してくれるだろう。こちらとしては、よいプレーをした選手を使い続けるだけだ」
- WRアダムズは第3Qの逆転ドライブで惜しくもタッチダウンならず。 「リプレーを見てもタッチダウンだと思ったんだけどね・・・。両足は入ってたけど、たぶんボールがラインを超えていなかったんだろう」 「出番を活かしてプレーを成功させられたのは大きかった。チームメイトやコーチたちに自分の能力を示し続けることが大事だから。自分に対して持っているのと同じ信頼を、チーム全員から勝ち取るのが僕の目標」
- RTデレク・シェロッドの踏ん張りについてRG T.J.ラング。 「(開幕戦の不振から)よく立て直したゲームだった。先週はタフな環境で、試合途中で戦火の中に放り込まれた。ああいう雰囲気の中でアジャストするのは大変なものだ。彼にはみんなが信頼を寄せているし、彼も自信を持っている。長いことプレーしていなかったのに、素晴らしい働きをしていると思う。また彼が出場することになっても、全員が彼に100%の信頼を持って任せられると思う」
- 「静かな自信」が逆転勝利につながった、とCコーリー・リンズリー。 「不安からはよいことは何も生まれない。血圧を上げ、怒り狂っても何にもならない。パニックとは誤った怒りなんだ。パニックに陥ると、物事を考えすぎ、責めるべきでない仲間を責めてしまう」 「ハーフタイムの光景は、カレッジとはやはり違うね。仲間と胸をパンチし合ったり、喝を入れ合ったりなんてしないんだ」
- 試合最初のスナップミスについてCリンズリー。 「アーロンからは、『少しだけ短かった』 と言われた」
- パッカーズディフェンスは開幕戦でシーホークスに207ydsラッシングを許し、ジェッツも開幕戦で212ydsラッシングを挙げていた。今回はWRカーリーへのオプションパスを除けば36回109yds(平均3.0)に抑えることに成功。
- ProFootballFocusの判定では、今回ディフェンスのミスタックルはわずか3回だった。(6回とカウントする記者も)
- 試合中のアジャストメントについてDEデイトン・ジョーンズ。 「こちらはスロースタートになってしまった。ミスコミュニケーションが多かったんだ。でも、ご覧になったように、ディフェンスのリーダーたちが頑張りを見せ、みんながよいプレーを決めることができた。こちらは試合途中でアラインメントを変えたわけじゃない。頻繁に選手交代することをなくし、スターターたちにプレーをさせた」
- 後半が始まるとケイパースDCはゾーンカバレッジを増やし、ランサポートを厚くするためSSバーネットをスクリメージ付近に上げた。3rdダウンロングの状況を作るとインサイドからのブリッツで若いQBを揺さぶった。
- DEマイク・ダニエルズの大活躍についてDEジョシュ・ボイド。 「彼は大きな声を出していく選手だ。うまくいかない間も、彼が僕らみんなを盛り上げ続けた。プレーでもビッグプレーをたくさん決めてくれた。こちらもよりハードにプレーしようと元気づけられるよ。彼は素晴らしい働きだった」
- ダニエルズに次ぐ活躍を見せたのがOLB/DEジュリアス・ペッパーズ。QBヒット1回、ハリー3回、パスブレークアップ1回(惜しくもINTならず)を挙げ、ProFootballFocus(後述)も+3.9点の高評価を与えている。出場スナップは開幕戦の59スナップに対して今回は47スナップと、休む時間を増やした。
- 4-3隊形ではOLBクレイ・マシューズがスクリメージから離れてプレーすることがやたらと多い。パスプレー34回のうち、ラッシュが22回、カバレッジが12回。ディフェンスのベストプレーヤーの使い方としてどうなのか、という疑問は当然ある。そのせいか、試合後に本人はメディアに対して話をしなかったらしい。(もともと取材に協力的なタイプではない)
- ILB A.J.ホークはダイム隊形もふくめ、71スナップすべてに出場。
- 代役スターターのILBジャマリ・ラティモアもじゅうぶん合格点の働きで、ラン守備向上に貢献。ProFootballFocusの評価(後述)も高かった。これが続けば、負傷中のILBジョーンズから先発の座を奪う可能性も。
- CBトラモン・ウィリアムズは6回ターゲットになってパス成功わずか1回4ydsしか許さず、流れを変えるインターセプトも決めている。
- CBケイシー・ヘイワードはディフェンスでの出場がゼロだった。ダイムバックでもCBブッシュが出場したのは、タックリングの問題か(開幕戦でミスタックル3回)。ケイパースDCは「ハムストリングの張り」を理由に挙げているが、スペシャルチームでは出ているので疑わしい。
- 新人NTマイク・ペネルはアクティブ登録されたものの出場せず。ただしNTガイオンがとくによかったわけではなく、先週よりマシになったという感じ。
- 4-3隊形については、開幕週SEA戦のために隠すよりもプレシーズンで多用して慣らすべきだった、とPress-Gazette紙がコラムで指摘している。
- 39ydsゲイン(ジェッツの最長)を許したオプション・ピッチ・プレーの際、ジェッツ側は10人しかいなかった。こちらはそれでかえって混乱したらしい。
- ジェッツの同点TDパスをフイにしたタイムアウトについてCBトラモン・ウィリアムズ。 「何度も笛が鳴るのが僕らの耳にもはっきり聞こえてたよ。いちおう最後までプレーしたけど、あれはタッチダウンじゃないとわかっていた。なにもパニックになってなどいなかった」
- 上記のタイムアウトはジェッツのマーティ・モーニンウェグOCがプレーコールを変えるためにコールしたもので、それをそばで聞いたDEシェルドン・リチャードソンが審判に伝えてしまったのだという。
- Kメイソン・クロスビーの55ydsフィールドゴールは、パッカーズ選手が決めたものとしてはランボーフィールド史上最長記録。対戦相手では、2012年のKデヴィッド・エイカーズ(SF)が63yds、2003年のKジョシュ・ブラウン(SEA)が58ydsを成功させている。Kクロスビーのキャリア最長は58ydsで、今回の55ydsは6番目。
- Kクロスビー。 「ホームでは長いのはあまりたくさんトライしていないと感じていたから、しっかり決めることができてよかった。ハーフタイム前にモメンタムをつかむのに役立った」
- Kクロスビーは昨季から18回連続FG成功となり、球団史上2位に。球団記録は自らの23回連続。
- 第3Q、パッカーズが2ポイントコンバージョンを決めた直後の乱闘の中で、ジェッツのDEムハマド・ウィルカーソンが退場処分となった。 「相手はランドール(コブ)をエンドゾーンから押し出そうとし続けた。僕は逆にランドールを押し込もうとし、左を見るとDEウィルカーソンがジョシュ(シットン)とパンチを出し合っていた。僕はそれを止めようとした。それが終わって右を見ると、また新たな小競り合いが起きていて、キャンプみたいだなと思ったよ。先週は僕が反則を取られたから、二度とやりたくなかった。落ち着いてリラックスしていた」とLTバクティアリ。
- 再び勝ち越した後のキックオフはタッチバックとなったが、CBジャレット・ブッシュがトーンティングの反則を取られた。 「相手リターナーのハキームとすれ違った際に互いのフェイスマスクがぶつかり、それを審判がトーンティングと判断したのかも。試合の大事なところだったし、自分に腹が立ったよ。どうしても勝ちたかったから」
- ProFootballFocusのジェッツ戦レビューから。
- オフェンスでよかった選手は、WRネルソン(4.5)、QBロジャース(3.1)、LGシットン(3.0)、RGラング(1.0)。悪かった選手(ここではいつも-1.0以下の選手だけ挙げている)はいなかった。
- ディフェンスでよかった選手は、DEダニエルズ(5.1)、OLBペッパーズ(3.9)、ILBラティモア(2.4)、CBウィリアムズ(2.2)、CBハウス(1.6)、OLBニール(1.1)。
- ディフェンスで悪かった選手は、NTガイオン(-1.5)、NTボイド(-1.3)、Sクリントン=ディクス(-1.1)。
- マイナス評価の選手がすくなく、ディフェンス選手の総計が+12.8。開幕戦は-19.1だった。
- とくにラン守備の評価が高く、DEダニエルズ(3.8)、ILBホーク(1.6)、OLBペッパーズ(1.5)、OLBニール(1.5)、ILBラティモア(1.1)がよかった。 悪かったのはOLBマシューズ(-1.6)、DEジョーンズ(-1.3)、DEボイド(-1.0)。
- 18点差の逆転勝利は球団史上4番目タイ。QBロジャースにとってはキャリアベスト。これまでの最高は2011年ATL戦と2012年DET戦の14点差だった。
以下のケガ人情報だけは試合翌日のもの。
- Sマイカ・ハイドは左ヒザの打撲だった。 「ヒザ頭をヒットされただけで、大したことはない。少し腫れがあるだけ。来週も出られると思う」と本人。
- OLBアンディ・ムルンバはヒザの負傷でMRIの結果待ち。 「大きなケガだ」とマッカーシーHCが語っているので、シーズンエンド級であってもおかしくない。さいわい今年はOLBの層が厚く、彼はスペシャルチームでしか出ていない。