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Day 26: TEボスティックは開幕戦欠場へ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年8月22日
試合前日なので、ノーパッドで58分間の練習。速いテンポでキビキビとした内容だった。試合前日の練習が公開されるのはこれが初めてのことだ。
- 今年はランボーフィールド内のトレーニング施設が大幅に拡充され、30ヤード長の人工芝フィールド(写真)まで完備された。NFLでも最高の練習環境だとマッカーシーHCは賞賛し、「新しい施設のおかげで、選手を教える環境が大きく改善された。(練習フィールドに出向かなくても)スタジアムの中だけで非常にたくさんのことができる」としている。
- この日のウォームアップはこれまでと違い、走りながらエクササイズ・ボールを投げる(写真)ことを短いインターバルで繰り返す興味深いもの。
- オフェンス
- 選手・コーチの話を総合すると、いまプレシーズンでQBが使っているハンドシグナルはレギュラーシーズンにはまた別のものになるらしい。第一は対戦相手に情報を与えないため、第二は今後多数の選手が解雇されても情報が漏れないように。開幕週シーホークス戦をおおいに意識した措置で、大きなクラウドノイズの中でノーハドルオフェンスを滞りなく遂行するためだ。
- 第3週はプレシーズンの中で先発組がもっとも長くプレーする試合。第4週は出場しないか、したとしてもごくわずかになる。
- 2番手QB争いについてアレックス・ヴァンペルトQBコーチ。「大接戦だ。スナップ数、成功率、ロングゲイン数といった点を比べると、両者ともしっかりしたキャンプを過ごしていると言える。2人ともキープしたいのはやまやまだが、私には答えられない難しい質問だよ」
- 今日の練習からすると、明日の2番手QBはマット・フリンの見込み。昨年自分を解雇したレイダーズについて彼は、「まだプレシーズンだしね。まだあちらにも友人たちがいるし、僕としては何も悪い感情は残っていない。特別に力んだりすることなく、落ち着いて、いつもどおりの自分の仕事をするだけだ」としている。
- パッカーズのランプレーは以前と比べて長引くため、最後までブロックを続けることが重要だ、とRG T.J.ラング。「エディー(レイシー)とジェームズ(スタークス)は簡単には倒されない。以前いたRBを悪く言うわけじゃないが、今の彼らは2人、3人、4人かかっても倒されない。僕らとしては、途中でやめて自分のブロック相手がエディーをタックルするようなことになってほしくない。エディーと同じ心構えでブロックを続けないとね」
- ディフェンス
- セーフティは通常通り、SバーネットとSハイドが1stチーム、Sクリントン=ディクスとSリチャードソンが2ndチーム。
- Sハハ・クリントン=ディクスは、QBトルジーンのパスが高くなりWRホワイトの手をすり抜けたところをインターセプト。今週3つ目。
- CBヘイワード不在のためか、ダイム隊形ではCBジュマール・ロールが1stチームに加わることがあった。
- 今夏のCBトラモン・ウィリアムズはインサイドでの仕事が多い。アウトサイドでCBデヴォン・ハウスを使うためか。
- 4巡指名OLBカール・ブラッドフォードは珍しくこの日は出番が多かった。現状では6番手にも入っていないが、明日の試合では出番が多そう。外野には、さっさとILBに転向させるべき、との声も多い。
- スペシャルチーム
- この日のKメイソン・クロスビーはFGを4回中2本も失敗した。2点リードされて終了間際というゲームシチュエーション。33ydsから53ydsまで蹴って、43ydsと53dysを失敗。
- キックオフカバレッジの1stチームには、依然としてOLBアンディ・ムルンバとOLBネイト・パーマーが加わっている。彼ら2人はOLBの5番手・6番手としてロースター当選圏内。OLBブラッドフォードは2ndチームにとどまっている。
- DEマイク・ダニエルズはこれまでと同じくキックオフリターンのブロッカーとして1stチームに。ディフェンスの中核選手になった彼をスペシャルチームで使うことには批判もある。
- キックオフリターナーは、ほぼキャンプを通してRBドゥワン・ハリスが1番手。しかしパントリターナーの方ははっきりしない。WRジャニスが務めてくれれば理想的だが、ダメならばSハイドとWRコブの実績組に任せることになりそう。パントのキャッチングや判断はキックオフリターンとは段違いに難しく、ボールセキュリティに不安のある選手は使えない。
- 明日対戦するレイダーズには、Sチャールズ・ウッドソン、WRジェームズ・ジョーンズ、DE C.J.ウィルソンといった元パッカーズ選手がいる。 「こちらにとっては究極のテストだ。僕の中では、A-Rodはリーグ最高のクォーターバックだから」とSウッドソン。
- ケガ人情報
- TEブランドン・ボスティックのケガがようやく判明した。腓骨に小さなヒビが入ったため、復帰は最短でシーズン第2週。もっとかかる可能性が高い。昨年WRコブが負傷(2か月半欠場)したのと同じ箇所だが、程度はずっと軽いとのこと。
- 一昨日の途中で退いたCBケイシー・ヘイワード(ハムストリング)は今日も休んでいる。明日のレイダーズ戦は欠場だろう。
- ドラフト外ルーキーのOGジョーダン・マクレー(肩)も初めて休み。
- 一昨日途中退場したRG T.J.ラング(肩)はフル参加。
- 見学組は、RBラジオン・ニール(ヒザ)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEボスティック(右腓骨骨折)、OTバークレー(ヒザACL断裂)、OGジョーダン・マクレー(肩)、DTガイオン(ハムストリング)、ILBトーマス(ヒザ)、CBヘイワード(ハムストリング)。
- ヒザ前十字靭帯を断裂したRTドン・バークレーが再建手術を完了。来季の復活に向けリハビリ生活に入る。
- TEコルト・ライエラは解雇から24時間のウェイバー期間に他球団の獲得希望がなかったため、パッカーズのインジャリーリザーブに入った。本来ならベースサラリーは$42万ドルだが、スプリット契約(IRに入った場合は大幅減額される)であったため、$30万3千ドルとなる。
- Forbes誌の調べによると、NFL最高のファンはパッカーズファンとのこと。このランキングは、本拠地ファン層、過去3年間のTV視聴者数、過去3年間のスタジアム集客数、ソーシャルメディア集客、過去3年間のNFLShop.comでのグッズ販売を元に算定している。この記事によるとパッカーズは本拠地ファン1位、TV視聴者数2位、スタジアム集客1位、ソーシャルメディア1位、グッズ販売7位。