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Day 18: DEウォージーをトレード
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年8月13日
この日の練習終了後、DEジェレル・ウォージーをペイトリオッツへトレードすることがあきらかになった。関係筋によると、代償は「ロースター入りした場合のみ7巡」というごく安いもの。腰のケガを抱えているので、フィジカル不合格となってトレード不成立に終わる可能性もある(ただ診断基準は臨機応変なもので、かならずしも100%健康体である必要はない)。元2巡指名としてはバストと言わざるをえず、開幕ロースター入りが難しくなっていたので、わずかでも見返りが手に入るならパッカーズとしてはありがたいところ。
インサイドのパスラッシュ強化のため、ミシガン州立大から2012年ドラフト2巡で指名されたウォージーだったが、ルーキーシーズンの働きは芳しくなく(ProFootballFocusの採点では-14.8)、しかも最終週にヒザ前十字靭帯を断裂。2年目の昨季はシーズン半ば過ぎに復帰したものの、6試合のうち出場は2試合、わずか11スナップにとどまった。今年は勝負の3年目だったが、キャンプ直前に腰を痛め、これまで練習を全休している。チームの中核選手へと成長した同期4巡のDEダニエルズとは対照的な結果だ。
◆ ◆ ◆
この日は半月ぶりのノーパッド練習で、コンタクトの少ない練習となった。WRネルソン、DEボイド、Sタナー・ミラーの3人が復帰している。夜のうちにかなりの雨が降ったが、なんとか屋外で公開練習を行うことができた。正午の気温はなんと16℃。スタンドのファンもみな長袖だった。
- オフェンス
- あいかわらずオフェンスは屋内練習場で15分か20分ほど練習してから外に出てくる。クラウドノイズ付き。
- QBロジャースはブーツレグからWRコブへ65ydsのTDパスをヒット。この日最大の歓声が上がった。
- 練習最後の2ミニッツドリルではQBトルジーンが3rdチームを率いてディフェンス3rdチームと対戦したが、敵陣10yds地点で終了。
- RBエディー・レイシーはRBコーチ相手のキャッチング練習を毎日入念に行っている(写真)。今後の起用法についてマッカーシーHCは、「練習でのスナップ数はかなり多く、昨年より増えている。プレシーズンでたくさんプレーさせることは目標ではない」
- WRアダムズ(手首)が休み、WRネルソン(ハムストリング)も練習量を抑えているので、この日の1stチームはアウトサイドにWRボイキンとWRホワイト、スロットにWRコブという布陣が多かった。
- 7巡指名WRジェフ・ジャニスは1stチームに入る機会あり。スクランブルしたQBロジャースからの30yds超のロングパスをダイビングしてナイスキャッチ。しかし2ミニッツドリルでは3rdダウン3でQBトルジーンからのボールを落球。おそらく今キャンプ初めての落球とのこと。
- WRケヴィン・ドーシーはCBシールズにカバーされながらクロッシングルートでQBフリンからのパスをナイスキャッチ。ヒットされても落とさなかった。
- ディフェンス
- ドラフト外のDTマイク・ペネルはDTガイオンの出遅れもあって2番手ノーズタックルとなっているが、これまでのキャリアはトラブルの連続だった。高校は2回転校し、2年目・3年目はフットボールをしていない。けっきょく卒業せず、GED(大検のようなもの)を取った。コミュニティカレッジで2年間すごし、35校ものオファーからアリゾナ州立大へ。同大のDCからは「二十年に一度の素材」とまで言われた。しかし小さなトラブルを繰り返してはコーチ陣と衝突、何度も出場停止処分を受け、けっきょくディヴィジョンIIのコロラド州立大プエブロ校へ。とにかく指導者とのもめごとが絶えない。
- DTペネルは3歳のときにウィルムス腫瘍(腎芽腫)にかかり、腎臓の片方を半分切除している。「コンバインでもドクターにそう伝えるまでは気がつかれなかったほどだ。治ってからは何も問題ないよ。1つ半の腎臓で完璧に機能してる。回復できて僕は恵まれてた」。 昨年春にコロラド州立大プエブロ校に加わったときの体重は363ポンド、現在は331ポンド。
- セーフティはSバーネットとSハイドが1stチーム。2ndチームにはSクリントン=ディクスとSリチャードソン。 「セーフティ陣はとても進歩したと思う。リチャードソンとバンジョーもベテランのように、やるべきことをやっている」
- Sハハ・クリントン=ディクスについてSハイド。 「彼はプレイメーカーだし、そのことは毎日の練習に表れていると思う。一緒にミーティングに出ていても、彼が賢い選手だとわかる。彼がどんな大きなプレーをしても僕は驚かないね」
- 復帰初日のSタナー・ミラーは、WRコブをマンカバーしてQBロジャースからのミドルパスをブレークアップするなど、好プレーが何度もあった。Sモーガン・バーネットもQBトルジーンからTEペリロへのパスをブレークアップ。
- スペシャルチーム
- パントカバレッジ練習にて、パンターの"personal protector"役は依然としてSマイカ・ハイド。
- 7巡指名WRジェフ・ジャニスが初めてパントリターナーに。大学では経験がないらしい。その他はWRコブ、Sハイド、CBウィリアムズ、CBライアン・ホワイト。
- DEウォージーのトレードで、これでチームに残っている2012年ドラフト組は1巡のOLBペリー、2巡bのCBヘイワード、4巡aのDEダニエルズだけとなった。ただドラフト外ではWRボイキン、OTバークレー、RBハリス、TEボスティック、Sリチャードソンといった選手も獲っている。
- ケガ人情報
- WRジョーディ・ネルソン(ハムストリング)がはやくも復帰。先週金曜から4日休んだ計算になる。再発しやすい箇所だけに、プレー数はかなり抑えていた。
- DEジョシュ・ボイド(肋骨)とドラフト外のSタナー・ミラー(足首)も練習に復帰した。Sミラーは先月30日の練習で負傷して以来2週間ぶり。
- 見学組は、RBラジオン・ニール(ヒザ)、WRアダムズ(手首)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEライエラ(ヒザ)、OTバークレー(ヒザACL断裂)、DEウォージー(腰)、DTガイオン(ハムストリング)、ILBトーマス(ヒザ)。
- WRアダムズの手首について、長くかかるものではないと聞いている、とマッカーシーHC。
- ファミリーナイトでヒザを負傷したTEコルト・ライエラは、セカンドオピニオンも求めた結果、今プレシーズンは全休とのこと。ヒザのどこを痛めたかは本人もあきらかにしなかった。