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Day 12: 試合前の練習日程に変革
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年8月 7日
気温が高かったためか、マッカーシーHCは最後の3ピリオドを行わず、2時間12分で練習を切り上げた。これで今週の公開練習は終了。木曜は休養日、金曜は非公開練習、そして土曜にプレシーズン初戦を迎える。
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レギュラーシーズンの試合前2日間の練習スケジュールに関して、マッカーシーHCとトレーニングスタッフは大きな変更を決定した。これまでは金曜に通常練習を行い、試合前日の土曜はジョグ・スルーだけ。今年はこの2日間を入れ替え、金曜にジョグ・スルー、土曜に短いながらも通常の練習を行うことになった。GPS等を用いた近年のさまざまな研究にもとづき、ケガの防止とパフォーマンス向上をめざしたものだ。
その根拠は、試合前日にジョグ・スルーを行うとゆっくり動くことに体を慣らさせてしまい、試合でフルスピードで動くのにマイナスの効果をおよぼす、つまり練習の効果を減らすことになってしまう、という考え方らしい。
昨年はイーグルスのチップ・ケリー新HCが伝統的な練習スケジュールに変革を行い、月曜を全休日(他球団は火曜)、火水木と練習、金曜にジョグ・スルー、土曜に短い通常練習、とした。パッカーズのスケジュール変更はそれに続くものになる。
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- オフェンス
- ドラフト外のQBチェイス・レティグは前日よりさらに出番が増えた。マッカーシーHCは、プレシーズン初戦で若手QB全員をプレーさせる考えをあきらかにしている。
- QBアーロン・ロジャースは昨年プレシーズン3戦(最終戦は出場せず)のスナップ数がわずか45回(5シリーズ)。今年も似たようなものになるかもしれない。「第2戦と第3戦は数多くプレーしたい。でも第1戦と第4戦は、あまり重要じゃないと思う」 「プレシーズンはとくに若手にとってすごく大事だ。自信をつけるため、自分の力を証明するためにね。でも僕ら(ベテラン)にとって大事なのはリズムやタイミングであって、その多くは練習でさまざまなシナリオを工夫することで達成できる」
- 7巡指名WRジェフ・ジャニスは帯状疱疹からの復帰以来2日間はコンタクト練習を控えていたが、この日はようやく許可がおり、チームドリルに参加できた。CBシールズにタイトにカバーされながらサーカスキャッチを見せている。
- 2巡指名WRダヴァンテ・アダムズはQBフリンの高いミススローをエンドゾーン奥でワンハンドキャッチしてタッチダウン。しかし、酷い落球が2回もあった。WRランドール・コブも落球を犯し、サイドラインで腕立て伏せ。
- WRマイルズ・ホワイトはCBデナードをぶち抜いて、QBトルジーンからの50yds以上のロングボムを肩越しにキャッチ。
- TEアンドリュー・クウォレスはエンドゾーンで高くジャンプしてQBトルジーンからの3ydsTDパスをキャッチ。「彼がこれまでに見せたもっともアスレチックなプレー」との声も。いっぽう3巡指名TEリチャード・ロジャースは落球を犯したが、これが今キャンプ初めての落球というのはむしろ素晴らしい。
- ドラフト外のRBラジオン・ニール(大型)とRBラダリアス・パーキンス(小型)はどちらもなかなか評判がよく、RB枠がもし4人になれば開幕ロースター入りの可能性が出てくる。プレシーズンゲームのキックオフリターナーで頑張ればさらにチャンスは大きくなる。
- LGジョシュ・シットンは腰痛を抱えているため、このところパスラッシュドリルを控えている。 「これは素晴らしいドリルだし、テクニックを磨くことができる。でもブルラッシュしてくる相手もいるだろうし、いまそれをやって腰に負担をかける必要はない。今後数週のうちには、もう少しやるかもしれないけど」
- フルパッド初日こそパスラッシュドリルで連敗したC J.C.トレッターだが、チームドリルでのプレーはずっと安定している。この日もチームドリルでDEダニエルズとの1on1をしっかり止めている。
- 2ndチームOL陣は、LTシェロッド、LGアンドリュー・ティラー、Cリンズリー、RGレーン・テイラー、RTアーロン・アダムズ。3rdチームOL陣は、LTジェレミー・ヴノヴィッチ、LGジョーダン・マクレー、Cガース・ゲアハート、RGジョン・フリントン、RGシェロッド。
- バークレーの抜けた2ndチームの右タックルにはアーロン・アダムズ。昨年プラクティス・スクワッドにいた選手。
- 今夏は左タックルオンリーだったOTデレク・シェロッドだが、バークレーの負傷にともない、この日は右サイドも練習している。パスラッシュドリルでは3戦全勝。OGレーン・テイラーも3戦全勝だった。
- ベテランOLをFAで獲得することは今のところ考えていない、とトンプソンGM。
- ディフェンス
- 好調を続けているCBデヴォン・ハウスは、ヘイワードに代わってニッケルバックに入ることがこの日は多かった。プレシーズン初戦はヘイワードをあまり使わないつもりかもしれない。ハウスは毎年夏によいプレーを見せる「ミスター・オーガスト」だという意地悪な声も。
- CBジャレット・ブッシュは2日連続でインターセプト。今回は誰かが弾いたボール。5番手あたりに甘んじているブッシュだが、プレー内容はいい。彼ほど手抜きをせず毎日力を出し切る選手はいない。
- Sハハ・クリントン=ディクスはこの日もストロングセーフティでフィジカルなラン守備あり。ただINTチャンスでボールを確保できず。OLBクレイ・マシューズもINT落球があった。
- この日ディフェンス最高のプレーはSマイカ・ハイド。QBレティグからTEテイラーへの高いTDパスを、ジャンプしてワンハンドでインターセプト。
- ドラフト外のOLBジェイロン・エリオットは"サック"2回。
- スペシャルチーム
- スペシャルチーム練習は2ndチーム以下の選手たちが多い。これもプレシーズン初戦を控えているためだろう。
- この日のキックオフリターナーは、RBハリス、RBラジオン・ニール、RBラダリアス・パーキンス。
- パントリターン練習でWRマイルズ・ホワイトがまたしてもマフ。目の前にCBブッシュが迫っていた。同姓のCBライアン・ホワイトもパントリターナーに。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴール練習は、33ydsから48ydsまで6本すべて成功。今キャンプでの通算は34/36で成功率.944、24本連続成功と絶好調。
- Kクロスビーは今日最初の2本をカメラ・タワー(ゴールポスト奥中央にある)に直撃。3本目が当たらなかったので観客からガッカリの声。
- ケガ人情報
- RTドン・バークレーはヒザ前十字靭帯の断裂であることをマッカーシーHCが認めた。
- Sモーガン・バーネット(腹斜筋)のケガの程度についてマッカーシーHCは「Day-to-Day」とし、今週のプレシーズンゲーム出場の可能性も否定しなかった。出さないだろうが。
- 見学組は以下のとおり。RBヒル(脳震盪)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEライエラ(ヒザ捻挫)、RTバークレー(ヒザACL断裂)、DEウォージー(腰)、DTガイオン(ハムストリング)、Sバーネット(腹斜筋)、Sミラー(足首)。