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FA Notebook: B.J.ラジと再契約
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年3月15日
B.J.ラジがパッカーズとの再契約にサインした。$4ミリオンの1年契約とみられ、インセンティブの条件を満たせば最大$6.5ミリオンほどになる、という情報もある。シーズン半ばに球団側は年平均$8ミリオン($20ミリオン保証)の大型契約をオファーしており、ラジはそれを蹴ったばかりに大損をしたことになる。ただ、彼がもっとも活躍(2010年)したノーズタックルのポジションに戻す、というチーム側のプランは本人にとって魅力的だったはず。今年汚名返上に成功すれば来年またFA市場でビッグマネーが狙える。
B.J.ラジ B.J. Raji はニュージャージー州ウェストウッド出身の27歳。ボストン・カレッジから2009年1巡9位指名で入団、2年目にフルタイムのスターターとなってスーパーボウル制覇におおいに貢献した。とくにNFC決勝ベアーズ戦でのINTリターンTDは球団史上に残るビッグプレー。ここ2年間はパフォーマンスが落ち、とくに昨季後半の気の抜けたプレーぶりで評価が急落した。他に興味を示していたのはチーフスとレイダーズ(ともに元パッカーズがGMを務める)だったらしい。
- Cイヴァン・ディートリック=スミスはバッカニアーズと契約。4年総額$14.25ミリオン($7.25ミリオン保証)とのこと。年平均$3.56ミリオンは中堅クラスとして決して高くはないので、パッカーズからの評価が低かったのだろう。シーズン終了直後から、チーム側、本人側とも再契約に前向きな姿勢が感じられなかった。
- これでパッカーズは、この4年間で4人目の先発センターを迎えることになった。チーム内での最有力は昨年4巡指名のJ.C.トレッターで、器の大きさ、頭脳明晰さは高く評価されているものの、プレシーズンを含めてNFLでの出場経験がゼロ。昨夏ブラガが負傷するまでセンター修業をしていたRTドン・バークレーも候補に入るかもしれない。彼ら若手に任せるのはリスキーだが、Cディートリック=スミスより大きく伸びる楽しみもある。
- 上記の若手センター候補で不安ならばFA選手を物色することになる。いまFA市場に残っている先発級センターは、セインツのCブライアン・デラプエンテ(28歳)、49ersのCジョナサン・グッドウィン(35歳)、ベンガルズのCカイル・クック(30歳)、ペイトリオッツのCライアン・ウェンデル(28歳)、コルツのCサムソン・サテル(29歳)といったところ。ブラウンズからトランジション・プレーヤーに指名されたCアレックス・マックはNFL最高のセンターの1人だが、さすがに値段が高すぎるだろう。
- B.J.ラジをノーズタックルに据えるとなれば、34歳のNTライアン・ピケットとはもう再契約しないのでは。
- パッカーズを訪問予定だったDTヴァンス・ウォーカー(OAK)はチーフスと契約。3年総額$13ミリオンではとても競争できない。
- ヴァイキングスのDTルトロイ・ガイオン(26歳)が日曜にパッカーズを訪問の予定。その他にもペイトリオッツ(訪問済み)とレイヴンズが興味を示していて、GB訪問前に決まってしまうかもしれない。ヴァイキングスで過去2年間スターターを務めてきたが、ProFootballFocusの評価は毎年マイナス。今年はサラリーが$3.95ミリオンになるため先週解雇されていた。3-4のDEとしてならいいのかもしれないが。
- レイダーズと契約したDEジャスティン・タック(元NYG)によると、パッカーズも候補の1つだったとのこと。おなじように、49ersと契約したSアントワン・ベセア(元IND)は「パッカーズも興味を示していた」と振り返っている。