グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2014年2月 8日

2013年スタッツ集 オフェンス・ターンオーバー編

レギュラーシーズンスタッツのまとめ、今回はオフェンス、ターンオーバー、反則について。今季前半終了時2012年2011年2010年のスタッツも参照のこと。

オフェンス
Total 得点 ラン ランavg ランTD Fum Lost パス パス% パスavg パスTD INT Rate サック 3rd% Red TOP
400.2 26.1 133.5 4.7 17回 19回 9回 266.8 64.2% 8.0 25回 16回 91.7 45回 41.2% 50.8% 30:53
3位 8位T 7位 4位 5位T 14位T 9位T 6位 7位 5位 13位T 17位T 10位 24位 9位 26位 12位

トータルオフェンス400.2ydsはパッカーズにとって2011年以来2回目の大台となったが、そのわりに得点が伸び悩み、シーズン後半のチーム不振に直結した。RBレイシーのおかげでランTDが8回増えたものの、代役QB陣の不振のためパスTDが15回も減っている。

総タッチダウン数は昨季の53回(4位)から46回(10位)へとダウン。内訳はパス25回、ラン17回、ファンブルリカバー3回(NFL最多タイ)、パントリターン1回。なお、パントリターンTDがゼロなのはパッカーズを含めてわずか3チームだけだった。

ロジャース欠場時はパスヤーデージこそさほどダウンしなかったが、パスTD(1試合あたり2.12回→1.0回)が半減し、インターセプト(0.75回→1.25回)と被サック(2.63回→3.0回)が増えた。その結果、QBロジャース出場時の平均得点は30.6点(NFL2位相当)、欠場時はわずか21.5得点(22位相当)だった。ちょうどWRコブとTEフィンリーを欠いたのは代役QBたちにとって厳しい条件だったが、ディフェンス不振チームとの対戦が多かったのも事実。ロジャース欠場時の対戦相手のうち、ディフェンスのトップ10に入っていたのはジャイアンツ(8位)だけだ。

QBロジャース個人のパス成績を見てみると、レーティング104.9はちょうど平年並み。TD数が昨年や一昨年よりは少なく、INTがやや多い(16試合に換算した場合)。パス1回平均8.7yds(NFL2位)は一昨年のMVPシーズンには及ばないものの、キャリア2番目の好成績。被サックは昨季より2割ほど少ないペースだった。

代役QB3人の合計はパス成功率61.8%・2004yds・8TD・10INTでレーティング78.0。セネカ・ウォレス(実質1試合)がレーティング64.4、スコット・トルジーン(実質2試合半)が66.8、マット・フリンが86.1(実質4試合半)だった。トルジーンはヤーデージ(1回平均8.0)が非常によかったものの、TDが奪えず痛いミスが多かった(TD1/INT5)。フリンはヤーデージ(平均6.9)が物足りないが、勝負どころでTDを決めて2勝2敗1分けに持ち込むことができた。(TD7/INT4)

ラン攻撃の躍進はなんといってもRBレイシー入団のおかげ。ラン7位は2003年(3位)以来10年ぶり、2000yds突破もおなじく10年ぶりの好成績。ロジャース欠場時にRBレイシーにマークが集中したために1回平均は4.1ydsに留まったが、彼が相手を疲れさせたあとにフレッシュなRBスタークス(平均5.8)がビッグゲインを繰り出すことができた。

タイムオブポゼッションが向上したのも、苦しい時期にRBレイシーのランでなんとかしのげたおかげだろう。ディフェンスの大幅悪化を考えればなおさらだ。

ランブロッキングユニットではOTブラガがキャンプで戦線離脱したのが痛かった。RTブラガ→RTバークレーは大幅戦力ダウンだが、LTニューハウス→LTバクティアリはわずかにアップ、インサイド3人は昨季より大きく向上している。全体としてはほぼ横ばいか多少戦力アップしたと言えるのでは。

ターンオーバー 反則
Takeaways Giveaways DIFF 回数 ヤード
Total Int FumRec Total Int FumLos      
22回 11回 11回 25回 16回 9回 -3 86回 801yds
21位T 26位T 11位T 14位T 17位T 9位T 19位 8回 14位

マッカーシーHCがもっとも重視してきたターンオーバーレシオが、就任以来最悪の数字となってしまった。7敗したのはこれが最大の要因だろう。ターンオーバーレシオのマイナスは2005年(4勝12敗)以来8年ぶり。オフェンスの被インターセプトが倍増し、ディフェンスのインターセプトが4割減となったためで、ファンブルリカバーが6つ増えても足りなかった。

前述のように、被インターセプトの多さはおもに代役QB陣によるもの。とくにQBトルジーンは実質2試合半の出場で5つもインターセプトを投げている。QBフリンは実質4試合半で4回なので合格点のペース。

ファンブル部門では、RBレイシーが新人ながらわずかファンブル1回、ロスト1回にとどめたのが非常に立派。唯一のファンブルは開幕戦で、それ以来一度もボールをこぼしていない。おなじ新人のRBフランクリンはわずかキャリー19回でファンブル2回、ロスト1回と頼りない。QB陣ではロジャースがファンブル4回、ロストゼロ。フリンがファンブル4回、ロスト4回。ウォレスとトルジーンはともにファンブルゼロ。FBクーンはBAL戦でパントブロック後のボールに不用意に触れ(ビデオ)、これがキャリア初のファンブルロストとなってしまった。WRジョーンズは第2週に敵陣エンドゾーンに腕を伸ばそうとしてファンブルロスト。PRジェレミー・ロスは第3週にパントをマフしてロスト。直後に解雇された。

ディフェンスのインターセプトの少なさは主にセーフティ陣の不振によるもの。セーフティ陣が1つもインターセプトできなかったのは今季NFL全体でパッカーズだけ。球団史上でも1950年代以来初めてのことらしい。コーナーバック陣ではシールズ(4)とトラモン・ウィリアムズ(3)がそれぞれ昨季より1つずつ増やしたが、期待のCBヘイワード(昨季6INT)が3試合しか出場できなかったのが痛かった。また前述のように、INTリターンTDがなかったのはパッカーズを含めて3チームだけ。パッカーズでは1995年以来18年ぶりのことだ。

反則は昨季急増してしまったが、今季は大きく減らすことができた。ただし対戦相手はこちらよりも10回82yds多いだけ。反則が減ったのは、甘めの審判団に当たっただけかもしれない(厳しく取る審判団とそうでない審判団と、はっきり傾向がある)。回数のわりに反則ヤードが多いのはアンネセサリーラフネス(8)が多かったせいか。種類別でチーム最多はオフェンスのホールディング(24)で、リーグ平均(18.3)よりかなり多い。いっぽうフォルススタート(14)はリーグ平均(16.6)より少ない。

意外なことに、パスインターフェア(3)はリーグ平均(7.7)の半分以下だった。昨季急増(16)したオフサイド系(エンクローチメントなど含む)は計6回へと減らすことができた。常習犯のDEウォージーが12スナップしか出場しなかったせいか。個人の反則回数トップ3はLTバクティアリ、CBウィリアムズ、LGシットン。

カテゴリ : Football