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Notebook: マッカーシーHCの会見から
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年1月 9日
マイク・マッカーシーHCは月・火で選手全員との面談を終え、シーズン最後の会見を行った。
- マッカーシーHC。
- ドム・ケイパースDCについて、「コーチ陣の評価を行うのはこれからだ」としたものの、「彼は素晴らしいコーチ」と繰り返した。これでDC留任は決定的とみられている。
- 今季のオフェンスについて。 「(数々の球団記録をつくった)2011年を上回ることも可能だと思っていた。ミネソタ戦(ロジャースが負傷する直前)を終えたとき、我々は本領発揮してきたという感じがしていた」 「このオフェンスはどこと対戦しても遜色ない。寒くても暑くても雨が降っても雪が降っても、シーズン末に力を発揮するように作られている」
- ディフェンスについて。 「49ers戦での毎回共通の問題は、クォーターバックを止めることができない、ということだ。(QBキャパニックは)3回の機会にどれもビッグゲームを成し遂げた。我々はその点でもっと良い仕事をしなければ」
- 「ディフェンスにはもっとインパクト・プレーヤーが必要だ。それは明白な事実だと思う」
- 苦しかったシーズンについて。 「あきらかに、これまでで最もチャレンジングなシーズンだった。就任1年目(2006)は1勝4敗のスタートで、まるでトラックに轢かれているように感じた時もあった。そして今年は、まるで(ケガ人続出が)いつ果てるとも知れない感じ。週のはじめにテッド(トンプソンGM)と話し合うとき、試合に出せる選手が42人か43人しかいないこともあった。入れ替わりがあまりにも激しかったことで、とくにスペシャルチームは大きな悪影響を受けた」
- 「連敗で非常に苦しかった時期、選手たちについて多くの貴重な情報が得られた。チームの本当の姿が、ああいったときにわかるものだ。苦しい時にその人物の真価がわかる。よいものもあれば、そうでないものもあった」 「今季は2010年を思い出させる、という人も多かったが、私はまったくそうは思わなかった。チームはシーズンによってまったくの別物だ」
- 「チームのカルチャー(雰囲気や精神状態を指すらしい)を把握しておくことは重要だ。カルチャーはつねに変化するもので、けっして一か所に留まるものではないから。とくに中核となる選手と波長を合わせることが大事だ。リーダーであっても、フォロワーであっても、これからリーダーシップをとろうとしている若手であっても。2年目までの若手選手とは昨日(今週火曜)面談を行ったが、彼らとの話し合いではとてもよい印象を持った」
- ケガ人の多さについて。 「(昨オフには)あらゆる部分を検討した。球団の施設、選手ケアの方法、栄養学、練習の組み立て。チームの健康のためにたくさんのアジャストメントを加えたが、よい結果にならなかった。統計上の数字の影にある部分をよく理解しなければならない。今後もそうした努力を続けるだろう。そうしたことが好きか。もちろんそうじゃない。選手が練習に出られないのは苦難だし、若いチームなのに毎週違った顔ぶれで試合をしなければならないのは大変なことだ。そしてそれは試合に表れてしまう。今季はそれがあきらかだった」
- 最後のオフェンスシリーズ、敵陣09ヤードでの1stダウンでWRコブを走らせたことについて。 「コールは適切だったが、ランブロッキングユニットにミスがあった。すくなくとも05ヤード地点まで行けるだろうと予想していた」
- 他球団のHCあるいはOC候補となっているベン・マカドゥーQBコーチについて。 「コーチングスタッフの多くに、他球団が興味を持つと予想している。ベンはこうした機会のためにずっと準備をしてきた。彼のことはきわめて高く評価している。どこへ行くにせよ、素晴らしい仕事をするだろう」
- 2011年の新労使協定でオフシーズン・プログラムが1か月ほど短縮(3月スタートが4月スタートに)されたことについて。 「私はオフシーズン・プログラムの短縮が今でも気に入らない。若い選手を育成する妨げになると思うから」
- 新人LTデヴィッド・バクティアリについて。 「あれ以上の働きは望みようがないと思う。隣のLGジョシュ・シットンもよく助けたと思う。LTとLGの連携はきわめて重要だし、そのことはデヴィッドも感謝している。伸びシロが大きいので、今後の成長に期待している」
- タックルたちの左右サイドについては未定とのこと。
- DEジョニー・ジョリーは頸椎の椎間板を痛めて現役続行の危機にある。 「ジョニーとは月曜に話をした。シカゴでセカンド・オピニオンを求めることになっている。その結果はまだ聞いていない」
- おなじく首の手術を受けたTEジャーマイケル・フィンリーについて。 「彼とはこの2週間会っていない。こことミネアポリスを行き来してリハビリしているので」
- マッカーシーHCが述べたように、デヴィッド・バクティアリが来季の先発LTと決まったわけではない。OL陣のデプスについてジェームズ・キャンペンOLコーチ。 「OLはよい状況にある。来季はよい競争になるだろう。LTバクティアリは実戦で多くのことを学んだ。上り坂にある選手であり、今後もチームの戦力になってくれることは証明済みだ。非常に頭がよく、きわめてハードに取り組んでいる」
- ディフェンスはプレイメーカー不足、というマッカーシーHCの見方にドム・ケイパースDCも同意している。 「私は常に信じている。トップクラスのディフェンスであるためには、2人か3人のディファレンス・メーカー(いまのパッカーズはマシューズだけ)が60分のうちに2つか3つのインパクトあるプレーを決め、試合の流れを決めなければならない、ということをね」
- 1巡指名DEデイトン・ジョーンズは3-4のベース隊形でプレーするには体重(290ポンド)が軽すぎると見られているが、ターゴヴァックDLコーチはそんなことはないという。 「彼は順調に成長してくれればいい。体重は問題じゃないと思う。ウチには他にも大きな選手がいる。選手たちの詳しい評価はこれからだが、体重は問題じゃない」
- CBマイカ・ハイドをセーフティにコンバートするのが最善では、という質問にジョー・ウィットCBコーチは慎重な答え。 「それができるだけのスキル・セットを彼は持っているが、ニッケルやダイムやアウトサイドだってプレーできる。彼がほとんどインサイド専門でプレーしているのは、いまはアウトサイドに先輩たちがいるためだ」
- DB陣最大のプレイメーカーと期待したCBケイシー・ヘイワード(出場3試合)が欠けたのはディフェンスにとって大きな痛手だった。 「彼と話す機会もあったが、彼はシーズンの成り行きに落ち込み、苛立っていた。ルーキー時にチーム最多のインターセプトを決めた、屈指のプレイメーカーだ。それが今季はプレーできなかった。来季は健康になって大きな仕事をしてくれると期待している」とマッカーシーHC。
- Dallas Morning News紙の調べによると、今季パッカーズはスターターの欠場数(70)がNFLで6番目に多かったとのこと。最多はジャイアンツの91試合、最少はジェッツの20試合。過去3年間のスパンでは、パッカーズの153試合が最多だった。
- ベン・マカドゥーQBコーチはブラウンズでの面談を終え、次はOC候補として土曜にジャイアンツと面談することになっている。